健さんの
プラモコラム

その357
 MG フルアーマーガンダムの巻

 MG 1/100
 FA−78−1 フルアーマーガンダム
 バンダイ
 「機動戦士ガンダム」モビルスーツバリエーション
2010年6月発売 税別初出価格5000円



 MGパーフェクトガンダムが発売されて以来、同じ素体を使ってフルアーマーガンダムが出るのだろうと思って待ち続けていましたが、やがてMGはVer.2.0の時代へ。せっかく出すなら最新の素体を使って・・・という事で、MGガンダムVer.2.0のバリエーションキットとしての発売となりました。時代と技術が進んだからではありますが、増加パーツを着込んだパーフェクトガンダムよりも、MGガンダムVer.2.0の方が値段が上になっちゃったんですね。うーむ・・・。パーフェクトガンダムの素体は、また何か狂四郎関連キットの時にでも使ってもらえると嬉しいかも。中身が同じって、それだけで魅力ですからね。

 では、今回は新規パーツを中心に紹介していきますので、素体部分については「その262 MGガンダムVer.2.0の巻」を参照下さい。カラーリングを変更し、ビームサーベル以外の武器は除外されています。



 胸アーマーは、正面から肩ヒモ状の上面までを一体成形。ミサイルベイの部分は、本体と開閉式のハッチ、3発一体のミサイル先端の3パーツ構成で、別に組み立てておいてからアーマー本体に取り付けます。限られた厚みの中に納めるため、アーマーの肩ヒモ部分を筒抜けにして、埋没する様にセット。開閉部はC字形のヒンジを採用してあり、前から差し込んだ軸受後端は、肩ヒモ後部まで貫通しています。



 胸部ダクトは、メッシュ状のパーツをアーマー内側から取り付け。スキマから、ガンダム本体の赤いフィンパーツが見えますよ。アーマーは胸側面を覆わないデザインで、設定でもそうなっている様です。



矢印の黒い部分がゲルシートです。

 ハサミ込む部分も無いボディ形状ですが、接続穴等で本体の造形を損ねずに着脱する方法として採用されたのが、粘着式のゲルシート。厚みと柔軟性のある両面テープといった感じの物です。キットに入っている状態ではヒモの様に1本になっていて、台紙の線に合わせてカットして使います。ある程度の予備も用意してくれてますよ。保護フィルム側と台紙側で粘着力に差を付けてあるので、組立前の基本説明のページに倣って、向きに注意して貼り込んでいきましょう。と言うのも、アーマーを外した時に、シートはアーマーと一緒に外れてくれないと困るからです。「時間よ止まれ」で仕掛けられた爆弾みたいに、本体側に貼り付いたままになるとショックですよ。



 ウエストアーマーは、コクピットの張り出しと、上下腹巻の前部各面を覆う4枚のプレートを一体で成形。見比べて初めて気付きましたが、当時の1/144キットでも、プレートの間にはスキマが有るんですね。その頃はMSのウエストが動くなんて考えもしてませんでしたが、実際に各ブロック間でスイングするキットが出てみると、その動きに追従する自由度を持ったアーマーの構造に、先見性を感じさせられますね。胸アーマーとは裏からヒンジを引っ掛けるだけの接続としてあり、裏からMS本体で押さえる事で厚みを抑えています。このヒンジで必要に応じてウエストから浮き上がり、ボディのスイングを妨げません。アーマーを着たままでコアブロックの着脱も出来ますよ。



 コクピットハッチは、表面パーツと裏面パーツでヒンジをハサミ込んであり、開閉可能です。コアブロックのキャノピー、本体のハッチ、アーマーのハッチと、三重の開閉ギミックが本当に動いてしまうとか、すごい時代になったものです。シートの高さに対して理想の位置になってるとは言えませんが、それでも感動モノですよ。



