健さんの
プラモコラム

その154
 
MG ガンダムMk−2
     Ver2.0
の巻

( MG 1/100 ガンダムMk−2 Ver2.0/ バンダイ/
RX−178 ガンダムMk−2
「機動戦士Zガンダム」に登場)



 劇場版での主役メカ交代に合わせて、Mk−2とZが連続リリースとなりましたね。MGは劇場版が終わる頃、新作カットが出揃ってからの発売じゃないかな?と思ってましたが、もう3作目(完結編)の製作も相当進んでるのでしょうし、時期的にはこれで良かったのかも。何より、クリスマス前に主役チームを投入するのは商売の基本ですね。ついでに「3作目までの期間で脇役・敵役MSを発売してくれるのかな?」なんていう、新しい楽しみも増えた訳でありますよ。ぜひ映画館へ足を運んで、Z関連キットを買って盛り上げていきましょう。では本題の方へ。



 頭部は、目とメインカメラにクリアーパーツを使用。メインカメラは縦長の印象に、顔は少し優しい造形になった気がします。特に横顔は平均的なガンダム顔に近くなってるので、パッと見ただけでは初代ガンダムと区別が付かない感じ。こだわる人は、成形方向の都合で省略されている側面ディテールを追加してやると、よりMk−2らしく見えるかも知れません。

 頭のサイズは、Ver1.0に比べてかなり大きくなりました。前後分割のヘルメットは、チョンマゲだけはコーナーの部分を通る様に分割ラインを変化させてます。PGガンダムMk−2のパーツ分割の影響かな?アゴは、顔の中に仕込んだ四角いパーツ(ポリキャップ押さえ)の一部として成形。小さくないので持ちやすいかも。目の裏まで覆っているので、シルバーで塗装するのも良いでしょう。



 ボディは、球形コクピットをハサミ込む様に組み立てます。内部フレームは前後分割でパーツ点数こそ少ないものの、PGの物に準じたデザインで見どころの一つとなっています。は二重関節で大きく可動。Ver1.0に比べて太く造形されていて、上を向いて首が丸見えになった時の印象が力強くて良い感じです。エリは頭部サイズに合わせて幅広に変更。胸の幅自体も、少し広めに変更されています。

 は前後上下に可動します。上下可動はボディの外装が押し込まれる形で、関節引き出しを利用していたPGと同等の可動範囲を実現。前後可動は、あまり範囲は広くないものの、主に前方向に向けて動く様に軸位置を配置。前後・上下ともポリキャップを使わず、ABSパーツだけで関節を構成しています。可動パーツにはディテールが加えられ、外観も向上。PGに仕込まれていたワキの下のシリンダーを途中まで再現するなど、パーツを増やさない範囲で凝った作りになっています。



 コクピットハッチは、先に下ハッチを展開、その後で上ハッチを少し引き出して展開します。仕組みはVer1.0と同じですが、可動パーツを外側から見えない配置に設計、エリとハッチのスキマを解消して、外観が良くなっています。ハッチと球体コクピットの間にあるメカニックの表現はVer1.0にも有りましたが、外装パーツの一部にモールドが入った表現でした。今回はフレームパーツの一部として成形されていて表現もリアル。スキマの奥には赤い球体コクピットがチラリと見えて、PGに負けない臨場感が楽しめると思います。

 ウエストは、腰との境い目ではなくヘソの辺り(濃いグレーと薄いグレーの境い目)でボール可動。ウエスト内部フレームに腹巻の様なパーツ(薄いグレーの部分)を被せてから上半身をセットします。腹巻は背中側にボールジョイントで固定され、しかも前側ではハッチと噛み合った形状になっているため、ヒネリ可動が妨げられ、左右に15度ずつくらいしか回転出来ません。良く出来たこのキットの、数少ない不満点の一つと言えるでしょう。

ウエスト回転部の仕組み。腹巻が背中側に接続されているので360回るハズは無いんですが、せめてもう少し動いてくれれば・・・。

 と同時に、このキットの最大の見せ場にもなっている気がするんですね。鏡の前で腰をヒネってみて下さい。人間の体はロボットの様な継ぎ目は有りませんけれど、あえて最大によじれる部分を境い目とするなら、このキットと同じヘソの辺りにならないでしょうか?そして、背骨が通っているため、背中側はよじれず、前側だけが大きくよじれていませんでしょうか?背中側に固定された、このキットの腹巻の様に。

