健さんの
プラモコラム

その420
 HGUC ジュアッグの巻

 HGUC 1/144
 MSM−04G ジュアッグ ユニコーンVer/バンダイ
 「機動戦士ガンダムUC」に登場
2012年3月発売 税別初出価格1700円



 ガンダムUCでも大活躍のジュアッグが、HGUCに登場です。旧キット4体の中でも最も高額な、アッグシリーズの親分みたいな存在感。ほら、劇中のカプールと比べてもこんなに大きいし!と思って組んでみたら・・・あれ?こんなボリュームでしたっけ?そうか、HGUCアッガイが旧1/144アッガイよりも大きくなってしまったから、ジュアッグの大きさに驚かなくなってしまったんですね・・・(泣)。てな感じで軽〜く刻の涙を見たところで、本題に参りましょう。



 頭部は、上下貼り合わせて、色分けされた上面パーツを貼り付けます。コメカミにサロンパスを貼った様なモールドが素敵(笑)。円盤状のモノアイレールが左右に回転する事で、モールドされたモノアイが左右に動きます。ツマミはアゴの下に出ているので、一旦頭部を外してから操作しましょう。モノアイシールドは透明なPET素材を裏からハメ込んで表現。HGUCゾックで採用された時と同様、表面に目盛りが印刷してあります。



 は、節ごとにワンパーツ成形してあり、HGバクゥの首の様に、リード線で可動します。ボディに沿った配置の鼻は後ろに曲がる必要が無い事から、リード線は前寄りに配置してあり、前方へのカーブに特化。今日の今日まで可動の必要なんか全く感じていなかったんですが、説明書で「廃熱ダクトを兼ねた可動肢」などと解説されると、「ああ、ダクトの方がついでなのかな」などと納得してしまいます(笑)。



 が固定式だと、首を少し左右に振っただけで、ボディ正面のビーム砲の射線を塞いでしまいますから、その回答の意味も有るのでしょう。敵を叩きのめすも良し、宇宙でAMBACに使っても良し、でも実はボディのビーム砲を誘導して曲射するための装備だったりして?!鼻先端は左右貼り合わせた上に外装を被せ、ダクトをクッキリ再現。また、ポリキャップで先端だけ前後にスイングします。鼻の根元はリード線を頭の中に通し、モノアイスペースの底面パーツでリード線を固定しています。



 は左右貼り合わせ。上は軸式で左右回転、下は後ろ寄りにポリキャップを仕込んであり、若干の左右回転と上下スイングが可能です。HGUCアッガイの首と構造が似てるので、互換性が有るのかな?!と期待したんですが、仕込むポリキャップは別物でした。上側を軸可動にしたのは、首のボールジョイントが抜けやすかったアッガイからのフィードバックなのかも知れません。



 ボディです。胸は、前側だけの内部フレームに肩関節を仕込んで、前後の外装でハサミ込み。フレームの一部は表面に露出して、胸ダクトとビーム砲の色分けにも利用されています。肩関節は、前に引き出せる見慣れた仕組みですが、関節パーツの大きさにビックリ。引き出し可動のために脇外装は大きめに切り欠いてあり、気密性が気になります。まあザク系の水中MSだって居るので気にしなくて良いのかな。

 は、フンド下部まで一体の芯パーツの前に内部メカパーツを貼り付け、前後から外装で覆います。芯パーツは股関節のボール軸まで一体、メカパーツはウエストのボールジョイントまで一体で、やはりビーム砲の色分けにも利用。フンドシ後部は別パーツ化してあり、3基一体のバーニアを取り付けます。フンドシ下にはアクションベースに対応したポリキャップが露出、フタは有りません。




HGUCアッガイとの比較。旧1/144アッガイは小さかったんですが、今ではHGUCアッガイのボリュームに負けそう。ベアッガイは更に大きいですし・・・でも、ボディがほぼ同じ大きさになって、シリーズとしての共通性は高まった気がしますね。

 胸と腰はパネルラインで連結してあり、ウエストが左右約30度ずつ回転。アッガイ風のボディを、まさかヒネれるとは予想してませんでした。でもビームで鼻を撃たない様に、より注意が必要になりましたね(笑)。ウエストの接続はボール式ですが、ほぼ横回転のみの可動となっています。机に置いて見下ろした状態では、ヒネったウエストのスキマが見えない構成になっているのはGOODですね。

 です。付け根は、ポリキャップをハサミ込んでの前後貼り合わせ。上は股関節軸が斜め下に向いた珍しいボール接続、下はヒネリ+若干のスイングが可能なピン接続となっています。旧1/144の様な回転が苦手な代わりに、横への開脚と前後スイングに特化。踏ん張る、踏み出すといった動きのあるポーズが楽しめそうです。



発売前に公開され注目されていた座りポーズですが、実際に手に取ってみると股関節がほとんど動かない事に驚きました。脚(ジャバラ部)のヒネリとスイングで座らせていたんですね。

 ジャバラ部分は2パーツを貼り合わせ。根元側で軸回転、足首側でボール可動しますが、節はスジ彫り表現のみの無可動となっています。節は幅が均一なリング状で、カーブはスキマ部分で持たせた丁寧な造形。動力パイプのお手本みたいな脚ですね。と言いつつも鼻の可動を見ていると、リード線で動く脚もいいかなあ?なんて思えてきますね。

 足首は、足裏にクツ、甲を重ねる構成。甲の後ろは塞いであり、こんな所にもディテールが入ってるのはMGガンダムAGEシリーズの影響でしょうか?側面の丸は別パーツ化して色分け。ハメ込み突起に長短を付けて、向きを間違えない様にしてあります。足裏にはスクリューのモールドが。お前、本当に水中MSだったのか!



