健さんの
プラモコラム

その149
 
HG インフィニット
     ジャスティスガンダム
の巻

( HG インフィニットジャスティスガンダム/ バンダイ/
ZGMF−X19A インフィニットジャスティスガンダム
「機動戦士ガンダムSEEDデスティニー」に登場)



 我々は半年間待ったのだ!議長に丸め込まれていたアスラン君が、ついに帰って参りました。乗機は前作から通して4機目のトサカガンダムですが、変形MSに乗ると友達が信じられなくなり、分離MSに乗ると協調性が高くなる傾向が有る様ですね。(新種のキャラ・スーンみたいだなぁ。)って言うか、最近ではMSをくれた人の子分になってる気もしますが。(まぁ、彼がシンとキラの間を行ったり来たりしてくれるお陰で、両方に感情移入出来て楽しめる訳ですけど。)何にせよ、今度は大事に乗って欲しいもんです。では、キットに目を通していきましょう。



 頭部は、トサカとヘルメットを一体成形。白いカメラカバーはトサカで突き刺す様に取り付けます。色分けされてるのは嬉しいんですが、プラの厚みが目立つ構成ですね。ヘルメット、カメラカバー、トサカの順に重ねれば、もう少し厚みを目立たなく出来たかな?(サイズから考えれば、パーツ数が少ない方が安心なので、断言は出来ませんけどね。)後頭部カメラは下向き過ぎて何も見えないデザインになってますね。色設定は白ですが、カメラカバー後部にカメラらしき物が仕込まれている様にも見えます。こっちの方が視界良好なので、ボクはここもカメラになってると解釈したいと思います。



 ボディです。背中のリフター着脱用のジョイントは、コの字形につなげて一体成形されています。胸の内部に閉じ込めて、抜けにくくしてあるんですね。ハメ込みピンを短くしておきたい人は、背中パーツのピンは短く切り過ぎない様に注意しましょう。リフターを外す時に背中パーツごと外れやすくなりますよ。(ボクみたいに・・・:泣)



 は上面から装甲を重ねたデザインで、セイバーガンダムの構成に似せてありますね。初代ジャスティスを基本としながらも、セイバーのデータも応用されたらしい事が外観にも表現されてます。それにしてもカラフルな配色ですね。胸部ダクトと正面の白い部分を別パーツ化してありますが、ワキ腹の部分は塗装が必要です。緑色のラインはシールで対応しています。

 です。前部スラスターはフンドシの一部が露出する形で色分け。社会の窓(死語)ってカンジですね(笑)。フロントスカートは左右一体で可動。サイドスカートは、それぞれ2パーツ貼り合わせ式の構成で、サーベルホルダーを兼ねています。サーベルホルダー下の丸いスラスターは、もっと埋没してるのが正しい様です。ワンパーツ化するために少し飛び出していますが、設定の再現にこだわる人は、一旦くり抜いて、市販の丸パーツに置き換えてやっても良いでしょう。



 です。モモはスタンダードな左右2分割。スネは白い部分を色分けしてあります。足首付近(スソ前部)はパーツが2層になっているのが丸見えになり、しかも若干のスキマが有るので、上級者はパテで埋めて塗装してやると良いと思います。足首カバーに隠れる部分ではありますが、スネにはビームブレイドが仕込んでありますから、キックのポーズなんかで足を高く上げる事もあるでしょう。説明書の完成見本では、黒く塗りつぶしてある様ですね。

 スネ後部のスラスターは後ハメ式。設定では上下にスキマが有るので、可動するのだろうと思いますが、今回は固定式です。足首カバーは左右分割式。内側にストッパーが付いていますから、上下の向きに注意して取り付けましょう。



 足首です。足の甲は2パーツ使って色分けを再現。クルブシ部分は、今回はHGプロヴィデンスの様な色分けは行われておらず、塗装が必要になってきます。その代わり、パーツ分け出来ないくらいに足幅がスリムでカッコイイですよ。スリム過ぎてムキ出しになっているポリキャップは、下地にプライマー等を使えば、塗装する事も可能です。

 肩アーマーは、肩ブロックを前後からハサミ込むスタンダードな構成。白い突起も、一緒にハサミ込んでやります。初代ジャスティスでは、ここがビームブーメランになってましたが、今回は武器ではない様子。デスティニーとイメージの重複を避けてあるんでしょうね。設定では先端が刃の様に薄くなっていますが、キットでは下面に厚みを持たせて、極端に尖るのを避けてあります。



 です。設定画では上腕にヒネリ用の分割ラインは描かれていませんが、キットではヒジの上で分割してあります。ヒジ関節カバーは単純な角柱ではなく、関節上側にもクッキリとした面取りを設けてあり、本当に二重関節であるかの様な外観にしてあります。前腕は、側面の四角いディテールがハードポイントなんでしょうね。キットではポリキャップを仕込まずにモールドで表現、シールド取付け時にはコの字形のアダプターを取り付ける様になっています。

