健さんの
プラモコラム

その324
 PG
 ダブルオーライザー
の巻その1

 PG 1/60
 GN−0000+GNR−010 ダブルオーライザー
バンダイ/
 「機動戦士ガンダム00」に登場
2009年11月発売 税別初出価格25000円



 2009年を振り返ると、初回限定のアノ手コノ手を模索した一年だったかな?という気がします。PGガンダムでは別売りされたクリアーパーツを付属させたPGアストレイ、若干仕様を変更した刀をもう1本付けるという試みも斬新でしたね。通常版と豪華版を用意して、豪華版は初回分だけ特別価格としたMGエクシア。そして飾り台と、クリアーパーツの購入権を付けたPGダブルオーライザー。ランナー1枚だけ従来パーツをクリアーパーツでも付属させたVガンダム

 で、どれだけ販促効果が有ったかというと・・・なかなかPGを買えなかったボクが、思い切って2つとも買ってしまった訳であります。今回は飛びついて買ったという人、少なくないんじゃないですかね。では早速、キットに目を通していきましょう。



レンズ裏面のシールを貼って撮影しています。

 頭部は、左右貼り合わせの内部フレームに、シールを貼り込んだ反射パーツと首関節をハサミ込み。後頭部から発光ユニットを着脱するので、フレームの中は空洞になっています。マスクは、組み上げておいて頭部正面に貼り付け。オデコセンサーは、目と一体の無色クリアーパーツと、それを覆うクリアーレッドの二枚重ね。「00ライザー」の文字は合体時のみ浮かび上がる設定なので、シールを貼るべきかどうか悩むところ。表面パーツは、交換用の予備も有ると良かったかも知れませんね。



 側頭部の外装は横から貼り付け。ここやマスクのスリットは開孔してあり、内部フレームのダクトが露出して色分けしてあります。側腰部や後頭部のクリアーパーツはクリアーグリーンで成形。内側のシールの細かい文字が目立たないので、もうちょっと透明度が高くても良かったかも知れません。



レンズに浮かび上がる文字は、レンズパーツ裏面にモールドされ、シールにも印刷されています。二重に見える事でディスプレイ機能をそれらしく見せるアイデアは、MGエクシアから引き継いだ物。

 は2パーツ貼り合わせで厚みを再現。チョンマゲの左右には、ビニール製のホログラムシートを使ったリボンケーブルの表現が入っています。これはMGエクシアにも採用された物で、機体各部のケーブルを、切れ込みの入った一体シートの中から切り出して(もぎ取って)使います。光の当り方によっては虹色に光って面白いんですが、弾力を使ってカーブさせて組み込む部分では、端の押さえが不十分で、少しめくれてしまう箇所が有ります。このチョンマゲ横で言うと、後ろの端ですね。



耳と後頭部は、色付きレンズの奥に無色クリアーパーツを仕込んだ二重構造。クリアーパーツにシールを貼ることで遮光し、厚み部分から漏れた光で周囲だけが光る演出効果を狙っています。

 後頭部はクリアーパーツまで含めてフタになっていて、発光ユニット着脱時に取り外します。発光ユニットは、LR41電池を2個使用、LEDが緑に光る組立済のユニット。丸くて掴む所が無いので、着脱時には工具で摘むか、引っ掛けて引き出すと良いでしょう。スイッチを操作するには、後頭部のフタを一旦外してやる必要が有ります。目とオデコに加えて、側腰部と後頭部のクリアーパーツにも端から光が差し込む様になっているんですが、光らせていない状態では、オデコから目に自然光が差し込んで、うっすら赤い目になってしまいます。ここは内部が仕切られていた方が良かったかも。



 は、上がボールジョイント、下が前後スイングの二重関節。頭の中に発光ユニットを仕込む都合で、頭の底板からボールが出ていて、首側が軸受けになっています。首の下は、ボディフレーム内に入り込めないため、軸位置が高めで丸めた下端が外から丸見え。上に行くほど太い、見慣れない外観の首となっています。



