健さんの プラモコラム
その197
リボルテック コンボイの巻
(リボルテック コンボイ/海洋堂/
サイバトロン初代総司令官 コンボイ/
「戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー」に登場)
今も月2体のハイペースでリリースされ続けている人気シリーズリボルテックから、最新作コンボイ司令官を紹介しておきましょう。ゼンマイやモーターで動く事を売り物にしていたゾイドが可動式プラモになったり、変形を売り物にしていたトランスフォーマーがアクションフィギュアになったりと、実に良い時代になりました。
こうしたアイデンティティに関わるギミックを廃した商品が20年も経って発売されるというのは、デザインやキャラクター性が評価されたという事であって、長年のファンにはとても嬉しい事です。いや、ファンは当時から魅力に気付いていたのであって、大元のメーカーや業界が分かってくれたのが嬉しいと言いましょうか。無変形のリアルソフビが企画されながらも発売に至らず涙をのんだ過去が、ついに報われた思いですね。
なお、このシリーズの基本的な商品仕様は統一されていますので、「その170 リボルテックダグラムの巻」を併せて読んで頂ければ幸いです。では、目を通していきましょう。
メタリックな感じの塗装が良いですね。武器のレーザーライフルは、銃身とグリップが別パーツになっています。
股関節やヒザ裏はリボルバージョイントの球体が露出。可動優先の判断によるものですが、リボルバージョイントがどちらに曲がるか分かりやすいというメリットも有りますね。胸と腹の間にもリボルバージョイントが仕込んでありますが、こういった見えない可動部は、手探りで動かす事になります。
(リボルバージョイントは、ボール可動の様な動きを軸可動で行っています。どちらに曲がるかは、ジョイントの向きをどうヒネるかで変わってきますし、軸が斜めに打ち込んである事もあります。いきなり関節を曲げずに、手ごたえに注意しながら、どちらに曲がるのか確かめながらポーズを付けると良いでしょう。)
手首のオプションは、左右のゲンコツ、銃を持つ右手、指さす右手、半開きの左手が付属します。交換する時は何度もヒネりながら少しずつ引き抜いてやると良いでしょう。
サイバトロンリーダーの証、マトリクスが付属。ロディマスコンボイを発売する事があれば、開いた状態の物が欲しいですね。
股関節のリボルバージョイントは、かなり前寄りに配置されています。足を前に出した時に後ろがスカスカになるというデメリットは有りますが、この方が前への可動範囲が広くなります。人間の股関節も、後ろにはほとんど曲がりませんからね。一部のガンプラが股関節を前にスイングする様に、最初から前寄りに関節を配置してあるんですね。
右腕の可動に注目。箱を積み上げた様なデザインにとらわれる事なく、上腕のヒネリ可動軸を斜めに配置してあります。肩は横に上がりませんが、これで良く動く様に見せてしまうのがリボルテックの面白いところです。(マトリクスを持ってる写真を参照下さい。肩ブロックに可動のための切れ込みが入っていますが、これは斜めに可動軸を通してあるためです。また、上腕を少し引き出せば、可動範囲が広がります。)
足首は内側に大きくスイングし、開脚時の接地に対応します。デザインの都合上、外側へは大きく可動しません。
「だが、私にいい考えがある。」(笑)足首関節を少し引き出してやれば、足首のスイング範囲が外側にも広がります。上手くバランスを取れば走るポーズだって取らせる事が出来ますよ。足首を一旦外し、左右入れ替えてやっても同様の効果があります。
リボルバージョイントは差し込んであるだけなので、ほとんどの場合引き出し・差し替え可能という事になります。またメーカーにとっても、ほとんどのパーツはムク成形で済み、後ハメが可能なので、コストダウンにも貢献してるんじゃないでしょうか。ひょっとしたら差し込み穴を、そのまま塗装用の持ち手(棒)を差す穴として使っていたりとか?軸径が統一されているので、持ち手の種類も少なくて済みますよね。
倒れても立ち上がるの図。生きているロボットという設定なので、こういうポーズも不屈の闘志を感じさせてカッコ良く決まります。
首は、根元で前後可動、上でボール可動します。頭部パーツに対してリボルバージョイントの軸が長かった(成形時の頭部パーツの収縮が予想を超えて大きかった)ため、軸をを若干カットしてパーツを貫通しない様に対処してあるとの事。ギリギリを狙って小顔に造形してあるんでしょうね。
ヒジから突き出しているのはリボルバージョイントの軸です。前腕の中心に向けてではなく、ヒジの外側に向けて差し込んであるんですね。ロケットパンチの発射ボタンみたいで、なんだか嬉しくなってしまうのはボクだけでしょうか?(笑)
今後もトランスフォーマーのキャラクターを積極的に立体化して欲しいと思うんですが、身長差の再現が難しいのが難点ですね。バンブルとかオメガスプリームとかも欲しいんですが、身長が半分以下だったり数倍だったりしますから。
また、同時発売でウルトラマグナス(コンボイの色替え)が発売されていて、コンボイとの握手を再現できるボーナスパーツが付いているとの事。熱心なファンは要チェックです。現物はまだ未見で写真でしか確認していないんですが、コンボイの物と同形のライフルが付属している様です。当時のトイには別デザインのライフルが付属していたので、自作して持たせてやっても良いでしょうね。
おまけ
MGガンダムF91のカラーバリエーションとして発売された「ガンダムF91 ハリソン・マディン専用機」を簡単に紹介しておきましょう。武器類はF91と同様の物が付属しますが飾り台(ラフレシア)が除外されており、その分価格が安くなっています。細かい部分については「その178 MGガンダムF91の巻」を参照下さい。
「クロスボーンガンダム」に登場した時には全身青のカラーリングでしたが、今回は「クロスボーンガンダム スカルハート」に登場する青・白のカラーリングでのキット化です。立ち姿の1/100シーブックは除外され、代わりに立ち姿の1/100ハリソンが付属。コクピットに座ったフィギュアは、従来の物がそのまま使われています。
腕やヴェスバーの配色の違いは、ランナーを切り替えて同形別色のパーツを用意して再現。「クロスボーンガンダム」に登場した時の、全身が青いカラーリングを再現する場合の塗装についても、説明書の中で解説してあります。腕・モモ・足の甲・フクラハギ等は青になりますが、クツは逆に青からオレンジに変更になります。なんだかティターンズみたいですね。
この写真のモデルには貼っていませんが、長谷川裕一さんがデザインされた、ハリソンのパーソナルマークが水転写式デカールで付属。コクピットハッチの上に貼ってやりましょう。
気になっていたヒザ関節カバーのハメ込みキツさですが、スムーズに組立てられるキツさに調節されていました。今後はシーブック仕様のF91を買っても、今回と同様のキツさになっていると思われます。これでひと安心、という所ですね。
2007.1.23 健 竹史
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