健さんの
プラモコラム

その391
 HGUC ジムカスタムの巻

 HGUC 1/144
 RGM−79N ジムカスタム
 バンダイ
 「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」に登場
2011年1月発売 税別初出価格1300円



 0083ではジム系のMSが一気に充実しましたが、ジムカスタムの登場は、それまでのジムバリエーションとは、少し違う意味を持っていた気がします。MSVの様な用途別のジム、時代に合わせてアップデートされていく以降のジム、ポケ戦の様な運用地域別のジムとは違う、上位機種としてのジム。ザクで言うS型みたいな機体?違うとすれば、ジムを強化したと言うより、ガンダムから省くのをやめた感じですか?

 性能がジムからガンダムに近づくにつれて、ヒザアーマーが付き、にブロックが付き、顔つきもガンダムに近くなっていく。中間の機体を想像する楽しさと、方法の例を示してくれた、そんな機体でしたね。時期的にもファーストとZの間だった訳ですが、後のジムクゥエルとセットになる事で、開発史の中間にある機体のビジョンも見せてくれましたね。MS開発の話だった0083にふさわしいジムだった気がします。

 では採り上げるのが遅くなりましたが、キットに目を通していきましょう。



 頭部は、前後貼り合わせのヘルメットにクリアー成型のゴーグルと、オデコのバイザーを前から取り付け。ゴーグルをハメ込む部分にはセンサー面がモールドしてあり、クリアーパーツ越しに透けて見えます。アンテナは後頭部に取り付け。は下が前後スイング、上がボール可動の二重関節になっています。



 ボディは、胸とウエストが同色のため一体で、前後貼り合わせになっています。肩関節軸はHGUCジム改のパーツを流用。ジム改ではに引き出せるだけでしたが、今回はエリ横にダクトが付いている分スペースに余裕が有り、上スイングも出来る様になりました。



 胸部ダクトとコクピットハッチは正面から取り付け。ボディ幅はジム改よりもスリムで、脚のボリュームが増している事もあって、パースが付いている様に見える時も有りますね。参考までにボディ幅を比べると、ジム改が30mm、ジムクゥエルが28mm、ジムカスタムが26mm程度となっています。



 です。ウエストとの接続はポリキャップによる横スイング。フンドシフレームはHGUCジム改の物を流用しているため、アクションベースとの接続はスリット式となっています。アクションベース2には対応した板状突起が付属していますが、アクションベース1でディスプレイするには、HGUCジム改のジョントパーツを拝借してくる必要が有ります。



 フンドシ前部は、HGUCジム改・ジムクゥエルと比べて幅広に造形されています。肩幅はスリムなのにフンドシ幅が広いのは、やっぱり見上げた様な効果を狙ってやってるんでしょうか?幅が広い分、V字エンブレムは横長になっています。側面のスラスターは、エンブレムの付いた赤パーツと一体で成形、フンドシ内側から仕込んであります。設定ではもっと前に配置されてるんですが、スカートに隠れた方がモールドが半円で済み、スライド金型を使わなくてもい(略)

 フロントスカートは左右一体で可動。切り離しは可能ですが、ボール可動ではなく軸可動になります。



 サイドスカートは、ポリキャップ接続による二軸可動。HGUCジム改の物は厚みが一定でしたが、今回はHGUCジムクゥエルに近い、下に行くほど厚みが増した造形。ハードポイントは有りません。ハードポイントが付いているジム改とジムクゥエルでも、真ん中か上寄りかという位置の違いが有り、用途だか生産拠点の違いだかを想像したり、好みでミックスしてみるのも良いでしょう。実機はともかく、プラモの生産拠点は同じというのも、よく考えたら面白い事ですよね。



 リアスカートは、フンドシと一体で固定式。フンドシ下面の2連スラスターは、HGUCジム改と同じパーツを使っています。フンドシ後部の張り出し具合はジム改よりも控え目で、マウントラッチの様なディテールが加わっています。これらは設定でも確認出来る相違点となっています。



 です。モモは、ジム改よりも前後幅が増した新規の物。設定でもそう見えますね。特にヒザ周辺で、前にも後ろにも広がっていて、前後の面がより平行に近くなっています。

 ヒザは、HGUCジム改と同じパーツを使った二重関節。スネは、左右からヒザ関節をハサミ込み、前面パーツを取り付ける3パーツ構成です。ヒザ下側の関節パーツを加工(先端の抜け止めと後部ピンをカット)すると後ハメ可能になる構造ですが、前側のピンを残しておく事で、スネに上から差し込んだ関節を前面パーツがロックしてくれます。ジム改の時より一歩進んでる感じですね。



