健さんの
プラモコラム

その325
 MG
 Vガンダム
の巻

 MG 1/100
 LM312V04 ヴィクトリーガンダム
 (LM312V06 ヴィクトリーガンダムヘキサ)
 Ver.Ka/バンダイ/
 「機動戦士Vガンダム」に登場
2009年12月発売 税別初出価格3800円



 可動パーツをABSで構成したキットが発売され、変形ギミックが洗練され、パーツ分割が絶妙になっていく度に、全てこのキットにつながっていくのだと感じていた人は、少なくないと思います。可変1/60キットも発売されず、長年待ち続けたVガンダムが、ついに発売。「今だからできた高密度「匠」仕様」のフレーズにも納得、むしろ、こんなに早く実現するとは思ってなかったかも。

 これが出来たらもう、難題らしい難題と言えばジョンブルガンダムグランドガンダムに変身するくらいしか・・・え?他の四天王?だってユニコーンも変身出来たし・・・やっぱりあと3年くらいは必要ですか?えー、まあいいや。本題へ参りましょう。



 まずはコアファイターから。頭部の異なる物を2機組み立てます。

 頭部は、目と頭頂部カメラをクリアーパーツで成形。アゴと一体のクマドリと、その上にマスクを重ね、頭部フレームに組み付けます。ヘルメットは前後分割、耳のダクトやバルカンは、フレームパーツが露出する事で色分けしてあります。



 アンテナは、プラと軟質樹脂から選択して取り付け。変形モデルという事もあって、ボクは破損の心配の少ない軟質樹脂パーツを選択しました。オデコセンサーで押さえて取り付けます。チョンマゲは別パーツ化してあり、上からセット。は二重関節ですが、首自体はエリ内側に固定されて動かず、そこに差し込むピンが、軸可動とボール可動する仕組みです。

 ヘキサタイプの頭部は、オデコ周辺の黒パーツに赤いセンサーパーツを組み合わせて、ヘルメットにセット。チョンマゲも専用のパーツを使用します。耳のアンテナは、前部に白いパーツを被せる2パーツ構成。通信・索敵機能を強化してあり、通常のVガンダムより高性能なハズなんですが、某クイズ番組の影響で、ヘキサと聞くとアレなイメージが(略)



頭部違いのVガンダムとVガンダムヘキサ。肩上のインテイクは成形色が2色用意されていますが、これはTV版と一部のイラストの塗り分けを再現したもの。Vとヘキサでカラーリングが異なる訳ではありません。

 は、エリパーツに固定され、軸受けに徹しています。エリの下にはインテイクを取り付け。エリは左右のピンで胸内側のレールにハメ込んであり、変形時に上下スライドする他、MS時に若干のスイングが可能です。首を完全に引き上げるのが難しい場合は、最後に機体下面のスキマから工具等で押してやると良いでしょう。

 コクピットは、ヒザから上を再現したパイロットフィギュアをシートに座らせ、上からセット。ウッソとマーベットさんが付属し、説明書ではVにウッソ、ヘキサにマーベットさんを座らせる様に指定してあります。体格はあまり違いませんが、バストの造形にハッキリと差を付けてあります(笑)。



 キャノピーは、機首外装とコクピット内装のスキマに差し込んで取り付け。は無いものの、引き出せば開閉を再現出来るのかな?と思ったんですが、残念ながら胸板を組み終わった後では、開閉は出来ない様です。

 機首は、コクピットより前の部分が変形時に折れ曲がります。先端のグレー部分は内部フレームを露出させて色分け、このすぐ後ろにヒンジが有り、上面の黒いパーツが上に開いて、胸中央の赤いアーマーを機首内部に収納します。



コクピットがせり出すギミックを再現。合体状態で引き出すよりも、下半身を分離した状態で引き出し、後で合体させる方が簡単な様です。
フロントスカートは水平に起き上がり、ステップになります。
右は、コアファイターの傾いた配置を分かり易く再現した参考画像です。

