Bジョイントを使った肩の前後可動


 せっかくですので、肩に前後可動ギミックを仕込む工作の一例をご紹介します。写真は、電撃ホビーマガジン付録のヘイズル改のボディと、HGUCガンダムMK−2の腕を使っています。

 
まず、ボディパーツのピンを切り取り、ワキの下(肩関節メカの部分)をくり抜きます。そして、ボディ内部にWAVEのBジョイントを配置してみます。Bジョイントを固定してしまう前に、ボディ前後のパーツを合わせてみて、干渉なく収まるかどうか、確認しておきます。干渉があれば、プラパーツを削ったり、Bジョイントの取付けピンを短く切ったりして調整します。



 両肩のBジョイントを、Pキャップ(これもWAVEの製品)で連結してみました。どちらも3ミリ径なので、そのままフィットします。必ず必要な訳ではありませんが、一体になってくれると持ちやすく、作業が楽でした。肩幅の広いキットの場合は、タミヤのプラパイプ(内径3ミリの物)で連結しても良いでしょう。

 あとはスキマに詰め物をして、Bジョイントを固定してやります。Bジョイントは接着の効かない材質なので、抜けない様に、詰め物で閉じ込める感じで。一般的なのはエポキシパテ(タミヤの速硬化タイプ等)。プラにパテが食いつく様に、盛り付ける面にナイフでキズを付けておくと良いです。

 最近ボクが使っているのは、100円ショップのゼリー状瞬間接着剤です。WAVEの瞬着硬化スプレーのフタを取って、いつでも吹ける様に手元の置いておいてから、ゼリー状瞬着を、Bジョイントとボディパーツの間に流し込んで(盛り付ける感じ)、スプレーを吹きつけます。作業は早いんですが、Bジョイントがズレない様に注意しましょう。

 一度に全部を流し込まず、1部分ずつ固めては、次の部分に流し込む様にして、何度かに分けてやる方が良いと思います。



 HGUCのキットの多くは、肩のポリキャップが3ミリ径なので、そのままBジョイントに接続する事が出来ます。SEEDのコレクションキットでおなじみの丸ポリキャップにも、そのままフィットします。改造しようとしているキットのポリキャップがBジョイントにフィットするか、事前に確認しておきましょう。

 それから、もっと肩の軸を長くしたい場合は、Bジョイントのボール受けに、コトブキヤのボールジョイント(D−102)の軸をハメて使う事も出来ます。普段から各社のパーツを買い置きしておくと、意外と組み合わせが効いて便利です。(軸受けごとコトブキヤのパーツを使っても良いのですが、ボールの全周を囲っていない分、Bジョイントの方がコンパクトで、場所を取りません)



 完成状態は、こんな感じ。軸が見えてしまうので、下地にメタルプライマーを塗ってから塗装してやると良いでしょう。

 可動ギミックの組み込み方はキット次第、好み次第、また、どう動かしたいか次第ですが、一つの参考にしていただければ幸いです。


     
[HOME]

inserted by FC2 system