 です。フンドシ前部は、正面から被せる様にアーマーを取り付け。下端を覆っていないのは、スカートごとに分割せず腰まるごとを覆っていた当時のデザインに準じたため。冷却装置を保護する狙いが明確になった感じで、悪くありません。エンブレムの付いたハッチを押し込み、開いた角穴を利用して保持しています。



 フロントスカートとリアスカートは、ガンダム本体の四角いブロックを新規パーツに変更。ここが本体側の唯一の変更点になっています。当時のデザインに描かれている訳ではないんですが、表面には斜めのラインを追加。また、左右の根元にクボミを付けてあり、増加アーマーはここにツメを引っ掛けて保持する仕組みです。

 増加アーマーは、真ん中が穴になっていて、ここから四角いブロックが露出します。フンドシ寄りの辺が幅1mm程度と極端に細く、アーマーを取り外す時には、ここに負担をかけない様に注意しましょう。フンドシに密着する部分に縦壁を付けてありますが、これは補強目的なんでしょうか?強度の事を考えると、保持用のツメは四角いブロックの中央ではなく、補強の有る上寄りに配置しても良かったのでは?と思います。



 サイドスカートの増加アーマーは、バーニアを別パーツ化するだけでなく、裏からパーツを貼り込む事で、バーニアが収まるクボミの底面まで色分け。本体への着脱は、ゲルシートを使っています。フロント・リアのスカートの様に、一部を新規パーツにして差込穴方式にしても良かったのでは?とも思います。Ver.2.0のサイドスカートには、もともとスリット状のモールドも入っていますし。

 フンドシ後部は、箱状の増加ユニットの内側から、バーニアを取り付けた内部パーツをセット。着脱には腰後部のハードポイントを利用しますが、増加ユニットの表面にも同規格のハードポイントを設けてあるので、ノーマルガンダムやジムのバズーカ等をマウントしてみるのも良いでしょう。



取り扱いに注意すべき箇所を2点。
左:サーベルを保持する突起。
右:スカートの肉が薄くなった部分。

 増加ユニットの左右には、内部パーツの一部が露出して、ビームサーベルを取り付けられる様になっています。当時のデザインには無い物ですが、せっかく付属しているサーベルパーツの有効利用は大歓迎です。手の平接続用のスリットを利用した突起なんですが、根元の半分しかパーツ本体につながっておらず、強度的には問題だと思います。ポーズ変更やアーマーの着脱の時、腰を持つ事は多いと思うんですが、マウントしたサーベルには触らない様にした方が良いでしょう。ボクの場合、気付いた時には2本のサーベルが別々の方向を向いてましたからね。「あれ?ここの取付角度は可動式だっけ?」と思ったら突起がヘシ曲がってました(涙)。



別売のアクションベースを使用しています。
このキットにはアクションベースは付属していません。

 スネの増加アーマーは、ヒザ・下の前後・フクラハギの左右と後ろと細かく分割してあり、小さな突起で互いが噛み合って脚を覆います。フクラハギの分割にギザギザのラインを採用してる辺りが今風で面白いかも。なるべく脚本体に密着させ、スリムに見せようという狙いで造形してある様で、当時のデザインとは異なりますが、足首アーマーの所だけ段差を付けて膨らませてあります。



 実機の都合を考えると、ユニットの膨らみはプロペラントタンクになっていると思われ、当時の説明書でもフクラハギの膨らみをその様に解説しています。決して皮一枚の装甲で覆う目的だけではないんですよね。スネ後部のバーニアは元デザインに有る台形モールドを(開閉式の?)バーニアと解釈し、開きっ放しの状態にアレンジした物だと思いますが、脚に密着しているため、このバーニアには奥行きが有りません。ボッテリした印象が無くカッコイイんですが、実機を建造する疑似体験としては、パーニアの奥行きとか、タンクの容積とかも感じさせて欲しかったなと思います。



