さびしんぼうのオルゴール」

2002.11.5


尾道に初めて行ったのは、20歳の頃の事。

電車で揺られて散歩して、
模型屋回って、ラーメン食べて。

そんな日帰り小旅行を繰り返していた頃でした。

だから、お目当ては、あくまで模型。
知らない町だから行ってみよう。それだけの動機。

でも、歩き始めた途端に、迷路の様な町の魅力の
虜になってしまいました。

その後、何度も映画の舞台になった町だと知り、
映画も何本か見て、
ロケ地巡りの楽しみを知りました。

今では年に1回は出かける、散歩コースです。

大林宣彦監督の「尾道三部作」の中でも、
「さびしんぼう」は格別に好きな映画です。

2002年6月、義理の妹を案内して尾道に行った時、
現地のガイドさんが教えてくださったのが、
このオルゴール。
案内した駄賃にと、ヨメさんが買ってくれました。

劇中に登場するオルゴールを再現した、
ファンにはたまらない逸品なのです。



えー、コトブキヤのフィギュアと比較しますと、
スケールは1/8程度ではないかと・・・おいおい!

まったく、これだからモデラーという人種は、
無粋な輩だと言うのです。(え?ボクだけ?)

まあ、ピアノの精密模型ではないので、
脚が少し短めでも構わないのです。

劇中のオルゴールも、こんな感じです。
かと言って、プロップモデルというほど
忠実でもないと思いますが。

でも、映画の余韻を楽しみ、
旅の思い出に浸るには十分でしょ?

ガイドさんによると、
「さびしんぼう」の映画に惚れ込んだご主人が、
手作りで商品化されたとか何とか。
(この辺は、ご本人に聞いてないので、参考程度に。)

お求めは、JR尾道駅すぐ西側の「マルコシ」で。
3000円台だったと思いますが、この辺も参考程度に。
仕様や価格の変更も無いとは言えませんので。



フタを開くと、劇中同様ショパンの「別れの曲」が流れます。
中は小物入れになっていて、
フタの内側には「ONOMICHI」の文字が。

プロップモデルではなく、あくまで土産物という事で。
(ってゆーか、その中間的な味わいが絶妙!)

なんだか素敵でしょう?
1985年の映画の小道具の復元品が、
今でも作られ、手に入るんですよ。

「さびしんぼう」という映画が、長く、こよなく
愛されているって事なのでしょう。

劇中でのオルゴール登場シーンを確かめようと
ビデオを後半から見始めたら、
涙腺がフル稼働でした。

このオルゴールをプレゼントするシーンなんか特に、
たまらなく切なくさせますね。

(そうそう、写真にはありませんが、
箱も劇中の物に近かったように思います。)

日本映画は面白くないと思ってる人、
まあ一度見てみて下さい。



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