健さんの
プラモコラム

その344
 HGAW ガンダムエックスの巻

 HGAW 1/144
 GX−9900 ガンダムエックス/バンダイ
 「機動新世紀ガンダムX」に登場
2010年4月発売 税別初出価格1800円



 ガンプラ30周年の年に合わせて、ついに宇宙世紀以外のガンダムも、HGに仲間入りですよ。まずはMGでも扱われた事の無い、ガンダムXから。一斉に解禁という流れなのか、すぐ後にゴッドガンダムが控えてますし、宇宙世紀からも、なかなか動かなかったZZの発売が同時に発表。MGでは、扱いがどうなるのかなと思っていたTV版のウイングガンダムも。この調子ならVガンダムのHG化も近いのかも?ターンしてるエックスの方も、お願いしますね。

 では、新HG基本フォーマットとなるだろうと思われる最新キット、さっそく見ていく事にしましょう。



 頭部は、耳の張り出しも含めて、ヘルメットをワンパーツ成形。パーツはアゴから頭頂部カメラまで一体成形され、首の軸受けも兼ねています。マスクとアンテナを含めても、わずか4パーツ。スライド金型でヘルメットを成形するアイデアはνガンダムから始まりましたが、内部にハメ込みピンが不要なため、小柄で小顔な平成ガンダムでこそメリットが発揮されそうです。技術的な裏付けが有ってこそ始まったHG新シリーズと言えるかも知れません。



 アンテナがバイザーを兼ねたデザインのため、ヘルメットの正面は空洞になっていて、顔パーツの眉間にハメ込みピンを打ち込むという、ちょっとコワいパーツ構成になっています。オデコセンサーではなく頭頂部カメラに赤を配置したり、ウイングガンダムの頬ガードから派生した様な耳など、従来のガンダム顔から少し外れてみようという試みが、デザイン的にも面白いと思います。

 ボディです。は前後ではなく、上下貼り合わせ。正面の赤いパーツとバックパックで分割ラインを隠せる事を利用して、胸上面に分割ラインが出ない構成を実現しています。エリや、ハッチ上面の白い部分は上から貼り付け。クリアー成形されたガイドレーザー受信部は、ハメ込み突起を両端に配置して、外観を損ねない様に配慮。底面に反射シールを貼り込む都合からも、理想的なパーツ形状です。



 ウエストは縦にワンパーツ成形。胸・腰とも球体ポリキャップで接続してあり、後ハメと、引き出してのボール可動が可能です。脇の切り欠きは、胸とウエストが噛み合っているという解釈で造形してあります。

 です。フロントスカートは左右一体で可動。左右をつなぐ余剰部分を切り落とせばボール可動に出来ますが、効果は軸可動とあまり変わらないので、今回に限って言えば単純な左右切り離しでも良いでしょう。サイドスカートは、ポリキャップ接続で二軸可動。紺のラインは表面に貼り付け式で、厚み部分までキッチリ色分けしてあります。リアスカートは固定式。ヒザの後ろまで覆っていた旧1/144より、短めに造形してあります。



 腰フレームは、コーナーのエッジを少し丸めて造形。ウエストのスキマからチラリと見えるこんな部分まで、柔らかいラインで統一された外装とイメージを合せてあります。股関節は、フンドシの下半分ごと前後スイング。フンドシ下面の飾り台取付穴は、フタパーツの無い露出式となっています。

 です。モモは、股関節のボール軸受とヒザ関節をハサミ込んでの前後貼り合わせ。左右分割だった旧1/144では段差で表現してあった前面のパネルラインは、今回はスジ彫りに変わりました。段差だと増加装甲の様で印象に関わるので、この違いは大きいかも。逆に、側面のパネルラインは成形可能なデザインに単純化されています。



 ヒザは、薄型ポリキャップを仕込んだ可動パーツを、左右からハサミ込んだ構成。この可動部はモモの中だけで動き、ヒザ後部に可動のためのスキマは全く露出していません。はモモにハサミ込み、はスネのポリキャップに後ハメ。上の関節は補助的なもので、下の関節がメインといった感じですね。関節側面のディテールも、見逃さずに再現してあります。

