健さんの
プラモコラム

その387
 HGUC ジム改の巻

 HGUC 1/144
 RGM−79C ジム改/バンダイ
 「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」に登場
2010年8月発売 税別初出価格1200円



 早く紹介しなくちゃいけないなあ・・・と思いながら、なかなか順番が回ってこないキットをたくさん抱え込んでいる当サイトでありますが、HGUCジム改はその筆頭かも知れません。ワグテイル改造パーツを組み込んでパチ組みし、もう1体買って完成させ、結局使わなかったもののジムコンテスト用に買ってまたパチ組み、手首を流用したくてまた購入、通販限定のスタンダードカラーも購入、そうしてる間にもバリエーションキット数点が発売・・・ジム改にドップリの1年でしたね。そろそろこの宿命に決着をつけなくては(誰と戦ってるんだ?)

 という訳で、ジム改です。ワグテイルが手に入ってもジム改が手に入らない、なんていう時期も有りましたね。その後も入荷の度にすぐ売り切れたりする人気キット。早速本題に参りましょう。パワードジムのバリエーションキットですので、変更ない点については「その181 HGUCパワードジムの巻」を参照下さい。




 頭部は、パワードジムと同じ物が付属。はムキ出しのポリキャップを胸にハサミ込んであり、上がボール可動、下が前後スイングの二重関節になっています。



 ボディは、首・肩関節・ウエストのポリキャップをハサミ込んでの前後貼り合わせ。胸部ダクトは左右一体で、事前に内側からハメ込んでおきます。エリは別パーツ化されておらず、胸外装の一部として成形。ウエストはパワードジムと共通のパーツで、ウエストの芯になっているボディ下端に下から被せます。別パーツ化してあるコクピットハッチは傾きやすいので、底面に密着して地面と垂直になる様、しっかり押し込みましょう。



 基本的にパワードジムに準じた構成のボディですが、肩関節軸はクランク状に折れ曲がり、軸位置を高めに配置した新規パーツに置き換わっています。これは増設ダクトが付いてエリ横が高くなっているパワードジムに比べて、関節を仕込む位置が低くなってしまうため。怒り肩になっているのではなく、新規パーツの導入で、ようやくパワードジムと同じ肩位置になっている訳です。



 です。フンドシ前部は新規パーツですが、V字エンブレムはパワードジムからの流用です。フロントスカートは左右一体で可動。切り離せば独立可動に出来ますが、元キットがボール可動を想定していない時期の物なので、切り離しても軸可動となります。可動的には困らないんですが、ボールの一番のメリットは、切り離しやすい事なんだなあ、と再認識。



 サイドスカートはパワードジムからの流用で、ポリキャップを使った二軸可動。側面には、対応した装備は有りませんがハードポイントが設けてあります。設定には描かれていないんですが、MGジム改で採用された事もあり、パワードジム発売時から機能拡張の可能性に備えてあったのかも知れません。本当の意味でのハードポイントと言えるかも。

 リアスカートは、フンドシ後部に固定する無可動の物。フンドシ下から取り付けるスラスターは、パワードジムと共通です。



 です。モモとヒザはパワードジムの物を流用してあります。スネは、ヒザ関節を左右からハサミ込んでおいて、前面アーマーを取り付ける構成。ヒザの後ろに接着ラインを消したくなる箇所が有りますが、ヒザが後ハメ加工しやすい構造になっているのが嬉しいですね。スネに深く入り込んだ関節パーツは角柱形で、スネ側もその周囲をキッチリ囲う様な設計になっているので、ピンを切り落とせば、スネを仕上げた後でヒザを差し込む事が出来ますよ。元キットで前後からハサミ込んでいた物を左右からハサミ込んでいる点が面白いですね。



別売のアクションベースを使用しています。
このキットにはアクションベースは付属していません。

 足首アーマーは、クルブシをハサミ込む様にして左右2パーツを貼り合わせ。丸モールドはその上から被せます。ハメ込みピンが前面装甲の上端に付いているので、フチが太く、コーナーの裏側が片方だけ欠けた様に見えます。モデルを目の高さで眺め時は隠れていて見えませんが、上から見下ろすと意外に目立つ部分です。気になる人は頑張って削るか、いっそ欠けている部分を埋めてやると良いでしょう。



 足首関節と足首は、パワードジムと共通です。足首後部アーマーが無くなりアキレス腱がムキ出しになりましたが、設定ではキットの様なメカ色ではなく、装甲に覆われています。後にHGUCジムカスタムが、全く同じ関節パーツにコの字形の外装を被せて解決するんですが、パワードジムのクツを流用したこのキットでは、新規パーツが入るスキマが足りずに見送られたのかも?細くて弱そうで気に入ってるんですが、腕に自信がある人は改造してみるのも良いかも。

