健さんの
プラモコラム

その395
 HGUC ジェスタの巻

 HGUC 1/144
 RGM−96X ジェスタ
 バンダイ
 「機動戦士ガンダムUC」に登場
2011年9月発売 税別初出価格1600円



 HGFCノーベルガンダム・バーサーカーモードの記事を書いている時の事。初登場エピソードを見返してたら、本編に続いて流れた次回予告が、ジェスターガンダムの回ではありませんか。ジェスター・・・ジェスタ?!HGFCバーサーカーモードの次の週にHGUCジェスタが発売されるというスケジュールは、果たして偶然なのか、それともメーカーのお遊びか。それにしても似た名前のガンダムが居たものです。ジェスター=道化なので、モチーフ通りの名前なんですけどね。相手を真似る戦法でマックスターを苦しめたジェスターガンダムに因んでか、ジェスタ乗りの3人も、まるでどこかの3人組のようなチームだが偶然である。

 ちなみに、さらに次の週はネロスガンダムと戦う話でして、これが近々HGUCネロの発売につながるのかどうかは、君たちの(略)てな感じで、ぼちぼち本題に参りましょう。



 頭部は、前後貼り合わせておいて、右のバルカンポッド、左のセンサーユニット、バイザーを取り付け。アンテナはセンサーユニットと一体成形されています。ゴーグルはクリアーパーツを正面からハメ込み。内部メカは頭部本体に直接モールドしてあります。



 ボディです。は、前スイング式の肩関節ポリキャップとウエスト上部をハサミ込んでの前後貼り合わせ。左右一体成形でされた胸部ダクトは内側から仕込んであり、首ポリパーツの受けも兼ねています。ダクト表面にはフタパーツが付いていますが、薄いパーツを真っ直ぐ奥まで押し込むのは、傾いたりして意外と難しい印象。説明書では胸を組んでから取り付ける手順になっていますが、事前に取り付けた方が、ダクト裏からツマヨウジ等で押し出してやり直せるので安心だろうと思います。



 エリは、胸に上から被せる様にセット。モコモコしたパッドの様なデザインが特殊部隊のユニフォームを連想させますね。

 ウエストは、腹巻き下段の上下に球体ポリキャップを内蔵。引き出せば上体をヒネる事も出来ますが、何となく動かしていると上側ばかり動いてしまいます。関節を押し込んだ状態で左右にヒネり、あとから上体をスイングさせると、下側の関節も動いてくれますよ。



 は、腰骨とフンドシフレームを一体で縦に成形。ベルト状にウエストを囲む動力パイプを上からセットしますが、これが股関節やサイドスカート用のポリキャップの押さえを兼ねています。

 フロントスカートは、切り離し可能な左右一体可動タイプ。V字エンブレムがフンドシフレームと一体で成形してあり、その裏にスカートの可動軸を上からハメ込んで、正面から被せるフンドシ前部で閉じ込める仕組みが面白いですね。スタークジェガンとユニコーンをミックスした様なデザインで、横のスラスターは別パーツ化してあります。



 サイドスカートは、ポリキャップ接続で二軸可動。ハンドグレネードのホルダーになっていて、ジェガンとの共通性を感じさせてくれる部分です。グレネードは3個一体で成形してありますが、1つずつにハメ込み突起が付いているので、切り離せば個別に着脱が可能です。表面のフタパーツは開いた状態にも出来ますよ。

 リアスカートは、フンドシ後部と一体で固定式。フロントスカートと違って、横のスラスターは色分けされていません。股関節は、フンドシ下部ごとスイング可能。フンドシ底面にはフタパーツ無しの飾り台取り付け穴が設けてあります。



 です。モモは前後貼り合わせ。上部が別パーツ化してあり、ここでヒネリ可動を行います。股関節は最近主流になってきた軸可動式ですが、フロントスカートが斜めにカットされた形状のため、メカ色のモモ上部が意外と目立ちます。装甲無しで露出している様に見えるので、モモ本体と同色で塗ってやるのも良いかも知れません。

 ここ数年は、ヒザ関節と股関節がモモ内部で連結しているキットが多かったんですが、今回はヒネリ用のポリキャップとヒザ関節を別々にハサミ込み、モモ内部でつながっていない構造になっています。外装無しで自立出来るよりも、モモの延長工作が簡単に行えるとか、そんなニーズを意識した物かも知れませんね。今後どうなっていくのか、注目したいと思います。



 ヒザ関節は、ポリキャップだけをハサミ込んで左右貼り合わせ、可動パーツは下から後ハメ出来る様になっています。スネ側にも後ハメ出来るんですが、ポリキャップを後端ギリギリに仕込んであり、それなりに動いてくれる割にスキが有りません。上下合わせると90度以上曲がってくれます。

 スネは、左右貼り合わせておいてから前面外装と後部スラスターユニットを取り付ける構成。後部ユニットは昔ならハサミ込みになりそうなパーツですが、後ハメ出来ると言うのは嬉しいですね。フィンは後部ユニットと一体成形、ノズルは別パーツ化されています。



 ヒザ後部にはほとんどスキが無いんですが、後部スラスターユニットの上部がシャッター風のデザインになっているのが面白いですね。インテイクなのかも知れませんけども、ここを削ればヒザが一段と良く曲がりそうな気が。あるいはユニットごと下にズラすとか。試しにユニットを外すとものすごく良く曲がりますからね。



スネ後部のスラスターユニットは3箇所の突起でハメ込んであるんですが、一番上の突起を真ん中のスリットに差し込む事で、ユニットの位置を強引に下げてみました。通常は写真左下の様に曲がるヒザが、写真右下の様に、より大きく曲がります。