 ボディは、内側にスライドレールが付いたフレームパーツでコクピットと首を左右からハサミ込み、それを前後から外装で覆います。は上下、コクピットは前後にスライド。しかも首が収まっていたスペースにコクピットが引っ込むため、収納スペースが重複しています。胸フレームの内壁は2本のレールが十字に交差していて、なかなか面白いですよ。

 肩上のインテイクは、胸フレームの一部として内部メカを成形。外装は前後からハメてやりますが、前側パーツは青と白の2色が用意されています。本来の設定では青、アニメ誌等のイラストで色分けを追加された物が白との事です。好みで使い分けると良いと思いますが、Vガンダムは量産機なので、あまり悩まなくても良さそうですね。



 胸部ダクトは、胸正面の白いパーツに下から貼り付け。今回はハメ込みピンが設置出来ない細かな分割が多く、このパーツも僅かな引っかかりを使ってキッチリ固定してあります。

 コアファイター側面(肩関節の内側)には主翼を装備。ヒンジのピンは後ろだけに有り、完全に押し込むと根元の厚み部分がミゾにハマって、飛行状態の水平位置でロック。少し引き出して下に畳むと、ヒンジのハメ込みは浅くなるものの、機体側面のクボミにフィットし、外形で保持されます。



 背中のスラスターは、コアファイターのエンジンがそのまま露出した物。旧1/100キットではクボミになっていたカバー後部が開孔され、上下2段になったノズルに合わせてフィンが造形してあります。下部カバーが開閉、内部のスラスターが上下可動するギミックは旧1/100キットでも再現されていましたが、下部カバーがワンパーツ成形された結果ハメ込みピンが不要になり、それを避けていたノズルの配置がより自然になっています。上部カバーもワンパーツ成形、後部から差し込んで固定してあります。

 テールは下に折り畳み可能。C字ハメ込みのヒンジパーツに、上から外装を被せてあります。尾翼は、前側だけに差し込みピンが有り、ABSの軸受けに後ろから差し込んであります。二軸可動で角度調節と上下可動し、飛行時のハの字に開いた状態から、スラスターの間に折り畳まれた状態に変形します。



付属の支柱を利用するには、別売のアクションベースが必要です。

 ランディングスキッドは、前後一体でワンパーツ成形された物を、必要時に取り付けて再現。旧1/100キットでも同様の再現方式でしたが、今回は下部インテイク横に有る、ボトムリム接続用のピンを利用し、外観を損ねる取付穴無しでの着脱を実現しています。クリアーで成形してある点はMGガンダムVer.2.0と同じ。これは今後の共通規格になっていくんでしょうか?機体後部に差し込んで飛行状態を再現出来るクリアーの支柱も1機分だけ付属。ベースは別売のアクションベースを利用します。

 続いてトップリム。ウエスト上部から胸の下半分までのフレームが芯になって、各部が接続してある感じですね。ボディ外装は左右から取り付け。正面左右の丸モールドは、フレームパーツの一部が露出した物で、キット全体に見られる共通アクセントになっています。胸部ダクトの下側カバーは、正面からハメ込みます。



別売のアクションベースを使用しています。
このキットにはアクションベースは付属していません。

 リアスカートは、本体・表面・裏面のパーツを重ねて色分けを再現。左右両端のアームで、背中から吊り下げてあります。アームはウエスト後部外装で隠され、普段は目立ちません。表面中央は開閉式のスラスター。背中もそうですが、スッキリしたシルエットに開閉式のスラスターを仕込んだデザインは、直前の作品であるF91を意識してあるんでしょうね。時代的には30年も前ですけど。

 ウエスト下部は、ウエスト上部と後端のヒンジで接続。分離状態では後ろに180度回り、フロントスカートをリアスカートの下に移動させます。腹部正面の黒いカバーはヒンジで可動。ウエストの中は空洞で、ボトムリムのジョイントが下から入り、コアファイターに連結する仕組み。外装は左右から取り付けてあります。



