健さんの
プラモコラム


その201
 HGUC ガンダムGP02A
    MLRS仕様
の巻

(HGUC 1/144 ガンダムGP02A MLRS仕様/
 RX−78GP02A ガンダムGP02A MLRS仕様/バンダイ
 「機動戦士ガンダム0083スターダストメモリー」
  モビルスーツバリエーション)



 またまたゲーム関連から、GP02のバリエーション機が登場です。武装バリエーションという事でオマケ記事の中ででも紹介しようかと思っていたんですが、元キット以上のプレイバリューが有りますので、単独記事で紹介してしまいましょう。共通部分については、「その180 HGUCガンダムGP02Aの巻」を参照下さい。(ところで開発ナンバーのAは、アトミック=核装備だと思ってたんですが・・・?!)

 MS本体は、先に発売されたHGUCガンダムGP02と同じですが、機体色がクリーム色からグレーに変更され、赤や青の部分も彩度を若干抑えてあります。色味が異なるイラストや設定画が出回っていますが、前回と今回のキットを両方買えば、2通りのイメージのGP02楽しむ事が出来ますね。もし今後新たなバリエーションキットが発売されるなら、薄茶色の成形色でお願いしたいと思いますが、どうでしょう?



 アトミックバズーカは除外され、バズーカ連結部のリングパーツのみ余りパーツとして付属します。

 飾り台は付属しませんが、HGUCガブスレイ等、他キットの飾り台を使ってのディスプレイが可能です。また、SEEDデスティニーシリーズの飾り台に対応するアダプターパーツは今回も付属。GP01用のアダプターパーツも、説明書では「使わないパーツ」となっていますが付属します。アトミックバズーカ装備のGP02をフルバーニアンと、MLRS仕様のGP02を地上用のGP01と、並べて対決させるのも面白いでしょう。



 では、新規パーツに目を通していきましょう。多連装ロケットシステムは、新規のバックパックの左右に3基ずつ、アームを介して装備します。MLRSとは「マルチプルランチロケットシステム」の略だそうです。ビームバズーカではなく、こっちの装備が商品名になってるんですね。

 6基有るロケットランチャーは、それぞれ2パーツ貼り合わせの本体に、ノズル、砲口、ハッチを取り付ける構成。ロケット弾は砲口と一体成形、ハッチはヒンジで開閉します。



 アームで連結されているのは下の2基で、上の4基は下の2基に接続してあります。上の4基の接続部も若干スイング可能なので、6基全てがバラバラの方向を狙う事も出来ます。



 バックパックは、アトミックバズーカ装備の物よりも小型になりました。コンパクトな方が、左右のロケットランチャーが密着しますからね。六角形のランチャーが肩上に密集したデザインはデンドロビウムに似ていて、時期的・系統的にも「らしさ」を感じさせてくれます。



 バックパックハメ込みピンは、背中の取付穴の間隔よりも幅が狭いため、取付部の所だけ幅を広げて上手く処理してあります。左右にポリキャップを仕込んであり、アームを介してロケットランチャーを接続します。

 説明書に掲載されたゲーム画面を見ると、シールドを持って出撃している様ですね。シールド裏にバズーカの砲身を収納して持ち歩いているのかは分かりませんが、収納しない方が少しでも軽くなり、シールドを構えやすいんじゃないかと思います。



 続いてもう一つの装備、ビームバズーカです。前後連結式である事や、前半分がシールドに収納可能な事、後ろ半分の可動ギミック等、アトミックバズーカと同様の仕組みになっています。ただし前後の連結部分の規格はアトミックバズーカと異なっていて、2つのバズーカをミックスして連結する事は出来ません。



 バズーカ前部は、左右分割の砲身に砲口を取り付ける3パーツ構成。シールドに収納するため、アトミックバズーカの砲身と長さを揃えてあります。表面にはドムトローペンラテーケンバズを思わせる配線の表現が有りますが、仕上がりが格段にシャープです。モールドがダルくならない様、デザイン段階から配置に気を配ってあるのだろうと思います。



