健さんの その447 メイン機体がMGで揃いつつあるガンダムW、HGはいつまで待たされるのかな?と思ってましたが、オールガンダムプロジェクトの一環としてウイングガンダムが発売となりました。何年かかるか分からないHGUC(アナザーガンダム含む)シリーズの中で小出しにしてきたリファインキットですが、アニメ「ビルドファイターズ」に合わせて、この機会に主役級だけでも一気に揃えてしまおうというのは、なかなか良いアイデアだと思います。 番組ともしっかり連動していて、1話放送時に最新キットだったこのウイングをただ出すだけでなく、HGUCでも最初期キットであるギャンを番組内で戦わせるとか、使い方が面白いですね。ガンプラ全般をカバーする心意気も伝わったと思いますし、騎士用MSとWの機体って近い所が有って、番組を超えた夢の対決にもなってましたね。 では、既に主役機が何度か交代してしまって今更感たっぷりではありますが、キットに目を通していきましょう。 頭部は、ベースとなる後頭部に目とアゴが一体の赤パーツとマスクを取り付け、頬ガードまで一体のヘルメット前部を被せます。アンテナはオデコセンサーと組み合わせてセット。頭頂部カメラのシールは小さいので、アンテナ取付の前に貼っておく方が良さそうです。首はボールジョイント式の二重関節で、ポリパーツをそのまま使用しています。 ボディです。胸は、前方引き出し用の肩関節ポリキャップをハサミ込んでの前後貼り合わせ。スリムボディにUC暦のガンプラと同等のポリキャップを仕込んであるので、胸側面を大きく切り欠いた印象です。胸内部は筒抜けで、上下から差し込んだエリとウエスト上部を内部で直結。ダクトとサーチアイは前からハメ込みます。サーチアイ中央のレンズにはクリアーパーツを使用、底面に貼り込むシールも用意されています。 今回初登場(かな?)のポリランナー「PC−002」は、ダブルオーシリーズ以降定番の一つとなっているPC−001のダイジェスト版の様な内容です。数は少ないながらもPC−001の特徴的なポリパーツが厳選してある感じ。肩関節用ポリキャップも、その一つです。 ウエストは、縦に成形した腹巻下段の上下に球体ポリキャップを使用してあり、引き出せばボール可動が可能になります。ウエストよりも先に胸が引っこ抜けるかも知れませんが、モデルサイズに対してそれくらい保持力の高い関節という事で。バード形態時のポジションが正確に位置が決まる様に、ウエストと腰の間には回り止めを配置。少し持ち上げ、回した後で再度押し込むとミゾと突起が噛み合ってロックされるという手順です。 腰は、フンドシとリアスカートの間に十字形の股関節パーツをハサミ込み。左右のピンをモモに差し込み、前後のピンで左右スイングする様子はファーストガンダム300円キットを思わせますが、下面に飾り台接続穴まで一体化してあるのがミソ。この辺はVガンダムシリーズに使われたVフレームの発想もミックスしてある感じですね。素材はABSに代わって使われる様になった新素材樹脂。あれ、何か名前が付いてるんでしょうか?いつまでも新素材と言うのもアレなんで、個人的にはマラサニウムと呼んでるんですけど。 フロントスカートは左右一体で、切り離せばボール可動にも出来る軸可動式。フンドシ正面パーツが押さえになっていて、正面下部のスラスターはフンドシフレームが露出したものです。 サイドスカートは二軸可動。腰骨のC字形ヒンジに接続した基部が横に持ち上がる可動を行い、先端のピンをスカート裏に差し込んで回転可動させています。ボールタイプや筒タイプよりもスキマから見えた時の印象が良く、ハサミ込みの要素が無い点でも優れていますね。サイドスカートが武装を兼ねている場合等の、平行の確保や加重対策にも優れているので、平成ガンダムが続々登場し、ガンプラビルダーズに参戦するあたって標準化しておこうという事なのでしょう。 リアスカートは固定式。やや反った角度は、バード形態で先端を接地させ、着地状態を水平にする狙いがある様です。中央のスラスターは別パーツを貼り付けます。ここはフタパーツになっていて、外せば別売のアクションベースに対応した飾り台取り付け穴が露出。バード形態で飾るには理想的な穴位置ですが、紛失しない様に注意しましょう。他キットのフタパーツと違って、失くすと外観に関わりますからね。 脚です。モモは、分割した上部に軸可動式の股関節を組み込んだタイプ。このサイズではポリキャップを前後からハサミ込んであるタイプが一般的でしたが、今回は片面が開放になったフレームパーツにポリキャップをピン1本で差し込み、箱状の外装に通す事で閉じ込めるという面白い方式。両側にピンが無いため前後幅が節約出来、しかも軸位置を前寄りに出来るので近年のMGと同様、モモをより高く上げ、長めに見せる事が出来ます。