健さんの
プラモコラム

その139
 
1/100ブレイズザクファントムの巻

( 1/100 ブレイズザクファントム/ バンダイ/
ZGMF−1000/M ブレイズザクファントム
「機動戦士ガンダムSEEDデスティニー」に登場)



 いきなりですが、1/100ザクファントムの登場です。しかし意外ですね。気温や湿度から見ても、竹史データベース的には(笑)HGの方が出る頃だと思ってましたけど。こちらの裏をかこうという、メーカーの意図みたいな物を感じますね。(注:最近この人は「響鬼」にハマってるみたいなので、あまり気にしないで下さい。)では、キットを見ていきましょう。



 本体は、すでに発売されているガナーザクウォーリアに仕様変更を加えた物となっています。頭部は、ウォーリアと同形のヘルメットにアンテナ(羽根飾り)を追加。アンテナの先端には安全突起が付いていますが、部分的な突起ではなく、先端を均一に幅増しした様な形状にしてあります。切り取らなくても外観を損ねない、きれいな形をしていて良い感じです。



 胸部ダクトは、パープルで成形されています。これはダクト内側の色ですので、設定通りのカラーリングを再現したい人は、外側を白で塗ってやりましょう。

 シールドは、ガナーザクウォーリア発売時に主なパーツが独立したランナーに配置されていたので、このランナーが2枚付属するのかと思っていたんですが、実際にはシールド2枚分のランナーの真ん中を切り替えて遮断して、1枚分だけ生産してたんですね。今回は残り半分にもプラを流し込んである訳ですが・・・白のランナーには、さらに新たな切り替えが用意されてました。色から判断して、どうやらスラッシュウィザードのスラスターと、ビームアックスのビーム発生器部分が、このランナーに含まれてるみたいですね。



 右肩にもシールドが付くため、右肩アーマーは左と同じ物が付属。代わりにスパイクアーマーは除外されました。左右にシールドを付けると、ものすごいボリュームですね。身長と横幅が、ほとんど同じになってます。シールド裏には予備マガジンを2個ずつ装備。こちらも、従来と同形のパーツを追加してあります。



 MA−M8ビームトマホークは、ガナーザクウォーリアと同じ物が1本付属します。シールドが2枚という事はビームトマホークも2本携行していると思われるので、ルナマリア機などから拝借してきて、両手に1本ずつ持たせてみても良いでしょう。(ちょっとグラつきやすいので、HGで発売されたらそっちの方が安定して楽しめるでしょう。)

ビームトマホークを2本持たせてみました。(このキットには1本しか付属しません。念のため。)写真の様なポジションだと、割と安定して持てるみたいです。指関節を曲げて尖った部分を利用するのがミソです。お試しを。

 続いてブレイズウィザードです。本体はガナーウィザードと異なり、接続面が背中に合わせた曲面で構成されています。フードのカーブに密着する一体感が、なんだか良い感じ。大気圏内での飛行時に、ウィザードと背中の間に気流が入り込まないための設計だとか、勝手に想像しても良いでしょう。



 ところで、レイのブレイズザクはミネルバ防衛のために艦に残る事が多いですが、ボクは飛べない訳ではないのだろうと考えています。フォースインパルスと連携できる程の飛行性能は無いでしょうから、空戦MSの大群にドッグファイトを挑むのは得意なフォースインパルスに任せた方が得策です。また、全員が飛んで出て戦うのでなく、役割分担させてるのがSEEDシリーズの魅力と思えますし。運動性能はともかく推力は有りそうなので、「0083・熱砂の攻防戦」みたいに、ここぞという場面で大推力ジャンプさせれば、良い見せ場になるんじゃないですかね?



 テールスラスターはポリキャップでスイング可能。ウィザード本体を組み終わった後で取り付ける事が出来ます。分割ラインは後部のフィンを避けてあり、外観を損なっていません。可動部にスキが無いもの良いですね。



 左右のブースターポッドも、ポリキャップで可動します。偏向板(と言うよりカバー?)は、エンジンが丸見えになる位に大きく開くので、エンジンにディテールを追加してやると見せ場になるでしょう。試してないので断言出来ませんが、ハメ込みピンを切り落とせば、エンジンを後ハメする事も出来そうです。偏向板もミサイルハッチもポリキャップ使用で後ハメ出来るので、塗装派の人にとっても組みやすいと思います。