 肩アーマー・・・と言うか肩球体のカバーは2パーツ貼り合わせ。球体に長く切られた可動用のミゾを隠してくれます。カバー自体にもミゾが有りますが、頭に隠れて見えません。さすがジュアッグ、何ともないぜ!

 肩の球体は、ポリキャップをハサんでの前後貼り合わせ。実は、カバーに隠れた上部は大きく切り欠いてあり、完全な球ではありません。この空洞部分に、2パーツ構成のカバーを貼り合わせるハメ込みピンが3本も配置してあるんですね。スナップキットならではの事情ですが、この構成は上手いですね。接着式のキットでも、こんな構成で強度や接着面積を確保する発想があれば、昔のキットもずいぶん組み立てが楽になっていたのでは。



別売のアクションベースを使用しています。
このキットにはアクションベースは付属していません。

 は、ヒジが無いため上腕や前腕といった区別が有りませんでしたが、今回は従来スジ彫りだった箇所をジャバラと解釈、クッキリと3節に分割された造形となっています。キットは手の平(指の可動軸)まで一体の2パーツ貼り合わせ。肩とは後ハメになっていて、ここでヒネリ可動します。

 手首関節は無く、手の平は腕と一体。指の根元は後ハメ式で1本ずつ上下(?)可動しますがポリキャップの仕込み方が面白いですね。中指用のポリキャップは腕にハサミ込み。親指・小指用のポリキャップは横からハメ込み、両端の丸パーツで閉じ込めます。



 は、筒状の本体と指先を連結する組み立て。根元とは球体ボールジョイントで接続してあり、少し引き出せば自由可動します。SEEDコレクションシリーズの6個入りランナーを使ってあり、指の数と同じなのは偶然でしょうか?もしかしてSEEDはこの日のために(略)元々指は3連装ロケットランチャーなんですが、今回は小型ロケット弾に換装された残党軍使用機を再現という事で、砲口内部もそれに合わせた表現になっています。

 ランドセルは表裏2パーツを貼り合わせ、フックと箱状のノズルを取り付け。動力パイプは本体と一体成形してあります。アッガイのランドセルと規格が共通なんですが、背中の取付スペースの上がオープンになっているかいないかという違いが有るため、アッガイの物を拝借出来ても、アッガイに貸す事は出来なくなっています。まあベアッガイのランドセルさえ移植出来たら世間は納得すると思うので(略)



ランドセルをHGベアッガイの物(左)や、HGUCアッガイの物(右)に交換した状態。近年のゲルググの解釈の様に、作戦に応じて換装可能だったという設定もアリ?どんな作戦に赤ランドセルが向いているのか分かりませんが。

 組立時間は45分でした。旧1/144キットと並べたくて、持ってるハズの未開封キットを散々探したんですが、見当たらずに断念。でも各部に後ハメやボール可動が採用されたこのキットは、旧キットよりもガンプラコレクションのジュアッグに近い感じがしましたね。

 今後の展開ですが、MSVとして発表された、片腕がマニュピレーターになったタイプが通販で発売されます。ボクも申し込みましたが、余裕が有れば複数欲しかったですね。火器内蔵の左手&右手にサーベルって、グフと同じですが、「アッガイとは違うのだよ」って言いたいんでしょうか?腕1本と指6本、指先3本が除外可能なランナー構成になっている事から、指の武装は本来の3連装ロケットランチャーに変更されそうですね。欲を言えば、ユニコーンVerの両腕に付けられる様に、6本付属させて欲しいものです。



ボディをやられても頭部だけで戦闘を継続するジュアッグの図(ジオングかよ!)・・・えー、今回の可動鼻を見て鼻行類を連想したのはボクだけではないでしょう。

 そしてもしMGで発売される事が有れば、ウエストがヒネれる今回のキットを元ネタにして、ボディにはFZザクのフレームが内蔵されていた、なんていう設定をデッチ上げて、ついでにMGFZザクの発売につなげてしまうなんていうのもアリかなー?なんて思うんですが、どうでしょう?


 おまけ

 サントリーBOSSコーヒーのオマケにボンドカーが登場しましたが、今回は特に思い入れのあるロータスエスプリを買ってみました。水泳部つながりという事で(ええ?!)紹介したいと思います。



 1缶サイズは、ダイキャストプルバックカー全7種。007シリーズは見てない作品や記憶が曖昧な作品も多くて、「ユア・アイズ・オンリーに」登場するロータスエスプリターボだとは知らず、「私の愛したスパイ」の変形前のロータスエスプリだと思い込んで買いました。車体横にラインが入ってたりして、比べるとハッキリ別物ですね。



 2缶用は全8種。ダイキャストプルバックカーばかりでなく、ボート、飛行機、潜水艇の3種はディスプレイモデルとなっています。ロータスエスプリは潜水艇モードを再現。飾り台が傾いていて、潜行イメージで飾れるのが嬉しいですね。



 ケースの幅いっぱいの大きさで造形してあり、買った時は「水平舵は別パーツなのか」と思ってたんですが、底面のスイッチをスライドすると中からせり出してくるというギミックが再現されていました。萌えます!



 公開当時はプラモも発売されて、買って作った記憶があります。タイヤに被せる様にして水平舵を取り付けられる、差し替え変形モデルだったと思うんですが。思い返して見ると、ガンプラ以前はロボット以外のプラモをよく作ってた気がしますし、色んなプラモを売ってた気がしますね。手元に残ってないのが惜しいです。

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 2012.4.22 健 竹史

  

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1/144ジュアッグ
1/144 ゾコック
1/144 アッガイ

  

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