健さんの
プラモコラム

その340
 MG ユニコーンガンダムの巻

 MG 1/100
 RX−0 ユニコーンガンダム/バンダイ
 「機動戦士ガンダムUC」に登場
通常版 2010年3月発売 税別初出価格5000円
HDカラー+MSケージ 2010年3月発売 税別初出価格7500円
Ver.Ka 2007年12月発売 税別初出価格5000円



 先日ウチの掲示板で、このキットのビームサーベルの成形色が話題になった事がありました。劇中とキットで色が違うとか。まずは発売されたアニメ本編を確認しておきたいなと思ったんですが、アテにしていたレンタルは開始時期未定。どおりで何軒回っても置いてない訳です。パソコン関係で急な出費もあって、予約しようか迷ってるうちに、大人気でソフトは完売再入荷待ち状態になってしまってトホホ。

 そんな時ヨメさんが「Y君(義妹のダンナ)がユニコーンのアニメを買ったらしいよ」などと言うので、早速お願いしてみました。「今度大阪からこっちに来る予定が有るらしいね。UCのDVD、しばらく貸してよ」「でもウチ、ブルーレイだからブルーレイだからブルーレイだから・・・軽く刻の涙を見ました。ウチも再入荷分で買ってやる!ウワアアアーン(泣)

 てな感じで今回はMGユニコーンであります。発売時だけでなく、武器の付いた特装版単行本の発売時、シナンジュの発売時と、何度も紹介する機会がありながら逃していたキットですが、アニメ版が発売されたこの機会に今度こそ、その「箱を開けて」みることにしましょう。



撮影には主にHDカラー版を使用しています。比較画像等にはVer.Kaも併せて使用し、仕様の違いも紹介していきます。

 頭部です。は、珍しくクリアー成形されていない目の下に、クマドリからアゴまで一体のクリアーレッドの集光樹脂パーツを取り付け、正面からマスクを被せます。頭の上半分はヒンジで上に開き、スライドレールでチョンマゲと一緒に顔が前後に移動。クリアーレッドの頭部フレームの中は空洞になっていて、フェイスガード(ユニコーンモードのマスク)の収納スペースになっています。軸移動するフェイスガードと、レール移動するガンダムフェイスが、モードによって前後のポジションを入れ替えるギミックです。このギミックをほぼそのままサイズアップした1/48ヘッドディスプレイベースの記事も参照して下さい。



 外装は、頭蓋・チョンマゲ・後頭部・側頭部といった分割で、合わせ目が気になる所は有りません。側頭部は変身時に180度回転する部分で、ここは一旦取り外し、向きを変えて再度取り付けてやります。厳密には、デストロイモードの頬ガードは、ユニコーンモード時には側頭部外装に密着して、スキマが無くなるんでしょうね。このスキマはプラモのサイズでは再現しづらい細かな変形箇所ですが、歴代ガンダムのダクトに相当する大事な意匠として導入された物なのでしょう。



 先に発売されたVer.Kaは、当時連載中だった小説版のデザインを元にしていますが、今回アニメ化されるにあたって改めて設定が描き起こされ、頭部左右にバルカンが追加されました。このため、頭蓋と側頭部はバルカンを再現した新規パーツがセットされています。ちょっぴりパワーアップですね。



Ver.Ka(左)には無かった頭部バルカンが追加されました。

 アンテナは、チョンマゲフレームと一緒に前後に移動。名前の由来になった一本角が割れてV字アンテナになるギミックを極小ヒンジで再現してありますが、閉じた時のスキマが気にならない、無変形の一本角パーツを選択する事も出来ます。また、今回新たに無変形のV字アンテナパーツも用意されました。この新規パーツは、チョンマゲフレーム横のスキマを差し込み穴として利用してあるので、極小ヒンジとの噛み合わせを気にせず、より手軽に着脱出来ますよ。



 は、軸パーツと筒状の外装の2パーツ構成。頭の内部にスペースが無いため、はC字形ヒンジで前後に可動、でボール可動します。ボクはC字形ヒンジの保持力が少し弱い気がしたので、軸にセロテープを半周ほど巻いてキツくしてやりました。アンテナが大きいためか、ユルいとうつむき加減になりやすいですが、上を向いた状態で保持出来ると派手なポーズが決まりますよ。



ユニコーンモード(左)とデストロイモード(右)のマスクパーツの配置比較。(左はVer.Kaを使用しています。)

