健さんの その429 HGUCハンブラビを見ていると、上側の目からノーズにかけてが、バクゥの顔みたいだなと感じます。MAを基準に考えられた顔だとしたら、思っていた以上に優れたデザインなのでは・・・なんて、今になって感じてる次第。これまでは悪役顔だと思ってましたが、ノーズを前にしてバクゥ顔だと思って眺めると、意外と可愛かったりして、ちょっと印象が変わりました。ともあれ、頭を引っ込めるためにボディが大掛かりな変形をする例もある訳で、機首を顔にするというのは画期的なアイデアですよね。 さてHGUCが発売されたこの機会に、旧1/144ハンブラビも採り上げておきましょう。当時から好評だった記憶が有りますが、それは人間が真似出来る変形だった事も影響してるのかな?自分で再現してるうちに欲しくなる、みたいな。早速本題に参りましょう。 ボディは、横一直線の肩関節軸と股関節軸をハサミ込んでの前後貼り合わせ。肩を反らした造形になっているのが芸コマですね。手足は横から差し込みます。腹部ダクトは設定画でも形状が分かりにくく、張り出しているらしい事がMA正面図でなんとか分かるレベル。キットではスリットのみの表現になっていますが、むしろエイらしくて、これもアリかなと思ってしまいますね。肩の動力パイプは接着しなくてもある程度安定してくれる様です。まずは接着剤を付けずにハメてみるとハミ出しの心配も無く楽に組めるかも知れません。 サイドスカートは、ポリキャップで左右に可動。なんとモモの前に、モモ上部に似た半球を配置して、そこをサイドスカートの基部としてあります。ここがブラブラしないのがMA形態のキモだという判断とか、モモの可動の影響を受けずに側面に取り付けるのが困難という判断とかからだと思うんですが、脚を前に動かすのを妨げる干渉物になっています。可動よりも変形を優先した判断とトリッキーな解決法は、このキットの特徴であり大きな見せ場だと思います。上から見ると脚が4本あるみたいで不思議な感じ。これを隠すためにスカートの前後幅が増している様ですね。 脚です。モモは左右貼り合わせ。前にダミーの脚(笑)が有るために、取り付け位置が後ろ寄りになっている気がしますね。キットの構造を知らない人が見たら、いや知っていても、見る角度によっては鳥脚の様な印象を受けてしまいます。 ヒザは、二重関節専用の細長いポリパーツを使用。上側は、ポリパーツをハサミ込んだ関節がモモの中をスライドする引き出し関節になっています。完成したモデルを持ち上げると自重でヒザが伸びる事があるのはご愛嬌。ヒザのジャバラはスネと一体のため、関節を曲げても追従しません。付き方だけ見るとヒザアーマーと同じですね。 スネは左右貼り合わせ。足首に連動した展開式のスラスターは、可動軸に下端を引っ掛けてあるだけのタイトな設計。下端ギリギリに配置してある設定画を忠実に再現した結果ですね。側面のヒレはハメ込みも無く、接着剤だけでの組み立て。乾けば意外と頑丈ですが、乾くまでにズレたり倒れたりしやすい、厄介な部分です。 足首は左右貼り合わせで、二軸可動。土踏まずを強調したHGUCに対して、こちらはベタ足に近い造形です。
腕です。肩の球体は前後貼り合わせ。上腕は細くて、ハサミ込んだヒネリ用ポリキャップの回り止めがハミ出すほど。これを腕輪の保持に利用するアイデアが面白いですね。 ヒジは、上腕の下端を前腕でハサミ込んだ一軸可動。前腕は手甲アーマーまで含めた左右貼り合わせで、ハサミ込んだクローは2本別々に可動します。小さめに感じますが畳んだ状態の設定画に準じると、この程度の大きさになりますね。 手首は内側にスイング可能。左右とも穴開きゲンコツが付属します。袖口が少し手首にかかった配置になっている点はポイント高いですね。ヒネる時は少し引き出してやりましょう。 バックパックは2パーツ貼り合わせ。側面の動力パイプが付いていませんが、これは変形時にモモが干渉しない様に、意図的に省略してあるものと思われます。追加したい人は表面を這わせる等して、変形ギミックに支障の無い様に注意しましょう。 ウイングはポリキャップが無い分、根元の可動部がコンパクトでスッキリしています。押さえのテンションが効いてて保持力は良好。尻尾はハサミ込みの連続で、可動部には専用のポリキャップを内蔵しています。 ビームライフルは、説明書ではメガ粒子砲と呼称。ピンが細く接着面もカーブしているので、バックパックに取り付ける際には乾燥するまでしっかり固定してやりましょう。開き気味に取り付ける指示ですが、完成見本は平行に接着してあり、この方が設定にも近いと思います。MA時の見映えを考えて、上下方向の角度にも気を付けて真正面に向けると良いでしょう。