貼り合わせが無いのでハメ込みピンのスペースも不要ですし組み立ても簡単、完成後の分解も簡単ですね。ついでに、新素材を使うのはフレームパーツだけで良いため、外装をメカ色にするのもモモ本体と同色にするのも自在。実に画期的です。 モモ本体は筒状に成形。モモ上部のフレームを通してヒザ関節と内部で連結してあります。モモ本体フレームは新素材を採用し最初から縦穴を成形してあるので、ポリキャップを仕込む事なくそのまま連結可能でコンパクト。ヒザ関節パーツで左右からハサミ込みます。 スネは、左右貼り合わせてヒザアーマーを前から取り付ける3パーツ構成。ヒザスラスター底面はスネ本体側に含まれるので塗装も簡単です。ヒザ関節下側はフクラハギのエンジンでハサミ込んであり、このエンジンもポリキャップ接続による後ハメ可動式のため、ヒザは実質的には三重関節。フクラハギのノズルはボール接続で、引き出せば自由に角度が付けられます。 足首関節は、上が前後スイング、下がボール可動の二重関節。箱状のワンパーツで、あまり見えない前側をオープンにしてあります。スネへは後ろから後ハメが可能です。 足首アーマーも、リング状にワンパーツ成形。足首関節の後ろにボール接続してあり、開脚やヒネリに追従します。横等の目立つ位置に軸が無い点でも優れていますね。 足首は、足首関節用のポリキャップを左右貼り合わせのカカトで閉じ込めてあり、それをクツと甲で上下からハサミ込んだヒンジでツマ先が可動します。足裏にはクツの外周部分にV字のスリットが有るんですが、何でしょうねコレは。襲撃現場にガンダムが降り立つと、Vが二つ並んだW形の足跡が犯行声明の様に残されるとかそういった・・・あ、肉抜きだそうです。
肩関節パーツは、引き出し式のポリキャップにボール接続。肩ブロック上面の切り欠きを覆う形になっています。バード形態で肩アーマーが回転した際に、ムキ出しになったポリキャップを隠すためのアイデアですね。 肩アーマーは、肩ブロックを白いパーツで前後からハサみ、一体成形の青パーツを上から被せます。側面スラスターの中心に合わせ目が通っていますが、アーマー本体に目立つ合わせ目が出ない構成。前後の丸パーツは、ハメ込み突起を中心から大きくオフセットしてあり、向きが分かりやすい形状としてあります。 腕です。肩ブロックは、ポリキャップをハサミ込んでの前後貼り合わせ。その先は、上腕・ヒジ・前腕各ワンパーツのフレームを横からハメ合わせる事で、腕全体に通った可動フレームを内蔵しています。わずか3パーツ、二重関節としてはこれ以上減らせないシンプル構成。ヒジの上が中心、下が前寄りの位置で折れ曲がり、上下の区別が付きやすい点も優れていますね。前腕フレームの先端は、そのまま手首関節のボール軸受けになっています。 上腕外装は筒状にワンパーツ成形。前腕も同じ発想で、左右貼り合わせて組み立てた外装は筒状となり、ここに手首を取り付ける前のフレームを通します。塗装後に組み上げられる扱い易さだけでなく、今後発売される同じ体格のガンダム同士ならば外装の交換が出来るとか、そこまで狙っているんじゃないかと思います。その後発売されたキットには前腕に装備を内蔵した機体が多いため、現時点では互換性を確認しづらいですけども・・・あ、関節部で組み替えればいいんですね。
それにしても、これってドーベンウルフと同じ機構ですよね。外装を外したフレームは隠し腕の様でもあります。発売時期を接近させたのは遊び心だったのか、新規格を検討してるうちにドーベンウルフを思い出したのか(笑)。 ランディングクローは、前腕にハサミ込んだ前面外装とヒンジ接続。クローの根元と外装の根元で可動します。MGの様にバスターライフルの保持に利用されてはいません。
手首は、左右とも穴開きゲンコツが付属。あまりにスッキリした内容に驚きましたが、MSハンドという素晴らしい別売パーツが有るので問題有りませんよね。と言うより、平成ガンダムラッシュに向けて、オプションの開発と普及を先行実施していたという事でしょう。デリケート過ぎず扱いやすいゲンコツ以外何も入れない、これもビギナーへの配慮です。新規ファンの獲得を本気で考えての事ですね。 バックパックは、表裏2パーツの貼り合わせ。メインスラスターは裏面パーツに含める事で色分け、ウイング基部は二軸可動で反らし、ヒネる事が出来ます。ウイングは、白と赤の羽根がハサミ込み関節でそれぞれ可動、ウイング全体を開く事も出来ます。黄色いフチ取りは前から被せて取り付け。肉厚を抑えるため小羽根を思わせるスラスターの膨らみが最小限となっていますが、薄い造形を心がけたと思われる今回のウイングには似合ってる気がします。 武装です。