健さんの その341 MG 1/100 お待たせしました。2度に分けてお送りしておりますMGユニコーン、今回は豪華版の方に付属しているMSケージを紹介していきましょう。これまでもMSハンガーが欲しいなと思った事は有りますが、UCの場合は主人公の初搭乗シーンの舞台となった事もあって、ファンには特別な思い入れが有るんじゃないかと思います。このシーンがまた良いんですよね。自分の親がガンダムの開発に関わっていたという主人公は多いですが、託されるというパターンは珍しく、また実にドラマチックでした。MSケージに立たせるだけで情景模型が出来上がりますし、よりアクティブに楽しめる仕掛けも凝らしてあります。何より、箱を珍重するのはマニアの作法でありますよ。 てな感じで、同じ買うならMSケージの付いてる豪華版の方を、強くオススメする次第。さっそくキットに目を通していきましょう。 ベースは、ワンパーツ成形の本体の四隅に、脚パーツを取り付け。本当は荷重がかかるユニコーンの真下にも接地面が有った方が良いのかも知れませんが、数が増えるとガタつく原因になりますから、見えない所に付いてるのかも知れないって事で。裏面にはビーム刃をハメ込んで収納出来る様になっています。また、表面中央にはフタパーツで隠された丸穴が有り、別売のアクションベースの支柱を取り付けられる様になっています。フタは裏から押し出す事にして、床と面一になってると良かったかも。 2本の柱は、横や後ろからいくつものパーツを組み合わせてありますが、芯になるパーツは、横方向に通ったフレームが一体化されていて、左右がつながった状態で成形してあります。上部の太くなった部分は上からセットしますが、横に配管(?)パーツをセットする事で柱本体と頑丈に連結。一番上のフレームを持ち手にしてモデルを運んでも上下が分離しない、補強になってくれている感じですね。 柱からは、MSの前面を固定するアームが5対、肩を押さえる固定具が1対出ています。それぞれ根元はポリキャップで可動。関節の機構はアームごとにバラバラで、中にはポリキャップが丸見えになっている物も有ります。一番上のアームは前に開くだけでなく、上にハネ上げる事も可能。上半身をしっかり見える状態で展示したい場合は、上にハネ上げてやると良いでしょう。残り4対のアームでMSを拘束したまま、このアームだけ開いて上半身を見せたい場合、上にハネ上げれば目立たず、拘束を解いた様に見えませんよね。アーム先端は開いたハッチに干渉しない形状になっているんですが、この部分にハッチを乗せておけば、長時間展示してもハッチが垂れてくる事も無いでしょう。 2番目のアームはフンドシを固定。コクピットに近く手すりも付いているので、フィギュアを立たせるのに丁度良いですね。本当は四方を手すりに囲まれていては出入りが面倒だと思いますが、そこはフィギュアの転落対策という事で。手すりは床の一部と一体成形してあり、アームの床面のクボミにハメ込んで取り付けます。床に分割ラインが出る事を考えると精密さはイマイチかも知れませんが、動かして遊ぶモデルなので、破損しにくさを優先した設計は妥当な判断だと思います。ハッチ正面に手すりが有ると使い勝手が良いのかも知れませんが、作劇上カーディアスがきれいに流れて行ってくれないと困るので(略) 3番目のアームは、手首の整備用でしょうか。こちらは前と横の2面だけ手すりで囲ってあり、2番目のアームよりはそれらしいかも。下側にも手すりが付いています。4番目のアームは、ケーブルが一体成形されています。配線・配管を追加したいと思う人は、ここを参考にすると良いかも知れませんね。一番下のアームは他の物より短く、閉じた時に連結しません。恐らくアクションベースに干渉しない様に、デザイン段階から配慮してあるんじゃないでしょうか。これくらい低いと、どこかに開閉時に点灯する回転ランプなんかが付いてるかも知れませんね。 腰の後ろ辺りには、ケージ後部から着脱出来る、余りパーツの収納ボックスが有ります。本体とフタの2パーツ構成で、ヒンジは有りませんがハメ込み部分が円弧になっているので、ヒンジが有るかの様に開閉可能。差し替え用のツノやフィギュア、予備マガジン等を収納出来ます。実はこの箱こそがラプラスの・・・いや、何でもありません。
また、ケージの後ろには、ビームマグナム、シールド、ハイパーバズーカを収納可能。キットには各1つしか付属しませんが、ビームマグナムとハイパーバズーカは2つずつ、シールドは4つまで収納出来る仕組みになっています。これは・・・フルアーマーユニコーン発売の予感?!まさか「Ver.Ka、チタニウムフィニッシュ、通常版MG、HDカラーの4つのシールドをまとめて収納出来ますよ。今後の予定?これで終わりですが何か?」なんて事は無いとは思いますが(笑)。 ビームマグナムは、後端とセンサーを差し込んで保持。ハイパーバズーカはマガジンを取り外し、砲身を縮めておいてから、同様に収納します。マガジンも箱以外のどこかに収納出来たら良かったと思うんですけども。シールドは、ジョイントを外してから収納する様に指示されていますが、これは複数のシールドを収納する時、隣のシールドが近いため。何とか当たらない様に出来そうですけどね。裏面のロッドをベースに差し込み、上は収納ボックス下面のガイドに噛み合わせます。 同スケールのフィギュアは、ユニコーン本体のランナーにノーマルスーツのバナージが付属。加えて、MSケージのランナーには私服のバナージ、オードリー・バーン、カーディアス・ビスト、マリーダ・クルスの4人が付属します。この4人はベースと一体で成形してあるので、安定して立たせる事が出来、MSケージと組み合わせて飾れるますね。ところで、ビスト財団の名前の由来、獣(ビースト)だったりするんでしょうか。綴りは違いますけども。