HGUCジムクゥエル(左)との比較。胸とスネのボリュームの違いに注目です。

 スネはHGUCジム改よりも長く、HGUCジムクゥエルと並べて見劣りしない長さになっています・・・幅は全然別モノですが。設定でもジム改よりボリュームを増して描かれているスネですが、裾の前後幅についてはHGUCジムクゥエル以上。これは足首関節のクリアランスを確保するためですね。この3機種の全高は同じという設定なので、プロポーションもほぼ同等だと思うんですが、ジム改と長さを変えずに太さだけで違いを見せるというのは難しいのでしょう。



HGUCジムクゥエル(左)との比較。

 足首アーマーはコの字にワンパーツ成形してあり、丸パーツでクルブシに連結。上面のフチを折り曲げてあり、厚みを強調してあります。スネにハサミ込んだ足首関節のポリキャップが下端ギリギリの配置のため、関節周辺のスキマはHGUCジム改よりも広め。足首アーマーを上げ気味にしてやると、並べた時の印象が近づくんじゃないでしょうか。



ジムライフルの比較。上がHGUCジムカスタムの物。下はHGUCジムクゥエルの物です。

 足首は、クツの面積をジム改と同じにしたまま、前が短く後ろが長くなる様、比率を変えてあります。これは足首関節メカ部を流用しながら、箱状パーツを被せてアキレス腱の色分けを行っているため。追加パーツの厚み分、クツの後ろを広くして、裾の前後幅も増してあるんですね。アキレス腱のもクツ幅いっぱいとなり、ジム改より力強い印象です。

 実はパワードジムのバリエーションだけでなく、活躍時期も発売時期も近いヘイズル改・ジムクゥエルから最近発売されたジムVまで、クツの縦横サイズを統一してあります。ツマ先の反り方が違ったりする中で、実に気が利いてますね。カタパルト付の艦内ディオラマなんか有ると、ジム仲間みんなで遊べそうですね。



 肩アーマーは、肩ブロックをハサミ込んでの前後貼り合わせ。分割ラインは中心に通してありますが、入り組んだディテールも無いので消しやすいと思います。前後のスラスターは、赤パーツを閉じ込めて色分け。これ、パワードジムのバックパックがGP01を意識していたのと同じで、フルバーニアンの肩スラスターを意識してるんでしょうね。

 ジム改に付いていた側面スラスターが無くなった(バックパックには有りますが)代わりだとすると、単純横移動ではなく旋回性能を重視してるという事でしょうか。空間戦闘に不慣れなキース君がシゴかれるシーンや、発進したフルバーニアンがクルっと回る(感触を確かめている?)シーンを思い出します。やはり相応の熟練パイロットに回される機体って事ですかね。



HGUCジム改(左)と並んだ図。

 です。肩ブロックはHGUCジム改と共通。上腕は筒状にワンパーツ成形してあります。ヒジ関節は、上腕・前腕にハサミ込むパーツにジム改と同じ物を使用、前腕ハードポイントの受けも兼ねさせています。関節左右のパーツは丸モールドが無い新規パーツを使用。実際はNT−1と同じジャバラ風の関節ですが、HGUC NT−1が既に角ばった関節を採用してますからね。スジを入れる事で印象を設定に近づけてあります。

 前腕は、ヒジ関節と手首のポリキャップをハサミ込んでの左右貼り合わせ。MGでも関連性を前面に出してあった様に、NT−1からガトリング砲を取っ払った感じの腕です。ジム改に近いシルエットですが面取りが小さく、手首スイングのためのエグレが入っています。



 手首は、右の武器持ち手、右のサーベル持ち手、スイング式の左の添え手、左右のゲンコツ、左右の平手が付属します。右の武器持ち手は、ストックが長くマガジンが下に付いているジムライフルを持たせる都合で、関節軸を長く折れ曲がりを大きく造形し、腕との干渉をさけています。この手首は後にジムキャノンUにも流用されました。

 バックパックは、ジムクゥエルと同じデザインの物ですが、縦横とも大型化しています。厚みはほぼ同じ、バーニアは短め(と言うより普通)になりました。箱状の本体に、裏面と側面を貼り合わせる構成。設定画にパネルラインが描かれている訳ではないんですが、側面パーツの分割ラインはHGUCジムクゥエルの形状に似せてあります。



