健さんの
プラモコラム

その86
1/100ジャスティスガンダムの巻

( 1/100 ジャスティスガンダム/ バンダイ/
ZGMF−X09A ジャスティスガンダム
「機動戦士ガンダムSEED」に登場)


 フリーダムの相棒が、1/100でも登場です。・・・1/100ですよ。誰です?1/144ジャスティス用の別売リフターが出たなんて言ってる人は?あ、ボクか。このキット、盆休みに実家で組んだんですけど、持って来なかったHGジャスティスを乗せるまでは、確かに完成した実感がわかなかった様な。2200円という値段も、EXモデルとして見てもお手頃で・・・いかんいかん、本題に入りましょうね。



 頭部は、目と額のカメラをクリアーパーツで再現。額のカメラ周辺は、HGでは黄色で成形されていますが、今回は設定通り、ピンクの本体色で成形されています。HGではサイズ的に、アンテナの強度を確保するために、カメラとアンテナを一体にする必要が有ったんでしょうね。頭頂部周辺のパーツ分割は、HGよりもパテ埋め箇所が少なくなっています。

 ボディはHG同様、胸とウエストが一体の茶色パーツに、別色のパーツを貼り付けていく構成です。ピンクのラインは、HGでは前側だけでしたが、今回は背中側まで一体の、リング状のパーツを、ウエスト側から通すという上手い方法で解決。胸部ダクトの奥は、フリーダム同様に、ボディパーツがそのままディテールになっています。エリもグレーで別パーツ化。胸正面の白いラインも色分けされました。



 は、いつもなら正面からハメている、フロントスカート用のポリキャップを、フンドシ内部にハサミ込む構成。ポリキャップが、正面のスラスターに一部隠れる配置になるためですね。センターアーマーにスラスターを通す組立はHGと共通。サイドアーマーは、サーベルの保持機構が内部に仕込んであり、ラック(穴)のサイズに余裕が有るので、設定通りに前側からサーベルを取り出せます。

 は、これまでの1/100SEEDシリーズのパターンを破って、ヒザが後ハメになっていません。1/60フリーダムの様に、ヒザメカ内部にポリキャップを仕込んで、モモとスネでサンドしてあります。背中が重たいんで、1/60クラスと同様の構成にしてあるんでしょうね。



 でも良く考えたら、ヒザがいくら頑丈になっても、足首関節は、いつも通りなんですよね。この足首で、重さに負けずに自立出来るという事は、リフターの重さは、大した問題ではない(1/100は、元々十分に頑丈)という事かも知れません。で、下半身をフリーダムと交換してみたんですが、見事に立ちました!後ハメ派の方は、残念でしたね。でも、用心に越した事はないですからね。(CAD設計なんで、重量計算や、ポリの耐荷重なんかも、設計段階で確認出来ないかなー?と思ってみたり。)


1/100スタンダードのヒザ関節の耐久試験として、フリーダムの下半身と交換してみました。ビクともしないので、さらにHGジャスティスを上に乗せてみたところ。乗せるまでは調整が必要でしたが、意外としっかり立てました。

 スネ後部のスラスターは、HGでは可動式でしたが、今回は固定です。ヒザの白い部分は色分けされてます。HGでは、内側に関節の軸が付いていましたが、今回は関節軸がスネ本体(ピンクのパーツ)に付いているので、白いパーツは表面に貼るだけの、色分け専門のパーツです。足首カバーは、HGでは、クルブシにハメて取付けていましたが、今回は前から差し込みます。カバーの後端が平行になっておらず、HGよりも正面画に忠実かも。

 足首は、1/100フリーダムに近い構成で、土踏まず部分が色分けされていません。デザイン的にも、足首メカ部と一体のハズの土踏まずが、フリーダム同様(可動重視のために)分割されています。HGの構成も完全では有りませんが、1/100よりは設定に忠実と言えそうです。



 肩アーマーは、HG同様ビームブーメラン「RQM5バッセル」をハサミ込む構成。HGよりも肩アーマーが、若干上寄り(イカリ肩)になったのか、内部のハメ込みピンは、HGよりも良く見えます。パッセルの基部も、丸ピンでハメてあるので、「プラモの裏側」っぽさは増してる感じです。バッセルの下側はエッジになってるのが正解の様ですが、今回は厚みがかなり有りますね。バッセルのシャープさは、500円キットが一番です。今回もバッセルの分離は無しで、説明書でも解説されていません。

 です。上腕の太さやヒジ関節くらいは、フリーダムと共通にすれば良かったと思うんですが、別個に設計された物になっていますね。前腕は、シールド装備用のポリキャップが、両腕に内蔵されました。フリーダムの様なフタは無く、位置も違います。

 手首は、左右のゲンコツとライフル用の右手が付属します。形は1/100フリーダムと共通・・・と思わせておいて、ディテールの配置が違います。同じ武器を使う兄弟機なのに、なぜ違うんでしょうね?「ザフトの、MSには・・・1機ごとに、独自の指紋・掌紋が付けられている。」(26へぇ)

 リフター(ファトゥムー00)です。ビーム砲(MA−4Bフォルティスビーム砲)の可動やウイングの展開はHGと同様に可能な他、メインノズルが2基一体で可動、その上下の偏向板も可動出来る様になりました。HGではエンジンユニットと一体だったM9M9ケルフス旋回砲塔も、ポリキャップで回転します。


