健さんの
プラモコラム

その168
 
HGUC ガザCの巻

( HGUC 1/144 ガザC / バンダイ/
AMX−003 ガザC 「機動戦士Zガンダム」に登場)



 劇場版2作目「恋人たち」ラストでのガザCの登場は、実にカッコ良かったですね。TV版の同じ部分を見返してみたんですが、「いい所で終わるなぁ」感が300%くらい(根拠なし)増量されてる気がします。そして、CMを挟まずに主題歌へと続くのが映画の強み。盛り上げ演出で、ボクの中でのガザCの好感度が一気にアップしました。



 で、その直後に近所の1/144ガザDが完売してしまったみたいで、さっぱり見かけなくなりましたね。みんな似た物で渇きを癒しているのかな?こうなるとガザCが発売された今でも、ガザDが欲しくなってしまうんですが。HGUCに、もっとネオジオンMSが欲しいなぁ〜、という思いを込めつつ、キットに目を通していきましょう。

 頭部は、ABSのフレームパーツにクリアー成形のモノアイをハメ込み、ヘルメットを被せる構成です。はボディフレームにハサミ込むため、軽くうなずく様な動きしか出来ませんが、元々無表情なデザインなので問題は無いと思います。(リーオーのご先祖様みたいですね。)設定画ではは黒で塗り潰してありますが、キットでは目の左右にケーブル、下にチンガードを配置し、それらしくまとめてあります。



 説明書には発光ダイオード(LED)を仕込んでモノアイを発光させた写真も紹介されています。キットには発光に必要なパーツは一切付属していませんが、頭部フレームパーツは目の後ろが空洞になっていて、LEDを差し込みやすい構造になっている様です。おそらくバックパックの機首部分の空洞を使って電池を仕込んでやれば良いのだと思います。バックパックの頭部収納スペースの奥には、リード線を通せそうな穴も用意されてます。改造は必要ですが、お膳立ては出来てる感じですね。

 ボディです。胸は左右と中央の3ブロック構成。左右のブロックは変形時に90度回転しますが、普段は動かない様に、ロック機構が仕込んであります。さらに機首(バックパック)と噛み合うために、胸板が微妙に横スライドする仕組みも必要で、内部フレームと胸板は小さな可動アームで接続されています。胸中央のユニットはバックパックへつながるアームの基部になってますし、かなり可動部の多いボディですね。ABSパーツが大活躍してます。

頭部収納スペースの奥の壁にはナゾの切り欠きが有り、矢印の様に配線してくれと言わんばかり。電飾工作に利用できそうです。欲を言えば、発光パーツを同梱した「光るガザC」を発売してもらえると嬉しいですね。

 右胸にはナックルバスターセンサーが付いています。表面にはクリアーパーツを使用。中央の丸は内部メカと思われ、設定画では奥まった位置に配置されてる印象ですが、今回はクリアーパーツ裏面にモールドされています。下面にはナックルバスター用のジョイントパーツが接続。左胸にはダクトを内蔵。フィンは別パーツ化されています。

 ウエストは直接腰につながっているのではなく、腰後部から出ている多重関節アームに支えられています。パープルのウエスト本体は、フンドシのクボミに差し込んであるだけ。もちろんこれは、変形時の移動を考えての、キット独自のアレンジなんでしょうけどね。設定では、背中側にシリンダー状の物が付いている様にも見えます。ウエストは、その前側だけを覆っているカバーなのかも知れませんね。

 動力パイプには、すっかりお馴染みになった柔らかい合成ゴムを使用。ボディを胸の下でヒネっても、自然に追従してくれます。



 です。フロントスカートは左右独立して可動。サイドスカートの可動はポリキャップが上から丸見えですが、角形のポリキャップを使ってあり、あまり気にならないと思います。今回はリアスカートも可動。ウエストが極端に細いデザインなので、裏面にディテールを入れたりすると、普段よりも効果が高いんじゃないかと思いますね。

 です。モモは股関節がボールジョイントになっておらず、バスターガンダムの様に2軸可動+モモの途中でヒネリ可動を行う仕組みになっています。変形時に脚を180度ヒネるためですね。モモの上端にはハメ込みピンを仕込むためのコブが付いていますが、スカートに隠れて目立たないので問題ないでしょう。ヒザは、後ハメ可能な二重関節になっています。

ガリアンを連想させる砲台形態。上半身と下半身の一体感はイマイチですね。

 スネは、足首アーマーをハサミ込んでの左右貼り合わせ。側面のスラスターの内部も再現されています。足首関節は、上が2軸可動、下がボールジョイントの二重関節。動力パイプは関節メカパーツと一体化されているため、後ろ半分のモールドがツブれてしまう所ですが、側面に仕切り板が付いた様なデザインにアレンジして、上手く誤魔化してあります。スネとモモをつなぐ動力パイプは後ハメ可能です。