 ボディは、胸の中に大きなリング状のフレームが有り、首・肩・ウエストが上下左右に接続してあるという、面白い構造をしています。肩の上下スイング、ウエストの左右スイングは、レールになった円の表面をジョイントが走る事で可動。どう見ても、胸にGNドライブとコンデンサーを持つ、ファーストシーズンのガンダムを意識してますよね。ランナーのタグも「ダブルオーガンダム」ではなく「GNフレーム」となっている物が有り、エクシアを発売する気満々です。ひょっとすると、仲間のガンダムどころか、アヘッドにも流用可能かも知れませんね。



 コクピットは内部も再現。箱型に縦に成形してあり、刹那も上から座らせます。クラビカルアンテナと一体のエリ前部が前方にスライドし、露出したハッチが上に開く仕組みです。胸中央の張り出しは、ボディの可動に馴染ませられる様に若干のスイングが可能。そして一番の特徴は、コクピットブロックがユニット化されて、胸のリングフレームに前から差し込んである事です。最初は無理にファーストシーズンガンダムに合わせなくてもと思いましたが、コクピット後部がGNコンデンサーになってると思えば、後継機としても自然な内部構造と言えるかも知れません。



 エクシアの様な可動式の胸脇ユニットは無くなりましたが、肩関節は固定式の脇プレートの中で上スイングします。この時、胸上面の外装が持ち上がるだけでなく、脇腹も上に引き込まれていくのが面白いですね。脇から腹にかけては、リングフレームに沿ってリボンケーブルも配置してあります。



 胸部ダクトは、内部フレームに可動式のフィンを取り付け、正面から外装を被せる構成。胸の両端にヒンジで接続してあり、開くようにユニットごと左右に広がります。つまり通常のポジションは寄せて上げ・・・あ、寄せるだけですね。ここが固定されていない事で、中が見えなくてもフラットなフレームが仕込んである事がイメージしやすくなっています。



 ウエストは、胸のリング下を沿うようにジョイントが移動し、左右にスイング。リングの中心を軸に動くので、上体を左右に振るというよりも、肩が傾く様な、従来のウエストとは少し違った動きに見えます。コクピット位置が高い最近のガンダムでは、この方がコクピットの揺れが少なくて良いかも。赤い腹巻は左右からセット。内部フレームも左右からのハサミ込みで、ここで前後スイングを行います。左右回転は腰との境い目で。360度の可動が可能です。



 は、箱状に成形した芯パーツに、ウエストや飾り台用のポリキャップ、股関節軸を取り付けて、外装で左右からハサミ込む構成。股関節軸は、左右それぞれが上下に移動可能。高い位置が通常のポジションで、大きく動かす時、下に引き出す感じですね。フロントスカートの影にロック機構が有り、どちらかのポジションに決めたら、これで固定してやります。飾り台用の穴は、フンドシ下のフタをスライドさせれば露出します。

 フロントスカートは、左右の張り出しが前に可動。少し引き出して動かす仕組みで、普段は密着しています。また、センターアーマーごと前にハネ上げると、左右にヒネる事も可能。大きく脚を上げる時は、これで干渉をかわします。センターアーマーは下のフレームごとハネ上がるんですが、分離したフンドシフレーム前部が丸くなっているのは、手足の円形関節を意識した物でしょうか。統一感が有って良いと思います。



 サイドスカートは、腰骨を囲うコの字形のフレームを介して腰後部にボール接続してあります。普段は定位置に固定された腰骨の横で二軸可動するんですが、脚の干渉を避ける時には、横や上に外れた様に動かす事が可能。サイドスカートにはハードポイントが仕込んであり、GNソードUをマウントする時には、スライド展開します。表面だけでなく、裏面も一緒に下がる仕組みで、つまんで操作しやすいフタになっています。

 リアスカートは、左右と中央に分割された解釈で造形。サーベルホルダーが横に上がるだけでなく、左右のユニットを横に引き出して上に振れば、サーベルが水平以上にハネ上がります。幅的にも少しせり出す事になり、ロックが外れて前後の微調整も可能になります。取り出しポーズの自由度が、ちょっぴり向上しそうですね。リアスカート自体を左右にスイングする事も可能です。



 です。股関節は軸可動の組み合わせ。スライド金型で筒状ポリキャップに横から穴を開ける事で、前後回転・左右開脚ともポリ側を軸受けにしてあります。ポリは軸ではなく軸受けに使った方が、保持力の強い関節が作りやすいですからね。モモへはピンで差し込んであり、ヒネリ可動が可能です。