バスターライフルは、左右貼り合わせ時に折り畳み式グリップをハサミ込み、クチバシを模した黄色パーツを取り付けます。グリップはゲンコツの角穴に通してキツさで保持するため、ディテールは入っているもののストレートな形状。接続用の突起も無いので左右どちらの手にも対応します。畳んだ状態ではグリップエンドがしっかり露出し、ストレス無く引き出せるのが嬉しいですね。ツヤの無い新素材は、無塗装でも良い雰囲気です。 シールドは上下パーツをC字形ヒンジで接続してあり、サーベル取り出し時の折れ曲がりギミックを再現。赤い部分は表面パーツを貼り込んで色分けしてあり、白いトサカは本体パーツが露出したものです。腕にハードポイントは無く、C字形ヒンジによる折り畳み式グリップを握って装備。これは他キットにも持たせられる仕様とする事で、武器交換の自由度を高めてあるのでしょう。 ビームサーベルはワンパーツ成形の物が1本付属し、シールド内に収納可能。クリアーのビーム刃は2本付属します。 バード形態への変形です。手首を外し、頭を後ろに回します。腰は、ウエスト関節を引き出し、180度回した後で再度押し込み。ランディングクローを展開し、ヒジを曲げ、肩アーマーを下げて上腕を覆います。モモを後ろに反らせ、ヒザを逆関節に曲げる事で脚の長さを詰めます。ツマ先を閉じ、ウイングを展開します。シールドとライフルのグリップを折り畳みます。シールド先端のミゾにバスターライフルの突起をハメ込み、スライドさせてロック、シールドを背負わせて変形完了です。 バスターライフルが長めに造形してある事もあって、バード形態の全長は相当な物。機首が長い方がランディングクローがより重心に近付いて見え、説得力が増すという、美しさ以外の効果も有りますね。旧1/144キットに比べてシールドが幅広に造形してあり、アンテナを完全に隠してくれている点もポイント高いです。
組立時間は1時間5分でした。ポリキャップを含めて、今後の構造フォーマットを打ち出したキットという位置づけになるでしょうね。主役機らしいスタンダードさと可変機という例外的な側面を持つこの機体でフォーマットの検証を済ませた状態で、平成ガンダムが今後どんどんキット化されていく・・・・と思っていいんですよね?年末年始までで主役が出揃ったらお終い、なんてのはイヤですよ。敵メカも含め、期待してます! 関連記事 その348 MGウイングガンダムの巻 その101 MGカトキ版ウイングガンダムの巻 その119 MGウイングガンダムゼロEW版の巻 その349 1/100ウイングガンダムの巻 その350 HGFCゴッドガンダムの巻 その388 HGFCシャイニングガンダムの巻 その389 HGFCマスターガンダム&風雲再起の巻 その394 HGFCノーベルガンダムバーサーカーモードの巻 その362 HGビギニングガンダムの巻 その344 HGAWガンダムエックスの巻 その423 MGマラサイの巻 2013.11.30 健 竹史 HGAC ウイングガンダム HG ウイングガンダムフェニーチェ HG ベアッガイ III MG ウイングガンダム プロトゼロ EW 機動戦士ガンダムEXTREME VS. FULL BOOST プレミアムGサウンドエディション 機動戦士ガンダムUC 7 [DVD] HGUC Vガンダム HGAW ガンダムダブルエックス HG ガンダムX 魔王 HG ビルドストライクガンダム フルパッケージ HGザクアメイジング ガンダムビルドファイターズ Blu-ray Box 1 [マスターグレード版] 1/20 Mak キュスター&フリードリッヒ HG ブースター Mk-II HG ビルドガンダムMk-II MGガンダムVer.3.0 D-スタイル ライジンオー ROBOT魂 Plan1055 ベリアル 魔法少女まどか☆マギカBlu-ray Disc BOX 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 鹿目まどか 魔法少女まどか☆マギカ MUSIC COLLECTION カラフル(期間生産限定アニメ盤) 君の銀の庭(期間生産限定アニメ盤) 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語 パンフレット 1/35 ガールズ&パンツァー プラウダ高校フィギュアセット 1/35 ガールズ&パンツァー カメさんチームフィギュアセット ガールズ&パンツァー 1/35 レオポンさんチーム フィギュアセット パシフィック・リム ブルーレイ&DVDセット パシフィック・リム イェーガー プレミアムBOX[Blu-ray] Cinefex No.31 日本版 パシフィック・リム [HOME] |