 ブースターポッド前部のミサイルポッドも後ハメ可能。おまけに可動(ミサイルハッチとは別に)するので、なんだか足首を組み立てている様な、ミョーな感じでしたね。ブースターポッドがスネで、ミサイルハッチが足首カバーみたいな。完成後の着脱も可能なので、バルキリーみたいにビーム兵器をデッチ上げても面白いかも。え?安直ですか?じゃぁドリルとか(笑)。先端のノズルは、ミサイルハッチの排気ダクトではなく、スラスターなんでしょうね。視界が悪くなる方向へ排気するとは思えないので。

ブレイズウィザードとガナーウィザード(右)との比較。ブレイズウィザードは、呼べば飛んできそうな感じですね。

 ウィザードのコネクター部分はガナーザクの物とデザインを統一してあり、外した装備を並べても違和感が有りません。もちろんルナマリア機との装備交換も可能です。白い機体に高機動バックパックと言うとシン・マツナガを連想させますが、赤いルナマリア機に高機動バックパックを背負わせても、なぜかジョニー・ライデンに見えませんね。シャアっぽい赤だからなのか、あるいはバズーカが足りないのかな?SEED版ドム、1/100でも発売して欲しいですね。(持ってますよね?!バズーカ。)

MG高機動型ザク シン・マツナガ機(右)との比較。UCザクとは、こんなにプロポーションに違いが有るんですね。しかし・・・O6Rのランドセルが小さく見える日が来ようとは・・・(汗)

 おまけに、レイ・ザ・バレルのキャラクタープレートが付属します。アニメ誌や設定本をチェックしてる人には周知の事実ではありますが、年齢・生年月日をはじめプロフィールのほとんどが「不明」。連合の研究施設を見て昔の事を回想するまで、このキットを発売しなかったのは正解だったと言うか、あるいは番組の進行に合わせて発売されたのかも知れません。クルーゼ隊長と同じ声優さんなので最初から何かを期待しながら見てましたけど、良く考えたら「レイ」って、綾波と同じ名前ですね。狙ってネーミングしてます?

エルオーブースター風の高速飛行モードに変形!(誰です?行き倒れだなんて言ってるのは!)でも何だかカッコイイかも〜。こんな設定は公式には存在しませんので、念のため。

 組立時間は1時間35分でした。長年慣れ親しんできたザク系MSは左右非対称の装備で、その辺にシブさを感じてきましたが、左右対称のザクもまた、美しくてイイもんですね。ボリュームたっぷりの背面装備に、1対の重厚なシールドは、フォビドゥンガンダムにも通じる魅力が・・・・フォビドゥン?・・・!積んじゃうの?フォビドゥン、積んじゃうの?・・・いやぁぁぁ〜!積むのイヤァァー!!・・・(すみません、何かブロックワードに触れてしまったみたいです。:笑)


 おまけ

 少し前ですが、100円ショップ「ダイソー」でプラモデルを売ってたので、ひと通り買ってみました。手帳くらいの面積のランナー2枚で成形色はどれもグレー。なんと水転写式のデカールと接着剤も入ってました。昔はそこらじゅうに駄菓子屋さんが有って、こんな安価なプラモをいっぱい売ってたなぁ〜、なんて、懐かしく思うのであります。



 今のところ確認しているのは、1/144世界の戦闘機シリーズとして「F−4EファントムU」「F−14トムキャット」「F−15イーグル」「F−16ファイティングファルコン」「MIG−23フロッガー」「MIG−29ファルクラム」「SU−22フィッター」「SU−25フロッグフット」「セペキャットジャガー」のジェト機9種類、1/72世界の戦闘機シリーズとして「ソッピースキャメル」「アメリカンスパット]V」の複葉機2種類。この他にも有るのかも知れませんが、確かめたいからカタログを封入して欲しいなぁ〜、なんて言うのはゼータクでしょうか。



 とりあえずF−16を組んでみました。機体上面のスジ彫りは細かくて、とても良い感じ。裏返さないと見えない、主翼下面のスジ彫りは、ガンプラ並に太かったりします(笑)。主なパーツの合いは悪くありませんでしたが、ノーズコーンだけは、すり合わせしてから接着してやると良いでしょう。キャノピーにはクリアパーツを使用。コクピットは再現されておらず、穴が開いているだけですが、機種によってはシートが再現してある物もありました。

同スケールのHGインパルスとの比較。手前はコアスプレンダーです。

 ヒコーキ等のスケールモデルは「作るからには、ちゃんと作りたい」とか思い続けて、結局作らないままになってしまうボクなのでありますが、時々、「子供の頃みたいに、塗装なんかしないで作るのもいいかな〜」なんて思う事もあります。そういう時、この値段ならためらわずに買えそうですよね。パッケージイラストに加えて完成見本の写真も付いているので、キッチリ塗装したい人にとっても、ある程度イメージをつかむ助けになると思いますよ。

2005.4.28 健 竹史

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