健さんの
プラモコラム

その441
 HGUC ガーベラテトラの巻

 HGUC 1/144 AGX−04 ガーベラテトラ
 バンダイ
 「機動戦士ガンダム0083スターダストメモリー」に登場
2013年7月発売 税別初出価格1800円



 リリースが散発的だったり、通販限定商品になった物が有ったりで気付きませんでしたが、0083のMSって、HGUCでほとんど網羅されちゃってるんですね。残ってるのはザメルくらいですか?ポケ戦コンプリートの時は、ジムスナイパーUを買ったらドラケンEが入ってたりして、まさかのサービスに歓喜したものですが・・・今回はガーベラテトラ買ってもザメル入ってませんでしたね(無茶)。そう思ったらますます欲しくなってきたので、ザメルの発売、是非お願いしますね。

 では、今後の展開(要望でしょ)を先に済ませた所で、本題に参りましょう。



 頭部は、モノアイや動力パイプまで一体のフレームパーツに、マスク・ヘルメット・頭蓋を被せていく構成。モノアイシールドは後頭部にも露出していて、モノアイはシールで再現。アンテナは根元を太くし頑丈に造形されています。



 は、ポリキャップを取り付けてエリユニットにセット。前後にスイング出来、突撃ポーズで正面を向くのに貢献します。頭部パーツのフレーム下部には丸モールドが有り、首パーツと重なる事で関節っぽく見える仕掛け。首の造形自体はスイング時にスキを作らない狙いも有ってか単調なんですが、なかなか意欲的な試みですね。



 ボディは、箱状のエリユニットにウエスト接続用のポリキャップと首を仕込み、左右の脇パーツでハサミます。胸と背中は前後から取り付け、脇パーツをロック。脇には肩関節引き出し用のポリパーツが普段と90度違った向きに仕込んであり、前ではなく上に引き出す事で可動域を拡大します。



 ハッチは、色分けの必要も無いんですが別パーツ化してあります。せっかくなのでハッチがまるごとジョイントと交換出来れば、デンドロビウムの大砲の先に飾れたんじゃないかと。飾り台目的でデンドロビウムが飛ぶ様に売れるチャンスだったのに(笑)。



 ウエストは左右貼り合わせて、動力パイプを取り付け。胸へはボール接続、下は腰からのボール軸を差し込むポリキャップを内蔵しています。胸側のスイングを生かすため、動力パイプは背中ではなく、背中の中に入り込んだウエストパーツ後端に接続してあります。



 は、ワンパーツのフンドシフレームに、腰骨と前後の外装を貼り付ける構成。フンドシ後部を組み付ける時、飾り台取り付け用のポリキャップをハサミ込んでやります。フンドシ前部は筒状で、フレームが穴から露出する事で前部スラスターを色分けしてあります。旧キットよりも腰骨の存在が強調されていて、フンドシも腰骨に向かって広がる様な造形。シルエットだけでなく、センサー等、部分部分の表現を見ても、ややガンダム寄りにアレンジしてある気がします。



 です。股関節は、モモ上部の球体にポリキャップを閉じ込めた軸可動の組み合わせ。モモは、ヒザ関節をハサミ込んでの左右貼り合わせとなっています。サーベルホルダー(側面の膨らみ)は、開脚・ヒネリ可動のクリアランスを確保するため、エグれた様な形に造形。ここは腰骨を強調したため余計にエグる必要が高まった様子。サーベルホルダー裏面には設定に準じたディテールが施してあります。見える内部メカ演出、ヒザ裏やスソ内部にも補強の表現が入ってる所を見ると、MGガンダムAGEの様に、意識して力を入れてあるのかも。



別売のアクションベースを使用しています。
このキットにはアクションベースは付属していません。

 ヒザは二重関節。曲げると左右貼り合わせの関節本体から上のジョイントがせり出す仕組みです。下の関節はスネにハサミ込み。フクラハギ後部パーツを取りつけなければ正座以上の動きも可能で、組み上げてしまうのがもったいない様な(笑)。ちょっと外しにくいパーツなので、完成前に遊んでおくと良いかもです。



 スネは、フレームをハサミ込んで左右外装を貼り合わせ、前面とフクラハギ後部を被せる構成。前後のスラスターはフレームの一部が露出する事で色分けしてあります。後部スラスターは斜めに配置されたデザインですが、綺麗な円形で違和感も有りません。

 足首関節は、上が2軸可動、下がボールジョイントの二重関節。スネフレームに後ろから接続し、デザイン的に連続性を持たせているのが良い感じです。左右の動きが得意で、開脚時の接地性も良好です。



 足首は、ポリキャップを閉じ込めて甲とクツを重ねる構成。左右で異なる足裏パターンもキッチリ再現しています。しかし周囲にはグルリと肉抜きが配置され、設定に忠実かと言えば・・・いや、これはまるで、試作4号機ガーベラをガーベラテトラの外装で覆って偽装してるみたいではないですか。何だか本来の設定よりも燃えるんですけど(笑)。左右の違いは説明書に図示してあるので、パーツナンバーが分からなくなっても見分けが可能です。甲の奥にはセンサーが有るんですが、ここはGPシリーズとの共通性を匂わせるデザイン上のポイントになっっています。

