「中華キャノン」
ネットランナー 2002年7月号付録

2002.6.27

出ました!活躍想像図。誰と戦っているんだろう?


6月某日、立ち寄った本屋のパソコン誌コーナーにて、
何やら場違いな付録が付いた本を発見!

どう見ても先行者にしか見えないその姿、
しかも電撃ホビーマガジンのGガンパーツに似たパッケージング。

ここはヒモで縛られて、中身が良く確認できなくても、
速攻で購入するのが漢(オトコ)の道でありましょう。

数え切れないほど発行されてるパソコン専門誌。
ネットランナーという本も、初めて目にするものでした。
どんな本なのか、何の記事が載っているのか、
それさえ見ずにレジへ直行!です。

帰ってじっくり見てみると、
アオシマプラモをパクったような、
なかなか通好みのボックスアート。

アオシマ風のマークも、活躍想像図というキャッチフレーズも、
当時を知る、かつてのプラモ少年のお約束。
ツボは、しっかり押さえたパロディ、いや、オマージュと言うべきか。

って言うか、アオシマに依頼して作ってるんだ!
箱絵も、アオシマで描いてる御本人だ!
(梶田達二さんとおっしゃるそうです。)
いやいや、恐れ入りました。

箱のサイズは、25×210×278ミリ。
例によって、中身は小さいけど、箱と本のサイズを
合わせて、扱いやすくする配慮のため、
ダンボールで囲って、このサイズにしてあります。

昔は、箱やフタの内側に組立図が書いてあったもんです。

箱の裏は、組み立て説明書になってます。
ポリキャップ使用、スナップフィット、
やはり最近のスタンダードに合わせてあります。

いや、アオシマと言えば、合体プラモの昔から、
ハメ込み組み立てには熱心でしたね。

そして、アニメプラモがリアル志向になるにつれ、
見かけなくなってしまったミサイル発射ギミックが!

昔は何のプラモにも付いていたギミックですが、
最近の若いモデラーの中には、
今回初めて目にするという方もおられるのでは?

この付録プラモの情報を、いち早く察知したバンダイが、
時期を合わせて、BB弾発射ギミック付きの
再販ドラグナーシリーズを
ぶつけて来たという未確認情報が!

(良い子にウソを教えてはイケマセンよ。)

ウソかホントかと言えば、
ひとつ気になるのが、この文句。

「ネットランナー新創刊1周年記念 利益還元プラモ」

え?そんなに儲かってんの?ソフトバンクは。

WAVEの可動パーツセットみたい。(それだけ動くってコト)

開封して、ランナーを取り出しました。
サイズは、158×228ミリ。
グレー1色で成形。
あと、ガガガの悪夢を呼び起こすような、
すごく小さなポリキャップ。
そして、ミサイル用のスプリング。

あと、お知らせのチラシが入っています。
なになに、アオシマの新製品告知と、
中華キャノンプラモコンテスト。

プラモコンテストだって!?

フォロー企画まで用意してあるとは。
この編集部、なかなかモデラー心を分かってらっしゃる。

あと、定期購読を申し込むと、先着2000名に
このプラモのメッキバージョンをプレゼント!

コレクター心も、分かってらっしゃる。

ネット上で人気爆発とは言え、
ネットに接続せずに、ひたすら模型に
打ち込んできたという人にとっては

「なんじゃこりゃ?」

というシロモノ。
付属CD−ROMでも特集を組み、
ゲームにCG画像、テーマ曲まで作られて、
これまでの盛り上がりぶりを紹介するという
配慮も欠かしません。

もっと言えば、元(って言うか同一)である
先行者について、
しっかり紹介して欲しかった気がしますケド。
(権利の問題とかで、あくまで他人のそら似ってコト?)

カンタンに言えば「先行者」とは、中国の国防大学が開発した、
ホンダP3みたいなロボットであります。

実在する・・・とのコトです。

国防大学という事もあって、
股間のカメラ?が、武器かも知れないという憶測から、
中華キャノンと呼ばれるようになったらしいです。

(ファンの方、間違ってたらゴメンね。)

でも、なにせ国防大学ですから。
国防のための装備は、マジで追加されるかも知れない。

ターンエーを見た後では、特に胸の空洞が恐ろしいですね。

あの空洞は、マルチパーパスサイロだ!
ウェポンコンテナなんだ!

(だから、良い子にウソを教えてはイケマセン)

胸の三角構造がフレームとしての強度を保っている。

さっそく組んでみました。
組立て時間は、30分程度。

モモ、スネ、前腕、上腕は棒1本というシンプルな構造で、
はさみ込みにすらなってません。

肩、股関節は、はさみ込みでヒネリ可動出来ます。

腰は特に分割ラインが気になる訳でもないし、
パテ埋めしなくても良い気がします。

なにしろ、その方がメンテナンスも容易ですから。

となると、ぜひパテ埋めしておきたい部分は、
頭とボディの四隅(フレームだけだから)、
肩、股関節。え?それだけ?

なんともお手軽に仕上がりそうです。
もっとも、手足には肉抜きがたくさんありますけどね。
でも、手足にはディテールも無いですから。

本物は左右とも平手ですが、
ネット上で生まれたらしい、ドリル腕も付属。
完成後も、交換可能です。

ボディには、本物には無い、はめ込みピンが
追加されていますから、
接着派の人は、切り落とすと良いでしょう。

肩の上下可動軸らしい部分(あくまで想像)は、
キットでは固定。
さりげなく、はめ込みピンに利用されています。
ここも、削り取ってOKだと思います。

ヒジ・ヒザ・足首は、180度可動します。
いや、0〜180度じゃなくって、
プラスマイナス180度なんですけどね。

それでも十分、脅威的でしょ?
肩と股関節はボールジョイントだし、
モモのヒネリと足首の左右スイングで、
MG陸戦ガンダムよりも、
ダイナミックな立てヒザが可能。

ポリキャップは、ぜんぜんキツくないんですけど、
なにしろ軽いから、保持力は問題ナシでした。

まあ、オッパイミサイルがあるんだから、○○凸ミサイルがあってもいいじゃないか。

腰の後ろには、ミサイルの発射ボタンが付いてます。
ミサイルは、予備の弾と合わせて、3発が付属。
けっこう強力かも。

サイズは10センチ強。
実物のサイズは良く知りませんが、
1/16から1/20という所でしょうか?
ミクロマンの新しい仲間って感じです。

ところで、デザインについてなんですが、
あまりのダサさ加減に、からかい半分みたいなウケかたをして、
話題を呼んだのだと思いますが・・・・

これ、開発中の可動フレームじゃないんですかね?
ガンダムだって、カッコ良いのは外観だけで、
フレームは全然カッコ良くないですよね。

予想を裏切って、いつか超カッコイイ外装をまとって、
完成発表が行われるかも知れませんよ。

頭や手首は、バランスチェック用のダミーかも。

頻繁に調整をするとか、
動きの様子を確認するためには、
空洞のボディってのは理にかなってますしね。

それでも疑問は拭い去れない。

本当の本当に、これ、歩くの?

まあ、謎めいてると楽しいから、どっちでも良いや。

それにしても、これで入手不可能になるのも、もったいないですね。
ボクなんかは、ぜひ中国で、安く発売してはどうかと思うんですが。

まさか軍事機密だとか言って、しかられる事はないよね?


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