 手首は、左右とも穴開きゲンコツが付属します。

ファトゥムー01(上)とファトゥムー00(下)の比較。搭乗面積は、ますます狭くなってますね。

 バックパックは、今回も分離可能なリフターになっています。「ファトゥムー01」という名前は、まぁ順番なので仕方ないですけど、今回の方を「00」にして欲しかった様な気がします。(インフィニット)って、0を2つ並べた様に見えますもんね。前回同様の「背負う」「起こして展開する」「乗る」の他に「ぶら下がる」という使い方が出来る様になりました。



 その時に使用する機体下面のグリップは、実際に引き出し可能。設定では吊り革の様な形をしてるのかな?キットでは片側が開放になったL字形のグリップで、手の甲を外さなくても簡単に握らせる事が出来、気軽に遊べる様になっています。

 ウイングは、初代の「クランク状アームで移動、ヒンジで展開」という複雑な動きから、シンプルな可変翼に変更されました。畳んだ状態はスマートになり、モチーフと言われるマントのイメージに、ぐっと近づいたと思います。ウイング後部にスラスターを追加して、代わりにリフター本体のエンジンをスリム化。より軽快な印象になりましたね。ノズルカバーに対してノズルが小さい印象ですが、リフター正面設定画のイメージを優先するなら、止むを得ない所でしょうか。

こんな乗り方も出来て楽しそうなんですが・・・体当たりされたらコワイですね。って言うか、シールドもライフルも持ってないのが気になります。ホントに移動手段なのではなく、体当たり攻撃(トドメの大技)だったりして。科学忍法火の鳥の様な。

 ウイング前面にはガイアガンダムと同じMR−Q17Xグリフォン2ビームブレイドを装備。突撃武器としての威力が増しています。両端のビーム発生器は共通なんでしょうけど、HGガイアよりもビーム刃が長くなってますね。クリアーのビーム刃は、ビームシールドに合わせて薄いクリアーブルーで成形。ピンク(指定はクリアーレッド)に塗ってやる必要が有ります。機体下面にはグリップが有る事だし、燃料が無くなったらビームブーメランとして投げてみるのもイイかも?!



 MA−6Jハイパーフォルティスビーム砲は、後部ダクト(?)を別パーツ化。砲口はスライド金型を使って開孔してあります。肩とのロックを兼ねる砲塔(?)部分は、初代ジャスティスに比べてずいぶんスリムになり、顔への圧迫感が軽減しています。肩に乗せる時のアンテナとの干渉は相変わらずですね。説明書では、一旦頭部を取り外し、改めて取り付ける様に指示してあります。


 機首は二重関節で展開可能、先端は対装甲ナイフになっています。安全上の理由から先端を丸めてありますが、研いで尖らせた感じは良く表現出来ていると思います。機首下面にはシュペールラケルタ(ビームサーベルの転用)を固定武装として装備していますが、残念ながらビーム刃は付属しません。ハイパーフォルティスビーム砲を折り畳んだ状態で展開するショートタイプビームサーベル「MA−M02Sブレフィスラケルタ」という装備も有るそうですが、こちらも再現されず。つくづく装備の多いMSです。

 背中への着脱は、左右2箇所のジョイントで行います。中央1箇所だった初代に比べてガタつきが無くなり、密着感も高くなりました。何だか今回は、各部に「前回の教訓」を感じさせるデザインになってますね。着脱用のジョイントは左右一体のパーツで、機首のヒンジも兼ねています。 



リフターの定員は何人までなんでしょうね?とりあえず二人乗りさせてみました。(おいおい!)

 MA−M1911高エネルギービームライフルは、スコープが可動式。関節色で成形されてますが、出来れば白で成形して欲しかったですね。MSの腰後部にマウントラッチが有りますが、ライフル側に突起は付いていません。設定でもそうなってるのかなー?ちょっと分かりませんね。HG初代ジャスティスの時はラッチの規格が合わずにマウント不可、今回は突起が無くてマウント不可、でも、今回のライフルを初代ジャスティスの腰にマウントする事は可能です。・・・ちょっぴりユルめですけど。



背負う・乗る・ぶら下がる・・・を、前部やってみました。1つ上の写真の様に、左右のグリップに1人ずつぶら下がれば、4人まで乗れそうですね。(おいおいおい!)

