健さんの
プラモコラム

その103
1/144ヒュッケバインの巻

( 1/144 ヒュッケバイン/コトブキヤ/
RTX-008R ヒュッケバイン
「スーパーロボット大戦」シリーズに登場)


 コトブキヤのプラキット第1弾、遅れ馳せながら組んでみました。先に組んだ人の感想は「良かった」という意見が多く、気になっていたんですよね。やはり新規参入メーカーの物は、どんな特色を打ち出して来てるのか興味が有りますし。それにしても、ハセガワのバトロイドにしろ、今回のヒュッケバインにしろ、2400円と言うのは、MGよりもビミョーに安い価格を狙ってきてるのかなー?なんて、余計な事を思ったりして。では、すでに組まれた方も多いと思うんですが、キットに目を通していきましょう。



 頭部です。ヘルメットは左右分割のため、頭頂部カメラには接着ラインが通っています。アゴは正面から差し込む方式で色分け。ピン以外の位置決めは無いので、多少のガタ付きが有ります。顔は注目される部分なので、アゴの取り付けがまっすぐになるよう、ピンセットで調節してやると良いでしょう。

 耳とアンテナのシャープさは、今回のセールスポイント。とんでもなく尖っているので、先端を傷つけない様に注意します。(ボクなんかは、エッジを少し丸めてやろうかな?と思った程です。)取扱いに気を使う部分なので、全身が出来上がってから組み立てると、破損の心配が軽減するかも。額のセンサーは、ちょっと取付けにくい感じ。(ピンが死角になって、手探りでハメる感じ。ボクはピンを折ってしまいました。)オデコの取付け穴を削って若干広げておき、接着した方が良いかも知れません。

 ボディは、ダクトとコクピットハッチ、エリ、ワキのスラスターが色分け済み。ダクトの裏には穴が開けてあり、分解したくなった時に押し出しやすい構造になっています。ピンの角が裏側に露出しているので、タミヤの調色スティック(のスプーン側)等が便利です。アゴコクピットハッチには予備のパーツが付属します。アゴはともかく、ハッチは破損するほど細かくありませんが何故?バラしにくい形をしてるので、強引にバラしてて傷つけた時なんかには重宝しそうですが・・・そのためだとしたら、すごい親切ですけど。(考え過ぎ?)肩関節は、前後可動が可能です。



 です。フロントスカートは、左右独立して可動!サイドスカートはボールジョイントで可動します。リアスカートは固定ですが、モモとの間にスキが少ないので、脚はほとんど後ろに動きません。ポーズを付ける時には、リアスカートを少し引き出してやると良いでしょう。取付けピンは太い角柱なので、若干動いてくれますよ。各スカートはムクになっていて、裏側には緻密なディテールが入っています。さすがはガレージキットメーカー、ほとんどレジンキットのノリですね。

 は左右共通の設計で、本体色のパーツは同一ランナーが2枚入っています。股関節はボールジョイントで、モモ上部はガンダムMK−2の様な、ヒネリ可能な球体メカ。キットでは球体そのものをポリで成形してありますが、まず見える事は無い部分なので問題ありません。って言うか、全身どこからもポリパーツが見えませんね。腕を上げた時に、やっとワキの下だけ見えるって感じ。スキの無いキットです。

 ヒザは二重関節ですが、大きく曲がるのはスネ側のみ。後ハメ目的の要素が大きいと思います。足首カバーは軸受けが最初から切り欠いてあり、後ハメ加工しなくても最初から後ハメですし。クルブシ前面のスラスターは、ハメ込みがキツ過ぎてパーツを傷めそうなので、ちょっと削って接着してやると良いでしょう。形状そのものの合いは、悪くありません。

 ヒザアーマーは正面からハメ込む構成。このパーツも、ほとんどムクで、裏側にはディテールが入っています。下端の白い部分(キットでは色分けされてませんが)は、スネ側に埋没する様に処理されてます。せっかくの演出なので、もっとしっかりスキが作ってあれば、ハッキリ別パーツの様に見えて良かったんじゃないでしょうか。真ん中辺りに位置決め目的の噛み合わせが有りますが、ちょっと合いが悪い感じ。すり合せをしっかり行って、スネとヒザアーマーが密着する様に調節してやりたいところ。



