健さんの
プラモコラム

その77
MGズゴックの巻

( 1/100 MGズゴック/ バンダイ/
MSM−07 ズゴック
「機動戦士ガンダム」に登場)


 ついに!MGにも水陸両用MSが参入です。非人間型、固定武装の魅力、表情豊かなモノアイのバリエーション!ずいぶん待った甲斐あって、ズゴックゴッグ、HGUCでハイゴッグを連発とは嬉しい限りです。でもSEEDの発売ペースも落ちないみたいだし、新旧どの作品も好きな、ボクみたいなファンは、どうすれば良いんでしょうね。・・・健さんは来月のプラモ代がいくらかかるかという事で、頭がいっぱいだった・・・。などと遠い目をしてつぶやきながら、各部を見ていきましょう。



 モノアイは、果たして全周回転するのか、注目されてた部分だと思うんですが、残念ながら正面付近のみの可動となりました。中央から数えて最初の支柱まで位の可動ですね。それでも人間の視界程度の可動は実現しています。表情付けに困らない程度には、動いてくれる訳です。内部のカメラは、顔面の傾斜に合わせて、レンズ表面が傾けてあります。モノアイを動かす時は、頭頂部と、内部の頭蓋フレーム(?)を外して操作します。モノアイシールドは、後頭部付近の上側に、ちょっとスキが出来るのが惜しいですね。

 頭頂部のミサイルは、内部フレームに、ミサイル先端パーツを取り付ける構成。それともこれは、ミサイルハッチのフタなんでしょうか?エンタテイメントバイブルの「MS大図鑑」や「MS大全集98」では「240mmロケット弾×6」と説明されていますが、今回の解説書では「240mmミサイル」「1基あたりの総弾数は5発」となっています。劇中、大西洋で6発以上発射してる様なので、キット解説書はアニメ作品を重視してるのかな?頭部形状は六角形に近く、単調な形状だったHGUCよりも、表情豊かになったと思います。

パイルフォーメーション!

HGUC(手前)との比較。こうして見るとHGUCは、モノアイシールドが正面で尖って、キツそうな表情をしてますね。胸と腹(?)の張り出し具合も異なっています。


 ボディです。HGUCに比べて、胸は平たく、ヘの字口の様な腹が突き出た形状になり、ずいぶん印象が変わりました。旧1/100がシャープになった感じですね。エアインテークは、各4枚のフィンが可動。ちょっと組立てにくい部分ですが、これだけ大きいと奥まで見えるので、ガンダムよりもメカっぽい魅力が楽しめます。ウォーターインテイク(丸いダクト)のフィンは可動しませんが、段々に成形されててリアルです。

 ハッチは開閉しますが、開きにくいのが難点。粘着力を弱めたセロテープで、軽〜く引っ張ってみるとか?ボディを接着しなければ、胸板を外して裏から押して開くというテが使えます。まあ、ボクは今回「ボディは接着したい派」なんですけど。(ちゃんと塗るのかオイ!?)

 と言うのは、キットの、分割ラインの通ってないボディを見ていると、耐圧性・耐水性が高そうな印象を受けたからです。キットの内部フレームの解釈とは食い違いそうですが、ボディアーマーは分解不能で、頭、ワキ、腹、ダクトの切り欠きから、各内部ユニットをハメ込んである、なんて解釈はどうでしょうか。この時代のMSはモノコック構造(外殻で強度を保つ)という事になっているので、違和感は無いと思いますが。

ボディ外殻(セロテープで仮固定してます)です。上下左右と前面に、これだけ穴が開いていれば、内部メカを外からハメ込む事も可能ではないでしょうか?特に頭頂部は、30発のミサイルを装填してから差し込む、カートリッジみたいなユニットが、かなりの奥行きを占めていても面白いかと。見たいなぁ、そんなPG。(笑)


 ウエストの上下はボールジョイントで、自由に可動。腰や胸とのスキマには、合成ゴムのパーツを使って防水処理を表現しています。合成ゴムと言うと、ゲート付近がキレイに成形されなかったり切り離した跡が残ってしまうイメージが有りますが、今回はパーツに余白を付けてトラブルを防いでいます。必要な形状とゲートの間に余白を設ける事で、距離を取ってあるんですね。余白は、ニッパーで簡単に切り離せます。もっとも、余白無しでも済みそうなほど、キレイに成形されてましたけどね。

