健さんのプラモコラム　その３３２・ＨＧ　ダブルオーガンダム　セブンソード／Ｇの巻

健さんの
プラモコラム

その３３２
　ＨＧ　ダブルオーガンダム
　セブンソード／Ｇの巻

　1/144　ＧＮ－０００ＧＮＨＷ／７ＳＧ
ダブルオーガンダム　セブンソード／Ｇ
バンダイ／
　「機動戦士ガンダム００Ｖ戦記」に登場
２０１０年２月発売　税別初出価格１６００円

　ＴＶは完結してもまだまだ続く００ワールド、ＨＧダブルオーが新装備付きで発売です。セブンソード／Ｇはセカンドシーズン最終回以降の姿だそうで、ダブルオークアンタの前に乗っていた機体として、映画にも出して欲しいなあ、なんて思いますが、どうなりますか。失われた片方のＧＮドライブの代わりに大型のＧＮコンデンサーを搭載してるそうで、トランザムが使えず序盤で苦戦するとか、そんな展開も良いんじゃないかなと。（事前情報をシャットアウトして妄想真っ最中）

　残念なのは、ＧＮドライブに相性がある事ですね。同調さえ可能なら、ＧＮコンデンサーをアリオスに押し付けて、アリオスのＧＮドライブを（略）

レンズパーツの底面のみ、色分けシールを貼ってあります。

　これまでオーライザーが担ってきたツインドライブを安定化させる役割は、すでに開発されていたセブンソード（七本の剣）にシステムを搭載して解決。右肩に追加されたＧＮソードⅡブラスターは、剣ではなく銃（ＧＵＮ）として数えて、「エイトソード」ではなく「セブンソード／Ｇ」と呼ばれます。・・・よく分かりませんが「内山田洋とクール・ファイブ」みたいな感じでしょうか。もしかして中の人が「セブン」という名に愛着を感じて（略）

　さて、無駄話はこれくらいにして本題に参りましょう。元キットから変更ない部分についてはその２６８　ＨＧダブルオーガンダムの巻を参照下さい。

　ＧＮソードⅡロングは、ダブルオーが腰に装備していたＧＮソードⅡの刃が大型化したもの。新しい刃は貼り合わせ＋根元の３パーツ構成で、厚みを出すと同時に、折り畳み式のフォアグリップをハサミ込み。従来より刃がボリュームアップして重たくなった分、腰に装備した時に垂れ下がりやすくなりました。上級者はピンのキツさを調整してやると、ポジションが決まりやすくなって良いと思います。

　刃を９０度ヒネってライフルモードに変化するギミックは引き継がれていて、今回も一旦取り外して差し直す事で再現しています。両手でライフルを構えるダブルオーって、なんだか新鮮ですね。

　ＧＮソードⅡショートも、ＧＮソードⅡの刃の部分が新規になった物。ライフルモードはコンパクトで、従来の物より使いやすそうにも見えます。ソードモードはエクシアが使ったＧＮビームダガーに代わる投擲武器だそうで、射出した先端部をワイヤーで回収して何度でも使えます。この運用思想は、ビームサーベルが普及していなかったファーストシーズン時にこそ重要だったかな？（笑）

　キットでも刃を途中で分割してあり、射出状態を再現可能。ワイヤーの再現にはジョイントパーツを取り付けたリード線を使ってありますが、付属するリード線は１０センチ程度と短めです。ビーム発射口は分離する先端側に付いていますが、射出後にビームは使えるのかな？

別売のアクションベースを使用しています。
このキットにはアクションベースは付属していません。

　ロングもショートも、機関部が従来のＧＮソードⅡと共通なので、オーライザーやダブルオーライザーに付属する、連結状態のグリップパーツを使えば、２本を連結する事も可能ですね。グリップが重心から外れるので、使いにくいかも知れませんが。

説明書には載っていませんが、ロングとショートを連結してみました。（連結再現用の差し替えパーツは、このキットには付属していません。）

　また、従来の刃も余りパーツとして付属するので、差し替えてノーマルのＧＮソードⅡを再現する事も出来ます。すでに何度もダブルオーを買ったので持っているという人は（苦笑）、オリジナル武器に改造したり、エフェクトを付け足しても良いかも知れません。