 足首は、クツパーツに足裏パーツをハメ合わせて・・・ではなく、ムクになったクツパーツです。足裏には、これまたシャープなモールドが入っています。カカトは左右分割で、ツマ先側とカカト側は、ハメ込みキツさだけで連結します。ガンプラの様な「抜けない構造」が少ないキットですが、意外と頑丈です。足首の関節軸は、途中でわずかにネジれた、直線ではない軸パーツ。二重関節なんだから、特にネジる必要も無かったのでは?と思いますが。取り付ける向きに注意しなくてはいけない分、難易度を高めている様な・・・。

 肩アーマーは、ボディに接する側の内側にメカパーツが有って、スキの無いデザイン。このメカパーツの穴に肩の可動軸を通すので、腕とは独立した動きが可能です。腕と肩アーマーを別々に作って、後ハメ出来るという事でもありますね。ホントに後ハメ構造を徹底してあるキットです。肩アーマーの中にはダクト(?)が仕込んであるので、奥の方は良く見えませんが、前後の厚み部分は、やはりムクになっています。裏にはスジ彫りも入っているのに、見えないのが惜しいですね。

 です。上腕は筒構造で、ガンプラと同じ構造・・・と思ったら、上腕の中を通っている円柱部分と、ヒジ関節に通すオフセットしてあります。つまり、腕をヒネれないんですね。ガタつき分程度はヒネれますが、軸には負担をかけているハズ。まぁ上腕のコブが肩アーマーに干渉するので、もともと大きくはヒネれないんですけどね。

上腕をヒネっていない右腕(写真左)と、180度ヒネった左腕(写真右)の比較。上腕を外した部分の、太い軸と細い軸がズレているのが分かるでしょうか?ヒネればヒネるほどズレが生じるので、上腕内径のガタつきの範囲でしかヒネる事が出来ません。(まぁ、初期のガンプラなんて全くヒネれなかった訳ですが。)

 でも、これでは肩アーマーを幅増し改造して干渉を無くしても、やっぱりヒネれない訳で。(改造しなくても、本来もっと肩アーマーは前後に大きいという解釈もアリでしょうし。)各部の外観を追求した結果、ヒジ関節の中心に可動軸を持って来ない方が、カッコ良くまとまったため・・・なのかなぁ?ヒジ内側にパイプが通ってたりして、スペースが狭いのは確かですから。

 前腕は、手首横の黄色い部分を色分け。左右の腕を共通化してあるので、黄色いパーツの反対側、青いパーツも別パーツです。袖口から見えるメカ部分まで、キッチリ再現してあって好感が持てますね。ここはさすがにハサミ込み式ですが。手首関節のポリキャップは、小さくて丸い上、突起(ハメ込みピン)も小さいので、ちょっと扱いにくいパーツです。手首パーツにハメて持つと、組立が楽でしょう。(手首着脱時のスラストを受け止める部分だし、もうちょっと大きな突起の方が良かったかも?)

 手首は、左右ともゲンコツ平手が付属します。ゲンコツは穴の開いてないリアルな物。平手は左右で表情が異なります。右手は親指が大きく開いていて、ブラックホールキャノンを足元に立てて持つポーズに適している様です。

 バックパックは、基部中央のメカニックを組んでおいてからカバーを被せる構成。ウイングは二重関節で下に開いてスラスターが露出、下のウイングも可動します。やはり可動部分は後ハメ可能になっていて、徹底ぶりが嬉しくなります。下のウイングは、先に行くほど、後ろに行くほど薄くなっていて、中央が盛り上がった緩やかな曲面構成。単純な平板ではなく、航空機っぽい翼断面になっています。



 武装です。ブラックホールキャノンは、やはり各ブロックを組んでおいて連結する構成。持たせる時に、うっかりバラバラにしてしまう事が有るので、接着した方が良いでしょう。グリップ部分はポリキャップ使用の着脱式。構える時には、穴無しゲンコツの手の甲を外して、切り欠きのある甲に付け替えて、穴開きゲンコツにしてやります。ポーズを付ける間に手の甲が外れたりしますが、一度持たせると安定は良いです。