 スネは、左右貼り合わせておいて正面パーツを貼り付ける構成。ヒザアーマーだけでなく前全体を別パーツ化してあるため、正面から見た時の印象がキレイです。ヒザの三角マークはスジ彫りではなく、凸モールドで強調。正面のスラスターは、元デザインでは丸かったコーナーを角ばらせるアレンジを行っています。



 側面の紺のラインは別パーツ化。旧1/144ではスネのラインに沿ってS字にカーブしていましたが、今回は円弧に近く、より設定のイメージに近づきました。上への張り出し具合も、より大きく力強くなっていますね。逆に、下端はクルブシの膨らみの手前でストップ。この膨らみ・折れ線は肉体美を感じさせる部分なので、装飾で隠さない方がセクシーという判断なのかも知れません。

 足首アーマーは、エックスのデザインの中でも特徴的な部分の一つですね。キットでは筒状にワンパーツ成形し、細い足首関節パーツの横からボール接続してあります。オーガンダムで好評だった、前後左右に傾けやすい機構ですね。スネ後部下端の段差にも上手くフィットしてくれています。足首関節は、上が前後スイング+ヒネリ、下がボール可動の二重関節となっています。



 足首は、甲、クツ、足裏を縦に重ねる3パーツ構成。上面がなだらかで、関節付近のスペースも十分。良く動きますよ。

 肩関節は、前に引き出せるボール軸受を胸側に仕込んだタイプ。00セカンドシーズン用のポリキャップを使っています。コンパクトなボディに対してポリキャップがやや大きい様で、腕の取り付け位置が後ろ寄りになっています。そこで、腕側のボールジョイントを、腕の中心より後ろにズラして配置する事で解決。苦し紛れの策にも見えますが、腕を前に上げると怒り肩に、後ろに引くとなで肩になる効果があり、面白いアイデアではあります。股関節をモモの前寄りに配置するなんて事は、すでに可動の効果を高めるために行われている訳ですし。



 肩アーマーは、肩のボール関節が付いた縦壁と、紺のラインを前後からハサミ込み。デザイン的には前後対象ですが、ボール位置が後ろにオフセットしてあるため、左右の区別のある肩アーマーとなっています。側面のスラスターは別パーツ化され、横から差し込んで取り付けます。

 です。肩ブロックは上腕と連続した形で、上面をオープンに成形した箱状パーツ。設定画ではヒネリ分割されておらず、旧1/144ではヒジ関節でヒネリを行っていました。上腕は筒状にワンパーツ成形。前後にあるスジ彫りは、ヒネリラインまでで止めてあります。丸みを帯びた造形が、いかにも平成ガンダムですね。



 ヒジは、薄型ポリキャップを仕込んだ可動パーツを、左右からハサミ込んだ一重関節。軸は上腕を通してのポリキャップに接続してあります。ずいぶん細い腕なんですが、ABSを使わず、通常プラ+ポリキャップで構成出来るとは意外でした。可動範囲は旧キットよりも拡大し、100度程度曲がります。それ以上に、曲げた関節が角ばって、ヒジの角が強調されて見える事が大きな違いと言えるかも知れません。設定上は二重関節を想定してるんでしょうけども。

 前腕は、ヒジ関節をハサミ込んでの前後貼り合わせ。外側の分割ラインが紺のラインで隠れるので、適切な判断だと思います。結局、モモ・スネ・前腕といった定番の箇所で、全て正面を避けてパーツ分割を行ってあり、そのまま組んだだけでスッキリした全身像を楽しむ事が出来ます。



 前腕にハサミ込むヒジ関節のハメ込み突起はものすごく小さく、機体のスリムさを改めて実感出来ます。の部分は筒状に成形、手首関節には一面が欠けた、最近恒例のポリ軸受が仕込んであります。前腕側面のラインは、パーツ強度の関係から袖に埋没させられず、表面に張り付いてる印象。接着剤で密着させると、スキが出来ず見映えが良いかも知れません。ヒジ側は旧キットよりも張り出しを抑え目に造形してあります。