 ヒザアーマーはユニコーンに近い形状。量産機の上位モデルはガンダムに似る、という奴ですね。ジェスタを作りながら強度等の問題点を検証したのかも知れませんし、中にユニコーンと共通のパーツが有れば、いざという時には部品取り用にされたりする事も有るのかな?なんて思いました。スネ側面にはハードポイントを塞いだ様な謎のフタパーツが有り、何かを期待してしまいます。



上で紹介したユニットをズラす方法を用いず、説明書通りに組んでポーズを取らせています。

 足首関節は、上が前後スイング、下がボールジョイントの二重関節。関節パーツは左右貼り合わせにせず、両面から肉抜きを入れてワンパーツ成形。接着剤の乾燥を待たずにペーパーがけ出来ますし、ピンの根元が頑丈になって強度的にも優れているんじゃないかと思います。気になる人が埋めるのも簡単ですしね。

 足首は、足裏・クツ・甲・甲アーマーを重ね、カカトを後ろから差し込む組み立て。足裏はジェガンより小さくて台形に近いシルエットですが、足裏パターンはジェガンに準じています。



 肩アーマーは、肩関節のポリキャップにボール接続してある最近主流の構造からさらに一歩進んで、アーマー本体とジョイントパーツが別パーツ化されました。ボール可動に加えてジョイントパーツ自体もスイングするため、腕が水平以上どころか、斜め上まで上がります。前後貼り合わせのアーマーに角形ポリキャップがハサミ込んであり、ちょっとキツめですがジョイントパーツは下から後ハメ可能。外観も関節らしく見えますね。しかし前スイングと合わせると、肩は3重関節ですよ。良い時代になりました。



 です。肩ブロックは、肩アーマー内のポリキャップに箱状パーツを下から被せます。上腕は筒状にワンパーツ成形、ヒジ関節からの軸を通してあります。

 ヒジは、極小ポリキャップを仕込んだ関節パーツを左右からハサミ込み。二重関節にはなっておらず、2パーツ貼り合わせの前腕にハサミ込んでやります。前腕は左右良く似たデザインですが、甲の部分に右は予備マガジン、左はサーベルを収納。左腕だけの部分を別パーツ化してあります。



 手首は、左右の完全に握ったゲンコツと、左右のサーベル持ち手、左右の平手、右の武器持ち手が付属します。武器持ち手は、ストック後端が下に張り出したライフルを真っ直ぐに持てる様、関節軸に少し角度を付けてあります。平手とゲンコツはジム系共通の手首専用ランナーの物ですが、グレーの甲パーツは使用せず、紺で成形した甲パーツを新しく用意してあります。

 バックパックは、表裏2パーツの貼り合わせ。箱状ユニットの境い目で上手く分割してあります。バーニアは極小ボールジョイントでグリグリ可動。ノーベルガンダムでも可動式でしたが、今後はこれがスタンダードになっていくのかな?



 バックパックの上端左右には装備をマウント出来る設定の様で、今回はアーム可動式のシールドを装備しています。キットではジョイントパーツごと差し替えて再現、着脱部にはポリキャップを内蔵しています。ジョイントは左右とも付属しているので、シールドを装備していない状態にも出来ますよ。



左:ジェスタのバックパックを取り付けたジェガン・エコーズ仕様。
右:スタークジェガンのバックパックを取り付けたジェスタ。

 また、背中への着脱部もジェガン系キットと互換性を持たせてあり、説明書にもジェガンやスタークジェガンとバックパックの換装が楽しめる事が紹介してあります。「ユニコーン世界のリアリティを体感してみよう!」と言われれば、まずはジェガンの入った「箱」を探すところから体感するのが我が家の流儀でして・・・なんというドラマとの符合!(涙)



左:ジェガン・エコーズ仕様のバックパックを取り付けたジェスタ。ハメ込みがユルく感じたら、両面テープで補助してやるのも良いでしょう。
右:ジェガンのバックパックを取り付けたジェスタ。

 武装です。ビームライフルは、左右貼り合わせの本体に銃口を取り付ける3パーツ構成。フォアグリップもマガジンも固定式、グリップの突起は右手のみ対応しています。

 ビームサーベルは、ツバとグリップの2パーツ構成。1本のみ装備していて、左前腕から取り出して使用します。クリアーのビーム刃は2本付属しますが、1本は予備。ビーム刃の取付穴は少しキツい気がしたので、慎重に差し込んでやると良いかもです。



 シールドは、バックパックにアームで接続。ジョイントごと交換して装備させますが、アームの展開と折り畳みも2種のアームパーツを使い分ける差し替え再現となっています。アームの根元で若干の前後スイングが可能、シールド側はポリキャップで二軸可動します。前には展開出来ず、横と後ろだけガードしている印象ですね。そのためかジェガンと同様のミサイルは前側にだけ装備、キットではユニットごとに筒状に成形し、差し込んで取り付けます。グリップは裏面パーツと一体成形。握れる形状にはなっていますが窮屈で、実際に持たせて遊ぶ事は想定されていない様です。



 組立時間は1時間20分でした。今後の展開ですが、エリと左袖が除外可能なランナー構成になっている事から、敵に寝返る可能性が・・・有りませんかそうですか。他にもフロントスカート、バックパックのアーム、武器類が除外可能で、ジェスタキャノンの発売は期待出来そうです。他にも早期警戒機が存在するとの事で、デザインは確認してないんですが、ガンプラとしては珍しい用途の機体だけに、出来れば発売して欲しい所です。・・・・この3タイプ、なんだかドラグナーみたいな組み合わせですね(笑)。

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 2011.9.26 健 竹史

  

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