 ボディです。コクピットは、パイロットシートにコンソ−ルパネルを組み合わせ、前後貼り合わせの全天周モニターに閉じ込めます。サイコフレームの発光状態をイメージして、成形色はクリアーレッド。このパーツは首とウエスト左右スイングの軸受けも兼ねていて、文字通りボディのといった感じ。これをエリ内側と腹巻上段のパーツで上下から閉じ込めます。



 は、前に引き出せる肩関節を仕込んだ脇ユニットが左右に展開。エリパーツの一部がスライドレールになっています。脇ユニットはメカ色のフレームと外装のスキマに、クリアーピンクのサイコフレームが仕込んである三重構造。ダクトを含む胸板のサイコフレームは、引き出しても前面が大きく移動しない様に、上面の一点で吊るされた様なグラグラの状態。さらにその下には開閉式のダクトカバーが、C字どころかU字の軸受けに引っかかる様に接続してあります。内と外から囲まれていないと外れてしまう、綱渡りの様なギミックですね。

 脇ユニットは、厳密には胸板の傾斜に合わせて斜め後ろに拡大するため、わずかですが背中が平らではなくなります。バックパック裏面が中央だけで背中に接して左右にスキを作ってあるのは、そのためです。



 胸上面のサイコフレームには、展開したスキマからC字形ヒンジで起き上がるセンサーを内蔵。小さなユニットですが、3パーツを組み合わせて色分けしてあります。胸外装は、上面・背面・ハッチ・腹部正面と細かく分割。胸脇外装は前後分割ですが、スペースの都合でフレームへの接続ピンと板状突起が各1本ずつしか配置出来ないため、外装同士を小さな突起で噛み合せてあります。



右はVer.Kaを使用しています。

 コクピットハッチは、外装と裏面パーツの2枚重ね。アームで上にハネ上げる様に開きます。



 ウエストは、縦に成形したサイコフレームと外装を重ねた二重構造。コクピット下にハサミ込んだジョイントと腰への接続ピンがC字形ヒンジで噛み合った二軸関節が仕込んであるんですが、この関節は、腹部を縮めてユニコーンモードにすると外れてしまいます。ジョイント幅がキツめで、上下の腹巻が噛み合っているので保持されていますが、それにしても大胆な関節ですね。腹を引き出してデストロイモードにすると、C字形ヒンジが噛み合って関節が復元、上半身が前後左右にスイング可能となります。



 背中には各モードのポジションでウエストを固定する開閉式のロック機構が有ります。上半身をスイングさせる時には、解除してやりましょう。

 です。フンドシフレームは左右貼り合わせ。肩幅の拡大に合わせるためか、フンドシ中央がV字に展開し、股関節軸が左右に引き出されるギミックを内蔵しています。フンドシ前部は上下に開いて、サイコフレームがせり出して来ます。この部分が前へ前へと伸びるのはおそらく、信じた道を前へ前へと突き進むためなのでしょう。・・・いや、ここにセンサーやエンブレムが付いてるのがガンダムの決まりだからかな?フンドシ下には、別売のアクションベースに対応したY字ジョイントを取付可能です。



 スカート類は、フンドシ上面に取り付ける腰骨フレームに、全てボールジョイントで接続します。フロントスカートは、表面・裏面パーツの間にサイコフレームをハサミ込み。表面中央パーツは、C字接続のアームで斜め上にスライドします。ここの変形も、肩幅に負けない様に、腰幅を広く見せる狙いが有るんでしょうか。

 サイドスカートは、内側のサイコフレームと裏面パーツが、ツメとスリットでスライドする事で伸びるギミックを内蔵。下端のスラスターは、裏面パーツの一部として成形してあります。



 リアスカートは、表面中央のパーツがヒンジで開く事でバーニアが露出。バーニアはバックパックと同じパーツが使われています。横の固定式スラスターは、裏面パーツの一部として成形。フタパーツ上部の角穴はハードポイントになっていて、ビームマグナムやハイパーバズーカのマガジンをマウント可能です。

 フンドシ後部は、下を基点にして開閉する事で、股関節幅を固定するロック機構になっています。また、Ver.Kaではこのパーツがリアスカートよりも少し高く、ウエストの回転を左右各25度程度までに制限していましたが、干渉しない高さに造形された新規パーツが今回追加され、ウエストの360度回転が可能になりました。でも例えばPG等で、このパーツがデストロイモード時に下がる事で可動範囲が拡大するとか、運動性能のリミッターに見立てても面白いんじゃないかと思ったりもします。