 つまり、可動範囲の狭さこそ不評を買っていますが、このキットの構成は人間の動きにものすごく近いんですよ。Ver1.0の方が良く動きますけど、単純な軸可動でない分、今回の方が動きが自然で、見栄えが良いのではないかと思います。もっとウエストフレームを細く設計したり、腹巻の取付部分に何らかの方法で「遊び」を持たせる事が出来れば、もう少し可動範囲を広げられたかも知れませんね。

前後左右に反らせる事が出来、腹と背中のよじれ具合の差まで表現したウエスト。単純な左右回転では再現不可能な、人間的な動きが楽しめます。Ver1.0が「回る」のに対して、今回は「ヒネる」可動。より大きく動かすコツは、背中を反らせ気味にする事です。腕は、肩アーマーを回さなくてもここまで上がります。

 は、フロントスカートが左右独立して可動。ポリキャップは使わず、ABSのフンドシパーツの一部が軸受けになっています。サイドスカートにはライフルやマガジンをマウント可能。Ver1.0ではスカート側に穴を開け、武器側にL字の突起を設けていましたが、今回はスカート側の穴のフチに突起を設けてあります。武器側の突起がL字にならず、強度も外観も向上しています。

 リアスカートだけは内側を別パーツで塞いであり、スカスカ感が有りません。フンドシ後部にはバズーカラックが仕込んであり、使用時には引き出してやります。ラックを引き出した穴の奥もそれらしく造形してあり、フンドシの奥まで穴が続いていたVer1.0よりも見栄えが良くなっています。

モモ・スネのスライド装甲に注目。股関節軸は前に移動させてあります。

 股関節軸は、MGガンダムVer.OYW0079と同じ仕組みで前に移動させる事が可能。説明書では立てヒザポーズに利用した例が紹介されていますが、ハイキックなんかもポーズに勢いが付いて良い感じです。Mk−2の場合はモモの付け根が球体関節になっていてヒネリが効くので、股関節軸の移動と併用すればVer.OYW0079以上に自在なポージングが楽しめそうですね。球体関節の位置が設定画に描かれてハッキリしているため、股関節軸はVer.OYW0079よりも高めに配置されています。

モモの上が球体関節になっているため、脚を大きくヒネる事が可能。だからこんな座り方も出来るんです。・・・パイロットはエマさんを想定。

 です。モモは装甲を前後分割。それを活かして、前後方向にオリジナルのディテールを追加してあります。前側の装甲はヒザの動きに連動してスライド可動。PGでは固定式でしたが、今回新たにギミックが追加された部分です。スネの装甲は、ヒザの動きに連動してヒザアーマーが上がり、足首の動きに連動してスネアーマーが下がるスライド機構を内蔵。ヒザアーマーは浮き上がる様に動いて、装甲同士の間に大きなスキマが出来ますが、押さえて密着させれば自然な位置になってくれますよ。

 ヒザ後部等の動力パイプには、Ver1.0と同様にメッシュパイプが使われていますが、切り口のほつれが見えない様、両端が隠れるパーツ構成になっています。フクラハギ左右のディテールはセンサーという解釈なのか、装甲の穴から内部フレームが露出する形でディテールを表現。この「外装と内部フレームが噛み合う」構成は、全身各部に積極的に採用されています。スネ内側のスラスターも、この方法で色分け。スネ外側のスラスターには、フィンの表現が追加されています。

劇中で印象的だった蹴りのポーズ。ガルバルディβの見せ場でもありますね。やられシーンは量産メカ・敵メカの晴れ舞台だと再認識しました。

 足首は、ツマ先が大きく可動。ツマ先を伸ばしたポーズ、カカトを上げたポーズとも大胆に決まります。Ver1.0では足首関節のシリンダーが妙に長くなっていましたが、今回のシリンダーは足首の動きだけに連動、ツマ先の動きとは切り離した配置にしてあるので、外観も動きも自然です。ロッドにはメッキが施され、色彩的にも良いアクセントですね。

 シリンダーの配置が改善したためか、Ver1.0では妙に高かった足の甲の形状も改善、スリムで「キックが得意そうな」外観の足首にまとまっています。足裏のすべり止めパターンは内部フレームを露出させる形で色分けされ、ディテールの精密感も格段にアップ。足首カバーの裏側もスカスカに見えない様に配慮され、スネ装甲のスキマから見えるフレームの表現も洗練されたものになっています。