 手首は、左右とも穴あきゲンコツが付属。SEEDや00で採用されている、造形よりも遊びやすさを優先したタイプとなっています。もっとも付属武器のデザインの関係で、武器を持ち替える度に甲を着脱しなくてはならず、今回に限って言えば、あまり手軽でない感じですけども。



 バックパックは、四隅のハードポイントにABS製のジョイントパーツをハサミ込み、裏面パーツで押さえてあります。上下左右のスラスターはフチを別パーツ化し、バックパック本体から突き出した内側部分に被せる構成。塗り分けも簡単に出来ますね。バックパックを背中に取り付ける事で、上下分割された胸パーツが外れない様に押さえる構造になっています。



別売のアクションベースを使用しています。
このキットにはアクションベースは付属していません。

 このバックパックは優れた拡張性を備えていて、今見ても画期的なデザインですね。右上にアームを接続してサテライトキャノンを背負わせていますが、余った箇所にはライフルをマウントしたり、バルカンを増設したり。番組途中からは新武装であるディバイダーを背負いますが、大掛かりな改造無しで装備変更出来たのも、このデザインのお陰です。オリジナル装備を自作して楽しみたい場合にも、小物を装着するだけで大きな変化が楽しめ、組み合わせも可能。ストライカーパックを自作するより、はるかに敷居が低いと思いますし。



 武装です。シールドバスターライフルは無理に変形させず、ライフルモードとシールドモードを個別に再現。旧1/144では差し替え変形が可能でプレイバリューは高かったんですが、銃口の伸縮やセンサーの収納が省略された簡易変形でしたからね。

 ライフルモードは、上部のヒンジ、後部ジョイント、スライド可動式の銃口とスコープをハサミ込んで、左右を貼り合わせ。グリップは着脱式で、マウント状態にする場合には取り外します。後部ジョイントはテーパーの付いたデザインですが、バックパックに接続するため、太さが一定のピンとしてあります。ライフルモード・シールドモードとも、フチ取りの色分けはシールで対応しています。



 シールドモードは、2パーツ貼り合わせのライフル部分の上に、左右一体の表面パーツを取り付ける構成。手に持たせる時は、ライフル部分のグリップを使います。後部ジョイントはバックパックへのマウントを想定していないため、ライフルモードよりも造形が正確。シールド表面に露出した照星は再現されているんですが、引っ込んだスコープが見当たらないのが残念です。厚みがシビアなのかも知れませんが、シールド表面の膨らみが、完全には引き込まれないスコープとの干渉を避けた物だと解釈すれば、少しはスペース的に余裕が出てくるかも知れません。



 大型ビームソードは、ツバとグリップの2パーツ構成。グリップエンドは肉抜きを兼ねてかダクトの様な造形になっています。この部分が分かる設定画は手元の資料には見当たりませんが、いかにも高出力らしい解釈ですし、ひょっとしたらサテライトキャノンの冷却にも役立っているのかも知れません。クリアーのビーム刃が1本付属します。



 ショルダーバルカンは、筒状に成形された銃身と銃口を組み合わせ、2パーツ貼り合わせの本体に差し込む組み立て。バックパック左上のハードポイントに接続し、使用時には銃身を正面に回します。元々はイメージアップパーツと称して1/100キットに付属した、オマケ的な物だったと思うんですが、劇中にも登場しています。キットを4つ買えば、両肩・両脇に装備する事も出来ますよ(笑)。



ショルダーバルカンを脇に装備した例。

 サテライトキャノンは、この機体の最強武装。月の施設からエネルギー供給を受けるため、月が出ている時しか使えないという設定は、ドラマを盛り上げる上で非常に有効でしたね。地上が舞台となる本作品前半と、実に相性が良かったと思います。扱いとしては、規模と形を変えたソーラーレイといった所でしょうか。コロニー落としと、それに匹敵するビーム兵器を、それぞれ両軍に持たせた過去の大戦の描写は、ファーストガンダムの緒戦と終盤戦を同時に見る様で圧巻でしたね。(後に、ちゃんとしたコロニーレーザーも登場しますけども。)