ビームマグナムは腕や背中にマウント可能。(Ver.Kaと合わせて2体分の武器を使用しています。)

 です。股関節の球体は三軸可動式。ユニコーンモードではモモとフンドシが近いのであまり大きくヒネれませんが、デストロイモードでは干渉が無くなり大きくヒネれます。ユニコーンモードでも、ポーズによっては股関節軸をナイショで引き出してやっても良いでしょう。

 モモは、角柱形のフレームを芯にして伸縮ギミックを再現。複雑に分割された外装パーツはフレームに固定しつつ、すぐ内側をサイコフレームがスライド移動しなくてはいけません。外側の外装はヒンジで開閉し、伸縮したモモのポジションをロックするんですが、大きく開く事でサイコフレームとのスライド部を減らしたいという意図も有ったのかも。



 ヒザは、ハサミ込み式の二重関節。Ver.Kaではスネ外装が干渉して70度程度しか曲がりませんでしたが、今回、ヒザ後ろの張り出しの少ない新規パーツが用意された事で、95度くらいまで曲げられる様になりました。

 スネは、前に伸びるヒザアーマーと縦に伸びるスソのスライド部を同時に盛り込むため、芯パーツをスライド金型でワンパーツ成形。ヒザアーマーは上下に割れ、さらに下側は、中からせり出すサイコフレームに密着する様に2段階に折れ曲がります。スネ後部は開閉式のスラスターになっていて、中にはバーニアとサイコフレームのフィンを内蔵。スラスターカバーを押し下げる事で内部パーツが回転し、ヒザのサイコフレームを押し出す連動ギミックになっています。



新規パーツを使って組んだMG(左)と、先に発売されたVer.Ka(右)の比較。赤いラインの上から順に「フンドシ後部の高さ」「スネスラスターカバーの高さ」「ヒザ後ろの張り出しの高さ」が変更され、可動範囲が拡大しました。

 スラスターカバーも今回、ヒザの可動範囲を広げるために、Ver.Kaよりも短め(上端が低い)のパーツが新規に用意されました。が、押し下げないと開かなかったスラスターカバーが変身前でも開く様になってしまい、リミッター機能の再現という狙いが有ったのなら、その意味合いが薄れてしまったのが残念ですね。よいこのみんなは、ユニコーンモードでスラスターカバーをひらいてはダメだぞ。



 スネ本体の外装は、左・右・前面の3パーツ構成。スソ部分はスライドして伸びるため、ラッパ状に成形したサイコフレームを内蔵。スライド部分の外装も同様に成形、ワンパーツなので内側にピン等の不要な張り出しも無く、きれいに密着します。斜めになった前面を別パーツ化する事で、本体パーツを左右共通化。下端左右のグレー部分は、スネの長さを固定する開閉式のロック機構になっています。



別売のアクションベースを使用しています。
このキットにはアクションベースは付属していません。

 足首関節は、前後貼り合わせの二重関節。上下とも二軸可動+ピンで差し込み式という、あまり見慣れない構成です。普段だとダブルボールジョイントで済んでしまうんですが、脚を引き伸ばすような変形をするので、ボールジョイントでは抜けてしまいますからね。関節前面には、足首アーマーを保持するアームが接続してあります。

 足首アーマーは、ユニコーンモードでは足の甲に被さって一体化しています。デストロイモードではアームで持ち上がり、スネ下端に移動します。スネにヒンジで繋がっている様に見えますが、実は繋がっていないので、ポーズを変える度に調整して、密着させてやりましょう。



 ユニコーンモードでは、足首関節前面と足の甲の位置が固定される事になり、二重関節の上側だけでポーズを動かします。実機ではアームが伸縮して二重可動に追従していると考えても良いでしょうが、ここも可動域を制限するリミッターで、デストロイモードになって初めて運動性能が上がるのではないかと想像しています。

 足首です。芯になるフレームパーツは、C字形ヒンジだらけですね。クツ側面を覆うアーマーは左右一体で、芯パーツの下からハメ込み、足裏パーツで覆います。ツマ先は、クツとクツ裏でフレームパーツを囲い、芯パーツの前からハメ込み。カカトは、外装と裏面の2パーツ構成で、やはり芯パーツの後ろからハメ込んであります。はサイコフレームとの2枚重ねで、芯パーツの上から被せます。