 は、ワンパーツの内部フレーム(フンドシ)と左右の防水パーツを、前後のアーマーで囲う構成。フンドシ下にはバーニアが有りますが、ちゃんとアーマーに切欠きを作って、フレームに取り付けてありますね。このバーニア、「必要な際にシーリングごと吹き飛ばして推力を得る」なんて解説されてます。調べた訳ではありませんが、バーニアを描き忘れたシーンのフォローかな?なんて想像してます(笑)。

 です。モモのジャバラは、HGUC同様ボールジョイントで節ごとに可動。ただし、保持力は格段に上がってます。HGUCはABS同士の連結でしたが、今回はポリキャップでボールを受けてます。ポリキャップを仕込んだ筒の内側に、厚み分小さな筒を押し込んで閉じこめる方式が面白いですね。これで、節をモナカ分割せずに、見事ポリキャップを内蔵する事に成功しています。



 ヒザは、後ろの装甲がHGUC同様にスネにメリ込んで、十分に曲がります。スネ内部はフレームを再現。足首関節には、防水処理のゴムパーツが入ります。このゴムパーツ、パトレイバーの関節カバーの様に弾力で歪むものではなく、もっと硬質な感じの表現です。実際キットのゴムパーツも、歪まなくて済むような使われ方になってます。実機では、ゴムの内側には、チョウチンみたいにフレームが入ってるんでしょうか?水圧に耐えるハズですから。

 足首は、足の甲が左右に傾斜する可動を盛り込んであり、踏ん張ったポーズでは防水カバーがチラリと見える演出が効いてます。こんなギミックが仕込んであると言うのに、足裏のスクリュー用のモーターが搭載出来るだけのスペースは確保されていて、説得力を感じました。(実機での話。キットにモーターは内蔵されてません)足裏にバーニアが彫刻されたキットでも、その奥行きまで感じさせる事は少ないですよね。内部フレームは詰まってませんが、ウソっぽいフレームよりも、よほどイメージをかき立てられました。

足裏スクリューの上に、ある程度の奥行き(実機のモーターのスペース)が確保された上に、足首関節が配置されてるのが伝わるでしょうか?「スネ・足の甲・足裏」という連結では無く、「スネと足裏を直結、足の甲はカバーに過ぎない」という構成なのです。別売りディテールアップパーツとして、発光モノアイばかりでなく、スクリューが回転する足首なんか発売しても面白そうですね。


 です。上腕のジャバラ部分はモモと同様の構成で、節ごとに自由可動。前腕は内部フレームを再現してあり、装甲を被せます。ヒジアーマーに分割ラインが通っておらず、ヒジ裏面までフレームが入ってるのが、頑丈そうで良いですね。

 ところで上腕やモモの節に追加されたディテールは、流体センサーだそうです。筒状に成形するなら、あの様なディテールに限定されるかな。解説では、ジャバラの接合部から発生する渦を利用して、機体全体としての流体抵抗を減らしているとの事。じゃあポーズだけでなく、段の付いた筒をヒネったりする事も、航行中の機体制御に有効かも知れませんね。このスリットは、そんな渦を感知するための物らしいです。(いつもながら、面白い解説ですね!)

 ところで、上腕やモモのジャバラ内部関節パーツは、なぜかランナーに切替えが用意されています。シャア専用ズゴックが発売される時には、より関節が可動する様になるんでしょうか?あるいはMGゲルググの時の様に、量産型とカスタム型という設定に(良い意味で)便乗して、2種類の形状を提供する予定なんでしょうか?ズゴックの場合、ストレートなジャバラとカーブしたジャバラ、人によって好みか違う事が予想されますからね。

 ツメ(アイアンネイル)は、1本ごとにワンパーツの成形。スライド金型を使って、基部には取付け穴が開いています。ツメ関節を仕込んだ手首(?)を先に完成させておいて、差し込む様にツメを後ハメ出来る訳です。中には抜け易いツメも混ざってましたが、すごく親切な構成だと思います。中央のメガ粒子砲は、砲口の穴を再現。手首の裏ブタの一部が、手首中央の穴から露出した構成なので、シンプルな組立てで、リアルです。

 ところで、ツメのランナーにも切替えが存在しています。シャア専用ズゴックでは、ツメが4本、あるいは3本/4本の選択式になるんじゃないでしょうか。映画版ポスターまでフォローする快挙?と言うか、これでまた機体バリエーシュョンが増えてしまう様な・・・。ツメはグラブロ同様、フィンとしても機能すると解説してあります。確かにHGUCよりもフィンらしいツメですね。4本に増えたら、航行能力も向上するとか?