 足首は、MA時にはマニュピレーターになる部分。ABS製のツメは、根元と途中関節が可動します。カカト側の2本は根元ごと角度が付いていて、MA時の平行な印象と若干異なりますが、そこがかえって生物的で良い感じ。パラスアテネのクローは平行で機械的な感じでしたが、こちらはもう少し表情豊かで、違いが面白いと思います。オリジナルメカを作りたくなったら、手首として流用してみるのも良いかも。ツメのカバーは色分けされていますが、クルブシやカカトは本体色で塗装してやる必要があります。



 バックパックは、背中の可動アームをハサミ込んでの左右貼り合わせ。先端の黒い部分がMA時のハッチなんですが、このパーツを上から被せた後で、ビームガンを取り付けます。「バックパック内に電池が仕込めるのでは?」という話は先にも述べましたが、ハメ込みピンを削り取っても、ビームガンが押さえパーツになってくれるんじゃないかな?と思われます。試してないので保証は出来ませんが、もしそうならハッチをフタパーツに利用して、簡単に電池交換出来るかも知れません。

 テールスタビライザーは根元で可動。バックパックの組立時にハサミ込んでやります。上のラインは別パーツ化して色分けを再現。先端はアンテナになってる様ですね。バーニアは、テールスタビライザーの側面に貼り付ける様にセットします。ここは機構的に怪しい部分ですが、ボディを収納する都合でバックパックの下側は空洞になっていて、こうしないと取り付けられなかったんじゃないかと思います。



 です。肩は、肩ブロックの上部が割れる構造になっていて2軸可動します。実際は肩関節軸がグリグリ動くんでしょうけど、変形ギミックにスペースを取られていますし、この方が広く可動するという判断でしょう。偶然でしょうが股関節も2軸可動なので、機構的な統一感も有ります。

 上腕は肩に埋まったデザインなので固定されており、ヒジの途中でヒネリ可動します。前腕は左右貼り合わせ。ヒジの横にはシールド装備用のハードポイントが有るという設定ですが、ヒジ関節を仕込むスペース確保やシールド可動の都合から、穴ではなくピンに変更されています。



 手首は、左右ともリアルなゲンコツが付属。右手にはナックルバスターを構える平手も用意されています。本来のデザインでは、手の甲になっているフタの先に4本の指が付き、親指は穴から突き出しているだけで、手の平が無いデザインなんですが、遊びやすさに配慮して普通の手の構成に近づけてあります。それでも折り畳んで収納出来そうなデザインにまとめてあるのは好感が持てますね。

 武装です。ナックルバスターは、本体・銃口とも左右貼り合わせ。普段は右胸のジョイントにぶら下がっていて2軸で可動しますが、MA時には取り外して機首の横にセットします。胸へとつながる動力パイプは合成ゴム製で、両端とも後ハメが可能。胸側は抜けやすい構造に思えますが、変形時の付け替え中にに引っ張り過ぎても、外れる事で破損しにくくなっているので、これで良いと思います。

この飾り台は、一般機にのみ付属します。ハマーン専用機には付属しないので、ご注意下さい。

 ナックルバスターにはグリップが無く、下から手を添えて構えさせます。ところで説明書では「密集形態時には近接機と連携して連装砲として有機的な砲撃も可能」と解説されていますが、これはレッドミラージュのライド・ギグみたいな物でしょうか?側面の黄色い部分は、シールで色分け。ここで味方機とリンクしてるのかも知れないなぁ、なんて想像してます。

 ビームサーベルはワンパーツ成形で、左右のシールドに1本ずつ装備。クリアーのビーム刃が付属します。

 シールドは、パーツを3枚重ねて色分けを再現。真ん中のパーツが、裏面パーツの穴から露出する形で、裏面のメカニックまで色分けしてあります。肩からぶら下がった様なシルエットですが、実際には前腕に接続してあります。腕を動かす度に、シールドの重量が関節に負担をかけそうな気がしないでもないですが。まぁ、巨大なトンファとして使ってしまうのも悪くないかも?サーベルをONにすればシュピーゲルみたいな戦い方も出来そうです。



 飾り台は、SEEDシリーズと同じ物が、量産機にのみ付属。そのため量産機はハマーン機より100円高くなっています。2本の支柱を同時に使う事も出来ますから、量産機とハマーン機を一緒に飾れますし、量産機をたくさん並べたい人にとっては、必要な数だけ飾り台が揃いますし。そう考えると、割と親切なセット内容と言えそうです。

