健さんの
プラモコラム

その8 ガンダムGP01の巻

( 1/144 HGUC ガンダムGP01 / バンダイ/
 OVA・機動戦士ガンダム0083スターダストメモリーに登場)


 スゲーです。まだキットを買ってないアナタ、こんなコラムを読んでる場合じゃないよ!一刻も早く模型屋さんへGO!在庫が切れたら、次の入荷まで人生を無駄に過ごす事になりますぜ。続きは、また明日読んでくれたらいいからさ。
 (しめしめ、これでアクセス件数が伸びるゼ)


 箱を開けると、もうパーツ状態で見とれてしまう美しさ。毎度おなじみ「配列チェック」も、しばし忘れておりました。


 Bランナーに「欠け」が有るのを見て思いだし、あわててチェックすると、やはりフルバーニアンに対応した配列になってます。ガンダムの変更部はもちろん、コアファイターの後ろ半分も、型交換を意識してますね。


 で、まずはコアファイターを先に作って、すでに高まっている気分を、さらに盛り上げるのであります。無変形なので、パチパチ組めます。すごく良い感じ。これだけで、200円で売ってもいいくらい。マジで検討してもらえませんかね。ヤマトのメカコレみたいに、ドップとかセイバーフィッシュとか、プチモビとか。このレベルの出来なら、みんな欲しいと思いますけど。
 
 (そう言えば、なんで去年、銀河鉄道999を再販してくれなかったんだろう?)
 
 まあ、このコアファイターも文句無しとはいきませんで、前輪が抜けやすいのが欠点。無くさないように注意が必要です。(特にボクの場合、オススメだぞ、と、いろんな人に見せて回ってるので、気を使いますね)
 
 抜けやすいのは、割と簡単にキツく出来るとしても、丸ピンで差し込む構造なのはイカンのではないでしょうか?車輪が正確に正面を向いた方が、カッコイイと思うと思うんで、角ピンにして欲しかったですね。
 
 さて、ガンダム本体を見ていきますと、まず腕。肩アーマーが肩に固定されていないという、MG版と同じ構造をHGサイズで実現!それに加えて、肩が前後可動までするのです。つまり、MGよりも良く動くって事です。

 コアブロックの収納ギミックはありませんが、その代わりに関節を仕込んでくれてる訳ですね。
 
 上腕は、最近のパターンとなった一体成形なんですが、この方式、ただの筒みたいな腕になりがちなんで、あまり好きじゃありませんでした。しかし!今回はスライド金型で、見事なディテールとの両立を実現!形状さえ再現されていれば、強度的に優れた構造ですし、内側にはハメ込みピンもなにも無いので、回転軸が通せます。


 この腕のヒネリ可動と、良く曲がるヒジ関節のおかげで、ビームサーベルを抜くポーズが可能です。ヒジ関節のカバーも、良い感じですよ。
 
 続いて、。ヒザの二重関節は、MGほどではないけど、良く曲がります。股関節も良く開くし、足裏接地性も良好。可動は文句なしのキットですね。見事にポーズが決まります
 
 パーツ分割も細かく、これまでのHGよりもワンランク上の精密感で組み上がります。ヒザ、足首アーマー、センサー類など、分割しただけの効果は出ていますね。
 
 頭部はシャープです。(G−ユニットを思い出すなあ)細いアンテナもキッチリ再現。大きな安全突起は慎重に削りましょう。ボクは目測を誤りました。トホホ・・・。
 
 首は二重関節で、表情豊かなポーズ付けが出来ます。簡単ながら、首にはシリンダーのモールドまで入ってます。つまり、ポリパーツがムキ出しじゃないって事。結構良いんじゃないでしょうか?首が太く見えて、たくましい印象を与えてます。
 
 ボディは、胸部ダクトが黄色い成形色で、MGよりも、さらにカラフル。ハッチやセンサーが別パーツなのが嬉しいですね。
 
 フロントスカートは、やっぱり左右つながってます。残念。まあGP01の場合、スカート自体が短いので、気になりませんが。でも、これだけ出来の良いキットでも、やっぱりここは、いつも通りなのかぁ、なんて思ってしまいます。今後もダメなのかなー。狭いのは分かるけど。
 
