健さんの プラモコラム
その32 HGUC ステイメンの巻
( 1/144 HGUC GP03S/ バンダイ/ RX-78GP03S
ステイメン 「機動戦士ガンダム0083スターダストメモリー」に登場)
ついにこの日が来ました。HGUCデンドロくん発売決定!うちのフォートレスマキシマスが、親分の座を明け渡 す時が近づいてます。1/35ナイトオブゴールドは、親分に就任しないまま終わってしまうんですね。(許せ、完
成させないボクが悪い)
で、それに先行してステイメンの登場です。0083の時に発売されたキットも良い出来でしたが、なにしろサイズが大きすぎたので、リメイクを期待してました。コレクションってのは並べてナンボ、ですからね。(旧キット
は、大きすぎたGP01に仕方なく合わせたのだと思います。)
箱を開けると、やはり各パーツが旧キットより小さくなってます。ちょっと安心。しかし、旧キットと並べて比較
しようにも、どこを探しても出てきません。眠れなくなると困るし、もう1回買おうかな、とか思ってたら、模型誌 に比較写真が載ってました。ちゃんと小さくなってて、ひと安心。
では、頭部から見ていきます。顔の優しい印象がありましたが、けっこうガンとばしてます。首は、一見すると上下の可動範囲はMGより狭いのですが、多少の引き出しが出来るので、大きく上を向けます。合体が楽しみですね。
首のディテールはGP01に似せてますが、ボディど一体パーツなので、メカ色では有りません。
ボディは、MGとはまた違ったラインで面白いですね。胸のダクトが小さくなってます。GP01には有った、肩の前後可動は、無しになってます。ポリパーツは余ってるのに、もったいないですね。GP01のとき、可動が微妙すぎて目立たなかったとか?
ウエストの回転はMGよりも範囲が広がって、動いているとはっきり分かる程度にヒネれます。ここはMGの時にも触れましたが、合体後にポーズが硬直しないためのポイントだと思いますので、改善して嬉しいですね。上下可動も、格段に良くなってます。もっとも、テールバインダーの基部が干渉しやすい配置には変わらないし、Gガンを見た後では、「もっと動かないかなあ」とか欲が出てしまいますね。
腰です。フロントスカートは、例によって左右一体です。ここは左右が独立可動できた旧キットの方が良かった点ですね。改造は簡単ですが。リアスカートも、フロントと同じ構造で可動するので、脚が後方にも良く動きます。これはまさか、デンドロ君発売への布石では!?あ、もう驚かなくて良いのでしたね。フンドシには微妙な段差があるのですが、これが単にデザイン上の事なのか、オーキス側のロック機構に接続するためなのか、興味ある所です。
テールバインダーは、MGとほぼ同じ構成ですが、ボールジョイントで可動の自由度が上がりました。裏にもディテールが有ると、うれしいんですけどねえ・・・あ、MGにも無いんですね。気付きませんでした。
脚の構成は、関節の色違い(グレー)部分を再現するため、少し部品点数が多い感じですね。スネにたくさん開いている穴は、MGと同じディテールが入っています。足裏接地性は良好なので、ぜひカトキ立ちさせましょう。
足首は、見える範囲でシリンダーを再現。MGと同様、足をピンと伸ばせます。その可動範囲確保のためにスキマを特に広めに取った様にも見えませんが、脚の中(メカなし)が丸見えです。MGは、そんなに丸見えじゃなかったのになあ、と見返してみると、MGではクルブシの丸パーツが、足首側ではなく、スネ側に付いてるんですね。それで、可動させてもスキマが出来ないようです。MGの構成の良さを再認識しました。
ランドセルは、サーベルラックの開閉を再現。キチンとサーベルを内蔵してますが、着脱は不可能です。ラック(
兼スラスター)は左右独立可動しますが、軸でつながってます。さすがにグリグリ可動させるには小さいサイズだった様です。背中とランドセルの接続は、軸だけで接続していたMGよりも、メカっぽいディテールが入ってます。ゼクアインの背面が好評だったとか?