 モモは、ヒザ関節等をハサミ込んで左右貼り合わせるフレーム構成。外装は単純な前後分割ではなく、側面に黒い部分を設けて四面+ヒザ横と細かく分割。側面の黒パーツの内側にはクリアーパーツを重ねるなど、凝った内容にアレンジしてあります。装甲のスライドギミックは有りませんが、モモ前面に露出したフレームはヒザに連動して可動。その奥にはリボンケーブルが配置してあり、エクシアとの関連を感じさせてくれます。ケーブルは無くなったのではなく内装されたという解釈で、モモ前面のフレームは、それを保護している様にも見えますね。



飾り台は初回生産分に付属する特典パーツです。

 ヒザ後部も、円形の関節の表面にカバーが貼り付いている様な構成で、ヒザを曲げるとカバーが連動し浮き上がってきます。設定では角ばって見える関節も、円盤を囲んで構成してあるという解釈でしょうか。ヒザ関節にはギザギザが付けてあり、モモ内部にハサミ込んだラチェットパーツと噛み合っています。曲げる時にはカチカチ音がするんですが、初めて曲げた時には硬いし、「バキッ!」とすごい音がして、壊してしまったかと思いました(汗)。

 スネは、ヒザ横の丸モールドが空洞になっていて、「大きな軸関節」というより、胸と同じ「リングフレーム」といった方が近いかも知れません。空洞なのでGNコンデンサーの外周が関節軸の直径で、ポリキャップも特大サイズのリングです。これでヒザ関節下側をハサミ込んでやります。スネフレームは左右貼り合わせ。やはり前後にリボンケーブルが仕込んであります。



 ヒザアーマー下の黒いフレームは、ヒザの曲げに連動してスライド。と言うより、二枚重ねになったフレームが、GNコンデンサーの円に沿って伸びるといった感じです。装甲が割れて移動するギミックが盛んに仕込まれたSEEDのMSとの違いを出す意味でも、装甲は固定式で、露出したフレームが動くというのは良いアイデアじゃないでしょうか。

 ヒザ横のGNコンデンサーは、空洞に挿入された筒状のユニットという解釈で、着脱式としてあります。このキットの目玉と言うか、最も特徴的なギミックですね。キットでは粒子を溜め込んでいるのではなく、スプリングを仕込んだクラッチ機構の関節ユニット。ヒザ内側の丸モールドを押し込んだ時だけ、内部に仕込んだ2枚のキザギザ円盤のロックが外れ、関節が回転可能となる仕組みです。つまり手を離したら曲がらなくなる、頑丈なヒザ関節。オーライザーの荷重に耐える仕掛けを劇中の設定に重ねた、面白い演出ですね。



 スネ外装は前後から取り付け。後部足首カバーは固定式ですが、前部足首カバーは二重関節で浮き上がり、足首可動時の干渉をかわします。スネ側面の黒いラインは、単に露出したフレームというだけではなく、GNコンデンサーを押さえるツメという解釈。横に引き出す様に展開し、ヒザの空洞にGNコンデンサーを仕込んで再び閉じます。ヒザ後部の外装も、GNコンデンサー着脱時に開閉。後ろ斜め上を押さえています。

 足首関節は、軸関節の組み合わせ。クルブシの円盤で左右に、スネ内部で前後とヒネリ可動します。荷重に配慮して、ツマ先を伸ばす方向の可動範囲を意図的に狭くしてある印象ですが、踏ん張ったポーズは問題なく取れるでしょう。クルブシの円盤は、組み上げた可動パーツを左右から覆ってあります。関節を強固に囲って保持する意味もありますが、ABSパーツが表面に出ないという意味でも嬉しいですね。



 足首は、土踏まず内部の軸受けが前後左右にスイング可動。足首関節の上下ともピン接続なので、オーライザーを背負ってない時はヒネる様な動きを付けても面白いでしょう。カカトは下と後ろから2パーツで覆ってあり、固定式。クツとツマ先は、ツマ先立ちの方向へ可動。シリンダー等の表現は有りませんが、ツマ先立ちになると連動して甲アーマーが前にせり出すギミックを仕込んであります。荷重に対しての保持力は十分、さらに足裏にはゴムシートを貼り込んで、スベリ止めとしてあります。