　ＧＮカタールは、スネの横に追加された新装備。クリアーグリーンの刃を白パーツでハサミ込み、さらに青い本体でハサミ込んであります。グリップはスライド収納式。キットでは引き出しやすい様に、小さな突起を付けてあります。斬撃武器の多いダブルオーですが、これまでの物と持ち方が違っていて、またポーズの幅が広がりそうです。ガンダム作品ではポピュラーなヒート系の剣ながら、発熱と同時に接触物に熱移動させる事で、自身の耐熱温度以上での攻撃が可能という設定。いかにもダブルオーらしいハイテク兵器なのです。

前に回せばヒザ蹴りにも使えるかな？

　ＧＮカタールを装備するため、ヒザアーマーは新規パーツとなりました。フタをした筒パーツを前後分割のアーマーで閉じ込める構成で、ダブルオー本体で唯一の変更箇所となっています。恐らく筒の部分がＧＮコンデンサーで、マウント時にエネルギーをチャージしてるんでしょうね。キットのＧＮカタールは取付のために穴が開いていますが、本来は両面共通のデザインなんでしょうか。ヒザ側のピンの先端には、それっぽいディテールが入っていても良かったかも知れませんね。

　ＧＮバスターソードⅡは、この機体で一番大型の武装。ハサミ込み式のスライドレールで、刃とグリップが伸縮可動。横幅方向の展開はパーツをズラした位置に差し直す事で展開を再現、ツバはＣ形ヒンジで開閉します。ツバを展開した状態がソードモード。グリップの上半分は四角形ですが、下半分は八角形になっています。これは右手で上半分を持たせて保持し、下半分に左手を添えさせる事を想定した、両手持ちへの配慮ですね。

　シールドモードでは、裏面のグリップを展開して握らせ、突起で前腕のハードポイントに接続します。刃と両横のパーツが展開する事で面積が広がると同時にスキマが出来、ＧＮフィールドを展開します。

　収納形態では、グリップを引き出すことで裏面に円形の空洞が出現。ここが肩のコーンに被さる様にして、左肩にマウント。この状態で使えるのか不明ですが、ＧＮドライブと直結した配置なので、恐らくＧＮフィールドの展開も可能なんじゃないかと想像してます。

左から、ＧＮバスターソードⅡの収納状態、ＧＮソードモード、ＧＮシールドモード。ＧＮシールドモードは説明のため、片方の差し替えパーツを取り外してあります。

　ＧＮソードⅡブラスターは、剣よりも銃としての機能に比重を置いた、「／Ｇ」としての新装備。説明書にはモードチェンジの説明が無く、前腕に固定するのが標準的な持ち方の様です。右肩にマウントする時は、グリップを２つに割って１８０度に展開、肩のコーンとの干渉をかわします。

　本体は、クリアー成形のセンサーと刃、可動式のグリップをハサミ込んでの貼り合わせ。銃口、ストック、フォアグリップ、腕カバーを取り付ければ完成です。腕カバーが前腕へ接続される仕組みはＧＮソードⅢと同様。ＧＮソードⅢから刃の折り畳み機能を廃止し、刃と同じ長さの大型火器を被せた様な構成ですが、センサーやグリップ周辺はＧＮソードⅡをベースにしています。

　キットでもストックには互換性が有り、つまり２体分買えば、連結状態のストックを使って連結出来るという事ですね。（干渉する腕カバーは外す必要が有るでしょうけど。）また、右肩にマウントするために差し込みピンは角になっていますが、ＧＮソードⅡのストックと交換すれば、腰にも装備出来ますよ。

　この他、腰後部にはこれまでと同じＧＮビームサーベルを２本装備。クリアーのビーム刃は、新規ランナーで成形され、２本付属しています。

オーライザーやＧＮソードⅢ、２体分のＧＮダブルシールドもミックスして、「ぼくの考えた最高額の・・・じゃなかった、「ぼくの考えた最強のダブルオーガンダム」にしてみました。意外と好みかも（笑）。

　組立時間は１時間２５分でした。どの武器にも何らかのギミックが仕込んであって、なかなか楽しいキットだと思います。身軽な状態で武器を１種類だけ構えてもカッコ良いので、フル装備ばかりでなく、色んな組み合わせを楽しんでみて下さい。毎回付けたり外したりするのも面倒ですし、なるべく左右均等で軽量な方が、飾り台との相性も良いですからね。

　しかしコレ、武器が２セットあればもっと遊べそうなんですけどね。両肩にＧＮバスターソードⅡ、両腰にＧＮソードⅡブラスターとか。そうだ！パーツ構成はそのままで、パーツリストのＦランナーに派手に×印を付けて、改めて「セブンソード」として発売してみては？（おいおい！）

　おまけ