腕は、このサイズでフォールディングサポートアームの展開が可能です。大きなクロー(前腕フタ)は武器をつかめる強度はありませんが、先端の小さなクローは、ライフルはもちろん、向きによってはバズーカを持ち上げる保持力が有ります。サイズの都合で、それぞれのツメ基部に軸が通っており、一軸にはなってません。逆に、そのおかげで、入れ歯のかみ合わせがズレたような可動が可能です。いや、役には立たないか。
フォールディングサポートアームは今回もABS製。ロックも効いて、勝手に開く事はありません。シールドの保持は今回もアームのスキマで行います。さすがにポリキャップは入ってませんが、ガタつかない方向にジョイントを設置してあります。ポリ無しで妥協する場合でも、強度を発揮させる配慮は手慣れたものですね。ギミックがスペースを食っているので、ポリキャップ使用は肩のみ。腕の関節は、ほとんどABS任せなのです。
手首は、MG同様のカッコイイ平手が付属します。武器用の手は、ライフル&サーベル用と、バズーカ用の手が、 左右とも付属。デンドロビウム発売時には、同じ武器を両手に持たせる事が可能です。手首のボールジョイントは、
ポリキャップを使っていませんが、GP01等の手首との互換性は保っています。(デザインは違いますが。)
武装は、ビームサーベル、フォールディングシールド、ビームライフル、フォールディングバズーカが各1個付属します。ひょっとしたら、デンドロビウムにも武器は各1個のみ付属して、ステイメンと両方買った人だけが両手持ち出来るのかも知れませんね。武器だけのランナーには、なってませんから。
ところで、今回もMGの時のように、GP01のライフルとは、マガジン形状が共通ではありません。(ライフル本体も微妙に違います)やはり、改良型という事で、ワザと少し変えてあるのでしょうか?ライフルも、MS本体も、MGのデータを極力そのまま使っているのかも知れませんね。かなり形状が近い印象があります。逆に、キュベレイ
等は、さらなる形状の追求を行い、まるで変わった例と言えるでしょうね。
バズーカは、ちゃんと折りたたみ可能です。部品点数は少なくて、MGの様なロック専用のパーツは有りませんが、保持力は全く問題ありません。
シールドは、フックが少々キツめで、サポートアームのツメが、かなり通しにくくなっています。C2パーツ が外側のツメになる様に組みます。C1パーツ(内側のツメ)と間違えて逆に組むと、ますますシールドを持ちにくくなるので、注意しましょう。ボクは比較検証のために、あえて間違えました(ウソ)。アームを展開して持たせ、あとで畳むと、持たせやすいでしょう。
コアファイターは、主翼の開閉も無い、完全固定モデルです。コアファイターコレクションもますます充実、といったところですが、ランナーに切り替え構造があり、デンドロビウムには付属しない恐れがあります。ステイメン単品は、キチンと購入しておきましょう。欲をいうなら、ステイメン用コアファイターを付属させないだけでなく、MGの時に触れた架空のガンダム、「GP03P」用の新コアファイターなんかが付属すると、高額ゆえにデンドロビウム購入をためらう理性派ユーザーも、平常心を乱されて、ついつい買ってしまうのでは?
組立時間は2時間程度でした。さっぱりしてる様に見えても、腕の内部やランドセル、武器類が凝ったMSなので、予想よりも少し手間がかかった感じです。旧キットよりも(サイズだけでなく)引き締まった印象の美しいキットだと思います。デンドロ君発売までに作って待っておくのも良いのではないでしょうか?
おまけ
EXモデルでドップが出るのが嬉しいとか言いながらも、ドップよりマイナーな機体(ステイメン用コアファイター)
がオマケとして安く買えてしまう現状を見ると、複雑な心境ですね。エレカー、ワッパ、ランバラル隊のバイク等、HGUCにワンパーツの
オマケを付けても良いのでは、などと思えてきます。この辺は、EZ−8にホバートラックが付属したりして、MSインアクションの方がサービス精神旺盛と言えるかも。って言うより、トイ事業部がプラモユーザーの不満点を巧みに狙って来てません?
2002 1.1 健 竹史
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