 肩アーマーです。内部フレームは、胸との仕切り板を貼り合わせ式の上面フレームでハサミ込み、さらに前後面フレームを取り付けてあります。外装は前後と上面の3パーツ構成。サイズはHGや1/100に比べてコンパクトになっていて、GNドライブをより密着させようという意図が伺えます。また、上にハネ上げる事が可能とは言え、肩ドラムのロックを解除する時、コンパクトな方が邪魔にならないだろうという意味も有るのかも知れませんね。



 です。肩のドラムはリング状で、外周にリボンケーブルを貼り付け。弾力で留め具が外れやすい場合は、軽く接着してやると良いかも知れません。肩ドラムを上腕フレームで前後からハサミ込み、前後にフレーム表面パーツを貼り込みます。



GNコンデンサーを仕込んだ、肩のドラム。頻繁に押さえる部分だけに、モールドは凸よりも凹の方が、安心して触れて良かったと思うんですが。(触った時のミスで、一部モールドがツブれてしまっているのが分かるでしょうか?)

 肩ドラムの中心はヒザと同様の空洞で、円柱形のGNコンデンサーことクラッチユニットを内蔵します。ヒザの物よりコンパクトですが、構造は同じ。表面パーツを押し込むとロックが外れ、腕が横に上がる様になります。ボクはユニットを差し込む時にキツく感じたので、コンデンサ周囲のミゾと、それに噛み合うドラム側の突起位置がシビアなのかと思って少し削ったら、ロック解除しなくても腕が上がる様になってしまいました。事前チェックや調整は大事ですが、この辺は各自の判断で、やり過ぎない様、慎重に行いましょう。



GNコンデンサーと、そのパーツ構成。右は六角ナットをセットするための組立治具。治具パーツは丸くない方が扱いやすかったのではないかと思います。

 構造は凝ってて面白いんですが、GNコンデンサーが有るため、肩関節軸を奥深くまで差し込めず、軸が短めになっているのが難点ですね。若干肩が抜けやすい感じなので、気をつけながらポーズをつけてやりましょう。重たい武器も多いですからね。

 上腕は、肩ドラムをハサミ込んだに、2パーツ貼り合わせのフレームを通す構成。こんな所にも、リボンケーブルをハサミ込んだり、貼り込んだりしてあります。外装は全体を筒状に成形、側面は上半分に別パーツを貼り付け、スキマを演出。モモや肩アーマーもそうですが、スミ入れ無しでも引き立つラインを、ある程度入れてやろうという狙いでしょうか。



 ヒジは、やはりリング状のハサミ込み関節。ここにもGNコンデンサー(クラッチユニット)を内蔵してあり、ここが一番薄いユニットを使っています。レンズ面を押し込みながら曲げてポーズを付ける方式。この時ヒジ内側の円盤が張り出すので、ここを持っていたらレンズを押し込む事は出来ません。最初はそれに気付かず、組み間違いかと思って分解したりしましたけど。

 ヒジは他のスケール同様の二重関節で、前腕内部でも曲がりますが、こちらの関節にクラッチ機構は有りません。ラチェットが効いて段階的に曲がるので保持力は有りますが、やはりGNコンデンサーの方がロックとしては頑丈です。重たい武器を持たせる時は、下の関節を曲げず、上の関節だけでポーズを付けた方が、長時間のディスプレイに向いているかも知れません。



 前腕は、細い芯パーツを内部フレームパーツで左右からハサミ込み、それを前後から外装パーツで覆います。今回はヒジにポリキャップ内蔵のハードポイントを設けてありますが、フレームの細さからみて、エクシア等の様に腕の前側にハードポイントを持つガンダムともフレームを共用出来そうな気がしますね。




 手首基部はスイング可能で、ここにもGNコンデンサー(クラッチユニット)が採用されています。手首基部から前腕に向かってリボンケーブルが通してありますが、完成後どころかフレーム状態でも隠れてしまう、奥まった配置です。外装は筒状に成形してあり、手首側から被せます。



 手首は、指の全関節が可動するだけでなく、指の付け根が4本まとめて折れ曲がる様に可動。甲アーマーの先端も追従するので、握ったゲンコツが丸みを帯びて、より自然なラインになってくれます。手首関節はボールジョイントではなく、丸ピン+スイング可動。武器の荷重を考えてか、引き出さないとスイング出来ない、腕に密着した配置としてあります。