 デストロイモードではカカトが回ってハイヒールになるのに合わせてが傾くので、足首関節を差し込むクルブシのメカ部分も、水平を保つためにC字形ヒンジで浮き上がります。そのメカ部分の下面にハメ込んだ軸で、クルブシ横のアーマーも回転。全身どこを見ても感じますが、この密度、ABSだからこそ成立したギミックかも知れませんね。

 肩アーマーは、下半分の芯になるサイコフレームを箱状に成形、前後面に外装を貼り付けます。側面のスラスターは、コの字のクリップに外装を被せる様な2パーツ構成。コの字のミゾに、自分を保持すると肩アーマー端パーツの軸をハサんであり、変身時には回転すると同時に肩アーマー端パーツも移動させます。肩上面は、肩関節軸を通す縦壁の上にC字形ヒンジの二重関節で接続。変身時には上に持ち上がります。



 です。肩ブロックは箱状にワンパーツ成形。C字ハメ込み式の肩関節に下から被せる構成で、肩アーマーに隠れる上とボディ側はオープンになっています。

 上腕は筒状に成形。後ろの突起が少し大きめになっているのがヒジアーマーの代わりなんでしょうか。ここは無変形ですが、他の部分と同様に斜めのラインが入れてあり、左右の区別のある上腕となっています。

 ヒジは、ハサミ込み式の二重関節。関節のスキマが小さいデザインで、丸モールドの部分で曲げると45度程度しか曲がりません。大きく曲げたい時には、前腕側の関節を先に曲げてみて下さい。2箇所の可動範囲をフルに使えて、135度くらいまで曲げられますよ。



 前腕は、前半と後半の内部フレームを長穴でつなぐ事で、伸縮ギミックを再現しています。連結したフレームに箱状のサイコフレームを横から被せ、横に拡張する甲ユニットをアームで連結。さらに甲からはサーベルホルダーが展開します。サーベルホルダーは手首の張り出しに塞がれて、デストロイモードにならないと前まで展開出来ない仕組み。ここもリミッターというか、普段は使用武器を標準的な物に限定する狙いがあるのかも知れません。

 内側と、スライドする袖部分の外装は被せて固定してありますが、前後面のヒジ付近の外装は、甲ユニットにヒンジで接続してあります。固定式でないのは、甲が真横ではなく、斜め前に引き出されるための用心でしょうか。外装を真横まで開いて、さらにビームサーベルを前に展開すると、なんだかボウガンみたいで隠し武器に使えそうなんですけど。ヒンジ部分に開けられた角穴はハードポイントになっていて、シールドやビームマグナムをマウント可能。前後両側に有るので拡張性は高いですね。



腕が変形してビームの矢を発射します。(ウソ)

 手首は、左右とも可動指タイプの物が付属します。一体成形された3本指は切り離し可能。手首関節はスイング可能ですが、手の甲を切り欠いてないため、内側に向けたスイングにほぼ特化しています。手の平には突起が有り、武器類のグリップに設けられたスリットに対応します。

 バックパックは、サイコフレームをハサミ込んでの前後貼り合わせ。ユニコーンモードでのメインバーニアは2発ですが、これと同じバーニアパーツがバックパック横とリアスカート、スネ後部の開閉式スラスターに使われていて、デストロイモードでの推力は4倍と考えて良いのかも知れません。中に閉じ込めてある背中へのジョイントは前後に細長いパーツで、ハードポイントの内部パーツを兼ねています。



「その323 HGUCユニコーンガンダム デストロイモードの巻」で「頭部だけ変身したら地味なのでは?」という話をしましたが、実際に試してみたのがコチラ。かなり地味ですね。かと言って、最初から派手な色を散りばめると、せっかくユニコーンという名前なのに、純白の外観ではなくなってしまって勿体無いのです。ある意味、PS装甲をメカ的にやっちゃったのがユニコーンだと言えるかも知れませんし、宇宙世紀にPS装甲が存在したら、こんなアイデアは出てこなかったかも知れませんね。