 アキレス腱が細くなった副産物としてか、あるいはパワードジムで意図的に導入され引き継いだのか、カカトが持ち上がる関節を軸にして、クツの中でカカトを左右にズラす事が出来ます。より自然に踏ん張った様に、あるいは踏み込みやヒネリを誇張する様に、色々動かしてみましょう。動かすつもりが無くてもポーズをイジってる間に気付いたら動いているので、チェックすべき点でもあるかも知れません。



 肩アーマーと腕は、パワードジムと共通。ヒジは二重関節で、相変わらず良く動いてくれます。

 手首は、元キットに有る右の武器持ち手、右のサーベル持ち手、手首の軸がC字形ヒンジでスイング可能な左の添え手に加えて、左右のゲンコツと左右の平手を収めた、手首だけのランナーが付属します。手首ランナーは、その後に発売されたジム系キットの定番になりましたが、導入はこのキットが最初。ゲンコツは完全に握った状態で、4本指と親指を別パーツ化してあり、なかなかリアルです。



 他の手首は手の甲が本体色で成形されているのに対して、手首ランナーの物は全体をグレー1色で成形。色が不揃いにならない様に塗装してやる必要が有りますが、標準で付属するというのは快挙ですね。ふと、ガンプラブームの頃に、ゲンコツを黒で塗った作品(イラスト含む)が多く見られた時期が有ったのを思い出しました。あれって他の作品からも拝借出来て、すごく効率的なんじゃないかなと、改めて思いました。レジン製で発売されているハイディテールマニュピレーターの様な物をプラキットで出して欲しいという事は、ここでも過去に書きましたが、ようやく実現。良い時代になったものです。



 バックパックは、本体をワンパーツ成形。サーベルラックは左側だけに装備していて、背中に取り付ける前に本体と噛み合わせておきます。4基のバーニアは板状の突起でハメ込み。このバーニアとクルブシの丸モールドは、武器ランナーの左右を延長して収めてあります。



 武装は、90mmマシンガン、ハイパーバズーカ、シールド、ビームサーベルが付属。全てパワードジムのランナーを流用しています。クリアーのビーム刃は付属しないので、他キットから拝借してきましょう。

 パワードジムが発売された当時はアクションベースが発売されておらず、フンドシ下にガブスレイの飾り台を取り付けた例が紹介してありましたが、今回はアクションベースに対応したジョイントパーツが付属。フンドシはパワードジムそのままでスリットが設けてあるため、ジョイント先端の差込部は板状突起になっています。



 マーキングシールは、連邦マークや数字だけでなく、トリントン基地のマークや同基地MS中隊のマークまで含まれた充実ぶり。ペイント弾の着弾痕なんかも有るんですが、均等に飛び散った表現になっているので、一部をカットする等して、斜めに着弾した表現にしても面白いかも知れません。



HGUCパワードジム(左)との比較。

 組立時間は55分でした。今後の展開ですが・・・え、今さら遅い?!と、ともかく、元キットであるパワードジムも含めて、いつまでも色褪せないであろう魅力的なキットですね(汗)。武器も手首も豊富で比較的安価、フラットなのでたまに接着ラインが出ていても比較的消しやすい手頃なキットですから、ボクみたいに日頃パチ組みで済ませてる人が、たまに取り組むにはピッタリの素材じゃないでしょうか。


 おまけ

 おまけ専門コーナーになりつつある気がするおまけコーナーですが(笑)、スターアライアンスコレクションに続いて、今度は「BOSS贅沢微糖」のオマケにランボルギーニスーパーカーコレクションが登場。キャンペーンって、続く時は続くんですよね。今回は2缶用の大きな物も、3つだけ買ってみました。



 1缶用のモデルはABS製のプルバックカー、全9種。スケール表記は無く、統一されてるのかも分かりませんが、カウンタックで測ったところ、約49mm。実車は4140mmだそうなので、1/85スケール程度みたいです。リアルプロポーションの物は今回が初めてではありませんが、全高13mm程度の小さなオマケに収まるゼンマイってスゴイですね。車体後半は底面を1mm程度下げてあったり、車種によってはゼンマイスペースの膨らみが後ろから見て目立ったりするので、ギリギリのスペースで頑張っているんじゃないかと思います。



 2缶用の大きなオマケは、ダイキャスト製で全6種。やはりプルバックで走ります。こちらはカウンタック3種だけ買ってみたんですが、約82mmで、1/50程度になる様です。ヘッドライトやテールランプにはクリアーパーツを使用。1缶用モデルと違ってスペースに余裕が有るので後ろ姿もより自然ですね。



 スケールが近いので、1/48のアクティックギア・スコープドッグと並べてみたところ、車高の低さを再認識。そして、どっちが未来の乗り物か良く分かりません。



 スーパーカー直撃世代なのでカウンタックだけは・・・というつもりで3種だけ買ってみましたが、残り3つもガマン出来なくて買ってしまうかも。実は1缶用のカウンタックは、いくつか余分に買ってあったりします。そのうちリペイントしようかなと画策してるんですが、さて・・・。

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 2011.8.26 健 竹史

  

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