 の組み立ては、指の根元と指先が、完成時と同じ距離でランナー内に配置されていて、そこに真ん中の節だけ切り出してセットすれば、ランナーにハマったまま指が完成するという、とても組みやすい構成になっています。これで紛失の危険や組み間違いが激減しそうですね。完成した指は、ランナーにハマったままの手の平パーツにセット。完成直前までランナー内で作業が出来るこのアイデアは、ランナーをそのまま組立治具にした物と言って良いでしょう。



 バックパックは、2パーツ貼り合わせの内部フレームに、前後から外装を被せる構成。本体への取付は背中の外装を貫通し、コクピットユニット裏の円筒部分に仕込んだポリキャップに接続してあります。バーニアはボールジョイントで可動式。オーライザーの接続穴は、上半分のフタがヒンジで開き、下半分のフタがスライドして開いて露出します。



 GNドライブを保持するアームは、軸関節の組み合わせで可動。天井部の青いプレートは、回転の他に若干のスライド伸縮が可能。前に展開する時等に伸ばしてやると良いでしょう。六角のプレートは、外装パーツを細かく分割、デザインもゴツゴツした形にアレンジされました。GNドライブの受け部分は、回転式のリングパーツ。オーライザーのサイドバインダーを取り付ける時も、このリングに接続します。GNドライブ自体が回転する機構が、ビッグスケールでようやく実現しましたね。



 GNドライブは、組立済の状態で付属。ツヤ等がオモチャっぽくて本体と少し質感が異なる事と、何より中身が見れないのが残念ですが、多分かなり複雑な内容だと思うので、組立済にした判断は正しいと思います。それに、未知のハイテク機関がブラックボックス状態で提供されたみたいで、ジンクス用のGNドライブを提供された国連軍の気分を味わえますよ。(笑)。

 裏のフタをドライバーで開けて、大型のコイン電池、CR2032をセット。コーン自体がスイッチになっていて、上から押してやると回転・発光を始めます。だんだん回転数が上がり、もう一度押すか一定時間(約75秒)が過ぎると、ゆっくり止まります。うっかり触ると回りだすんですが、自動で止まってくれるので助かります。



左が高速回転中のGNドライブ、右が回転数が上がる途中のGNドライブ。中心でLEDが光っていて、窓が並んだリングが回転する仕組みです。これを30基並べれば南極のシーンが・・・と思ったんですが、もうゲッター2の頭にしか見えません(笑)。

 ユニット自体は左右共通ですが、裏面にオーガンダムとエクシアのネームプレートを取り付け、以後左右の区別をつけて扱います。と言っても刻印の文字が小さすぎて読み取りにくく、間違っても気付かないんじゃないですかね。



 武装です。GNビームサーベルは、グリップ前部とビーム噴射口を筒状に成形、後部を2パーツ貼り合わせて連結してあります。腰後部のホルダーの差し込みがキツめなので、取り出す時に時々噴射口が抜けたりします。手の平の突起に接続するスリットは2列用意してありますが、これは突起が手の平の端に寄せて配置してあるため。手の平のド真ん中に突起が付いてるよりも、目立たなくて良いかも知れませんね。クリアーのビーム刃が2本付属します。



 GNソードUは、実剣部分を2パーツ貼り合せるだけでなく、エッジ部にメッキパーツを取り付けてあります。刃に埋没したビームライフルの銃口は、別パーツ化して内側にハサミ込み。後部ユニットとはポリキャップで接続してあり、ソードモードライフルモードの切り替え時には90度回転します。

 ソードのグリップ(ストック)からライフルのグリップが起き上がるギミックは従来と同様。どちらのグリップにも手の平に接続するスリットが付いています。面白いのはグリップの可動軸。回転部はリング状のポリキャップを仕込んだ貫通穴になっていて、サイドスカートに接続するジョイントが通してあります。両面にジョイントが突き出て2本のソードが左右共通規格になっていると同時に、手足のリング関節に近い構成とする事で、技術的な関連を匂わせています。つまりココも、GNコンデンサーと思って良いのかも。



 グリップ後端には引き出し式のT字ジョイントを内蔵。連結モード時に使用する他、ライフルモードでは前腕へのジョイントとしても使います。クリスタルセンサーにはクリアーパーツを使用。ハサミ込み式ですが、クリスタルの保持パーツが銃身と分けてあるので、最後に組み立てる事が可能です。塗装の妨げにはならない様にという気配りですね。