 後方センサーは、クリアーピンクのセンサー面パーツがヒンジを兼ねていて、変身時に90度回転。外装は後ハメ可能です。サーベルホルダーは、バックパックに埋没・一体化したポジションから、ボール可動と軸可動で展開。と同時に、サーベルに隠れていたサイコフレームが露出します。丸モールドのフチだけを別パーツ化してある徹底ぶりに驚きましたが、色分けがクッキリして効果的ですね。

 武装です。ビームマグナムは、前部・後部とも2パーツ貼り合わせ。銃口も前後2パーツを連結してあります。前後のユニットは左右のロッドで接続され、前後スライドする事でEパックをハサミ込む仕組み。スライド距離は短く、前後を密着させる機構ではありません。センサーは、C字のハメ込みで上から取り付け。動く訳ではありませんが、後ハメにも都合の良い接続方法ですね。フォアグリップと腕へのジョイントは、伸縮部のロッドに取り付けてあり、若干の前後移動が可能です。後部上面には、別の引き出し式ジョイントが有り、これはバックパックにマウントする時に使います。



ビームマグナムのEパック着脱ギミックと、ジョイント引き出しギミック。下はVer.Ka付属の物で、成形色が異なります。

 Eパックは、5個単位でまとめて連結し、端の接続面は持ち手を付けて塞ぎます。これはカバーも兼ねてるんでしょうね。キットには15個+余り1個のEパックと3個の持ち手が付属、ビームマグナムに装着する他、予備のEパックをリアスカートにマウントする事が可能です。キットをいくつも買えば円になるまで連結出来そうなんですが、残念ながらセットしたEパックの上端はツメで押さえてあり、完全な円にしたままの使用は出来ない様です。円と銃口がビスト財団のマークを形作った時、最強の威力を発揮するかと思ったのに・・・ブツブツ。



キット2体分のEパックを連結してあります。

 ハイパーバズーカは、筒パーツ3個を連結した前部を、左右貼り合わせの後部でハサミ込み。収納時はコンパクトですが、砲身を伸ばし、後端のマガジン着脱部を引き出すと、MSの全長に近いサイズになります。砲口下のセンサーと後部上面のセンサーカバーは別パーツ化。フォアグリップは、折り畳むと砲身に固定される仕組みになっています。保持用のスリットはグリップだけでなく、フォアグリップにも設置。後部上面からジョイントを引き出せば、背負わせる事が可能です。

 ハイパーバズーカのマガジンは、、一体成形された砲弾後部を左右からハサミ込む3パーツ構成。リアスカートにマウント可能ですが、予備マガジンは付属していません。



マガジンの着脱と、砲身の伸縮ギミック。(上はVer.Ka付属の物です。)

 シールドは、サイコフレームのブレードがハサミの様な要領でX字形に展開。表面パーツは上下2枚に分かれていて、下側パーツがレールでスライドして面積が拡大、中央のIフィールドジェネレーターが露出します。良く知りませんが、実機では裏面のロッドが伸縮するんでしょうか?

 腕への接続ジョイントも上下に移動するので、装備した高さの調節が可能です。このジョイントは根元で回転し、途中で二段階に折れ曲がる複雑な物。腕前後のハードポイントを利用しながら腕側面にシールドを配置、また、腕を振らずにジョイントの調節だけで向きの調節が出来ます。ジョイントの裏側には腕用とは別規格のハメ込みピンが有り、こちらは背負わせる時に利用します。本体上部には初代ガンダムののぞき窓を連想させる持ち手が有り、実際に握らせる事が出来ますよ。



クリアーピンクのビーム刃は、Ver.Kaに付属する物です。

 ビームサーベルは、スライド金型を使ったワンパーツ成形で、4本付属。手の平に接続するスリットは両面に有り、どの方向から見ても印象が同じになる様に、デザインに組み込まれている感じですね。背中のサーベルは、真上に立てるとアンテナに干渉する事が有り、改めて「ギリギリまで長くした」というアンテナの長さを実感させられます。顔を大きく横に向ける時には、サーベルを反らせてアンテナの軌跡に入らない様にすると、不自然な印象にならなくて良いかも知れません。

 ビーム刃は2本付属。今回発売の物はクリアーブルー、Ver.Kaではクリアーピンクで成形されています。アニメに合わせてクリアーブルーになったと聞いていたんですが、実際のアニメではピンクの様です。読者の方からは「関係者向けの試写の段階ではユニコーンのビームサーベルは青だったそうです」という情報も頂いています。自分では確認出来ていないのですが、参考として紹介させて頂きます。(シンイチさん、吉道さん、情報をありがとうございました。)



