健さんの
プラモコラム

その337
 HGUC F2ザクの巻

 HGUC 1/144
 MS−06F−2 ザクUF2型/バンダイ/
 「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」に登場
2010年2月発売 税別初出価格1500円



 久々の0083ネタで、F2ザクがついに登場です。ザク系MSの中でも固定ファンが多いと思われる機体ですから、ノウハウやら考証やらが熟すのを待って、ようやくの発売という所でしょうか。1/144の08小隊版もグレードとしてはHGですし、これで標準的なザク系のMSは一通り、現在のガンプラ仕様で揃った事になるのかな?

 さて、このタイミングで、宇宙世紀以外のガンダムワールドを扱う新カテゴリー「HGAUC(ハイグレード・アクロス・ザ・ユニバーサルセンチュリー)が始動する訳ですが・・・なるほど、そうまでしてボルジャーノンを発売しようと・・・期待していいんですね?ね?

 では、このキットの先にどんなHGボルジャーノンが待っているのか、そんな気持ちでキットに目を通していきましょう。



 頭部は、モノアイシールドのラインを境に本体と頭蓋を貼り合わせ。動力パイプは本体上から仕込んで、前から差し込むクチバシで押さえてあります。モノアイはドーナツ形のモノアイシールドにモールドされていて、左右に可動。アゴの下のツマミで操作出来る様になっています。

 頭蓋パーツは3種付属。通常タイプ、アンテナ付の指揮官機タイプ、アップリケアーマーの付いたタイプの3種です、んがふっふ。アップリケアーマーはMGでは接着式でしたが、今回は一体成形してあり、厚みを押さえた表現になりました。ある程度厚みが有った方が違いが際立って面白いかな?と思いますが。予備知識が無いとハッチと勘違いしそうです。



 は、ポリ製の二重関節。HGUCザクも前後可動が可能でしたが、今回は全方向にズラし、傾ける事が出来る様になりました。これ、ものすごく表情豊かになりますよ。荒くれ者が多いイメージのある0083のザクらしい、ガラの悪そうなガン飛ばしが可能です。

 ボディです。は、黒い芯パーツを前後貼り合わせておいてから、エリ内側との外装を取り付けます。完成後に芯パーツが露出するのは胸板(コクピット)だけですね。肩関節は前に引き出し可能。今回は00セカンドシ−ズン用のポリキャップをカバーパーツで覆って使っています。



頭蓋パーツは通常タイプの他、アンテナ付(画像)と、アップリケアーマー付(右上)の物が付属します。

 ウエストはワンパーツ成形で、フンドシの上から被せる様に固定。今回は動力パイプが有る関係で、腹と腰の間ではなく、胸と腹の間でヒネリ可動を行います。胸板と腹が噛み合ったデザインのため、ボールジョイントを前寄りに配置して干渉を軽減。上に引き出せば、より大きくヒネる事が出来ますよ。(胸と腹の間にスキマが出来ますが・・・まあドムトローペンに斬られたと思って:笑)

 です。股関節軸は、フンドシ下から後ハメ式で、前後スイングが可能。フロントスカートは、ボディ中央の動力パイプ押さえパーツの裏からセット。パイプの途切れた中央部分がC字ヒンジになっていて、左右つながったデザインのため一体で動きます。サイドスカートは、ウエストに仕込んだポリキャップで一軸可動。動力パイプ位置が低く、スカートを貫通する形でパイプ押さえの留め具を取り付けるため、可動範囲は広くありません。リアスカートは、ウエスト後部と一体成形で固定式。上部にはバズーカラックがモールドで表現されています。



 サイドスカートには片側4つ、リアスカートには2つの角穴(ウェポンラッチ)が有りますが、真横と真後ろの上の列、合計3箇所には、付属の武器類を実際に装備可能です。HGUCドムトローペンの角穴とサイズが統一してあると、武器の貸し借りが出来てより楽しめたと思うんですが。