 ブラックホールキャノン用の飾り台も付属しますが、支柱の上に乗せて使うため、キャノンには取付け穴は開けてありません。って言うか、こんなに大きな武器を構えていても、飾り台無しで自立出来ます。なぜ立っていられるのか不思議なくらいに安定してます。いかに本体にムクのパーツが多くて、重たいかって事ですね。

石井くーん!セノビーのカルシウムが2倍になったよー。

「なぜ立っていられるんだ!」
「奴のどこにそんな力が?!」
少年マンガの悪役の気持ちが、少し分かった気がします。(笑)飾り台を使わない方が高めに構える事が出来て、カッコイイと思います。

 リープスラッシャーは、2枚貼り合せの組立て。ゲーム本編を知らないボクとしては、どう飾れば良いのか、一言解説が欲しかったですね。投げて使うと聞いたんですが、投げるポーズは想像するしか有りませんし。

 プラズマソードは、手首と一体になった物が1本付属します。ビーム刃(いや、プラズマかな)は2本付属し、着脱可能です。ここで、なぜかデュエルガンダムのサーベルと取付け穴サイズが同じだったりしたら面白かったんですが・・・。いや、冗談ではなくマジメな話で。色や形が豊富な他社パーツと互換性を持たせ、利用可能ってのは、絶対プラスの要素だと思いますから。逆に、このキットの刃をガンプラに流用したくもなりますし。



 組立時間は1時間40分でした。多少とっつきにくい点も有りましたが、シャープでスキの無い仕上がりを見れば、満足出来る好キットだと思います。ややクセのあるプラモと言うよりは、材質を変えて作りやすくなったレジンキット。第1弾でこの出来なら、回を追うごとに、どんどん良くなっていきそうな予感。むしろ仕組みの改善でも、外観の犠牲を伴うものは止めて、今のクオリティは維持し続けて欲しいですね。

 それから、組んでみるまでは「シャープなガンプラ」だろうと予想してたんですが、ムクのパーツの扱い難さが、シャープさよりも強く心に残りました。ガンプラの様に、プラの肉厚が一定だと持ちやすく、今回の様な、厚みの変化したパーツは持ちにくいという事です。パーツ構成は特別な物ではありませんが、「持ち難さから来る組み難さ」のために、対象年齢が若干高くなってる様な感じです。

 ムクのパーツヒケの発生も独特で、面そのものが凹みます。この辺はレジンキットと同じですね。無理にパテで埋めて平面にしなくても、多少の凹みは軽くペーパーがけして、緩やかな凹曲面にしてやっても良いかも。ハメ込みピンはガンプラよりも若干短めにしてある様に感じたので、ピンを短く切った箇所は、わずかです。ヒザ関節は抜けやすく、肩関節は引き出して思い切り前後可動させたくなるので、この辺のピンは、次回作からは、もうちょっと長目にしてもらえると嬉しいです。かっこいいキットなんだから、ガシガシ遊びたいですもんね。


おまけ

 100円自動販売機の「リアル爬虫類カメカメ図鑑(発売元:株式会社ダイヤモンド)を、いくつか買ってみました。カメばかりで16種。手足、頭、尻尾が動いて、しかも水に浮かびます。「これは・・・!早速おフロで遊ばなくては!」水中で手を離すとプカーッと浮いてくるし、濡れた浴槽のフチに並べても良い感じだし、童心に帰ってウハウハ・・・かと思ったら、「カメがウチにやってきた!」ではなく、自分が濁った池に入ってる様な、イヤーンな気分になりました(泣)。カメのフィギュアで遊ぶ時は、入浴剤を入れていない澄んだお湯の方が、臨場感が無くてオススメです。



 16種と言っても、共通の形で塗装だけ変えてある物も含めて16種なのではないかと思います。ダブったら自分でリペイントしても良いかも。関節はユルユルなので、手のひらに乗せていると、ちょっとした揺れでポーズが変わり、自分で動いた様な感じに見えます。カメ好きの方にはオススメ。欲を言えば、何と言う種類のカメなのか、それだけでも説明が欲しかったですね。カメカメ「図鑑」なんだから。

2004.4.4 健 竹史


  

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