コアファイターには、クリアー成形の飾り台が付属。ランディングギアは付属しません。

 ヒザアーマーは、開閉式のミサイルベイになっています。ヒンジにはABSパーツを採用、フタの裏にミサイルを仕込むのではなく、ミサイル後端にヒンジを取り付け、途中にフタが引っ掛けてある構造です。確かにフタの角度よりもミサイルの角度の方が重要なので、この構造には説得力を感じました。底面は無く、開いた時に見えているのは素体のヒザです。ヒザ下端のスラスターは、左右一体の裏面パーツに角ノズルを被せる構成で、内側を色分けしてあります。



 ヒザ横の丸モールドは、プリン形のカバーを被せて覆います。円の内側にはオレンジのパーツを貼り込んで色分け。着脱にはゲルシートの粘着力を利用しているんですが、残念ながら、よく脱落します。脱落していなくても、半分剥がれて傾いていたりとか。落ちた場合と違って音もしないので、気付かないで撮影してガッカリという事も。

 四角く切り出したゲルシートのコーナーで貼り付いているのか、それとも四隅が邪魔して真ん中の密着を妨げているのか、内側が見えないだけにもどかしいですね。余ったゲルシートでトライ&エラーを繰り返せばKAIZENするのかも知れませんが、よほど特殊な素材なのか、部品注文すると500円もするんですね(汗)。いっそ、丸モールドカバーはフクラハギと一体にしてあった方が、確実だったのではないかと思います。



これが余ったゲルシート。台紙に印刷されたラインに沿ってカットして使います。反対側の面はフィルムで保護してあります。

 スネの外側には、スラスターユニットを取り付けます。C字形ヒンジで折れ曲がる内部フレームに、箱状・筒状の外装パーツを取り付ける構成。フクラハギの膨らみの表面に付く配置で、これを取り外せば脚のシルエットは左右共通です。膨らみが内側にしか無かった当時のデザインよりも、ガンダム本来のシルエットに近くなったと言えそうです。が、アレックス(NT−1)に通じる当時のデザインも捨てがたいですね。ユニットの着脱は、フクラハギに有る斜めのラインを生かしたスリット2本で行っています。

 クツアーマーは、ツマ先側・カカト側とも前後方向にワンパーツ成形してあります。ノズルを隠さない範囲で足裏にも被さっていて、足裏パターンまで凹凸で再現。前側は幅方向のキツさで保持され、カカト側はゲルシートで保持。ツマ先先端の可動は完全に覆われるため出来なくなりますが、土踏まず部分での可動は可能です。



 肩増加アーマーは、コの字形に成形した本体に、縁の段差を被せる構成。側面スラスターは下側からセット、その裏面パーツが、本体の肩アーマーの厚み部分を掴んで保持する仕組みです。側面スラスターは当時のデザインには付いておらず、着脱の仕組みを隠すために追加された物なのかも知れませんね。(まあ、腰のスラスターも追加された物なんですけど。)本来だと縁の段差は肩を保護するための物なんでしょうけど、この場合はプロペラントと解釈しても良さそうです。(その場合、ここで体当たりなんかしたら危険かも?)

 前腕は、左右貼り合わせ式の増加アーマーで覆われます。設定では台形モールドの部分がジョイントとされていて、キットでもこの部分に噛み合わせを仕込んであります。腕後部のハードポイントにカケラの様なジョイントを仕込み、アーマーが上下にズレない様に保持する仕組み。素体の腕が丸みを帯びているだけに、アーマーで覆われた時の角ばった印象との差が大きく、変化が楽しめるでしょう。



 ツインビームライフルは、機関部をワンパーツ成形、砲身・砲口も筒状に成形され、モナカ割りを避けたパーツ構成になっています。砲身は、ヒンジで横に折り畳める新解釈。ちょっとしたギミックが加わると楽しいですし、追加されたヒンジも、良いアクセントになってる感じですね。