 フロントスカートは、本体・ 表面・裏面を重ねる組立。白い部分の横への張り出しが少なく、設定より若干シャープなシルエットに見えますが、これはリアスカートと一体化した時の外形に合わせて調整した結果の様です。ウエスト下にアームで接続され、ボール可動だけでなく若干の左右移動も可能。変形の都合でボールジョイントが一部欠けた様な球体になっているので、大きくヒネると外れます。

 肩関節は、ボディ内部にコアファイターを収納するため、装甲の厚みと脇の下のスペースだけで解決。と言うより、胸下部のフレームに斜め上から関節ユニットを差し込み、その横に外装が貼り付けて有ります。コンパクトながら関節軸受は前後スイングが可能。合体時は小さな突起がコアファイターと噛み合ってボディ側面はロックされていますが、合体中はコアファイターがスムーズに収まる様に外に開きます。逆に、トップリムを搭載形態に変形させる時には内側に倒れ込み、ボディ内側のスペースに腕を移動させコンパクト化します。



コアファイターと、搭載形態のトップリム、ボトムリム。

 肩アーマーは、肩関節の上からC字のハメ込みで接続。肩ブロックとは噛み合っておらず、上に乗せてある様な配置です。スラスターは筒状の本体と先端パーツでフレームを覆う構成で、ハネ上げる方向に可動します。前後のアーマーはスラスターの根元にピンで接続、変形時には回転します。表面パーツは分割してあり、フロントスカートのパーツ構成に近い印象。被弾時にパーツ交換が容易とか、そんな意味が有るのかも。

 です。肩ブロックはワンパーツ成形のフレームに、C字のハメ込みで肩関節軸を接続、筒状の外装を下から被せてあります。上腕も外装を筒状に成形、フレームに被せて有るんですが、上腕のヒネリ部分の接続が簡単に外れるので、ポーズを付ける時には注意しましょう。これは接続部をキツくせず、段差による抜け止めで保持してあるため。少し引っ張ると引っ掛かりが無くなるんですね。外装が脱落すると紛失の元なので、ハメ込みをキツめに調整しておくと安心かも。



合体形態に変形した各パーツと、同スケールのウッソ。

 ヒジは二重関節。上下ともABSフレームをC字にハメ込んだ物で、関節外装はヒジ内側から、ヒジアーマー(ビームシールドのカバー)は外側から貼り付けてあります。ヒジ下側の関節を曲げると、ビームシールドユニットがヒジアーマーから離れていくので、なるべくヒジ上側の関節を曲げてポーズを付けると良いと思います。

 前腕は、スライド金型でワンパーツ成形されたフレームに、左右から外装を貼り付ける構成。側面はこのキットの中でも、特にディテールが追加された箇所の様ですね。中は空洞で、前面に見えているのは固定式の外装ではなく、ビームシールドユニットの裏面。ユニットを引き出すと、ここが筒抜けになるので、設定では必要に応じてシャッターが閉じる事になっています。キットでもパーツ化してあると良かったかも知れません。



 後面のシャッターはパーツ化され、普段はヒジアーマー内に収納されています。ビームシールドを手首の前に展開する時には、これで腕の空洞を塞いでやりましょう。

 ビームシールドユニットは、ABSの内部フレームパーツ、筒状の本体と先端パーツ、ビームサーベル取出し用のフタパーツで構成。手首の後ろにアームで接続してあり、自由に可動します。内部はビームサーベルの収納スペースになってるんですが、シールドを展開しようと先端パーツを外すと、うっかりビームサーベルが飛び出てくる事が有ります。収納スペースに底面が付いてる方が良かったかも。



ビームサーベルの先端を、前腕フタパーツ裏のクボミと噛み合わせると、取り出しシーンが安定して再現出来ますよ。

 手首関節はボールジョイント。基部は前腕内壁にハサミ込んであり、変形時には内壁のレールで、ヒジの下に移動します。ZZの手首が反転方式でバーニアと入れ替わる様に、の手首はレール移動とアーム展開で、ビームシールドユニットと入れ替わる訳ですね。トップファイター時には、前腕の中でビームライフルを握って保持しているという設定。キットではゲンコツを取り外し、よりコンパクトな武器保持パーツに付け替えて再現。この武器保持パーツは、90度ヒネるとシャッターパーツにもなり、武器を持ってない時の前腕のスキマを塞ぎます。