 肩アーマーは、前・後・上・ボディとの仕切り板・スラスターという、Ver1.0と同じパーツ構成。でも、同じ構成だからこそ各部の違いが際立って面白かったりします。スラスターは装甲の厚み分ほど引っ込んでいましたが、今回は装甲表面とツライチの配置に変更。ここに装甲断面を見せる意味が希薄という判断か、あるいは密着感を損なわないアレンジなのかも。

MGスーパーガンダム付属のGディフェンサーと合体したところ。ジョイント部分は共通になっています。

 仕切り板は外から見える部分のディテールを排除し、スキマの無さ、凹凸の無さで説得力を高めている感じ。むしろVer1.0ではモロに「プラモの内側」的だった仕切り板の内側にディテール施し、ワキの下をのぞいた時の充実度を上げています。各パーツのエッジの取り方も上手くてダルさが無く、追加されたセンサー風のディテールも緊張感を高めています。平面部分と傾斜部分のセンサーが近接しているのは、装甲の弱い箇所を減らす工夫かな?とか、カメラの画像を連続させてマルチスクリーンのCGを作りやすくしてあるのかな?なんて想像してみたんですが、どうかな?

 です。肩ブロックは肩関節の切り欠きを大きく取り、腕が真横まで上がる様になりました。肩関節軸の動きと併用すれば、さらに30度くらい上げる事が出来、ポーズの自由度が大幅に向上しています。肩ブロック横のアーマーは別パーツという解釈にアレンジされました。上腕は筒状に一体成形。内部フレームはABS製で、内部再現ではなく可動だけを目的としたものとなっています。

 前腕は、ヒジ内側の装甲が引き込まれるスライドギミックを採用。これはPGにも有った物ですが、腕を伸ばした時に引き込み部分が周囲の装甲とツライチになる様になっており、段差が付いていたPGよりも頑丈そうで良い感じだと思います。ハードポイントにはポリキャップを内蔵。Ver1.0では外装パーツでポリキャップを押さえていましたが、フレームに仕込んだ方がシールド着脱の際に外装パーツが引っ張られませんし、フレーム状態でもシールドが装備出来て良いですよね。

MGスーパーガンダム付属のGディフェンサーを使って、Gフライヤー形態を再現。ジョイントは共通でも、バックパックの形状が変わったため、Ver1.0よりも密着感は若干劣ります。

 手首は、左右とも可動指タイプの物が付属。ガンダムVer.OYW0079と同様、3本一体で成形された指は、丁寧に切り離すと独立可動する様に設計されています。手の平には武器保持用の突起が有り、可動指の保持力に頼らずに、しっかり武器を構える事が可能。手の甲のハメ込みピンが手の平側に突き出て、ディテールの一部となっているので、あとで分解したい人も、ここはピンを切らずに組立てましょう。(背中等にも同様のディテールが有るので、要注意です。)手首関節は90度起き上がり、「張り手」のポーズも可能となっています。

 バックパックは、サーベルラックやスラスターがボールジョイントで可動。スラスターが大きくなったのが特徴的ですが、ボール軸受けを成形する都合で底面の一部に穴が開いています。この辺はVer1.0の方が精密感が有って良いかも知れません。ディテールは大きな凹凸を避け、細かいモールドを多用する方針で。裏面(背中への取付面)なんかは、Ver1.0では内部フレームの様にメカメカしい表現でしたが、ここも表面ディテールに準じて、スッキリした表現に変更されています。

 ところで、バックパックはVer1.0の物と交換が可能です。って言うか、正しくは「百式との互換性を維持した」と言う方が正しいでしょうか。今回もフタを取り外すと「謎の穴」が現れる仕様になっているので、劇場版3作目に、予備のランドセルを使ってGディフェンサーと合体した「スーパー百式」なんかを登場させても(セールス的に)面白いかも。(笑)

 武装です。ビームライフルはスコープとフォアグリップが可動式。スコープのクリアパーツを可動パーツに使ったり、グリップをハサミ込む構成はVer1.0と共通です。腰へのマウント機構は、サイドスカート側の仕組みを変更した事で、ライフル側のジョイント可動ギミックは廃止されました。側面の情報量とのバランスを取るためか、上面の接着ライン上にディテールを積極的に配置。マズルだけでなく、後部の突起も別パーツ化され、接着ラインを消す手間が軽減(円柱形の精度も向上)したのが嬉しいですね。