 装備させる時は、前腕増加アーマーのスリットに接続。腕のハードポイントに接続するアームやグリップ、表面のシールドを組み合わせるんですが、ニ連装のため前後のデザインが近い事を利用して、左右どちらの腕にも装備出来る様にしてあります。各パーツは前後や左右のポジションを入れ替えても連結可能な設計。前腕を前後からハサんでいるプレートは、当時のデザインでは前後でディテールに違いが有るんですが、どちらが前になっても良い様に、アレンジを加えて共通としてあります。通常は右腕に取り付ける装備ですが、2体買えば両腕に持たせる事も出来ますね。



 シールドは、2パーツの貼り合わせで厚みを再現。当時の設定と異なり、手首関節を保護する様に延長されています。通常は左腕に装備していますが、右腕にもフィット。何体か並べたくなった時には、装備の配置を変えて違いを楽しむのも良いでしょう。複数機が活躍するコミックも有りますし、説明書にはその様なシーンも再現されています。

 バックパックは、裏面パーツに箱状の本体パーツを被せ、左肩のセンサーや表面のスラスターを取り付けていきます。センサーは、当時の設定では前に張り出していましたが、今回は真上に伸びたデザインに変更。やや単調かな?とも思ったんですが、今のキットは首の自由度が高く、ある程度頭から距離を取ってやらないと、せっかくの可動を妨げてしまうんですね。



 背中への着脱は、ランドセル表面のハードポイントを利用。サーベルラックは事前に引っ込めておきます。ユニットの下からはランドセルが露出、メインバーニアはランドセルの物をそのまま使います。

 360mmロケットキャノンは、筒状に成形された砲口・砲身・マガジンを、フレームパーツに被せて連結。横穴やダクトの内部はフレームパーツを露出させて再現しています。当時のキットよりもボリュームアップしていて迫力が有りますが、元々アンテナの先端スレスレに配置された武装です。このキットではモロにアンテナに当たってしまうので、動かす際には注意しましょう。これでも基部の中央ではなく右端に寄せて取り付けてあり、可能な限り干渉が小さくなる様に配慮してあります。



 組立時間は3時間45分でした。素体となるガンダムが凝った内容なので、待ちきれない人は先にアーマーを組んでしまって、手持ちのノーマルVer.2.0に着せておき、あとからゆっくり素体を組んでも良いかも知れません。スカートのブロック以外の部分に変更は有りませんからね。それにしても、いかにも軍用といったカラーリングのガンダムのカッコイイ事。セット売りのGアーマーは買ってないんですが、付属のリアルタイプカラーガンダムも欲しくなってきましたよ。

 Ver.2.0はクツが随分コンパクトになっていて、ボリューム感のあるパーフェクトガンダムとの違いを際立たせる意味でも、フルアーマーガンダムに適した素体と言えるかも知れません。他の部分もスリムで、着膨れしてない造形でカッコイイんですが、ゲルシートをつかわなくても、メカ的にアーマーを保持する仕組みに出来なかったのかな、という気持ちは有りますね。胸アーマーはバックパックと噛み合せるとか、カカトも新規パーツにするとか。



 MGは新素材の導入にも積極的で、ガンプラの可能性を引っ張っていくシリーズだと思っているので、あまり保守的な事ばかり言っててもつまらないんですが、接するだけで噛み合っていないのでパーツの脱落が起きやすいという事と、実機と同様の仕組みを擬似体験している気がしないという事がちょっと残念です。実機のアーマーは、多分粘着力以外の方法で固定されてるでしょうから。もっとも、配置によってはズレ防止のラバーパットに見せかけるとか、そんな演出も可能かも知れませんね。また、他の機構と併用するとか、全然別の用途に使うのもアリでしょう。次にゲルシートを目にする時に、思わずニヤリとする様な絶妙な使われ方をしてたりすると嬉しいです。