 バズーカ後部は、左右貼り合せの本体に連結部の内部パーツをハサミ込み、後部ダクトを取り付ける構成。右肩へつながる可動部は、アトミックバズーカの時と同じパーツが使われています。連結部には合いマークが刻印されていますが、アトミックバズーカの物とはマークを変えてあるのが芸コマですね。連結位置の目安にするだけでなく、間違って別タイプの砲身を接続しない様、注意を促してある訳です。



 このビームバズーカは、ジオンのMS用移動砲台「スキウレ」のビーム砲を改造したという設定だそうで、サイズは少々コンパクトに見えますが、デザイン的には似せてあります。MLRSはアナハイム社が計画したオプションですが、ビームバズーカは強奪後にデラーズフリートが検討したオプションなんですね。



 組立時間は1時間45分でした。バズーカ・シールド関連のパーツは元々除外出来る様になっていたんですが、今回その切り替えは使われませんでした。MLRS仕様だけのキットの予定を変更してビームバズーカ付で発売したのか、あるいは今後さらに別のバリエーション機が発売されるのか、設定に詳しくないのでちょっと分かりませんが。

設定とは異なりますが、あえてスコープを使わずに構えさせると、ポーズの幅が広がります。

 何にせよ、2種類の装備が楽しめて、一粒で二度おいしい(珍しくユーザーにとって:笑)キットとなっています。ボクは欲張りなんで、右肩にバズーカ、左肩にロケットランチャーなんていう複合装備で飾っていますけどね。


 おまけ



 新製品ではないんですが、連斬模型シリーズ大和を手に入れる機会が有ったので、今さらですが買ってみました。7つのブロックに分割してあるバラ売り商品で、断面部分の内部も再現。バリエーションは何種類か有りますが、BOXで買えば同一バリエーションのフルセットが手に入る商品仕様になっています。(但し、どのバリエーションが出てくるかは、開けてのお楽しみ。)有名な商品ですから、ご存知の方も多いですよね。



 ボクが買ったのは「A−150計画」。大和の後に建造が予定されていた物を、一部想像を交えて再現した物です。予定されていたのは宇宙仕様だけではなかったんですね。(え?誤解してる?)この他、天一号作戦時の大和、捷一号作戦時の大和といったバリエーションが有ります。この他、武蔵などのバリエーションを含めて発売された事も有ったと記憶しています。



 カタパルトやスクリュー、クレーン、水上偵察機「瑞雲」など、最後部ブロックには見どころが集中しています。余談ですが、「電子戦隊デンジマン」の母艦「デンジタイガー」の後部にクレーンが付いていたのを思い出しました。ボクは戦艦についての知識が無いのでピンときませんでしたが、「戦艦の後部にクレーンが有る」というのは、詳しい人(あるいは、今より戦艦に馴染みが深かった当時の子供たち)にとっては、ごく自然な事だったのかなぁ?なんて思うのでありました。



 高角砲や機銃、探照灯など細かいパーツはランナーに付いた状態の塗装済みパーツとして付属。組立には30分以上かかったと思います。十分に手軽な半完成キットとは言え、ボーナスパーツを除く全てのパーツがハメ込みキツさによって取り付けられるというのは、少々負担に感じる所もありますね。塗装済みのため、塗膜の厚みでキツすぎる箇所もあれば、錨の様に、力を込めるにはデリケートな細かい部品も有ります。ピンセットで持ちたいけれどピンセットでグイグイ押し込む事も出来ませんし。ユーザー各自の判断で、接着した方が楽だと思えば、ピンを削って接着剤を使うのも良いでしょう。それでもハメ込み式キットというのは、実物の知識の無いボクの様な素人でも、正しい取付位置が分かるというメリットが有ります。



 断面が見れるのは、このモデルの最大の特徴。良く見ると、所々に乗組員が立っていたりします。艦橋や煙突の内部も再現。飾り台も分割してあり、ブロックごとに飾る時と、完成(連結)状態で飾る時とで位置を調節出来る様、台座がスライド式になっています。前後のブロックとのジョイントも、艦内の再現性を損なわない形で配置、接続時の安定感も良好です。ところで、この分割・連結ギミックで、アオシマの合体プラモデル「タイガーシャーク」を思い出したのはボクだけでしょうか?