 実剣の周囲に取り付けるビーム刃も付属しているので、ビームサーベルモ−ドも再現出来ます。ビーム刃のスリットに実剣がフィットし、ビームライフルの銃口に突起を差し込んで固定。刃の長さが倍程度になり、迫力が有りますよ。



 GNソード2は逆手に持ってもカッコイイと思うんですが、手首の突起を端に寄せて配置してあるため、グリップの端を持っている感じになってしまいます。振った勢いで手が滑って飛んで行きそうで、ちょっと不安ですね。突起があと1mmでも中央寄りだったら、あるいはライフル用グリップ逆手持ち用のスリットが開いていたら、よりカッコ良く持てたんじゃないかと思います。



 GNシールドは、の部分を2パーツ貼り合わせで再現。フチをトラス状に肉抜きして薄さを出しつつ、中央部の厚みも表現しています。刃は裏面パーツでハサミ込んであり、スライド式。表面パーツや腕へのアダプターは後ハメ可能で、それらのスライド機構だけを裏面パーツにハサミ込んであるので、塗装する際も楽だと思います。

 腕へのジョイント・肩プレートへのジョイントは引き出し式。ダブルシールド再現用の連結ジョイントは少々引き出しにくいんですが、無理に引き出さなくても噛み合わせ用の小さな突起だけで、十分強固に連結出来てしまいます。肩・腕の他、オーライザーのサイドバインダーにもマウント可能です。



 ここまでの組立時間は8時間50分でした。番組タイトルにも使われた0の文字を、胸だけでなく手足のフレーム構造に使ってみせたアイデアが秀逸ですね。ここまでの密度で中身が詰まっている面白さはPGならではですが、番組ごとの特性を考えて、ダブルオーにふさわしいフレームデザインになっていると思います。心配された荷重対策も兼ねているとなると、尚更感心しますね。

 また、電池が付属していて、買ってすぐ遊べるのも嬉しいポイント。特殊な電池を、頭と肩で2種も用意する手間に配慮した物でしょうが、やっぱりクリスマスプレゼントは、電池を買い忘れたとかで、すぐに遊べなかったらガッカリですもんね。・・・まあ、クリスマスに貰って正月までに遊ぼうと思ったら、それなりに気合いが必要かも知れませんが。

 オーライザーとその他の付属品については、また改めて。


 おまけ




 待ちに待ってたトランスフォーマーリベンジ、ついに発売されました。これで毎日でも、ハイテンションなお母さんやおじいちゃんに会えるのであります。今回は「バンブルビーBOX」を買ってみたので、付属フィギュアを紹介しましょう。



 基本的に変形パターンは、オプティマスとほぼ同じ。四角っぽいボディのスキマから、手足を引っ張り出す要領です。ただし今回は怒り肩っぽいシルエットのため、頭部は固定式となっています。



 頭部は、フェイスガードで覆われたバトルモードを再現してあります。腕は、甲の部分が引き出し式で展開。ここを折り畳まないと真四角になってくれないからでもありますが、結果として腕の変形が二段階のプロセスになり、面白さが増しています。



 裏面にはDVD2枚を収納出来るケースが付いています。モモやスネに細いスキマが有るのが分かるでしょうか?今回は複雑なパーツが組み合わさったデザインを意識して、ディテールとディテールの間にスキマを作る事でそれらしさを表現しようとしている様です。



 背中のウイング(ドア)は上下に可動。あまりボージングの足しにならない頭部を簡略化した代わりに、直立ポーズでも変化を付けられるギミックを組み込んだ、という所でしょうか。クリアーパーツを使ってある事も含めて、良い演出になっていると思います。



 PGダブルオーガンダム(左)との比較。なかなかのボリュームです。足裏面積が小さいので普段から立たせておく気にはなりませんが、机上サイズの半立体ポップスタンドとしては、なかなかカッコイイのではないかと。これから買われる方は、値段はちょっと割り増しになりますけど、コレの付いたBOXをオススメします。・・・限定カラーのトイが付属する物も有って、どっちも欲しくて悩ましいんですけど。

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 2009.12.21 健 竹史

  

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