 ビームサーベルは、バックパックのサーベルラックから取り出し可能。Ver1.0では基部だけで接続していたためガタつきが有りましたが、今回は手の平に接続する穴も使って固定するため、位置が安定しています。サーベル本体はスライド金型を使ってワンパーツ成形。クリアーのビーム刃が2本付属します。

 ハイパーバズーカは、Ver1.0では左右分割、砲口、マガジンという分割でしたが、今回はスライド金型で成形された白い砲身をグレーのパーツでハサミ込む構成で色分けを再現。(グレー1色で塗装された物も劇中に登場しています。)グリップは可動式で、PGの教訓を活かしてか(笑)デザインをアレンジして可動軸の強度を十分に確保してあります。予備マガジンが1個付属、腰に装備可能です。

上がVer2.0、下がVer1.0付属のハイパーバズーカ。

 バズーカのデザインはVer1.0の物と細部が異なりますが、サイズはほぼ同等で、マガジンには互換性が有ります。このバズーカは0083の頃から使われていた様ですから、この時期までに複数バージョンのバズーカが広く普及していたと考えても良いでしょうね。0083の中で使われている事に最初は違和感を感じた物ですが、良く考えたらバズーカを持たずにエゥーゴに来たMk−2が、腰のラッチにピッタリのバズーカを使ってる訳です。専用武器だと考えない方が自然ですね。これも0083のお陰で説得力が高まった点の一つと言えそうです。

 シールドは、設定通りの伸縮ギミックを再現。Ver1.0ではレールの処理に苦戦していましたが、今回は本当にレールを使ってのスライドを実現。仕組みは大きく異なりますが、少し持ち上げてから押し込む方式は、Ver1.0がヒントになっているんでしょうね。基部は回転式で、腕には設定に無いアダプターを介して取付けます。取付方向を選べるジョイントはロック機構としてデザイン的に処理されました。「隠せないなら見せ場にしてしまえ!」って事ですね。(笑)

上がVer2.0、下がVer1.0付属のシールド。再現度がアップしただけでなく、フチのエッジがスッキリとまとまり、自然になっています。

 シールド裏面の処理も巧みになり、Ver1.0で気になっていた窓枠は実機を想像させるパーツの重なりでプラモっぽさを解消。各部に見えていたハメ込みピンも、今回は全て隠してあります。裏面ディテールも実感が増してます。ビームライフルの予備マガジンが2個付属し、設定通りシールド裏に装備出来ますが、こちらはVer1.0の物と互換性は有りません。

 バルカンポッドは、左の本体ユニットと右のマガジンをそれぞれ組み立てて、給弾ベルトで接続。アンテナは可動式です。基本的な構成はVer1.0と変わりませんが、リリーススイッチが別パーツ化され、色分けされました。ここはPGでも色分けされてなかった部分だったりします。

 すっかり恒例となった飾り台は、MSデッキを模した物が付属。支柱は無く、飛行シーンを再現する物ではありませんが、カタパルト搭乗用クレーンが付いていて、整備・搭乗・発進といったシチュエーションでディスプレイを楽しめます。カタパルトはカカトの部分がせり上がり、射出時の前傾姿勢で飾る事も可能で、短いながらレール上を前にスライドさせる事も出来ます。

サンダーバード2号コンテナドックとかマクロスファクトリ−みたいなアイテムが、ガンプラにも少しずつ増えてきましたね。この勢いでHGサイズのMSハンガーも欲しいなぁ!と。
ハセガワのウルトラシメカリーズなんかも、もう少し小さいサイズ(1/350?)でホーク1号格納庫セットなんかが出るとウハウハ喜んじゃうんですけど・・・どうでしょう?エレベーターは男のロマンなのです。

 搭乗用クレーンは、水平を保ったまま上下させるために伸縮機構は付いておらず、身長やコクピット位置の異なるMSには対応出来ない仕組みです。でも当初からフィギュアが付属し、コクピット再現を行ってきたMGシリーズの特徴を活かして飾れるアイテムが発売された意義は大きいですよね。パイロットフィギュアにはベースが付いているので、実際にクレーンの上に乗せる事が出来ます。