 です。股関節は、ポリキャップを使った二軸可動。これにモモ上部のヒネリを加えて三軸可動となっています。00シリーズで良く見られる構造ですが、ザクの様に太いモモに組み込まれると、モモ上部のポリキャップが中央ではなく、内寄りに配置されている事が良く分かります。



 モモは、スライド金型を使って外装を筒状に成形。MGかと思う様なパーツ構成ですが、横から動力パイプが入って来るザクの場合、中にハメ込みピン等が無い方が都合が良いのは確かですね。モモ上部でヒネるなら尚更です。キットではモモ上部とヒザ関節をモモの中で接続してあり、モモパーツからヒネリ軸受けの役割も取り払っています。

 ヒザは、後ハメ可能な二重関節。上の関節パーツをヒザメカパーツで左右からハサミ込んでありますが、ヒザアーマーが表面から貼り付けてあり、合わせ目が目立つ事はありません。ヒザアーマーはMGでは丸みを強調してありましたが、今回はモモのラインと連続した面構成。HGUCの方が設定画には近い様です。



 スネは、ヒザ下側の関節パーツと足首関節を左右からハサミ込み、正面パーツを取り付ける3パーツ構成。フクラハギの膨らみに沿った分割で、合わせ目が気になりません。下端の分割なんか、厚みに対して斜めに噛み合っているので、スジ彫りにしか見えないほど。成形方向から見ると垂直なのかも知れませんが。側面後部のバーニアは、カバーごと別パーツ化してあります。

 足首関節は、上が二軸可動、下がボールジョイントの二重関節。さらにクツ内部のメカパーツが、クツの中でツマ先立ちの様に引き出せ、傾けられる仕組みになっています。HGUCザクの特殊な多重関節を知っているのでスッキリした印象に感じますが、それでも実質三重関節なんですね。は内部メカパーツに固定してあるので、引き出しや傾けに追従して動きます。色分けの意味でも別パーツ化の必要が有る部分ですが、当時からここを分割するべきという考えが有って色指定されていたのかな?



別売のアクションベースを使用しています。
このキットにはアクションベースは付属していません。

 左肩のアーマーは、前後貼り合わせて横のスパイクを取り付ける構成。肩ブロック横のピンにポリキャップで接続してあります。MS本体が従来のキットより繊細で凝ったポージングが出来る様になっているので、アーマー自体もヒネリを積極的に利用してやると、表現の幅が広がるんじゃないかと思います。

 右肩のシールドは、表面と裏面の2パーツ貼り合わせ。球体ポリキャップで接続してあり自由可動しますが、一番奥まで押し込むと接続部にスキマが全く無くなり、プラモっぽい接続ピンを完全に隠せます。従来の物よりが狭く、肩上面をしっかり覆ってあります。



肩は二重関節になり、上下可動が充実。

 肩関節は、00セカンドシーズン用のポリキャップを採用した事により、胸側がボールジョイントになりました。ポリキャップ隠しを兼ねる関節パーツを通して、肩ブロック側は従来通りの軸可動。結果、このキットでは肩が二重関節になりました。怒り肩・なで肩の表現も自在になり、軸を前にしか引き出せないのに胸を張ることが可能。ショルダーアタックも、肩を胸側でも腕側でも振ることが出来、同時に上にも持ち上げられるので、これまでより緊張感あふれたポージングが出来ると思います。



HGUCザク(左)との、ショルダーアタックの比較。

 です。肩ブロックは前後貼り合わせ。長方形ではなく、下の辺が少し傾いた台形になっています。設定画の背面を見ると、確かにそんな印象ですね。

 上腕は筒状にワンパーツ成形。丸みを帯びた形状で、ヒジを曲げると、前腕とスキマ無く密着します。MGの様にスキを持たせて二重関節にしてあるのも良いですが、丸モールドにキッチリ沿ったスキの無い造形もまた良いものですね。