 A−150計画の艦首ブロックには、甲板各部に設置できる日除けテントのパーツが付属。これ、ブリスターが二重底になってるのに気付かず、危うく捨ててしまう所でしたよ。ブリスターは透明な方が有り難いかも。

 スケールは1/700。戦艦模型の標準的なスケールで、連結状態では全長37センチとなっています。尾道のロケセットの上を歩いて見学した時の事を思い出しつつ、あの時は再現されていなかった艦橋や後部に思いを馳せると・・・いや、実に大きく見事な船ですよね。

 ところで、この連斬模型を使って・・・とは言いませんが、同スケールの大和のキットを使って、大和ミュージアムのディオラマを作ったら面白いんじゃないかと思います。大和ミュージアムにある1/10復元大和の1/70の模型で、つまり模型の模型です。隣室に展示してある零戦や回天も、スケールの近い1/72でキットが発売されていますし。(海龍は1/144で出た様ですが、1/72は有るのかな?)来館者も1/72フィギュアが使えるでしょう。思いついたなら自分で作れと言われそうですが(汗)、模型誌でやってくれると嬉しいなぁ、と。

2007.3.2 健 竹史


  

HGUC ガンダムGP02A (MLRS仕様)
HGUC ガンダムGP-02A
カードダスマスターズ ガンダムクロニクル
 ~0083スターダストメモリー編~ BOX


  

ZEONOGRAPHY 黒い三連星 EX
HCM-Pro38 陸戦型ガンダム
GFF ステイメン

  

HCM ハイザック (連邦カラー)
HCM ガンダムMk-II(ティターンズ)
HCM ジョニー・ライデン少佐専用ザクII

  

HCM ゲルググキャノン
HCM プロトタイプドム
HCM ザクII

  

HCM ガンダムフルアーマータイプ
機動戦士ガンダムSEED 連合vs.Z.A.F.T. Portable
(初回特典:プレイヤーズリファレンスブックPORTABLE同梱)

スーパーロボット大戦W 特典 DSカードケース型ストラップ付き

  

機動戦士ガンダム戦場の絆 VICTORY MANUAL
機動戦士ガンダム 戦場の絆 ファーストガイド
戦場の絆

  

ガンダム無双
機動戦士ガンダム 第08MS小隊 5.1ch DVD-BOX
∀ガンダム MEMORIAL BOX 1

MG MS-06J 量産型ザク Ver.2.0
HGUC ブルーディスティニー 2号機
EXモデル ヒルドルブ
EXモデル オッゴ
GFF METAL COMPOSITE GUNDAM Ver.Ka WITH G-FIGHTER

  

1/700 ウォーターライン新シリーズ ガトー級/13号 駆潜艇 セット
アメリカレベル 1/72 U.S.ガトー級 潜水艦 0384
R3 1/48 ニューレイズナー (レイズナー強化型)
ガンプラコレクションDX (BOX)
ガンダムSEED&SEED D

  

1/350スケールプラモデル 宇宙戦艦ヤマト
EXモデル 1/100 ブラックタイガー
EXモデル 1/100 コスモゼロ

  

1/700 ウォーターライン新シリーズ 大和
日本海軍艦艇写真集 戦艦
 呉市海事歴史科学館図録―福井静夫コレクション傑作選

日本海軍艦艇写真集・別巻 戦艦大和・武蔵
 呉市海事歴史科学館図録


映画「出口のない海」 1/72 帝国海軍人間魚雷 回天一型
1/144 日本海軍 特殊潜航艇 海龍

「男たちの大和」ロケセット見学レポート


[HOME]

inserted by FC2 system