 MX2002ビームキャリーシールドは、アダプターを介して左腕に装備可能。グリップは可動せず、モールドで表現されています。表面を覆う様に展開するビームシールドの再現は、表面中央の発生器を一旦取り外し、クリアーパーツをセットして再度取り付けてやります。発生器のハメ込み部分はT字形をしています。頑丈な代わりに、ちょっと外しにくい形ですね。平行な2列の突起にした方が、着脱が簡単で良かったかも知れません。



すれ違いざまにキックを繰り出すイメージで。ちょっと無理があるかな?クリアーピンクのビームサーベルは、他キットから拝借した物です。

 シールドの先端にはビームサーベルが仕込んであり、クリアーのビーム刃を取り付けて使用状態を再現出来ます。これはシールド側面ごと外れてRQM55シャイニングエッジビームブーメランとして使えるという設定ですが、このギミックは残念ながら省略。すごいボリュームなので、握らせれば見栄えがしたでしょうね。



傾斜の付いた支柱をキット2体分使って、急上昇のイメージでディスプレイしてみました。

 MR−Q15Aグリフォンビームブレイドは、ヒザアーマーと足の甲の間にビーム刃を発生させる装備。ツマ先をピンと伸ばした状態に長さを合わせたビーム刃が付属するので、使用状態では飾り台を使ってディスプレイする事が多いと思います。



ヒラリと飛び乗る瞬間のイメージでディスプレイしてみました。立てヒザでファトゥムーに乗せても、何だか窮屈な感じですし、こんなシーンが一番サイズを「ごまかしやすい」かも。

 MA−M02Gシュペールラケルタ(ビームサーベル)は、やはり薄い水色のクリアービーム刃が付属します。取付け穴は他キットと同じなので、クリアーピンクのビーム刃を拝借してくる事も可能ですよ。



ファトゥムーの上からジャンプして、そのまま斬りかかるイメージで。ファトゥムーは専用の支柱を付けて斜めに置いただけ。ベースには接続していません。クリアーピンクのビームサーベルは、他キットから拝借した物です。

 飾り台は、HGグフイグナイテッドと共通の物が付属しますが、ファトゥムー01用の短い支柱が新規に用意されています。ベースには前後2箇所に支柱用の取付け穴が開いていますから、2種類の支柱を同時に使って「リフターに飛び乗ろうとしているシーン」なんかも再現出来ますよ。それにしても、1作発売されるごとにプレイバリューが広がる、実に良く出来た飾り台ですね。



ファトゥムーの突撃を間一髪でかわすグフイグナイテッド。角度の違う2種類の支柱を、同時に使って再現しました。飾り台を何個か使えば、グフイグナイテッドを複数配置したり、ファトゥムーに続いて攻撃を仕掛けるインフィニットジャスティスを組み合わせる事も出来そうですね。

 組立時間は1時間20分でした。ファトゥムー01との連携・・・と言うか、飾り台との連携に優れた、とても楽しめるキットです。案外、HGシリーズに飾り台を標準装備する事が決まってからデザインを発注したんじゃないだろうか?なんて思ってしまいます。ぜひ、色んなシチュエーションでのディスプレイを楽しんで欲しいと思います。(初代ジャスティスのフンドシにも、ピンバイスで穴開けちゃおうかなぁ。:笑)


 おまけ

 カラーバリエーションとしてバルトフェルド機が発売されたガイアガンダムを、軽く紹介しておきましょう。パッケージのイラストではMA形態を大きく描いてあり、MS形態の絵はバックにイメージとして添えられています。って言うか、パッケージ側面の写真の所には「四足獣型MAからMS形態への変形が可能」って書いてあるんですが、メインの姿はMAの方なんでしょうか?!HGラゴゥが発売されたら、こんな感じなのかなぁ〜。(今からでも発売して欲しいですね。)



 キットの内容は、ステラが乗っていた黒い機体(バルトフェルド機と同一機体の様です)と変わりありませんが、虎のパーソナルマークを再現したマーキングシールが追加されています。左肩のマークの他に、同じ図柄でやや小さめの物も付属します。もちろんこのキットの好みの箇所に貼っても良い訳ですが、1/240(75ミリ程度)のガイアガンダムの左肩にピッタリのサイズでもあります。食玩等に貼ってみても良いでしょうね。ところでこのシールを見ながら「関西出身、ご当地ガンダムってのもアリかも知れないなぁ」とか思ったのは、ボクだけでしょうか。



 コレクションキットに比べてスネ等が太めである事は「その129 HGガイアガンダムの巻」でも触れましたが、男性パイロットの乗機としては、ガッシリ体型も大いに結構だと思います。それから、ステラ機として作る場合でも、塗装の発色を考えると、あえて明るい色のバルトフェルド機を買ってみるのも良いかも知れません。



 ところでバルトフェルドさん、ランバ・ラル役かと思ってたらグフと名セリフをミゲルに取られちゃうし、金ピカムラサメでクワトロ大尉の役か?と思ったら、「金ではなくて黄色です」なんて扱いで、金ピカ役をアカツキに取られちゃうし、「実は生きてました!」っていう再登場パターンはムゥ兄貴とダブっちゃうし・・・残ったイメージは・・・サイコガン?(泣)

2005.9.11 健 竹史

HG インフィニットジャスティスガンダム
MIA インフィニットジャスティスガンダム
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HG ガイアガンダム(バルトフェルド機)
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