ベースの前には、別売のアクションベース1が連結出来る様になっています。連結したベースとケージの穴を利用すれば、アクションベースの支柱を使ったディスプレイが可能です。 アクションベースの支柱は、浮遊シーン以外でも有効です。ケージから歩き出すシーンを再現する場合でも、片足が完全に浮いた状態で安定してディスプレイ出来ますからね。 幽体離脱〜。不可思議な現象を引き起こすサイコフレームの研究は、まだまだ始まったばかりだぞ!(笑) 組立時間は、MSケージだけで1時間でした。基地や格納庫のプラモデルと言えば、グレートマジンガーやサンダーバード等が有りましたね。輸送台が付属したエヴァ初号機も出ていますが、後ろに武器を収納出来る様にした点が良かったと思います。ファーストガンダム世代というか、特定世代のロボ好きには、「無敵城」の記憶が強烈に刻み込まれてまして、このキットの先祖は、まさにアレではないかと思うんですが。 MGユニコーンの今後の展開ですが、頭部のパーツが除外可能になっている事から、バンシィの発売は考慮されている様です。その時は武器ランナーからバズーカが除外されるのだと思うんですが、逆にビームマグナムを除外する切り替えを追加する事は出来るのかなどうかな・・・フルアーマーユニコーン、バズーカを2本背負ってますからね。ビームマグナムが余分に付属しても大歓迎ですけども。いずれにせよ、3年がかりと言われるアニメは始まったばかり。この展開に合わせるなら、しばらく先の事になるのかも知れませんね。 おまけ 前回、録音再生できるガイアメモリが欲しいなあ、なんて書いたところ、読者の方から、メモリガジェットシリーズのフロッグポッドに録音再生機能が搭載されている事を教えて頂きました。(英斗さん、ありがとうございました。)この値段で劇中の実用機能まで再現されてるとなれば、即買い決定ですよ!しかし個人的に出費の多かったこの時期に発売なのは何故・・・カエルは梅雨時ですよ普通なら。あ、デンデン虫もですね。 商品内容は、スピーカーモードの本体と、フロッグメモリの2パーツ。テスト用電池がセット済みで、絶縁シートを引き抜けば、すぐに遊ぶ事が出来ます。後部からメモリを差し込むと、目玉がせり出して起動音と「フロッグ」の音声が鳴ります。さらにオデコのスイッチを押すと、足が飛び出し、変形音、「フロッグ」の音声、鳴き声が鳴ります。カエルと言いながらその姿はオタマジャクシ・・・実に興味深い(笑)。その後もオデコのスイッチを押す度に、何通りかの効果音がランダムに鳴ります。田舎で育った身としては、夜中に響く無数のカエルの声なんかが入ってると嬉しかったですね。懐かしさで買っちゃう人もいると思いますし、劇中で音波攻撃にも使えそう。 お目当ての録音機能ですが、これを仕込むためか、メモリは通常よりも長めになっています。フロッグポッド本体から引き抜き、後端のスイッチを押しながら声を吹き込みます。録音時間は音声内容に左右されるのか、最大4秒となっており、場合によって差が出てくるみたいです。録音の最初と最後(時間切れ時)にピッ!という電子音が鳴るのが良心的。他人の声をナイショで録音するのはマナー違反という事で、予防措置として組み込まれているのでしょう。探偵・ヒーローの小道具としてはキビシイかも知れませんが(笑)。 これに自分で声を吹き込めば、他のガイアメモリと同じ要領で、色んなヒーローのかけ声が楽しめる訳ですよ。さっそくやってみましょう。ピッ!「阿耨多羅三藐三菩提阿耨多羅三藐三・・・」ピピッ!「天よ地よ!火よ水よ!我にちか・・・」ピピッ!うーむ、ヒーローのセリフは長いですね。もうちょっと時間に余裕が欲しいです。 録音したメモリを本体に差し込み、オデコのボタンを長押しすると、録音した音声を再現。二度目からは声の高さが高音や低音に変化します。試しにオプティマスプライムのヘルメットに「アーイアムオプティマスプラーイム」と喋らせて録音し、繰り返し再生して声の高さを変化させてみましたよ。まさか彼も、ボイスチェンジャーである自分の声がボイスチェンジされるとは思ってもみなかったでしょうね。 本体に差し込まれているかどうかの判定は、端子の厚み部分に仕込まれた小さなスイッチで行っています。ここを押さえれば、本体から外していても同じ動作が楽しめます。 試しに他のメモリも差し込んでみましたが、尻尾が短くなって、なかなかカワイイですよ。響鬼のサウンドガイアメモリを差し込んで効果音を流すと、気分だけセイジカエルですね。本体側にサウンド機能は無く、全てメモリ側で動作しているので、フロッグメモリ以外のメモリを差しても変調は出来ません。 他のメモリーガジェットシリーズを試した訳ではありませんが、ガイアメモリらしさを楽しめる、面白いトイに仕上がってると思います。録音時間がもっと長いと嬉しいんですが、例えば楽曲をまるごと変調出来ない様にとか、ワンフレーズで工夫して楽しんで欲しいとか、そういった観点から意図的に短くしてあるのかも。大人向けのメモリ型レコーダーが有ったら、やっぱりそちらも欲しいですね。 関連記事 |