 手首は、親指のみボールジョイントで可動。残り4本の指は一体で、差し替えで表情が変化する方式を採用しています。平手・握り手・銃持ち手・サーベル持ち手が左右とも付属。手の平に武器保持用の突起は無く、銃持ち手の人差し指に追加された押さえピンと、親指の握力でライフルを保持します。サーベル持ち手は、コの字に曲がった指に、グリップ両面のスリットに対応した小さな突起を追加。手の平のディテールを活かせる新しい方式として、定着するのかどうか。確かVガンダムの手首は、親指を左右どちらに付けるかで使い分けている左右共通規格だったと思うので、傾いた配置の突起が無いほうがイメージを損ねないという、今回限りの判断かも知れませんが。



 ボトムリムです。腰フレームはC字ハメ込みの連続で、フンドシ前部の可動、フンドシ本体の左右分離、2本一体のコアファイター接続ジョイントの折り畳みと、ユニット移動に関わる変形をこなします。股関節軸はMS時に互いに噛み合い、2枚貼り合わせのフンドシをロック。フンドシ前部も、前からフンドシをハサミ込んでロックします。

 サイドスカートは、表裏2パーツの貼り合わせ。腰フレームにボール接続してあり自由に可動する他、変形時にはフレーム上に密着する様に位置を変えます。表面の丸モールドはハードポイントで、深い丸穴が用意されています。が、武器側にピンが無いので今回は出番が有りません。Ver.Kaでは外観を重視し、改めて通常のMGでハードポイントに対応した武器を付けるとか、そんな予定になってるのかも知れませんね。



 です。モモは左右共通のフレームに、前後と上から外装を被せる構成。貫通した股関節軸受けの片側を塞いで、左右の違いとしてあります。股関節には球体ポリキャップを使用。ポーズを付けてる間に抜けやすいので、なるべくボディを持って扱うのが良いでしょう。モモ上部とヒザ後部のインテイクは、内部フレームを露出させて色分けしてあります。

 ヒザはハサミ込みによる二重関節。さらにスネ後部とヒザアーマーの開閉に連動した、変形用の関節も仕込んであるので、実質は三重関節の様な構造です。ポーズを付ける時にはヒザアーマーを押さえて、変形用の関節が動かないようにしてやると良いでしょう。モモの外装はスライドせず固定式ですが、ヒザの曲げに連動して内部フレームがスライドし、せり出してくるギミックを内蔵。レールとなるモモの芯は薄い板の様で、狭いスペースに良く仕込んであるものです。



 スネは、左右貼り合わせの内部フレームに、前後から外装を被せます。側面の丸モールドとクルブシアーマーは別パーツ化。ヒザ関節を押し込みモモとスネを密着させると、ヒザアーマーとスネ後部のスラスターが展開します。スネ後部のスラスターは、2基のノズルの間にフィンがハサミ込んであります。フィンを引き出し式にする事で、旧1/100キットに比べて フィン・ノズルとも大型化、迫力を増しています。

 足首関節は、カーブしたレール状のジョイントパーツ。足首との接続は先端の球体ポリキャップ一点ですが、スネ内部から弧を描くように引き出され、可動範囲を拡大します。カタパルト射出時の様な踏ん張ったポーズや、大きく開脚したポーズでも、少し関節を引き出してやると足裏接地性が向上します。



 足首は、ツマ先を閉じるギミックを内蔵。関節はABSのハサミ込み式で保持力は十分、これにクツや甲・カカトの外装を被せていきます。旧1/100キットの方がツマ先がシャープで、スマートな造形なのは意外でした。