 キットでは、左右貼り合わせの砲身に、砲口スライドパーツとグリップ、基部のポリキャップをハサミ込み。旧1/144では省略されていた、スライド伸縮とビームソードの着脱が可能となっています。砲口と上部カバーは後ハメ可能。カバー裏や伸縮部のディテールも再現してあります。

 リフレクターは、旧1/144ではC字だったヒンジが筒状に改められ、外観・保持力とも向上しています。この辺はスライド金型の恩恵ですね。2枚が密着するよう、根元は突起で噛み合う様になっています。開いた後で反転しないと鏡面が前を向かないんですが、ここは差し替えによる再現となっています。ピンによる反転も出来たとは思いますが、開閉時にピンの横から負荷がかかるため、強度的な配慮から差し替え式になったのだろうと思います。



 鏡面は、ビッシリ並んだ受光パネルをモールドで再現。付属のシールを貼る事も出来ますが、単調な印象にならない様、受光パネルの反射具合を一枚ごとに変えてあるという、凝った表現がされています。塗装派・シール派ともに満足出来ると思いますよ。モールドが無く、シールのみで対応していた旧1/144から、特に充実度がアップした箇所ではないでしょうか。



旧1/144キット(左)との比較。

 接続アームはバックパック右上のハードポイントに接続。未使用状態ではバックパックのクボミにパチンとハマリ込み、ユニット位置をしっかり保持しています。リフレクターはエネルギーを放出して飛行ユニットとしても使える設定で、半開きの状態で羽根の様に配置すれば、ホバーリングモードを再現出来ます。文字通り「月光蝶」という感じですね(笑)。



 組立時間は1時間20分でした。丁寧に作られた印象で、このクオリティなら後続のキットも期待出来そうだな、という感じです。F91以降のガンダムは、とかく小型と思われがちですが、設定では17mを超えていて、一年戦争のMSに近い全高となっています。むしろ注目したいのは、例えば腕の細さ等、引き締まったスタイルですね。ヒジ関節が従来と同様の前腕ハサミ込み式では、ヒジの横に肉厚が必要になり、このスリムさは出せません。可動モデルならではの問題をクリアした結果の、このプロポーションなのだろうと思います。

 今後の展開ですが、ほぼ全てのランナーに切り替えが用意されていて、Xディバイダーの発売は(当然ですが)想定してある様です。ビーム刃のランナーはダブルエックス等に流用するためか、Xディバイダーに2本付属させるためか、ガイドレーザー受信部のパーツが除外出来る様になっています。



ぼくのかんがえたさいきょうのガンダムエ・・・似たのがアニメに出てた?!

 気になるのは、サテライトキャノン関連パーツが除外は出来るものの、逆に、その部分だけを成形出来るのかな?という事ですね。Gビットをズラリと従えたシーンを再現したい人は多いと思うんですが、ボディ本体に流用出来る部分はほとんど無く、共通部分はサテライトキャノンくらいしか無いのでは?と思いますから。(これも資料不足で、十分な比較は出来ていませんが。)関節関連のD・Eランナーだけでも流用して、ぜひ発売して欲しいものです。それからGファルコン。本来はダブルエックスでなく既存のガンダムの強化メカだったハズですから、ぜひエックス等、初期のガンダムと合体可能なキットの発売をお願いしたい所です。


 おまけ

 この機会に、旧1/144ガンダムエックスも、あわせて紹介しておきましょう。頭部は、前後とオデコ、アンテナの4パーツ構成。Xシリーズはヘルメットのパーツ構成を機体ごとに工夫し始めた時期で、このキットでも耳のラインに沿って分割する工夫が見られます。ボディは、前後貼り合わせを基本としながらも、赤い前面装甲やダクトを色分け。ウエストは左右スイング可能、背中にはバックパック保持用のポリキャップを閉じ込めてあります。



 腰は、フンドシフレームを中心に、リアスカートとフンドシ前面を取り付け。左右一体可動するフロントスカートや、二軸可動するサイドスカートは、今日まで続いている基本的な構成ですね。厚みが強調された正面センサーや丸みを帯びたスラスターは、HGAWよりも元デザインに忠実です。



