健さんの
プラモコラム

その60
HGエールストライクガンダムの巻

( 1/144HGエールストライク ガンダム/ バンダイ/ GAT−X105 エールストライクガンダム
「機動戦士ガンダムSEED」に登場)


 SEEDシリーズも、いよいよ可動モデルが始動!このHGに続いて、1/100や1/60も間を置かずに発売との事で、ストライクガンダムのレポートばっかりになりそうです。でも、良く考えたら「プラモコラム」を始めて2年半になりますけど、アニメ放送中にリアルタイムで発売されるシリーズを取り上げるのって、SEEDが初めてなんですよね。久しぶりだなあ、こんな発売スケジュール!リメイクばかりで忘れてましたよ。では、キットを見ていきましょう。



 頭部は予想通り、首のジョイント径が違うため、HGと300円キットには互換性が有りません。ジョイント位置(高さ)も違うため、無理矢理交換しても、首の長さが不自然になります。顔は、300円キットよりもガンダムらしいツラ構えになったようです。全般にシャープになりましたが、カメラまわりやバルカンは、300円キットも捨て難いですね。

 後頭部のカメラは、陥没しない配置になっている、HGの方が正解の様です。アンテナ先端の安全突起は、HGの方が大きいんですが、デザイン的に処理されて、「そのままでOK」度は高くなってますね。

 ボディは、コクピット左右のプレートが、胸側ではなく腹側と一体になったのが、300円キットとの大きな違いでしょう。コクピットの塗り分けを考えると、HGの方が親切な分割だと言えます。この分割のおかげなのか、コクピットとプレートの密着度が増し、腹部まわりが300円キットよりも締まった印象になりました。


左がHGストライク、右が300円ストライク。どちらも胸と腹は色分けされているものの、コクピット左右のプレート(アニメではグレー)を、胸側と腹側、どちらと一体にするかという判断が異なる。


 は、ウエストの回転が可能になりました。リアスカート上端と干渉するので、ちょっと引き上げてから回すと、より大きなポーズが取れますよ。フンドシ下には謎の穴が有るんですが、これは単なる肉抜きなのか、それとも後で飾り台付きの豪華キットが出るのか、あるいはGアーマーの様なサポートメカと合体するのか、最終回までのお楽しみです。今のところ肉抜き穴でも、メカコンテストでアイデアを募集中なんで、合体のジョイントに仕立てあげる事は、まだ可能なのです。いいなあ、リアルタイムの発売って。

 フロントスカートは、左右一体で可動。サイドスカートも可動。ここはアサルトナイフの収納スペースと判明しましたが、キットでは開閉ギミックは無し。でもナイフは付属して欲しかったですね。これはソードやランチャーに付属させるという、流行りの商法なのかも。サイドスカート上は、300円キットではバーニアの様にも見える凹みが有りましたが、今回はフラットです。スカート類は、HGの方がシャープなラインでまとめてあります。

 モモは、改めて設定画を見ると、キットの様な複雑な面構成にはなっていないんですね。これは300円キットも同様なんですけど、意図的にデュエルガンダムに似せてあるのでしょう。モモの後ろなんかは、設定では全くディテールが見当たらないんですが、デュエル同様の段差を設けてあります。大半がスカートに隠れるので略して描いてあるけど、本当は同じ形という解釈でしょうか。良い判断だと思います。

 ヒザは後ハメ可能な2重関節。モモ側の関節はあまり動きませんが、それでも合計で90度以上曲がります。これだけ動いて、スキマから中が見えないのが良いですね。この辺が丸見えだと、スカスカ感が出てきます。こうなると無可動の300円キットの方がリアルという事にもなりかねないので、気の抜けないポイントなんですけど、見事にクリアしてますね。この出来の良さなのに、ヒザメカはわずかワンパーツです。

 スネは、グレーのフレームに白い装甲を被せる構成で、MGに近い構成ですね。もちろん色分けの都合によるもので、内部メカの再現なんかは無いんですが、パーツの重なりが実感を高めています。ヒザアーマー裏のスキマもグレーのパーツで塞いであり、サイズを感じさせない充実ぶりです。後ろのスラスター(?)も別パーツ。

 足首アーマーは、正面の凹みの中央ではなく、端で左右分割して、パテ埋めの負担を軽減してます。スネパーツ下端をサンドして取付け。アーマー内側の軸受け部が、一部切り欠いてあり、キツくなりすぎないようになってる(磨耗対策でもあると思う)んですが、この切り欠きが、後ろ側からチラッと見えてるのが、ちょっと残念ですね。アーマーの奥の、死角になる側に切り欠きを配置してあると良かったでしょう。

 足首関節は、2重関節。しかも、上側と下側、どちらでもヒネリが可能です。このため、従来の同サイズのガンプラよりも、格段に自由なポーズが取れます。足首は近年主流の積み上げ式のパーツ構成で、足裏を再現。足の甲は色分けされてます。形状は、ベタ足の印象があった300円キットよりも、従来のガンダム系に近くなりました。こっちの方が、設定にも近いと思います。

 は、300円キットと比べて、上面のフックが大きくなりました。見栄えは良くなった気がしますが、設定に近いのは300円キットの方かも。外見よりも気になるのは、ソードやランチャーの装備が、ちゃんと300円キットにも装備出来るのかどうかですね。300円キットに追加装備を付属させて発売する案は、早くも凍結でしょうか!?

 HGの肩アーマーを300円キットに移植したらどうだろう?と思い、試してみたら、ピン径は同じなのに、肩ブロックの前後幅が違っていて、加工無しでの移植は無理でした。残念。まあ、フックではなく肩形状そのものでロックされる方式ならば、装備の共用は可能でしょうけど。あまり期待できないかも。ランチャーの肩装備は、前後サンドイッチ方式じゃありませんからね。(まさか、新規の肩アーマーが付くとか?)

