健さんの
プラモコラム

その70
1/100イージスガンダムの巻

( 1/100 イージスガンダム/ バンダイ/GAT−X303 イージスガンダム
「機動戦士ガンダムSEED」に登場)


 えー、アスラン様「ピンクちゃん」です。小出しに紹介されている情報によれば、本来なら5体のガンダムの中心となって、作戦指揮をとるためのMSだったようですね。ハロでもガンダムでも、ピンク色のヤツが、でしゃばるみたいです。



 ところでHGイージスが出た時に、「タコガンダム」などというバカ芸形態を紹介しましたが、先日TVで、砂漠で自由に動けないガンダム共の姿を見て、「四つ足のタコガンダムなら、接地圧も軽減出来て、満足に戦えたのでは?」なんて思ってしまいました。歴史に「IF」は付き物ですが、もし地球に降下したのがイージスであったなら、戦争の行方も違っていたかも・・・なんて話は置いといて、キットを見ていきましょう。

 頭部は、額がトサカやアンテナと別パーツになり、よりアニメの塗り分けに忠実になりました。HGではトサカが額のカメラ(?)と一体だったため、成形方向が正面からに限定され、仕方なくトサカの後ろに肉抜きを設けていました。今回はトサカだけでワンパーツとなり、斜めに成形する事で、トサカ内部をくり抜く事に成功。肉抜きしないで、厚肉となる事を防いでいます。は、HGではポリパーツ使用のため丸首でしたが、今回は角ばった形状です。こちらの方が正解ですね。

 ボディです。変形ギミックは、すでにHGで完成されてますから、フレームの構成は、ほぼ同じです。胸板はHGでは前後貼り合せ、今回は上下貼り合せと、同じパーツ数でも異なっているのが面白いですね。胸板の上面に、設定には無いディテールが追加出来たのは、この分割方式のおかげです。どこにディテールを追加するかを事前に検討してから(あるいは、しながら)、それに適した設計を進めたという事なのかも。ストライクの時もそうでしたが、精密感を高めるディテールの追加が、全身に施されていますよ。

 は、フロントスカートが可動式になりました。しかも左右が独立可動。しかしボディの上下対称構造にこだわりたいボクとしては、フロントスカートの薄さが、少々不満です。コレクションキットの様に、胸板並みの厚さが欲しかっですね。ついでに胸板も左右独立可動(変形の時にヒネる)になってれば、スカートとの共通性に、ますます説得力が出ます。その場合、後ハメ構造にしても良かったでしょうね。

 フロントスカートに厚みが有れば、フンドシ内部ではなく、スカート内部にポリ軸受を設置する事も出来たでしょう。そうすれば、股間の黄色いパーツを、フンドシの一部ではなく、変形アームの一部と解釈して、もっとフレームが単純化出来たかも。キットの構造では、黄色パーツの裏にポリキャップを仕込んでありますが、MA形態の時に、モロ見えになるんですよ。しかも今回、HGよりも見栄えが悪くなってます。


フンドシの移動ギミック案。黄色い部分はアームの一部と解釈しました。フンドシ左右のボールジョイントに、フロントスカートを接続します。


 も、HGとほぼ同じ構成です。1/100ストライクとの共通性を匂わせる、スリット状の追加ディテールが、並べて飾った時に説得力を持ってくると思います。配置にも共通性が有りますし。しかも、MA形態で同じ形になる腕と脚で、追加ディテールの配置を統一してあります。今回も、全く同じ形状にはなっていない腕と脚ではありますが、MA形態の時に、このセンサー(あるいはスラスター)が、連携して機能してるんだろうと思うと、ワクワクしますね。

 足首です。HGでは足の甲のパーツが左右分割されてましたが、今回はワンパーツに改善されました。HGのサイズでは、積み重ね構造にしてポリキャップを仕込むには、少々スペース不足だったのかも知れません。土踏まずの部分、止むを得ず関節がムキ出しになってますもんね。今回は足裏の可動部もメカ風に処理され、ポリキャップは見えません。カカトや側面のピンクの部分も色分けされ、より設定に忠実になりました。