 このほか、作業員のフィギュアも2体付属。PGにも付属していましたが、今回は命綱に見立てたリード線を使って浮遊している状態でディスプレイが可能。ベースにはリード線を差し込む穴が4つ用意されており、キット2セット分使えば人数を増やす事も出来ます。ボクはリード線を均等に切らず、2本の長さに差を付けてみましたが、リード線をベース裏に押し込んで短く見せる事も可能です。作業箇所に合わせて調整しても良いでしょう。

搭乗用クレーンは完全に倒す事が出来るんですが、発進しようとするMk−2の進路を妨害しないよう、注意が必要です。(笑)

 組立時間は3時間半でした。プロポーションの追求が一定以上のレベルに達して、これからのMGは「人間的な動きの追求」を始めたのかな?なんて思えてくる、とても良く出来たキットだと思います。特に人間的なスタイルを持つ「ガンダムタイプ」のMGでは、今後ますます可動の「らしさ」が求められてくるんじゃないかと。

 それから、PG発売後のリファインとあって、「PGを縮小した」様な演出が各部に見られました。今後は今回の様な精密感を前面に出して展開していくのか?それともアニメイメージの再現を中心に展開して、精密感の演出はVer.2だけのお楽しみに取っておくのか?注目したいですね。


 おまけ

 せっかくなので、MGガンダムMk−2(Ver1.0)も簡単に紹介しておきましょう。キットは7年前に発売されたもので、ティターンズカラーの物と連続でリリースされました。プロポーション的にはVer2.0よりも上半身が小さい感じ。肩ブロックと上腕、股間の球体関節とモモの接続にはボールジョイントが使われ、「ポーズ微調整のために、なるべく多くの所を動かそう」という工夫が感じられます。結果的に股関節はダブルボールジョイントの様になっていて、面白い効果が得られます。(内股幅を1センチ以上も広げたりとか、通常は出来ませんよね。)



 成形色は、ややグレーがかった白。フクラハギの張り出しや、末広がりのスネなど、特徴的な部分をしっかり強調してる感じの造形です。逆にVer2.0は、色は白く、脚のラインはスッキリサッパリと、平均的なガンダム像に近付けてある気がしますね。足の甲がずいぶん急角度になっていますが、クルブシアーマーの所までえぐれた土踏まずなど、クセのあるデザイン画を忠実に再現すると、こんな感じになるのも分かる気がします。(Ver2.0は、土踏まずの表現がかなり控えめになってます。)当時のイメージは、良くつかんでいると言えるんじゃないでしょうか。



 メッシュパイプの切り口を隠さない設計のためホツレが気になりますが、ここは各自工夫して解決できる範囲だと思います。一番のセールスポイントは、スネフレームを組み終えてからヒザフレームに連結・ロックする機構ですね。フレーム構造だけでなく、ユニット構造(こんな設定ありましたっけ?)まで楽しみながら組める演出が盛り込んであります。このユニット構造のフレームは、PGにも引き継がれています。



 単品発売と同じ年には、早くも「スーパーガンダム」が発売されています。Gディフェンサーの各ユニットが巧みに移動する変形はパズルの様で楽しいんですが、あまりにも動く部分が多くて若干デリケートな印象。このキットの経験を活かして、HGでは強度や保持力がよりしっかり考えてあるんでしょうね。一方MGにはサイズ的なメリットがあり、ミサイルが全弾別パーツ化してあるとか、簡単ながらコクピット内部が再現してあるといった精密感が楽しめます。合体時の接続はバックパックの「謎の穴」を使い、さらにバックパック上端の形状を可動フックがロックする仕組み。機体中央部の微妙な反り上がり(MG独自のアレンジ)が美しく、バックパックが設定通りに露出した形で合体するため、密着した一体感が表現出来ているのが魅力ですね。

 このGディフェンサーとVer2.0がセットで発売される可能性は有るのか?という点が気になりますが、どちらのキットにもLランナーが含まれ、ダブってるのがビミョーですね。Ver2.0のLランナーは飾り台なので、まるまる除外する事も可能でしょうし、Aランナーに含まれている作業員とスベリ止めも除外しやすい配置になってます。さて、どうなりますか・・・。

2005.11.9 健 竹史

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