健さんのプラモコラム　その３２９・ＭＧキュベレイＭｋ

健さんの
プラモコラム

その３２９
　ＭＧ　キュベレイＭｋ－Ⅱ
　エルピー・プル専用機の巻

　ＭＧ　1/100
　ＡＭＸ－００４－２　キュベレイＭｋ－Ⅱ
　エルピー・プル専用機／バンダイ
　「機動戦士ガンダムＺＺ」に登場
２００９年１１月発売　税別初出価格４０００円

　いよいよ目前に迫ってきた、アニメ版ガンダムＵＣ。逆シャア関連キットが一気に充実したのも、今にして思えばガンダムＵＣにつながるＭＳを一通り揃えて、出来ればキットの仕様も統一して、連続性を感じさせる物にしておきたいという事だったんでしょうか。今回紹介するＭＧキュベレイＭｋ－Ⅱ・プル機も、この機会に出しておこうという事なのか、それともこのタイミングまで温存していたのか。白キュベレイ以来、久々に組んでみたんですが、今見ても美しいラインを再現した、良いキットですね。

　今回は基本的にカラーバリエーションという事で、簡単に紹介していきたいと思います。変更ない部分については「その２６　ＭＧキュベレイの巻」を参照下さい。

　ビームサーベルは、発生器を３基備えたタイプが付属。グリップエンドにビームガンの発射口を取り付け、発生器は取り付けずに腕に収納します。前腕内部のポリキャップに接続し、収納時の保持力も良好です。

　手に持たせる時は、ビームガンの反対側に発生器のパーツを取り付けます。発生器は３基の向きが揃った物と、３方向に開いた状態の物の２種が付属、差し替え式となっています。

別売のアクションベースを使用しています。
このキットにはアクションベースは付属していません。

　ビーム刃は、クリアー成形の物が２本付属。根元は３本ですが、途中で収束して１本になった状態で造形。差し込みピンは１本で、３箇所のビーム発生器の中央に開けてある穴に取り付けます。

　ファンネルは、カラーリング再現のため、同形の新規パーツが付属。白キュベレイ用の従来パーツも、除外されずに付属します。ビ－ムサーベルも従来の物が付属するので、ビーム刃を別にすれば、武器がまるまる１機分余計に付属してる事になりますね。

　ファンネルの余りパーツは予備として塗装するのも良いでしょう。面倒な着脱をせずに単品で楽しめたら便利ですもんね。ＨＧＵＣと組み合わせれば、遠近感を強調したディスプレイも可能かも知れませんよ。

　オマケとして、１／２０のエルピー・プルのフィギュアが付属。プルのコスチュームは何通りか登場しており、個人的にはガシャポンのフィギュアを持っている事もあって、緑のツーピースが印象に残ってたんですが、今回は初期に着ていた衣装で立体化されました。完成見本では脚は肌色になっていますが、説明書にはピンクのタイツを履いているシーンも紹介してあります。

　このショートパンツ姿が選ばれた理由は、単にワンパーツ成形に適しているからなのかな？と思っていたんですが、緑のツーピースはダカールのエピソード以降の衣装でした。やはりキュベレイの横に飾るには、乗って活躍していた時期の物が一番という事なのでしょう。

　１／１００のフィギュアは、１／２０と同じコスチュームの立ちポーズと座りポーズに加えて、パジャマ姿の座りポーズの物も付属します。このパジャマ姿はサイコガンダムＭｋ－Ⅱと戦った、最後の出撃の時の物。印象深いシーンを再現出来る、嬉しいファンサービスですね。機体のダメージは自分で再現してやりましょう。

　また、大気圏突入のエピソードでは、ジオン兵士用の緑のノーマルスーツで乗り込んでいました。これを再現したい人は、他のＭＧキットから流用してやると良いでしょう。ＭＧシリーズ付属のフィギュアは割と小柄なので、プルに見立てるには丁度よ（略）

　今回のお楽しみは、白や赤のキュベレイが発売された当時にはまだ無かった、アクションベースでディスプレイする事。発売前に発表されたキット画像でもアクションベースを使ったディスプレイが紹介されていて、ひょっとしたらフンドシが新規パーツになって、取り付け穴が追加されるのかな？と思っていたんですが、特に変更は無く、従来パーツのままでした。

　が、フォーク形のジョイントの保持力は良好で、前傾した飛行ポーズでも意外と安定して飾る事が出来ました。支柱は可動部分で角度を決めようとせず、完全に折り曲げておいて、根元の方で角度調節してやると良いでしょう。股関節軸をフォークで囲み、開脚の可動範囲が狭くなってしまうので、ポージングの上では若干制約が出てしまいます。

　ガンダムデカールは、プルツー機同様、キットオリジナルのかわいらしい物が付属。好みで使用すると良いでしょう。ＭＧでプルツー機が発売されたのが６年前。痛車等が今ほどは認知されていなかった時期ではないかと思いますが、時代を先取りした物を感じますね。兵士の士気を高めるには、袖付きの様な様式美を取り入れるか、萌えに走るしかないと思うんですよ。（え？）

　ところで、この機体には専用のバリュートパックが存在します。これを破壊されたためにＺガンダムのお世話になった訳ですが、残念ながらキットには付属していません。頭部が後ろに伸びた形状のため、首の可動範囲を相当制約しそうですが、ぜひ付属させて欲しかったですね。（バリュートパックに頭部がメリ込んでいて、左右の可動は上下以上に制約されそうです。）

　まさか、バリュートパックを付属させて、改めて発売する予定があるとか？！・・・その時には、ツーピースのコスチュームとリィナのドレスを着たフィギュアを、ぜひともお願いしますね。（笑）

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　2010.1.23　健　竹史