 ショルダースラスターポッドは、前後貼り合わせて、大型バーニアをポリキャップ接続。肩関節軸から上に延びたジョイントに接続してあり、横にハネ上げる様に動きます。また肩関節自体がボール可動するので、腕と一緒にグリグリ可動もOK。設定には無い動きですが、肩関節軸ごと前後に回せば、腕を真上まで上げる事も出来ますよ。



 ショルダースラスターポッドとボディのスキマを覆うスラスターは、肩関節軸に前後から取り付け。前のノズルと後ろのフィンは、継ぎ足す様に取り付けてあります。旧キットに比べて小顔化した頭部とは、怒り肩にした時側頭部に被さる様な位置関係でスキの無さがカッコイイですね。

 です。肩の球体は前後貼り合わせて、サイドアーマーを貼り付け。上腕は筒状に成形され、パネルラインの一部は段差で表現してあります。



 ヒジは、極小ポリキャップを仕込んだジョイントを左右からハサミ込む方式。ユニット下端を前腕に閉じ込める組み立てで、後ハメ式にはなっていません。



 前腕は、ヒジ関節を左右からハサミ込み、甲アーマーと動力パイプを貼り付ける構成。ヒジに張り出しているのは110mm機関砲のカートリッジ。ここは腕パーツと一体で、甲アーマーの中から突き出た感じに仕上がっています。



 110mm機関砲は甲アーマーの膨らみから、さらに張り出した造形になっていますが、設定を見ると膨らみの所にはエグレが有り、クボミの部分に張り出しが有るのが正しいんじゃないかと思います。デザイン的なアレンジなら構わないと思うんですが、恐らくカートリッジの真横に機関部が有り、アーマーのクボミ部分を砲身が通っているんだろうと思うんですよ。砲口からカートリッジまで直線が通らないと、じゃあわざわざ給弾ベルトを仕込んであるのかな?って事になりますよね、多分。



 手首は、左右のリアル穴開きゲンコツと右の武器持ち手、左の平手が付属。武器持ち手は軸に角度が付けてあり、腕に干渉しやすいビームマシンガンのデザインに対応しています。

 バックパックは、グレーのパーツを芯にして、円形の本体とテールスタビライザーの外装をを被せ、バーニアを取り付ける構成。背中中央の外装はポリキャップによる着脱式で、シュツルムブースター装着時には代わりに外します。テールスタビライザーは外装と内壁の2枚重ねですが、境い目の厚みが気になる事も無く、上手く処理してありますよ。



 武装です。ビームマシンガンは、左右貼り合わせの本体に銃口を取り付ける3パーツ構成。グリップの突起は片側で、右手のみに対応。カートリッジの着脱は出来ません。肩後部のフィンに干渉しないか心配しましたが、旧キットに比べてグリップから後ろの造形を相当詰めてあり、普通に構える分には問題無さそうです。キットでは再現されていませんが、後端は過熱時に上面がスライドし、強制排熱する設定です。



旧1/144キット(上)とHGUC(下)のビームマシンガン。HGUCでは主に後部の長さを詰めてある事が分かります。

 ビームサーベルは、グリップ本体とビーム発生部を連結する構成で、2本付属。クリアーのビーム刃も2本付属です。モモ側面から取り出す設定ですが、キットでは再現されていません。



旧1/144キット(右)との比較。これが同じスケールだって言うのかい?!上半身のボリュームの違いが良く分かりますね。

 シュツルムブースターは、左右貼り合わせの本体と筒状成形の基部、アンテナという構成。後端のアンテナが外せるのは収納時に助かりますね。プロペラントタンクは左右と根元の3パーツ構成。筒状成形された根元は何かの砲口かと思ってしまいましたが、ここに球体ポリキャップを突っ込んでブースターに接続します。グリグリ動きますが周囲に干渉物が多いので、あまり変化は付けられないかも。軸可動で大きく動いた旧キットの方が、AMBACユニットとしては優れて・・・あ、戦闘に入る頃には投棄されてるでしょうね。箱に収納する時には外してやりましょう。

 シュツルムブースターの取付は、背中中央の外装を外して、露出したポリキャップにピン接続してやります。外観を損ねず保持力も有って、HGUCらしい良い方式じゃないでしょうか。



旧1/144キット(左)との比較。旧キットがオーバースケールなのは、同じくオーバースケールだったステイメンと並べるためだったのでしょう。脚の長さはそんなに違わないのです。

 組立時間は1時間10分でした。発売前に写真で見た時は頭が小さ過ぎるんじゃないかと思いましたが、下から仰ぐように写したために小ささが強調された様ですね。近年のガンダムのプロポーションに合わせて肩幅を詰めた結果として小顔になったもので、頭身だけを変えた訳ではないと感じました。ガンダムとのフレームの共通性が高まり、試作4号機「ガーベラ」と呼ばれるハズだった機体、という設定の説得力は高くなった気がしますね。あの日見た花の名前を超平和連邦軍はまだ知らないのであります(意味不明)。

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 2013.8.17 健 竹史

  

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