 支柱の先端は丸ピンですが、フンドシ下のフタパーツに隠された取り付け穴は、Zシリーズ共通のスリット状。そのため、支柱先端に取り付けるアダプターが2種付属しています。これ、以前から発売すれば良いのになぁ、と思ってたんですよ。SEEDシリーズの飾り台は単独ランナーで容易に提供出来ますし、他キットからの使いまわしも出来ますからね。もちろんアッシマー等、他のZ関連キットの飾り台も拝借可能です。角度調節できる分、こちらの方が自由度は高いですね。

 ボディの変形は、こんな感じです。設定では顔が完全に隠れる事になっていて、写真の顔の位置には、胸がくるようになります。MSのハッチはオデコにあり、MAのハッチは機首先端となっています。バックパックは、ほとんど空洞といった感じでしょうか。
 あるいは、大事な物はバックパックに詰まっていて、胸と腰は貼り付いているだけだと考えれば、ボディ各部を分断出来て、より設定に近い変形が出来るかも知れません。MG化される事があれば、全く違う仕組みも検討してみて頂きたいですね。

 お楽しみの変形です。胸左右のユニットを少し広げてロックを外し、90度起こします。バックパックを移動させて頭部を収納したら、左右の胸を押し込んで再びロック。は、手首を取り外してフタパーツを取り付け、シールドが背中側に来るよう、ヒジをヒネります。シールド自体も180度回して移動させます。腰のアームを引き出してウエストと密着させ、上半身が前傾するよう角度を調整します。ナックルバスターを機首にセットし、が前後逆になるようヒネったら、砲台形態の完成です。

 設定では頭が完全に収納されていますが、キットでは頭が埋没するもののは隠れてはいません。その結果、ちょうど頭の長さ分だけ機首が前に長いと言うか、脚が後ろの方に付いている印象になっています。

飾り台の支柱を2本同時に使えば、2機同時に飾る事も出来ます。
「おまえたち!今週こそアーガマの連中をやっつけておしまい!」

 ここからさらにヒザを前に曲げ、足首をクローの様に変形させれば、MA形態の出来上がり。この状態でも飾り台を取り付ける事が出来ます。クローが自由に動くので、なかなか楽しいですよ。

 組立時間は1時間15分でした。映画化に当たってハマーン専用機のカラーリングを変更したのは、話題作りの点でも良い判断だったと思いますし、ユーザーを待たせずに一般機と同時発売としたのも良かったと思います。一般機には4機分のナンバーシールも付属。ネオジオンマークも4枚付いてますから、他のキットに使いまわしても良いですね。

アクシズ軍必殺奥義「炎」!タミヤの楽しい工作シリーズなんかを使って、交互に上下可動するようなディスプレイが出来ないかなー。

 それにしても、たくさん並べたくなるキットが続きますね。小隊買いどころか、ホントに100機並べたくなってしまいます。この調子で慣らされてしまうと、いずれはマグアナック隊40機セットなんていう豪華商品も、あながち夢では無いかも知れませんね。(ほ、欲しい!)


 おまけ

  草の道―高橋まゆみ作品集

  まなざし―高橋まゆみ・創作人形の世界

  先日、じいさんの長寿の祝いで実家に帰ってきたんですが、ちょうど隣町の山陽小野田市で、創作人形作家・高橋まゆみさんの作品展「故郷からのおくりもの」が開催されていたので行ってみました。

 人形のスケールは大体統一されていて、1/4か1/5くらいでしょうか。想像ですが、粘土で造形した上に布を貼り付けてある様に思えました。(時間に余裕が無かったので見れませんでしたが、製作の様子をビデオで上映してましたよ。)

 多くの作品に短歌や詩が添えてあるんですが、シチュエーションの選択や着眼点が、実に良いのです。中には民家などの建物ごと再現したディオラマ仕立ての大型作品や、電飾を利用した蛍のいる風景などもありました。衣装は布製ですが、シワの位置や状態を丁寧に調整してあり、実にリアルです。収穫の風景なんかでは、「こんな方法でサツマイモにグラデーションをかけるとは!」と、模型とは一味違った表現テクニックに驚かされたり。すばらしい作品の数々に圧倒されっ放しでした。

 普段はヒーロー物や女の子のフィギュアにばかり目が行きがちですが、お年寄りは顔に起伏があって表情が豊かな分、造形対象としてとても面白い題材なのではないかな?と感じました。日常生活や年中行事、農作業などとからめた具体的な情景は、立ち姿の美しさを追求したフィギュアには無い面白さ、優しさが有りますしね。

 この作品展、全国各地を巡回するそうです。機会があったら、ぜひご覧下さい。オススメです。

故郷のたからもの 高橋まゆみ・創作人形の世界ホームページ

2006.4.21 健 竹史


  

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