健さんの その427 ガンダムAGE、完結しましたね。当初は、AGEシステムと共に主役の座も代々受け継がれていく話かと思ってましたが、実はガンダムチームが半世紀かけて結集する話だったとは。UCで言えば、アップデートを繰り返した初代ガンダムとF91が共闘するみたいな物でしょうか。量産機が長年に渡って使われ続けるのも、こんな展開に違和感を感じさせない狙いが有ったのかも?なんて、今になって思ったりもします。 では、今回はMGに加わったAGE−2であります。さっそく目を通していきましょう。 頭部は、頭の芯と顔のベース、頭蓋パーツを組み合わせておいて、各パーツを貼り込む組み立て。アゴ・クマドリ・オデコセンサーまでがワンパーツ化してあったりして、AGを思い出します。目から頭頂部までは一体のクリアパーツで、バイザーで覆う事でオデコの目を色分け。ここはストライダーモードでの視界を確保していると思われ、後の姿であるダークハウンドのドクロに通じている様で興味深いです。 内部パーツ同志は互いに位置をロックしたり首のポリキャップを固定したりと密に連携。外装はマスク、バイザー、チョンマゲ、ヘルメット左右といった分割です。頭の底面にディテール表現が入る等、「見える内部再現」のコンセプトは今回も健在です。 ボディは、前後貼り合わせの胸フレームの中を、箱状のコクピットが上下スライドする構成。と言うより、エリ・首と一体化してますしウエストとも直結しているのでコクピットはボディフレームそのものと言え、それを囲う胸の方が上下してる感じですね。首は外装を被せたダブルボール関節。変形時に引き込まれるエリは底面パーツと重ね、頑丈に固定してあります。 胸外装は、背中と左右、正面のAGEシステム、ウイング(アンテナらしいですね)といった分割。ハッチとカバーはヒンジで可動します。脇は独立したユニットの扱いで、C字形ヒンジによる接続で可動しハの字形にも変化。ワンパーツのフレームに前後から外装を被せています。肩関節基部は、MGガンダムAGE−1と同じ機構。引き出す事でロックが外れるスイング式となっています。 AGEシステムのディスプレイはクリアーパーツの裏に反射シールを採用。HGの時から・・・いや、設定段階から気になっていたライフル接続用のスリットは、コクピットパーツ表面の突起がシャッターになっていて、変形時のスライドで初めて開く仕組みになっています。シンプルで面白いアイデアですが、最初から考えてあったのかも? コクピットは前後貼り合わせの密閉型で、人によっては暗いよ狭いよ怖いよと叫びたくなる様な構成。スライドレールでシートを引き下ろす事が可能です。そう言えばMGガンダムAGEー1でもシートが前方に引き出せましたね。このシリーズでは搭乗シーンに力を入れているのかな?となると、今からAGE−3やFXが楽しみですし、ガフランのMGも予定通りに出して欲しかったなと思うんですが。
ウエストは、上下ともボール可動の二重関節。フレームに外装を被せる二重構造ですが、前面はヒンジで開く様になっています。これは胸のシートが腹に向かって降りて来るため。そしてウエストの上にはもう一つ、変形用の関節が有りますね。コクピット組立時にハサミ込み、シートの真横で90度折れ曲がる構成です。 腰は、フンドシから股関節が分離して脚の間隔が広がるギミックを再現。ZやZプラスのギミックに似ていますが、ヒネる要素が無いので軸可動だけで解決しており、移動中もブラブラしません。股関節移動用のジョイントは、開閉するフンドシ前部でロックしてあり、MS時のポジションは安定。ストライダーモードでは、サイドスカートに連結する事で保持されます。 フロントスカートは、表裏2パーツと黄色いブロックの3パーツ構成。ボールジョイントで左右独立可動します。 サイドスカートは、表裏からハサミ込んだフィンが可動。変形時にはヒンジで180度回転しますが、それとは別に腰への接続部がボール可動。HGでは敢えて避けていたのだと思いますが、股関節移動用のジョイントと接続すればストライダーモード時のポジションが安定出来るという判断で、導入されたのでしょう。
リアスカートは、裏面パーツとの間で黄色パーツをハサミ込み。スカート本体も2枚重ねで厚みを再現しています。左右のサーベルホルダーは筒状にワンパーツ成形してあり、ボールジョイントで可動します。 脚です。股関節は軸可動の組み合わせ。モモ上部を前後貼り合わせでなく、縦に重ねる事で分割ラインの出ないパーツ構成としてあります。モモは筒状のフレームを縦に連結してポリキャップを閉じ込め、前後から外装をセット。ヒザ関節周辺は外装を薄く成形、厚み部分に内部フレームが露出しており、二重構造である事が分解しなくても分かります。