 です。MAの時にアームの一部になる、ワキの下パーツが、伸縮するギミックが仕込まれました。MA(巡航)形態の時に伸ばして、4本のクローの長さを揃えるためのギミックです。しかし完成見本の写真では、縮めたままの様にも見えます。実際に手にとって変形させてみた感想としても、必ずしも必要ないギミックと思います。好みで伸ばせば良いでしょう。肩関節は、胸側と腕側のポリパーツを、丸ピンで接続した構成の二重関節。ピンでは余りにもさっぱりしているので、ヒジ関節の様な角ブロックにして欲しかった所です。

 肩アーマーの横(腕が一体化する接合部)は、HGでは装甲の厚みそのままの、カーブした切り欠きでしたが、今回は前後が平行の切り欠きとなりました。設定でもこうなっていますが、ここにハマリ込んだヒジ関節を、回転しない様、ロックする形状なんですね。

 は、HGと大きな違いは無いと思いますが、足首モドキが、前腕にメリ込む様に配置されており、より設定に近くなった様です。あれ?足首モドキには、足首の側面に付いている、ピンクの台形パーツが付いてないんですね。これはHGにも無いし、設定画にも見当たりません。MAのクローには付いているので、このピンクの部分まで腕にメリ込むのが正しいのかな?キットのままでは、ちょっとツラそうです。



 設定ではMAのクローの内側には装甲が無く、肩アーマー部分同様に、くり抜いてある様に見えます。足首モドキは、ここに収まるのが正解なんじゃないでしょうか?だとすると、キットのMA形態は、前腕の向きが180度逆という事でしょうか。バンダイさんも承知の上で、あえて逆にしているのかも。手首基部が回転しないと再現出来ない変形ですから、サイズ的に無理なのでしょう。

 「前腕の装甲は、足首モドキの収納のために、切り欠いてある」。となると、やはり腕と脚の構造は、共通ではないのか!?いやいや、ボクはまだ諦めずに、「スネにも切り欠きが有るが、オプションのパネルで塞いである」あるいは「引き込み開閉式の装甲になっている」説を、強く主張するものであります。

 手首は、左右のゲンコツ(兼武器持ち手)と、左手の平手が付属します。ディテールはストライクと共通なので、塗装すれば、ストライクにも流用可能です。厳密には、ゲンコツの内側には突起が追加してあり、ライフルを持った時のガタつきを無くしている様です。突起はディテールに見える様に処理してあります。

 バックパックです。大きなテールスタビライザーの様なパーツは、ポリキャップ可動が廃止されました。HGよりも劣った様にも見えますが、付け根の部分を空洞にして、MA形態時に、上の三角ユニットと、うまく噛み合わせるための処理です。欲を言えば、ABSの軸パーツを仕込むとか、リング状の特注ポリキャップを仕込むとか、何らかの磨耗対策が欲しかったですけど。あー、フィギュアのランナーに、アサフレックスのリングパーツを配置するってのは、どうでしょう?



 腰のバインダーは、ピンクの本体部分の左右共通化を図ってあり、同じランナーが2枚入っています。白いプレートが付いていない側は、本体色のパーツで塞ぐ構成。後端のグレーの部分が別パーツ化され、HGよりも色分けが充実しました。バインダーを支えるアームとは、必要に応じてロックされるよう、かみ合わせ構造が追加されました。バインダーをヒネる時、アームも連動してヒネる事が出来、変形がスムーズに行えます。

 武装です。ビームライフルは、銃口が別パーツになりました。本体同様、多少ディテールが追加されてます。シールドは、ディテールはHGよりも、それらしくなったと思うんですが、裏側の肉抜きが大きくなったのが残念。スケールが大きくなった分だけシールドの厚みも増しているので、仕方ない面もありますけどね。フチの処理は、HGの方がキレイなんですが、これもサイズと厚みの結果でしょうか。

 ビームサーベルは、刃をクリアーパーツで再現。イージスのサーベルは、手持ち式ではなく、前腕(足首モドキ)から、直接ビームを発生させるんですね。足首モドキの関節パーツにミゾが切ってあり、そこに刃のパーツをセットします。足首モドキと前腕は、ロック機構で固定されているため、サーベルの重さでガタついたりしません。