 足首アーマーは、甲の上にボールジョイントで接続。内部にはスラスターが仕込んであるのだと思いますが、裏面のディテールは閉じたフィンを表現した物でしょうか? エンディングには足首アーマーを青く塗装した機体が何機か登場します。何体も作りたい人には、手頃でオススメのバリエーションかも。



 武装です。ビームライフルはビームピストルを中心に、前後にユニットを追加して組み上げるユニット構造を再現。最近のMG同様、今回もスライド金型や筒状成形を多用して、パーツ単位で実物のイメージに近い構成としてあります。ビームピストルは本体をワンパーツ成形し、上部のクボミにセンサー(?)を取り付け。前部ユニットは、バレルの中に芯を通し、ハンドガードの可動軸をこれに付ける事で、外観を損ねずにギミックを再現しています。後部ユニットは、芯パーツに上から外装を被せる構成。センサーにはクリアーパーツを使用、下面のエネルギーパックは別パーツ化され、着脱可能となっています。



 前部ユニットを90度ヒネると、ハンドガードがフォアグリップに変化します。フォアグリップはほとんど前に振れないので、両手持ちさせる場合でも、左手は軽く添える感じにするしか無いかも知れません。後ろには良く動き、トップファイターに装備させる時は後方に折り畳んでやります。



 ビームサーベルは、これまでのMGの中で一番細く小さいんじゃないかと思います。クリアーのビーム刃は直線的な物が2本と、扇状に広がった物が1本付属。差し込みピンは、ずいぶん細いですよ。手に持たせる時はグリップのスリットを利用。指の突起に噛み合って、頑丈に保持されます。

 ビームシールドは、ヒジのユニットの先端を一度取り外し、PET素材のシールドパーツをハサんで取り付けます。設定では両腕とも展開可能ですが、PETパーツは1枚のみ付属。虹色に光る波板状のシートにプリントで濃淡を付け、放電状の細かい描き込みも加えてあり、なかなか凝っています。前方に展開する事が出来ますが、取付部が角穴なので、PETパーツをヒネる事は出来ません。



 ところで、ビームシールドビームサーベルの位置関係から、ビーム発生器を兼用してるんじゃないかと思ったら・・・やはりそうでした。ニュータイプ100%コレクション「機動戦士VガンダムVOL.2」によると、サーベルとシールドの同時使用に制約が出るため採用されなかったものの、本来は収納状態のサーベル先端が90度折れ曲がり、横向きにビームを放出してシールドを形成するアイデアだったそうです。



 片腕にビームサーベルを2本収納する設定も、シールド範囲を180度ずつカバーする狙いなのでしょう。ビームサーベルの刃が扇状に展開し、シールドの代用も可能という設定とも関連付けられますし、生かされなかったのは惜しいですね。ちなみにキットでは、2本収納する事は出来ません。フレームが無ければ2本収まりそうなんですけどね。



 飾り台は付属しませんが、フンドシ下にジョイントを取り付けて、別売のアクションベースに対応します。また、ボトムリムを分離して特攻させたり、上半身だけで戦うシーンも有りましたね。背中にコアファイター用の支柱を取り付ければ、上半身だけで飛んでる状態でディスプレイ出来ますよ。ものすごく低いですけどね。

 オマケに、同スケールのウッソのフィギュアが付属します。足元にハロがくっ付いてて何だか妙なんですが、こうでもしないと紛失しそうですからね。小さくて良く分からないからと言って、お母さんのヘルメットと間違って塗らないように注意しましょう(笑)。



 トップリムとボトムリムは、コアファイターと合体して、それぞれトップファイターボトムファイターになります。トップファイターは、胸部ユニットの上からコアファイターをハメ込み、を前に伸ばし、ウエスト下部ごとフロントスカートをリアスカート下に移動させて完成。はスラスターを後方へ、前後アーマーを前に回します。ビームシールドユニットは腕先端に移動。この状態でもビームシールドを展開可能です。

 MS状態から下半身を外しての変形は、残念ながら出来ません。これはウエスト下部回転用の軸が、機首の下を塞いでいるため。軸の一部を切り欠けば、ウエストを一旦後ろに回して腹部正面カバーとの干渉を回避、機首を回転させられたかも知れませんね。また、フロントスカートの配置から、実はリアスカートのスラスターは下面(内側)に向かっても開くんじゃないかと思ったんですが、どうでしょう?