ヒザアーマーは本体と裏面パーツを重ねてあり、モモ前面にアームで連結。スネ側でなくモモ側に付いているというアイデアは、ヒザが折れ曲がる変形で妨げにならなくて良いですね。今回はアームで可動も出来るし、ストライダーフォームではランディングギアとしても機能します。 ヒザ関節は左右貼り合わせで、上下ともジョイントパーツをハサミ込み。モモ・スネとも後ハメ可能となっています。 また、変形時にしか動かさない部分ではありますが、ロックパーツを引き出すためにスネ側の受けパーツも可動式になっています。変形中に限れば三重関節みたいな感じですね。
スネは、箱状にワンパーツ成形されたフレームに、ヒザ関節を接続する上面パーツと、前後左右から外装を取り付ける構成。後面の青いカバーはヒンジ接続で、変形時にロックパーツを出し入れする際に開閉します。ダブルバレット発売時にはカーフミサイルのギミックと両立するのかな? 足首アーマーは、根元でボール可動し、さらに先端のプレートアーマーが軸可動する二段式。可動は裏面パーツが担当しています。変形時にピンと伸ばしたツマ先に密着するので、HGよりもスッキリ自然なシルエットになりますね。 足首関節は、上下ともボールジョイントの二重関節。ピン状のジョイントパーツを関節カバーに通してあります。 足首は、前後貼り合わせのクルブシで足首関節用のポリキャップと足裏バーニアをハサミ込み、固定式のカカトと可動式のツマ先を取り付け。足の甲は可動式の別パーツになっているので、変形時に伸ばしたツマ先に、より自然に馴染みます。 肩アーマーは、箱状のフレームをポリキャップを介して重ねた二重構造で、変形時の回転ギミックを再現、前後に外装を貼り付けてあります。上面からウイング基部である外側半分までは別ユニットになっていて、初代ガンダム程度の肩アーマー本体に乗せてある感じですね。変形時に露出するビームバルカンは、別パーツ化してありクッキリ再現。この薄さの中にバルカンが収まるのか疑問に思っていましたが、魔方陣だと思えばビームくらい出て当然な気がしてきましたー。 肩アーマー上部ユニットは、ワンパーツ成形のフレームに前後と上から外装をセット。肩アーマー本体のピンとはスライド式ポリキャップで接続してあり、少し外に引き出してから前後にスイングさせます。ウイングの接続部にもポリキャップを埋設、サイドアーマーはフレームのC字形ヒンジに接続してあります。 腕です。肩ブロックはポリキャップをハサミ込んでの前後貼り合わせ。上腕はフレームを筒状に成形してあり、力コブ(盛り上がってませんが)を別パーツ化した外装に縦に通して接続。内壁を色分けし若干のディテール表現も入っています。AGE−1から続くこの方式、自然と関節が後ハメになるのでユーザー視点から見ても好ましいと言えるかも。 ヒジは、上下ともジョイントパーツをハサミ込んだ二重関節。前腕は、ヒジアーマーが可動式になっています。ワンパーツ成形の前腕フレームに接続するヒジアーマー裏面パーツは、上下逆にC字形ヒンジで接続してから180度回転。これで完成後はヒンジが抜けにくい配置となります。前腕外装は左右と前面の3分割。後面も合わせ目が気にならないデザインになっています。 袖は、筒状の本体に内側パーツとポリキャップをセット。ヒジからのピンが直結していてヒネリ可動が出来るので、差し替え無しでシールドの向きを調節出来ます。90度飛びでない斜め位置に構えられるのも良いですね。 手首は、MGガンダムAGEー1と同じ物が付属。交換用の4本指は従来の物に加えて、ヒザ後部と一体化させる変形用の物が付属します。
ウイングは、C字形ヒンジで可変翼が可動。ウイング根元側の青い部分は、箱状にワンパーツ成形した本体にフチの部分を被せる2パーツ構成です。基部は軸可動と回転が可能で、ポリキャップ(に交換可能なプラパーツ)で済ませていたHGに対し、今回は回転部が肩アーマーに埋没した、よりメカニックな表現となっています。 武装です。ハイパードッズライフルは、左右貼り合わせの本体にポリキャップを内蔵。ストックの伸縮やグリップカバーの上下といったギミックの保持力を高めています。銃口は筒状パーツを連結する組み立て。本体上下面は別パーツ化してあり、合わせ目がそのままパネルラインとなっています。また、組み立て時に内側からセンサーのクリアーパーツをセット。グリップは可動式で、ストックの引き込みとさりげなく連動しています。 グリップカバー後端には、ボール接続式のジョイントを採用。手で構える時には袖に接続しますが、手首のヒネリに追従するのでポージングの自由度を損ねません。180度回して、腰後部にマウントする時にも使用します。 シールドは、白い本体を2枚貼り合わせて作り、表面パーツと裏面パーツをセット。ジョイントパーツはポリキャップで接続してあり回転します。ところでこのシールド、今見るとファンネルっぽい形をしてますね。ディテールも防御装備にしてはメカっぽいですし。