 モモは左右貼り合わせ。ヒザ関節の途中までがモモと一体成形されていますが、これはヒザ関節の段差を表現したものです。全キット共通のポリ製関節を使いながらも、可能なディテールは再現しようとしていますね。ヒザはヒザアーマーとの間のスキマが大きいので、逆関節に曲げる事も、前に沈み込んだ様なポジションにする事も可能。ポーズに合った位置関係に調節してやりましょう。スネは左右貼り合わせ。足首アーマーが一体化されているので、パテ埋めや塗装にはちょっと苦労しそうです。足首は左右貼り合わせ。せっかくのボールジョイントも軸位置が高く接地性はイマイチですが、その一因になっている足首アーマーは、HGAWの様に末広がりになっていない、このキットの方が本来のデザインに近い様です。



 肩アーマーは、上腕をハサミ込んでの前後貼り合わせ。ボリューム感は、HGAWよりも当時の設定に近いかも知れません。ヒジはポリキャップが露出し、関節途中でヒネリを行うタイプ。前腕は、紺のラインの張り出し方がオーバーですが、コレはコレでカッコ良いかも。手首はシリーズ共通の、ポリ製の穴開きゲンコツを使用しています。



別売のアクションベースのピンを、バックパックのハードポイントに差し込んでいます。

 バックパックは2パーツ貼り合わせで、ハードポイントはポリキャップをそのまま露出させて使用。ピン1本で背中に接続してあるため、バックパック自体も回転します。ハードポイントの穴径は、ややキツめですがHGAWとほぼ同一。上2箇所のハードポイントの間隔も、HGAWとわずかに違う程度です。旧1/144Xディバイダーの装備を、少し削る程度でHGAWに背負わせる事も出来そうですね。いっそ規格が完全に一致させてあれば良かったと思うんですが。HGAWのショルダーバルカンやサテライトキャノンを拝借する事は、問題なく出来ますよ。

 武装です。シールドバスターライフルは、2パーツ貼り合わせの本体に、シールドパーツの位置を差し替える事で2モードを再現。グリップや銃口の収納は無く、スコープはシールド表面に露出していますが、バックパックへの着脱も可能。ライフルモードでのシールドの密着感はイマイチですが、ライフル機関部のボリュームや形状は良い感じ。ちゃんとスコープが引き込めそうな形に造形されているのも好印象です。



 大型ビームソードはサテライトキャノンから取り外せず、使用状態の物が別に付属します。一体のビーム刃はクリアー成形ではないものの、HGAWの数倍のボリュームがあり大迫力。HGAWに持たせる事は可能ですが、グリップが太いので保持はキツめで、手の甲が少し浮いてしまいます。

 サテライトキャノンは、HGAWよりも太めの造形。グリップの引き出しやアームの展開は可能ですが、伸縮ギミックは省略。リフレクターは反転せず、ヒンジで開くだけの簡易再現となっています。鏡面を前に向けることは可能ですが、Xのシルエットが設定とは異なり、横ではなく縦に広がった形になってしまいます。余談ですが、先端のカットの方向が縦か横かというのは、神社で言えば神様の男女の区別に関わる話でして、この慣例通りで言えば旧1/144は男の子、HGAWは女の子ですね。複数機が活躍した事になっているので、両方実在したと妄想するのもモーターヘッドみたいで面白そうですが。



HGAW(右)との比較。リフレクターのシルエットの違いに注目です。

 このシリーズは基本的に500円ながら、どのガンダムもそれなりに凝ったギミックを盛り込んであり、それを十分遊べるレベルで再現しています。また、一部ランナーを差し替えて、ほぼ全てのガンダムを後半でパワーアップ。V・G・W以上にバリエーション展開を積極的に導入した点も特徴の一つでしょう。HGAWで揃うまで待てないという人は、旧1/144で一気に作り倒してみてはどうでしょうか。

1996年4月発売 税別初出価格500円

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 2010.4.21 健 竹史

  

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