 おまけ


 この機会に、1/144 フルアーマーガンダムも紹介しておきましょう。頭部は、前後貼り合わせておいてアンテナを取り付ける3パーツ構成。1/144プロトタイプガンダムの造形に近いですが、目尻が細く、アンテナは格段にシャープです。ノーマル、プロトタイプ、フルアーマーと3体並べると、微妙に異なる顔つきが個体差を表しているという、HGダンバインを思い出してしまいます(笑)。

 ボディは、プロトタイプガンダムと肩幅がほぼ同じ。シリーズ内で体格を合わせようという配慮が見られます。もっともエリや脇等も直線的で、素体の印象を合わせるよりも、増加アーマーと質感を統一する方を優先してある様子。素体に近い印象でアーマーをデザインしたMGとの違いは、見ていて面白いですね。胸の張り出しは、ずいぶん垂れ下がった形になっています。



 腰は、スカートが分割可動するという発想が一般化する前のデザインで、設定画では前と後ろからアーマーを被せ、横に合わせ目が来るデザインになっています。キットでは側面の接着ラインが後ろ寄りに通っていますが、こだわりたい人は接着ラインをパテで埋め、側面ブロックカバーの下、中心を狙ってスジ彫りを足してやると良いかも知れません。

 脚です。股関節は左右に開けるタイプの関節パーツを採用。モモは幅の変化が少なくガッシリした印象で、ノーマル、プロトタイプよりも今風の造形に近くなっています。スネは左右貼り合わせて、角バーニアを貼り付け。スソの側面にあるボルトらしき丸モールドは、成形方向の都合もあってMGよりもシャープです。



 足首は、左右貼り合わせてからツマ先の凹凸を貼り付け。ノーマル、プロトタイプとも、足首関節はツマ先を伸ばす方向に良く動き、ヒザを落とす方向へはほとんど動きませんでしたが、このキットではある程度可動範囲が改善しており、歩くポーズも自然に取れます。普通に考えればアーマーに覆われたら可動が制限されそうですが、プラモの場合は中のスネ本体を省略出来るので、かえって自由度が高まる事もあるのです。スネと足首は直接ハサミ込まず、関節専用パーツを仕込んであります。途中でちょっと折れ曲がっていて、接地具合を少し開脚した状態に合わせてあります。また、関節パーツの上をカットすれば、簡単に二重関節化も出来そうですね。試さず接着してしまったので、未確認です。やってみようという方は、自己責任でお願いします。



 肩関節は前後にスイング。ボディにハサミ込んであり、残念ながら後ハメ式にはなっていません。肩アーマーは小さめで、フチの部分にだけ増加アーマーを被せたデザインなのではないかと思います。MGでは素体の肩アーマーよりも大型化していますが、これはスラスターを仕込むために大きくなったのか、ジョイントで外側から保持するために大型化し、スラスターで隠してあるのか・・・。まあ、後のMSにも見られるスラスターの配置なので、それをフィードバックしたのがMGのデザインと考えても良いでしょう。

 腕は、上腕の途中でヒネリ可動。ヒジは関節パーツをハサミ込んであるんですが、上腕と前腕でピンの向きが違っていて、クリアランスさえ有れば、下側で横スイング出来そうです。ここも外装をカットする等の加工を試した訳ではないのですが、キットのままでもヒジを曲げた状態にすると、前腕に入り込んでいた上腕が引き出され、ちょっぴり左右スイング(がたつく程度)出来る様になりますね。前腕は2パーツ貼り合わせ。手首は左右の穴開きゲンコツと、右の武器持ち手、左の平手が付属します。



 ランドセルは、完成後に露出する下半分だけを背中と一体で成形、バックパックを被せます。ロケット砲は、MGを見慣れた今では、やや小ぶりに見えますね。アンテナにギリギリ当たる配置になっていて(笑)、ガンキャノンのアンテナがV字になっていない理由が分かる気がします。