 バックパックがボディ幅いっぱいまで広がった(設定でもそうなっています)分、HGUCジムクゥエルよりもサーベルが抜きやすい配置になっていますね。差し込み方も垂直でなく角度が付きましたし。ジム改は配置的には似ているものの、アンテナに近い左肩にサーベルを装備していて、姿勢によっては抜く時に気を使いそうでしたね。

 武装です。ジムライフルは、2パーツ貼り合わせの本体に銃口を取り付ける3パーツ構成。グリップには突起が有り、武器持ち手のスリットに接続します。ジムクゥエルにも付属する銃ですが、細部の造形は別物。特にマガジンは、ジムクゥエルの物はストレートで、ジムカスタムの物はカーブしています。後に発売されたジムキャノンUにも流用され、あちらにはこのカーブしたマガジンも、シールド裏に取り付けられる単独パーツとして付属しましたね。



 ビームサーベルは、ジム改と同じ形状の物が付属。装備しているのは1本ですが、2枚入りのランナーに含まれているため、1本は予備となります。クリアーのビーム刃も2本付属し、1本余り。ジム改には付属していないので、貸してあげると良いでしょう。

 シールドは、ジムクゥエルと同じデザインの物が付属。造形・パーツ分割とも基本的に統一してありますが、裏面の一部に肉抜きを追加してあります。シャープなのであまり気にならず、埋めるのも比較的簡単だとは思いますが。改めて見るとジムクゥエルの物にはヒケが有り、この対策で追加されたんですね。嬉しいのは、シールド裏の突き出しピン跡が無くなっている事。こんな所も、少しずつ親切になってるんですよね。

 組立時間は1時間でした。先日のジムキャノンU発売で一通り出揃ったと思われるパワードジムのバリエーションですが、MSの開発とプラモの開発がダブって見えて、揃えていくのがすごく楽しかったですね。発売順は開発順と一致しないし、発売時期が分散しちゃったし、そんな中でパーツを流用するのも、他の機種との共通性を保つのも違いを出すのも、大変な事だったんじゃないかと思います。

 個人的には、関節・手首・足サイズといった、機械的な印象の強い部分が統一されつつも、細部やプロポーションがあまり厳格に統一されなかった事で、機種ごとのキャラ性がより楽しめる、良いコレクションになった気がしますね。集めればきっと、今以上にジム好きになりますよ。

関連記事

その17 HGUCジムの巻
その111 HGUCガンダムNT−1の巻
その181 HGUCパワードジムの巻
その195 HGUCジムストライカーの巻
その372 1/144ワグテイルの巻
その379 HGUCジムキャノンUの巻
その382 HGUCジムVの巻
その387 HGUCジム改の巻
その157 HGUCヘイズル改の巻
その158 HGUCアドバンスド・ヘイズルの巻
その187 HGUCヘイズル2号機の巻
その198おまけ記事 HGUCジムクゥエル

 2011.9.5 健 竹史

  

HGUC ジムカスタム
HGUC ジム改
HGUC 1/144 RGM-79 パワード・ジム

  

HGUC ジム・クゥエル
HGUC ジム・ストライカー
HGUC ジム・キャノンII

  

FW GUNDAM CONVERGE5 1BOX
D-スタイル アリーヤ シュープリス
ダンボール戦機 オーディーン

  

ガンダムAGE ゲイジング キャリーケース
ガンダム専用起動装置 エイジデバイス
1/144 ガフラン

  

SDガンダム ジージェネレーション ワールド
EMOTION the Best 聖戦士ダンバイン DVD-BOX1
 BOX2
EMOTION the Best 重戦機エルガイム DVD-BOX1
 BOX2

   

ゲイジングビルダー AGE-1 タイタスレッグ
ゲイジングビルダー AGE-1 スパローアーム
ゲイジングバトル スターターセット

  

Mr.ポリッシャーPRO用 交換耐水ペーパー 1000番
黒い瞬間接着剤 高粘度タイプ
WAVE ヤスリスティック ハード2細型#800(10枚入)

  

SD三国伝 Brave Battle Warriors 039 真 孔明リ・ガズィ
SD三国伝 Brave Battle Warriors 043 真 黄蓋グフ
S.H.フィギュアーツ 仮面ライダーダークキバ

  

ULTRA-ACT カイザーベリアル
ULTRA-ACT ウルティメイトゼロ
スタチューレジェンド ジョジョ第三部 ザ・フール

  

戦車ダイオラマの作り方
バイオハザード Blu-ray スペシャル・クアドリロジー BOX
スター・ウォーズ コンプリート・サーガ ブルーレイBOX

[HOME]

inserted by FC2 system