1/100Vダッシュガンダムから、オーバーハングパックとメガビームライフルを拝借してみました。オーバーハングパックは、奥行きは浅いものの、サイズはピッタリとフィットします。待ちきれないという人は、仮に背負わせてMGの発売を待ってみては?

 専用のジョイントパーツをコアファイター後部に接続すれば、アクションベースを使って飛行状態でのディスプレイも可能。翼らしい物が見当たりませんが、ミノフスキーフライトシステムも搭載している事ですから、揚力の心配は要らないのでしょう。今回、資料を眺めていると、めくれ上がったウエスト下部側面が整流板の様に見える事に気付きました。航空力学っぽいデザインが部分的にでも盛り込まれてると、全部をミノフスキーフライトに頼ってる訳ではないのだなと、より強い説得力を感じられる様になりました。



 ボトムファイターは、フンドシが割れて脚の配置が左右に広がり、ヒザを縮めてスネのスラスターを露出、足首を折り畳みます。サイドスカートはフレームに密着させる様に折り畳み。合体時の接合面を保護する意味でも、理に適っているかも知れません。は上下逆になるよう回転、サイドスカートが機体下面に回るので、実機では武器のマウントが可能です。ジョイントの上にコアファイターを合体させれば完成ですが、キットではジョイントの回転を固定する意味も有って、飾り台接続用のジョイントを取り付けて、腰とコアファイターの位置をロックする仕組みになっています。

 ところで、トップリムとボトムリムがウエスト内部で噛み合わさっている以上、ウエストの左右回転はまず無理だろうと思っていたこのVガンダムですが、キットを見ていると、あと一工夫でスイング出来てしまいそうな気もしますね。ウエストに接続されているフロントスカートも、左右に移動出来る訳ですし。



旧1/100キット(右)との比較。MGではスネが角ばって、曲面の中にも緩やかなエッジのある表現になっています。全高は、MGの方が設定に近い様です。ちなみに、MGにコアファイターが2機付属するのは、トップファイターとボトムファイターを同時再現出来る、旧1/100キットの影響も有っての事だと思われます。

 組立時間は4時間30分でした。シビアな変形が多いので、その分キッチリとゲート処理をしていたら、普段よりも時間がかかった気がします。実際、可動と全く無関係なパーツが何点有るんだろう?と思うくらいに、全身ギミックだらけです。初回分には、主にボディとスカートを含むBランナーをクリアー成形した特典パーツが付属。せっかくですから、興味のある人は初回版をどうぞ。


 おまけ



 今年のクリスマスは、目が覚めたら枕元に「マクロスF VISUAL COLLECTION シェリル・ノーム」が置いてありました。いやー、サンタさんて、本当にいるんですね。ランカじゃなくてシェリルって辺りが、サンタさんの趣味の様な気がしないでもありませんが。

 ほぼフルカラーで大判のイラストが満載。パラパラとめくりながら「マクロスFって、華のある作品だったなあ」などと感慨に浸ってると、巻末や声優インタビューにチョコチョコと映画の話題が。そうそう、発売時期からして映画関連本だったんですねコレ。

 全国的には11月に公開された「マクロスF〜イツワリノウタヒメ〜」ですが、当初、我が中国地方では一館も上映予定に入っていなかったんですよね。マクロスに中華娘は欠かせないというのに、中国地方で上映せんとは、どういう事ですかいのう(それ関係ないから)。ようやく年明けから地元でも上映されるらしいんで、サン・・・ヨメ共々楽しみにしている所です。映画のネタバレ情報は、もうしばらく我慢してシャットアウトです。後編は全国一斉公開でお願いしますよー。

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 2009.12.29 健 竹史


  

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