 左腕のシールドは接着式。2連ハンドビームガンは、クリップ状のパーツを前腕のスキマに差し込んで留める方式のため、着脱可能。手に握らせたグリップユニットをC字のハメ込みで接続しますが、クリップがユルめのため、手首ごと脱落する事もあります。機関部の裏に両面テープを貼ってやるのも良いでしょう。接着式キットのため完成後は組み替え出来ませんが、このキットでもパーツの位置を入れ替えて、2連ハンドビームガンを左腕に持たせる事が出来そうですね。武器持ち手が無いのが難点ですが、MGで左右どちらにも持たせられるのは、このキットを真似た物かも知れません。例によって、気付く前に組んでしまったので試してないんですが。・・・せっかくだから、もう1個買ってみようかなあ。



 ところで、MSVがキット展開されていた当時、「UC0083年に高機動ザクやゲルググキャノンの部隊がサイド7に潜入、フルアーマーガンダムが迎え撃つ」というCMが放映されてました。MGの説明書に載ってるのはこのCMの事なんですが、今になってみると色々と興味深いですね。ガンダムの物語には続きが有りそうだ、という発想。しかも現実世界と同じだけ、作品世界でも時間が経過しているという発想。(1983=0083ですよね。)これ、Zガンダムの手法を先取りしてると言えそうです。連邦はデラーズ紛争の詳細とGPシリーズの存在を隠蔽するのと並行して、紛らわしい新型ガンダム(フルアーマー)の偽情報を流していたなんて妄想もアリかも?いやいや、ナレーションがサイアム・ビストの声という事はですよ、デラーズ紛争の方が作り話でこっちのCMが史実とか(笑)。

 1983年8月発売 初出税別価格400円


関連記事

その262 MGガンダムVer.2.0の巻
その97 MGパーフェクトガンダムの巻
その263 1/144ガンダムの巻
その306 HGガンダムVer.G30thの巻
その338 1/48ガンダムの巻
その267 MGジョニー・ライデン専用ザクVer.2.0の巻
その89 MGガンダム4号機&5号機の巻
その111 HGUCガンダムNT-1の巻
その78 1/100デュエルガンダムの巻

 2010.7.9 健 竹史

  

MG フルアーマーガンダム
1/144 フルアーマーガンダム
MSVモデリングカタログ 1/144+α

  

プラモ狂四郎(6)
狂四郎マニアックス MINI FIG Vol.1 (BOX)
機動戦士ガンダム MSV戦記ジョニー・ライデン

  

オオゴシ*トモエとつくるはじめてのプラモデル講座
HGUC ガンプラスタートセット
コスモフリートコレクション 機動戦士ガンダムACT4 (BOX)

  

ガンダムソリッド 実物大ガンダム立像図面集
機動戦士ガンダム MS開発秘録2
ガンダムMSヒストリカ Vol.2

  

SD三国伝 真 猛虎装 孫権ガンダム
1/72アーマード・コア クレストCR-C98E2 強襲型Ver
スパロボOG 1/144 ヤルダバオト

  

HDM創絶仮面ライダー 太陽の子だ!RX編 BOX
仮面ライダーW変身ベルト DXロストドライバー
S.I.C. 極魂 仮面ライダー電王ソードフォーム

  

データガンダム キャラクター列伝 〔宇宙世紀編 II〕
龍馬伝 完全版 DVD BOX1
ゲゲゲの女房 完全版 DVD-BOX1

  

1/72アーマード・コア GA GAN01 サンシャインL
マクロスF クラン・クラン アーマードVer
ダライアスバースト 1/60レジェンドシルバー ホークバースト

  

1/20 ロータス タイプ79 1978
1/24 痛車 AIR FC3S RX-7 後期型 RE雨宮仕様
トミカリミテッドヴィンテージ NEO 日野TC343型はしご消防車

  

零戦&日本の陸海軍機「超こだわり」入門
ハイパーヨーヨー クロスドラゴン(ブルー)
映画 風の谷のナウシカ GUIDEBOOK 復刻版

[HOME]

inserted by FC2 system