ひょっとしてアセムがXラウンダーとして覚醒しなかったから作動しなかっただけとか、だからダブルバレットには引き継がれなかったとか、そんな悲しい裏設定が有ったりして? ビームサーベルは、グリップの両端にビーム噴出口を連結する3パーツ構成。クリアーのビーム刃は、長短2種が2本ずつ付属します。説明書では突起とスリットで接続出来る銃持ち手で持たせる指示になっていますが、外形だけで保持するサーベル持ち手でも対応可能です。 アセムのフィギュアは、座りポーズのパイロットスーツ姿と制服の立ちポーズ姿の2体が付属します。 ストライダーモードへの変形です。肩サイドアーマーとウイングの位置を調節しつつ、肩アーマーを外側に倒します。肩関節のロックを一旦引き出して胸を上にスライド、再びロックを押し込みます。ウエストを後ろに折り曲げ、サイドスカートを上に180度回して胸の下に移動、ウイングを引き出します。 フンドシ前部を一旦起こして股関節のロックを解除、モモ幅を広げる様に斜め上へ移動させ、サイドスカートに連結します。ヒザをZ字形に折り曲げつつロックパーツを引き出し、変形用指パーツを組み合わせておいて、指交換用のスリットにロックパーツを接続する事で手足を固定します。ツマ先を伸ばし、ストックを縮めたライフルのグリップを胸に差し込めば変形完了です。 フンドシ下には、別売のアクションベースに対応したジョイントを取り付け可能です。Y字形の先端でフンドシ幅を掴む、おなじみの方式ですが、後ろにスライドさせてフンドシ側のクボミと噛み合う事で、ストライダーフォームの加重に対応。より安定したディスプレイが可能です。 また、ライフルのグリップカバーとヒザアーマーを伸ばす事でランディングギアとして機能させた、駐機状態も再現出来ます。印象的だった、この状態での搭乗シーンも再現出来ますよ。 組立時間は2時間40分でした。今後の展開ですが、ランナー各部に切り替えの用意が有り、ダブルバレットやダークハウンドの発売にも対応出来る構成になっています。シールドと一緒にフィギュアも除外可能な配置なので、バリエーションキットでは新規のフィギュアが期待出来そう。気になるのはウルフの後を継いだ事を示す様な、白いカラーの特務仕様が発売されるかですね。(HGでは通販商品となりました。)後に改装されてカラーリングは白から黒へ変化する訳ですが、一度真逆のカラーで登場させる事でダークハウンドの登場をより鮮烈に印象付ける、上手い展開だと気に入っています。 このMGを組むとHGの時以上に、トイでも再現可能な変形パターンを目指していた事が実感出来ますね。トイ展開、そしてゲイジングに対応出来る形での変形ギミック。プラモの出来と同時にデザイナーの工夫にも注目して楽しんで欲しい、そんなキットです。 関連記事 その417 MGガンダムAGE−1ノーマルの巻 その396 HGガンダムAGE−1ノーマルの巻 その397 AGガンダムAGE−1ノーマルの巻 その401 HGガンダムAGE−1タイタスの巻 その402 AGガンダムAGE−1タイタス&スパローの巻 その412 HGアデルの巻 その399 HGジェノアスの巻 その408 HGガンダムAGE−2ノーマルの巻 その409 AGガンダムAGE−2ノーマルの巻 その416 HGゼイドラの巻 その421 HGファルシアの巻 その422 HGダナジンの巻 2012.9.29 健 竹史 MG ガンダムAGE-2ノーマル HG ガンダムAGE-2 ダブルバレット HG ガンダムAGE-2 ダークハウンド HG ガンダムAGE-FX HG ガンダムAGE-3 オービタル 1/48 ガンダムAGE-2 ノーマル グレートメカニックDX(21) 機動戦士ガンダムUCメカニック&ワールド ep1-3 機動戦士ガンダムUCインサイドアニメーションワークス1 ゲイジングビルダー ガンダムAGE-3ノーマル ゲイジングビルダー ガンダムAGE-FX ゴーバスターズ DXバスターヘラクレスセット 1/144 MSハンド01 (連邦系) 1/144 MSハンド02 (ジオン系) 1/144 システムウェポン 003 ビルダーズパーツHD 1/144 MSフィギュア01 ビルダーズパーツHD 1/100 MSフィギュア01 1/100 MSエフェクト01 ビルダーズパーツHD MSブレード01 ビルダーズパーツHD MSタンク01 ビルダーズパーツHD MSスラスター01 MSサイトレンズ01 1/144 MSバーニア01 1/144 MSスパイク01 スター・ウォーズ ジェイナ・ソロ スター・ウォーズ ダース・ベイダー METAL GEAR SOLID2 ソリダス・スネーク 魔法少女まどか☆マギカ アルティメットまどか 猫と椅子 アリスver figmaアクセル・ワールド 黒雪姫 学内アバターver [HOME] |