 ヒジは、関節パーツをヒジメカパーツで左右からハサミ込んであります。肩ブロックとは上腕の中で接続。ヒザもそうですが、00セカンドシーズン用の小型高性能のポリキャップは良いですね。上腕やモモの外装が無くても関節が成立するので、可動を活かしたままダメージモデルを作ったりして遊べそうです。この辺は00シリーズよりも宇宙世紀物の方が需要が高いんじゃないでしょうか。



 前腕は、ヒジ関節の下側をハサミ込んで、前後貼り合わせ。が2分割に都合の良いデザインになっているので、合わせ目の処理は必要ありません。ヒジアーマーは同色なので、甲と一体成形。手首関節用のポリキャップは、メカ色のパーツで囲ってハサミ込んでやりますが、スイング可動は有りません。



 手首は、左右のリアルなゲンコツと、右の武器持ち手が付属します。武器持ち手と武器のグリップは突起とスリットで接続出来ますが、手の平側がスリットになっているので、例えばHGUC量産型ザクなど、従来キットに付属する武器も持たせる事が出来ますね。前腕とストックの干渉を避けるため、武器持ち手の手首関節には、少し角度が付けてあります。



HGUCザクに付属するザクバズーカを構えた例。(このキットには付属しません。)

 ランドセルは、バーニア付近のメカパーツと外装を組み合わせる構成。バーニアは極小ボールジョイントで接続してあります。可動範囲は広いですが、普段は密着させておいた方が見映えが良いでしょう。



ウエストをヒネった時の動力パイプ。左右で長さが違って見えるので、調整して差を少なくしてやると良いでしょう。

 腹部動力パイプは、平面的に成形された軟質パーツをカーブ部分で折り曲げて使用。前端は固定されていますが、後端はランドセルの中に、長さに余裕を持たせて通してあります。これはウエストのスイング可動を妨げないため。と言っても、接続口から無駄にパイプが引き出され、左右で長さが違って見えると目立ちますから、可能な範囲で押し込んでやると良いかも。思い切って左右のパイプを、ランドセル内でつないでしまっても良かったかも知れないなあ、と思います。

 武装です。MMP−78 120mmザクマシンガンは、2パーツ貼り合わせの本体に銃口を取り付け、C字のハメ込みで可動するスコープフォアグリップを取り付けます。グリップには突起が有り、右手にのみ対応。ドラムマガジンは2個付属します。これは関節パーツを収めた同一2枚のランナーに含まれるため、今後バリエーション展開が行われても必ず2個付属する事になりそう。数が揃うと、腰にたくさん予備マガジンを吊り下げた機体の再現も容易になるでしょう。



 このマシンガンは、ドラムマガジンの他に対空砲弾マガジンも使えるという設定。MGではマガジンを2種付属させて再現していましたが、今回はドラムマガジンを外すと、そこにセットした対空砲弾マガジンがモールドされている、という再現方法になりました。紛失の心配を考えてもベターな解決法でしょう。



矢印の部分が対空砲弾マガジンです。

 MMP−80 90mmマシンガンは、2パーツ貼り合わせの本体と銃口の3パーツ構成。HGUCドムトローペンゲルググマリーネの物より若干大きく、モールドも微妙に異なる新規設計です。実は先の2キットの物は排莢穴が突モールドになっていて、今回の方がより設定に近いと言えそうです。マガジンの着脱ギミックは無く、設定から受ける太い印象を良く再現してあります。



 ヒートホークはワンパーツ成形。C字形のホルダーを介してスカートにマウント可能です。スカートのウェポンラッチが角穴となっているため、ホルダーの差し込みピンは角形で、腰に付けた時に程良く傾くように角度が付けてあります。