リフター裏面です。手前側のノズルに角度が付いて、偏向板も動いているのが分かるでしょうか?背中とのジョイントは、HGよりも目立たなくなっています。

 ウイングは2枚重ねのパーツ分割。付け根には、回転アームと噛み合う、位置決めの突起がついています。エンジンユニットには、インテークのディテールが追加されました。色分けは、本体後部の平たいスラスターや、ビーム砲の先端まで再現されました。せっかくだから、本体中央の小さな尾翼も、白で成形されると嬉しかったんですが。

 武装です。MA−M20ルプスビームライフルは、1/100フリーダムと共通。カバーのラインは、塗装で再現する事になります。リアスカートへのマウントも可能。サーベルが、あまり後ろに突き出していないので、しっくりきますね。サーベルは、ツカの途中までラックに隠れてるんですが、これもラック内部の保持機構のおかげです。

 MA−M01ラケルタビームサーベルも、1/100フリーダムと共通の物です。ジャスティスのサーベルラックは、直径部分を保持する機構なので、フリーダムの時の様な固定用のミゾは必要無いんですが、ディテールとして、同じミゾが彫刻してあります。



 シールドは、1/100フリーダムと同等の物です。グリップ位置も、同じ仕組みで調整が可能。腕への取付けは、特に設定が無い様で、オリジナルのアダプターを使って行います。前腕には、ちょうどアダプターの付く部分の角に、さりげなくディテールが入っています。ここでロックしてるんですよ、という解釈なんでしょうか?シールド用ポリキャップの周りにも、それらしい窪みディテールは入れてありますが、好みで解釈しても良いかも。

 では、リフターの各モードの再現を。肩に背負わせるには、やはり頭部を一度外し、リフターを前に倒した後で、再び頭部を連結します。ウイングを展開すると29センチにもなり、なかなかの迫力です。



 搭乗形態は、今回も説明書に紹介されていませんが、無理矢理上に立たせる事は可能です。ジャスティス本体との比率は、測ってみたところHGとほぼ同じなので、立たせた印象も近い物ですね。今度は1/100のリフターに、HGジャスティスを立たせてみましたが、なかなか良い感じでした。


HGジャスティスと、1/100リフターの組み合わせ。劇中のイメージには、近い印象だと思います。

 これで背負っても違和感が無ければ良いんですが、両面テープで背負わせたら、さすがに重たそうな感じ。肩に乗せたら、ぶら下がってる様にしか見えませんし。1/100とHGをミックスする改造を狙ってる人は多いかも知れませんが、ボクはHGの物を、あと少しだけ大型化して使った方が、総合点で満足度が高いんじゃないかと予想してます。


こちらも、HGジャスティスと、1/100リフターの組み合わせ。いくらなんでも、リフターが大きすぎますよねぇ。そう、これはどう考えても・・・いかん、もう目が慣れてしまったみたいです。そのままでの連結は出来ないので、両面テープで接着して撮影しています。

 もっとも、搭乗形態に興味が無いという人にとっては、キットのままでも満足のいくサイズだと思います。最近では、分離しての連携プレーも多く見られるので、飾り台を用意して、ジャスティスと並べて飾るのも楽しいかも知れません。背中に接続するジョイントが、折り畳むと目立たない様に配慮されてたりして、リフター単体でも見栄えも良くなってますし。

 オマケに、カガリの1/20フィギュアが付属します。なかなか似てると思うんですが、エリの大きい(太い)コスチュームのため、なんだか首が太い印象を受けます。ここは一度頭部を切(ひぃぃ〜!やめやめ!)じゃなかった、設定よりもエリが短めでも良いから、細い首がチラリと見える様に造形してあると、印象が良かったかも知れません。あるいは、エリの厚みを感じさせる、モコモコした丸っこいラインにするとかね。あ、カガリはHGのリフターに乗せると、丁度良いサイズですよ。(乗せるな!)



 組立時間は、1時間半でした。つい先日、ストライクがMG化されるらしいと聞きましたから、このジャスティスも、いずれはMG化されるかも知れませんね。リフターへの搭乗は、その時は(解釈を変えてでも)再現されるでしょうし、ビームブーメランのギミックにも、期待したい所です。・・・えー、1/60が出るとも思えず、予想されるキットは出揃ってしまった訳ですが・・・MGが出るなら、まだ間に合います。今からでも、変形して〜!(結局そこが気になるのか!)


おまけ

 地上編で破壊されたランチャーストライカー、再登場しましたね。あれって、オーブかどこかで補充されたんでしょうかね?あるいは・・・ボクは、ストライカーパックには予備が有ったのかも?なんて思ってます。同じ種類のストライカーパックが、一度に複数登場してないので説得力無いんですが、そこは色んな装備を同時に登場させるためのファンサービスだったとか(こじつけ)。

 と言うのは、ストライクは右舷デッキから、スカイグラスパーは左舷デッキから発進するので、ストライカーパックが、艦の端から端まで搬送されるのも大変だろう・・・なんて思ってたので。キラが装備を指定した場合、残りの装備を搬送する間、フラガ兄貴をお待たせするのは大変忍びない事なのであります。装備が各1セットしか無い説もアリとは思いますが、その場合はアークエンジェル艦内に、巨大な装備の搬送設備が不可欠ですからね。案外、すでにそんな内部図解が有るのかな?


2003.8.26 健 竹史

1/144 ジャスティスガンダム
HG ジャスティスガンダム
1/100 ジャスティスガンダム

EXモデル メビウスゼロ&スカイグラスパー
EXモデル 1/1700 アークエンジェル
UH ウルトラマンジャスティス
劇場版 ウルトラマンコスモスVSウルトラマンジャスティス
   THE FINAL BATTLE


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