 は、初期画稿のデザインに準じていた300円キットとは異なり、決定稿に準じたデザインになりました。ヒジのフックのデザインが、2つのキットの間で共通でないので、ここを使って固定されるシールドは、300円キットに取り付ける事は出来ません。今後、腕用の装備も登場するのではないかと期待してるんですが、ますます残念ですね。

 手首は、300円キットよりも、かなり小さくなり、多少ディテールの追加がありました。構造は300円キットと共通で、ライフルのグリップが斜めでも、まっすぐでも、うまく握れるようになっています。今後、300円シリーズでしか発売されないMSが増えていっても、ほとんどの武器は交換して遊べるんじゃないでしょうか。

 背中には、エールストライカー取付け用のポリキャップが仕込んであります。仕込むというか、もう少し見えにくい方が良かったと思うんですが、モロ見えになってますね。内側から、薄いプラ板で隠してやると良いでしょう。エリがそのまま背面構造につながるデザインですが、300円キットとは、ずいぶん印象が違いますね。300円キットでは、エリが後ろに行くほど高くなってるんですが、HGではフラットになっているためですね。

 武装は、ビームライフルとシールド、ビームサーベルが付属します。ビームライフルは4パーツ構成。300円キットの物よりも、さらに厚くなりました。フォアグリップは可動式になった上に、ちょっと長くなりました。300円キットは、両手持ちが不可能という事で、左手にフィットするかどうかは無視されてる訳です。(でも、設定には300円キットの方が近いです。)HGのライフルは、両手持ちの自由度に配慮してか、ちょっとガタつきのある握り具合としてあります。


ビームライフルは、上がHGの物。フォアグリップが長くなって、持たせやすくなった。300円キットの物はグリップ下を切り欠いて、手首(腕と一体)を分解せずに持てるようにしてある。
シールドは、右がHGの物。形状は300円キットと大差ないが、2色成形で、裏面まで再現。


 シールドは、腕のフック部分にハメ込んで接続。HGUCガンダムMK−2等でおなじみの、腕に対する取付け面が選べるタイプのジョイントです。グリップは、シールド裏面にモールドとして表現。握らせる事は出来ません。

 ところで300円キットでは、腕に対してシールドが斜めに取付けられ、肩アーマーとシールドが干渉しない構成になってましたが、今回は腕と平行に接続。ポーズ付けの際、ちょっと干渉を気にする必要が有ります。自由度はHGの方が上なんですが、ああいったビミョーな工夫が大好きなボクとしては、300円キットの心配りを高く評価したいですね。

 サーベルは、右手首と一体になった物が付属します。ちょっと斜めに握った指と指のスキマが、なかなかリアルで良い感じ。この他に、エールストライカーに装備したサーベルは着脱が可能で、ビーム刃も付属しないのに、取付け穴は開いてます。こういうのも謎の穴と呼ぶべきかな。賢明な読者諸氏のお察しの通り、HGデュエルガンダムには、クリアーのビーム刃が付属してます。しかも2本!対決させたければ買ってね。



 エールストライカーは、4基のスラスターのうち、下の2基が設定通りに可動。赤いフィンは、しなるような薄さで、良い感じです。フィンの先端には、安全突起が設けられていますが、友人H君によると、ニッパーで簡単にカット出来たとの事。最近の彼は、いろいろ試しては結果を教えてくれるので、どんどん煽って、もっと買わせないといけませんね。

 このエールストライカーが300円キットにも装備可能という事は、説明書にも明記されてます。HGほど踏ん張りがきかない事と、HGよりも若干軽い事から、下のスラスターは、あまり起さない方が安定して良いでしょう。

 組立時間は、1時間15分でした。装備付きで1200円なら、従来並みの価格だと思いますが、充実度が、また一段上がったような印象です。特に足首関節の改善によるポーズの自由さは、ぜひ今後のスタンダードにしてもらいたいものです。



 今後の展開ですが、予想通りにエールストライカーは別ランナー。手首と一体のサーベルは除外可能なランナー構成でした。ソードやランチャーは、やはりHGでの発売になるのかも。あとは、フェイズシフト装甲を作動させる前の、カラーバリエーションなんかも有力じゃないでしょうか。

 それから、初回出荷分にはホビージャパン特別編集の製作ガイドが付属。300円キットでもそうでしたが、主役機には今後も封入特典が付くんでしょうか?カタログ類のコレクターは、1/100や1/60も、早めにチェックした方が良いかも知れませんよ。


おまけ

 タミヤがスナップキットを発売!という事で、組んでみました「1/24ヤマハTMAXとフィギュアセット」。黒、黄、銀メッキのABS、クリア、クリアレッド、クリアオレンジのプラ、黒(タイヤ等)と白(フィギュア)の軟質樹脂(白は接着可)というカラフルな構成。フィギュアは首、腕、腹が可動、クリアスタンドが2種付属し、直進、カーブの走行状態でディスプレイ可能。デカールではなく、シールが付いてます。



 今回手にとって確かめたかったのは、細かな分割が、どうハメ込まれているか、です。太いピンは見当たらないものの、仕組みはガンプラと同じです。でも、フロントのウインカーは違いました。クリアパーツの裏に貼る反射シールを利用して、粘着力で組み立てます。分解の事を考えると「?」ですが、これはナイスなアイデアじゃないでしょうか?組立時間は45分でした。出来の良さにイタズラ心をくすぐられ、平成ミクロマンや、ゾイド24兵士を乗せてみるとピッタリ。スナップフィットとシャープさの両立は、ここまで可能なのか!と、ちょっと感動しますよ。


2002.11.29 健 竹史

  

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