 電撃ホビーマガジン2010年4月号のインタビュー記事によると「連邦はピンク系、ジオンは黄色系」と決めてあるそうで、ユニコーンに中立性を持たせようとして一旦は青に決まっていたのか、譲渡後に調整されるハズだったのか、2話以降で青になるのか。何しろ連邦のために作られた機体をジオンに譲ろうとしていただけに、興味深いですね。

 組立時間は、ユニコーン本体だけで5時間30分でした。HDカラー版はブルーレイ映像をイメージしたグロス(光沢)成形のため、キズが付かない様にと普段よりゲート処理を丁寧に行いました。通常版なら、もっと手早く組めると思います。今回の新規パーツで可動範囲が拡大して嬉しいのは確かですが、スネのスラスターが開かず最大性能を封印しているといった、モードの持つ意味合いの再現性においては、Ver.Kaの方が面白いとも言え、今後もこちらで組む意義は十分に有ると思います。従来パーツも余りパーツとして付属していますから、興味のある方は試してみられてはどうでしょうか。

 一見すると変化する前も後も人間体形であるため、Z等の可変MSよりも変化が少ない様に思えますが、実際に組んでみるとはるかに複雑かも知れません。可変MSがボディの変化によって手足の配置を変えたり、何かで覆われたりするのに対して、変身は全身の隅々まで変化を起こしますからね。関節の近くだろうと容赦なく。と言うより、変化に関節の曲げを一切使ってないので、可動と別にギミックを必要とします。変わってないのは上腕とゲンコツくらい?ギミック好きの人には、一度体験しておく事をオススメしますよ。

 長くなりましたので、MSケージは機会を改めて紹介したいと思います。


 おまけ

 その後もコツコツと集めているサウンドガイアメモリシリーズですが、新発売されたサウンドガイアメモリ2を全7種とも買って、コレクションは14本になりました。ルナはすでに持ってるカプセル売りとダブるので買うつもりは無かったんですが、今回のルナとトリガーには翔太郎・フィリップの決めゼリフも入ってるという事を、店頭で知った瞬間に欲しくなりました。



 ズラリと並べると壮観ですね。さらに次々とボタンを押していくと「サイクロン!ジョーカー!・・・」と 、最初はWらしいものの、途中から 「・・・ファイズ!ヒビキ!カブト!電王!」と なんだかケータッチみたいになってきます(笑)。途中にもう一人いたような気もするんですが・・・次回以降で全員揃う事に期待しましょう。



重ねて置ける様に、スイッチに当たる底面にスキマが出来る様にデザインされてるのが気が利いてますね。ちなみに、上の写真の様に重ねて置いて、左右に一斉にズラしてやると、一度に喋りだして面白いですよ。騒々しい時の教室みたいです。

 それにしても、これだけの数の物の一つずつに電池とスピーカーが入ってる割にはリーズナブルですよね。この手軽さで、劇中と同じ音声でゴッゴ遊びが出来るんですから。音声ライブラリと思えば、CDを買い集めるのにも似てるかも知れません。本物(トイ)を持っている人にとっても、あまり紛失を気にせず持ち歩ける、予備として重宝するんじゃないかなと思うので、食玩扱いでの販売は今後も続けて欲しいですね。

 ふと思ったんですが、これ、自分の声を録音出来たら面白いでしょうね。ガイアメモリの形をした、短時間のボイスレコーダーですよ。「オレだ。今日は帰りが遅くなるので探さないで下さい。」とか、例の口調で「おかわり!」とか、そういうのを吹き込んで、ボタンを押したりベルトにセットしたら声が出る訳ですよ。幸いな事にウチのヨメさん、所長と同じ名前だし(笑)。MP3プレーヤーとかでも安価で良いのが出てるらしいですから、ぜひ前向きに検討して頂きたいと思います。

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その319 HGUCクシャトリヤの巻
その202 MG Hi−νガンダムの巻
その203 MG&1/100 νガンダムの巻

 2010.4.2 健 竹史


 2010.4.3 追記

 失礼、録音可能なメモリ、すでに有るそうです。



仮面ライダーW メモリガジェットシリーズ05 フロッグポッド

 フロッグポッド、実際に使用可能だったとは・・・実に興味深い。


  

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