武装は付属しません(キッパリ)!HGUCは武装を他キットで準備して本体の発売を待っていた感がありますが、金型やデータの共用化やユーザーの期待を高める狙いだけでなく、新規武装の開発を最低限にする事が旧キットへのオマージュになってるんじゃないかと思ってみたり。(えー?)当時はフェダーインライフルが付属したガブスレイが同時期に発売されており、欲しい人は直ちに流用可能、1つで十分という人は重複せずにリーズナブルという判断だったと思われます。変形の再現というプレイバリューを持つハンブラビが、変形をオミットされたガブスレイに武器を譲ったのでしょう。 ビームサーベルはリックディアスと共用という設定で、この辺はエゥーゴ側で活躍する予定だった名残りでしょうか。 MA形態への変形は、ツマ先を伸ばしてスラスターを連動展開、ヒザを引き出して大きく曲げ、尻尾を伸ばせば完了です。と言いながら、ビームライフルが干渉するため脚を背中に密着させる事は難しいですね。モモを後ろに回して高めの配置にして、スネがビームライフルに被さるポジションに来る事になります。ポリパーツの弾力に頼ればヒザ裏の張り出しをビームライフルの外に押し込む程度は出来ますが、上下幅を抑える代わりにスラスターの平行が保てず痛し痒し。(あまり必要は感じませんが、ビームライフルをハの字に接着する指示は、スネとの干渉を意識した物かも知れませんね。)HGUCはソツなくこなしている変形ですが、股関節がボール可動してくれるからこそ自然に出来るんですよね。
さすがにHGUCと比べると惜しい点が目立ってしまいますが、後にガンダムエピオンやバビに変形パターンを転用されたのも、このキットが高い評価を得たからこそ。おしいはおいしいの一歩手前なのであります(by広島県)。新規ポリキャップを使ってまで取り組んだ変形ギミックや数々のアイデアは、機会があれば一度組んで触れてみて頂きたいものです。ほらHGUCを間違って2個買ってしまったアナタ、このキットと合わせてヤザン小隊が再現出来るじゃないですか。(泣) 関連記事 その428 HGUCハンブラビの巻 その380 MGガンダムエピオンEWの巻 その154 MGガンダムMk−UVer2.0の巻 その162 MG ZガンダムVer.2.0の巻 その16 MG百式の巻 その107 MGリックディアスの巻 その164 MGネモの巻 その26 MGキュベレイの巻 その359 MGジ・オの巻 その29 HGHMエルガイムの巻 その34 HGHMアトールの巻 その49 HGHMオージの巻 2012.10.27 健 竹史 1/144 ハンブラビ 1/144 パラスアテネ 1/144 ギャプラン 1/2200 アーガマ 1/144 ディジェ 1/144 ギャプラン 1/100 ハイザック 1/100 リックディアス 1/100 ガルバルディβ ホビージャパン 2012年 11月号 電撃ホビーマガジン 2012年 11月号 モデルグラフィックス 2012年 11月号 モデル アート 2012年 11月号 ガンダムエース 2012年 11月号 機動戦士ガンダム THE MSV (2) ES合金11 勇者ライディーン DX超合金魂 マジンガーZ スーパーロボット超合金 アクエリオンEVOL Mak 1/20 グローサント アルタイル 1/12サイクロン号 バトロボーグ20 コズミックブラック バットモービル大全 プロメテウス アート・オブ・フィルム エイリアン・コンプリートブック 特命戦隊ゴーバスターズ モーフィンブラスター 特命戦隊ゴーバスターズ バスターマシンFS-0O フロッグ S.I.C.極魂 仮面ライダーディケイド Mr.トップコートつやけし ロータリーカッター LL型 OLFA カッターマット A4 [HOME] |