フフフ・・・愚かな人間どもめ

旧1/100キットとの比較。バックパックの色は、本来は水色です。旧キットの方が全高が低く見えますが、これはヒザ関節が弱くなり、曲がっているためではないかと思います。
旧キットはツメを尖らせ、脚を開き気味に接着する等の加工と、塗装を施してあります。(発売当時・中学生の頃に製作。)


 バックパックは、内部メカを再現。先端の半球部分と本体部分にスキが有るのは、ウォーターインテイクの表現なのかな?フレームを活かした外観になってるのは嬉しいですね。背中への着脱はポリキャップを使用。筒状のバックパックが、背中に少し埋まる様な、密着感のある構成です。色はアニメでは水色(本体色)なんですが、スネ等と同じグリーンに変更されました。HGUCも同様に変更されてますが、シャア専用機の配色に合わせる都合ですね。設定通りに水色に塗装したら、フレームのチラリが目立ちすぎるかな?



 武装は全て内蔵式なので、特に付属しません。こうなると、立ちポーズの1/100ジオン兵フィギュアを、どこかに収納しなくてはならない気分になってきますね。(え?ならない?)頭をパカッと開くと、ちょうど良いスペースが有るじゃないですか。頭パーツを茶碗の様な向きに持ち、ジオン兵を入れてから逆さズゴックでフタをすると、うまくいくでしょう。モノアイが全周回らないのは、このスペースを確保するためだったんですね。納得!(ぜったい違うって!)それにしても、頭に隠しておくには惜しい程の、気合の入ったフィギュアです。シャアのフィギュアが、今から楽しみですね。

 組立時間は、1時間35分でした。MGとは思えない短時間ですね。まあ武器も無く、胴と頭は一体ですから、元々構成要素が少ないのかも知れませんが、それにしても早いです。パーツ点数を増やさずに効果を上げる工夫が行き届いているのかも。例えば背中に仕込んであるバックパック用ポリキャップと、腕基部のポリキャップは、背中とワキのパーツを組むだけで、互いの抜け止めになる様に工夫されてるんですよね。

 SEED関連ばかりでMGのリリースが少ないという意見も有るでしょうが、初期のMGは年に数回の、特別に練られたスペシャルキットだったハズ。SEEDのおかげで乱発を避け、開発期間をかけられるのかな?なんて言ったら、SEED商品に失礼かな。(SEEDも出来が良いし。)でも、そんな気さえしてくる、充実したキットです。「ゾックのMGは要らない」と思ってるアナタも、このキットを組んだら、ちょっと心が動くかもよ。



おまけ

 発売からずいぶん経ってしまいましたが、クイックガンダムモデル「ストライクガンダム」を軽く紹介しておきましょう。身長は1/144モデルの肩くらいの高さ。MSインアクションと、ほぼ同じスケールと思います。材質も同じなのかな?ただし、関節保持力は優っていると思います。



 「組立て簡単」がセールスポイントで、10分程度で完成します。塗装済みのボディ各部に、関節を組んで連結するだけですからね。ただ、ボクみたいな「組立て作業を楽しみにしているユーザー」には、長く感じる10分でした。何しろカラフルなパーツはブリスターから拾うだけで、切り出し作業すら無し。組むのは味気ないグレーのジョイントばかりですからね。ま、組立ては一度限りの事。あとは楽しく遊べます。



 ヒジやヒザのメカ部分は、元デザインをある程度無視して、簡単かつ良く曲がる構成になっています。特にヒザは、2重関節でもないのに150度くらい曲がりますね。元デザインを無視と言っても、シルエットは保たれていますし、関節以外の部分は忠実に再現してあります。肩の前後可動が充実していて、シールド基部もボールジョイント。ウエストや首を少し引き出せるので、HG等よりもハッタリの効いたポーズが楽しめます。スカートが動かないのは残念ですが、元々スカートの無いデュエルは、さらに良く動くんじゃないでしょうか。(買ってませんが、フレームは共通だと思います。)シールドとライフルが付属します。

 ボクもプラモで手一杯で、揃えようとまでは思いませんが、どれか一つでも、手にとってみると良いと思います。


2003.5.24 健 竹史

MG ゴッグ
MG ズゴック
HGUCゴッグ
HGUC ズゴック
MIAゴッグ
1/144 モビルグーン

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