 ところでこのサーベル、HGでは再現されてませんでしたが、最近では、「キットに含まれない物は解説しない」傾向が有る様に思います。情報源として、説明書の機体解説は、詳しい方が嬉しいと思うんですが、どうでしょう?ユニオンモデル(当時)の1/60ボトムズシリーズなんか、キットに付属しない武器の自作用図面まで載せてましたけどね。(アレはアレで、親切なのかビミョーでしたけど。)

 変形については、「その67 HGイージスの巻」を参照して下さい。HGと異なる部分は多少ありますが、各部の項で紹介した通りです。ところで、巡航形態で4本のツメを揃えるのって、サイズが大きくなった分、ますます大変になった気がします。足裏にミゾが有る事を利用して、十字形のジョイントをハメる様にしたら、ピッタリ固定出来て、良いんじゃないでしょうか?


なかなか位置合わせが難しい、ツメを揃えるためのジョイント案。キツめに作れば、ガタつき対策にもなると思います。


 オマケに、軍服姿のアスランのフィギュが付属してます。なかなか良く似てると思いますが、肩や袖が、別パーツの様にシャープになってると、よりザフトの軍服らしいでしょうね。とは言っても、パーツを増やす事には反対です。段差をクッキリ成形してあれば、袖と肩パットの境目を彫りこんだり、暗めの色で塗装して、別パーツっぽく見せる事も出来ると思います。

 ところでストライクを3種揃えると、服装の異なるキラが3種揃うという、ニクい演出が予定されてる様です。(MGの黒い三連星フィギュアみたい・・・)ジャスティスガンダムが発売されるなら、ぜひアスランも服装バリエーションの実現を!そうですね、ボクはシャワーシーンを希望します。男性の全裸フィギュアが実現しますと、「ねずみ男」に続く快挙と言えるでしょう。(だめだめ、パイロットスーツが先!)

ここだけの話ですが、4本のツメはセロテープで固定して撮影しました

 組立時間は2時間強でした。HGイージスと、あまり変わりませんね。サイズが大きくなった分、凝った構成になった部分は有りますが、MGとHGUCほどの違いは有りませんからね。時間的にも難易度的にも、HGが組める人になら、安心して薦められそうですね。

 また、スペース的な余裕が有るからこそ可能な部分も大きいとは思いますが、肩アーマー内部や、スネパーツのスソ後方など、HGよりもハメ込みピンが目立たない様に改善されています。説明書だけ読んだら、HGが大きくなっただけの様な印象を受けるかも知れませんが、ちゃんとワンランク上の配慮がなされています。張り出した各部パーツのボリュームも迫力ありますし、遊べるし、値段の割に満足度は高いキットだと思いますよ。


凝りもせず、またバカ芸です。カマキリのイメージを目指しましたが、ジャムルフィンみたいになってしまいました。



おまけ

 SDストライクガンダム、ホビージャパン4月号を読んで、つい欲しくなってしまいました。一部加工する事で、ソードやランチャーを装備出来るという記事ですね。見たところ、サイズは近いんですけど、元々、流用を前提に設計されてる物では無いようです。だから「余分を切り取る」とかではなく、文字通り、それなりの「加工」が必要みたいです。でも、こんな遊び心のある記事は、読んでて楽しいですね。



 それにしても気になるのは、ストライカーパックは付属しないのに、背中に「謎のポリキャップ」が仕込んである事。これは、後に装備の発売も期待出来そうですね。パッケージからして、「1/60にも負けないクオリティだ!」とか言って、なぜか写真で共演させてますし。1/60のDXストライクが出た後、仕様を真似たフルセットが出ると嬉しいんですが。説明書の機体解説も、1/60に似てるんですよね。ただし、全身の追加ディテールは、1/100を参考にしてる様です。



 キットにはライフル、シールド、アーマーシュナイダーが付属。手足が良く動く上、肩は前後可動も可能です。そしてアンテナなんですが、「その57 (1/144)ストライクガンダムの巻」で指摘した、放射状のシルエットになってるんですよ。これまでの、どのキットよりも、設定(パッケージの証紙)に近いアンテナと言えるでしょうか。やはりSDは、あなどり難いのです。


2003.3.5 健 竹史

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