 ランドセルですが、このサイズでバーニアが可動!がんばってます。サーベルラックはスライド金型です。もうスライド金型も、日常的に見かけるようになりましたね。複雑な形状だけでなく、こういった小さな可動パーツによく使われてます。昔なら、T形の軸+ポリキャップで動かしていた所も、今では、2方向に穴の開いたポリパーツ1個で済むようになったりして、いい時代になりました。MG版ZZのポリパーツなんてスゴイですもんね。
 
 ランドセルと言えば、折り畳まれたコアファイターの主翼が、モールドされているというのが、ポイント高いですね。見えない所(とか言いつつ、チラッと見えるのだ)まで、ニクい演出が効いてます。ここだけ、白で成形しても良かったかも。いや、目立たないから良いのかな。
 
 武器です。MSの関節が固いのは大歓迎なんですが、ビームライフルのスコープまで固くしなくてもいいのに。基部が細すぎて、回転させるどころか、組み立てただけでも折れそうです。ここは今からでも、もう少しだけ太く改修したほうが良いかも。このキット最大の取り扱い注意ポイントですね。
 
 90mmマシンガンは、気の効いたオマケアイテムです。なんかゲルググマリーネだけじゃなく、模擬戦の対戦相手であるジム・カスタムまで欲しくなってきますね。(ねらってやってるのかな?)
 
 シールドは伸縮なし、予備エネルギーパックなしのシンプルな物ですが、腕に対して2方向(差し替えて3方向)に取り付けられるスグレモノ。さらに、握って持つ事も出来ます。これまでポーズをつける時に、ヒジの曲がる方向と、シールドを付けたい方向が合わずに、もどかしい思いをする事も多かったんですが、これはナイスな解決法ですね。HGギャンのように、アームで可動させるのも一つの方法ですが、やはりガンダムのシールドは腕に密着して欲しいですから。
 
 ところで、これは全くの気のせいかも知れませんが、これまでのキットよりも、組み立てた後で、分解しやすく作ってあるような気がします。どこが、どう違うんだ?と言われても、「胸のダクトの辺りかなあ」程度しか言えませんが。ピンだけでなく、板状のハメコミ部分が、いつもより多かったような・・・。
 もっとも、これはGP01は形状が複雑で、抜き方向を限定してしまうピン形状が、適さなかっただけ、なのかも知れませんが。
 
 多くの人がやっている事と思いますが、ボクはいずれ塗装したくなった時のために、ピンを短く切って、分解しやすくしてから、組み立てています。先の発言は全くの思いこみだったとしても、不必要な所までハメコミがキツいパーツは、ユーザーは望んでいない、という事は言えると思います。
 
 全体の印象としては、ポーズとらせてバリバリ遊ぶのがふさわしいキットだと思いました。また、HGUCシリーズ自体が、そんなコンセプトのコレクションになって来ているように思います。
 
 組立時間は1時間40分程度でした。「パーツを細かく割りすぎた」(※1)という、設計者の発言もあって、もっと時間かかるかな?と思ってましたが、そうでもないです。手足が左右共通番号(同一ランナー2枚入り)だったので、迷わなかったからでしょうかね。
 
 今後も出来れば、同じパーツは、極力1つの番号にして欲しいです。これもユーザーの意見です。(例えば品質管理のためとか、何か理由があるのかなあ)

※1 電撃ホビーマガジン2000/10号参照の事



 おまけ


 「ガメラ3邪神覚醒」TV放映見ました。ずいぶんカットされてましたね。TVで初めて見たという人は、ぜひビデオで見て下さい。(もちろん1作目から)


 ところで、奈良にギャオスが来たのは、イリスが呼んだんですかね?ギャオスが食って集めた遺伝情報を吸収するために(もちろん、たらふく食って一気に成長するためでもあるけど)。ラストでも呼んだとしか思えないし、もともと共食いの習性は有るし。(昨日まで、偶然飛んできたのかと思ってました。ニブいなあ)


 あのラストの後、綾奈の意志を受けて、京都じゅうの炎を吸収、必ずや勝利してくれたものと信じています。


 そういえば「さくや」を見た毛山さんが、なんで妖怪と戦ってるのか、説明がなかったと、少し不満そうだったけど、事情は後で語るってのも演出の一つ。OVA「吸血姫 美夕」も、それで成功してたし、「ガメラ」3部作もそう。続編があるなら、それで1エピソード作っちゃうのも良いかも。日本映画にはがんばって欲しいなあ

2000.9.9  健 竹史


HGUC ガンダムGP01
HGUC ガンダムGP01Fb
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