 3連装ミサイルポッドは、スネにハメ込んだベルト部分を、前後2パーツでハサミ込んで取り付け。スネのスラスターはベルトを上手く避けた配置になっていますが、噴射がミサイルにかからない様に、なるべく下に向けて使った方がいいかも(笑)。スネ正面が張り出した形なのでベルトが回る事は有りませんが、浮き上がる事は有るので、ポーズを付けた後で密着させてやりましょう。ミサイルの頭は発射口と一体成形してあります。



 面白いのはベルトの取付方法です。モモ上部のヒネリ部分から足を一度引き抜いて、上から通してセットします。ヒザを外してスネの上からセットしていたHGUC量産型ザクと似てはいますが・・・この取付方法に合わせてと言うか利用してと言うか、脚をまるごと着脱可能にしたかった事は明白ですね。後でデザートカラーのF2を買えば、上半身と脚を自在にスクランブル合体させて、上下色違いの機体を再現出来るという訳です。



 ハンドグレネードは、収納状態で2個一体成形。スカートのウェポンラッチに装備可能です。使用時には柄が伸びるという設定ですが、この状態は再現されていません。サイズは、HGUCザクU改(FZザク)の物よりほんの少し大きく、HGUCギラズールの物よりずいぶん小さくなっています。



 組立時間は1時間半でした。初めて見るパーツ分割が多そうに感じたのでゲート処理をいつもより丁寧にやったので、もっと短時間でも組めると思います。値段はHGUCザクより高くなってますが、良く錬られた組みやすいパーツ構成に加えて、オプション頭部も武器も、バリエーションごとに選んで付属させるのではなく、可能な限り標準で付属させようというサービスの良い内容になっています。プレイバリューからすると割高感は感じないんじゃないでしょうか。ミサイルポッドまで毎回付属するみたいですからね。

 今後の展開ですが、多色成形ランナーの中に色の区分けを切り替える用意がされている事から、様々な色分けにも対応出来そうです。手足とボディ、胸板まで同色のノイエン・ビッター機とか、ほぼ全身デザートカラーの物とか。すでに発売が決まっている連邦カラーは胸脇と腰が別色ですが、その再現のため胸脇パーツが多色成形ランナーに配置してあります。



各種ザクシリーズとの比較。左からFGザク、HGUCザク、HGUCザクF2、HGUCザクFZ。戦争も末期になると資源が不足したのか、顔がどんどんコンパクトになっていきます(違)。
(クリックすると拡大します。)

 キンバライド鉱山基地には6機のザクが所属、対アルビオン戦時の装備も細かく設定されています。MMP−80用予備マガジンや対空砲弾マガジン、ロケットブースター付の機体も、早く発売して欲しいものですね。


 おまけ



 10年は戦えるほど買い込んだつもりだった我が家のシャア専用赤いカレーヌードルも、残すところあと2食。よく考えたら(気付いてたクセに)、そもそも賞味期限が有る物なんで10年は戦えないんですが。そんな戦況の折、近所のファミリーマートで、近い味のカップヌードルを見つけました。日清のレッドカレーヌードルであります。



 豚肉が鶏肉に、チーズがフライドポテトに変わっている等、全く同じという訳ではないんですけども、とりあえず、欲しくなったら今後はコレかな?と思っています。残念ながらこれも数量限定らしいんですけど、好評だったら今後の定番に加わるかも知れませんし。ボク的には、勝手に「クワトロヌードル」と呼ばせて頂きます。専用じゃなくて、みんなも真似して構わない、ディアスレッドなのです。



 ボクの周りには「3倍辛い」という謳い文句に恐れをなして、シャア専用ヌードルに手を出さなかった人が結構いたんですが、ほんの3倍です。赤色のスパイスにこだわっただけで、5倍や10倍じゃありません。今回のレッドカレーヌードルも、そんなに変わらない辛さなのでは?決して激辛というレベルの物ではないので、ぜひチャレンジしてみて下さい。

 レッドカレーヌードル商品情報

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その320おまけ記事
 シャア専用ガラスカップ(赤いカレーヌードルレフィル付)


 2010.3.11 健 竹史

  

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