健さんの
プラモコラム

その291
 1/60
 電動式4色射出成形機
の巻



 同じ物が大小2つセットになったキット形態を、昔から「おやこマシン」なんて呼びますが、射出成形機で作られた射出成形機のプラモ、これもある意味、いや本当の意味で、おやこマシンな感じがします。そんな親マシンにも、どこかにその親がいるはず。バンダイの工場で稼動している射出成形機も、きっとどこかにある巨大射出成形機(たぶん60倍の大きさ)で作られたに違いないとか、つい思ってしまうのであります。そんなボクはゴーディアンが好きで・・・って話に持っていこうかと思ったんですが、ガリバー旅行記になっちゃいそうですね。



 てな訳で、先日より開催されている「ガンプラEXPO in 広島」で、射出成形機のプラモを買ってきました。通販や過去のイベントでも発売された事があり、実は前から1つ持っていたんですが、なんだか勿体無くて、そのまま保管してあったんですけどね。また今なら手に入るという事でこの機会に組んで、その内容を紹介したいと思います。欲しくなったら、売り切れる前にぜひ会場へどうぞ。いかにも多色成形機のキットらしく、多色ランナー1枚だけのシンプルなキットとなっていますよ。



 まずは、射出成形機にセットされている金型を切り出します。金型は、タイヤキの要領で2方向から貼り合せ、そのスキマに彫られた製品形状に、高熱で溶かしたプラスチックを注入、冷えて固まった所を取り出す仕組み。四隅には、型を正確に噛み合わせるためのガイドピンが有りますね。写真左のパーツは、金型の片方を固定しておくホルダー部分。真ん中の穴を通して、ノズルが型の背中中央の穴からプラを注入します。



 金型パーツには、プラモのランナーが細かくモールドされています。しばらくは眺めても何のランナーか分からなかったんですが、これ、このキットのランナーですね。こんな所に孫マシンがいましたよ!1/60のさらに1/60、EXモデルの戦艦サイズに近い、1/1800の射出成形機です。えー、このパーツの金型部分には、そのまた1/60の金型が彫ってあるのかな?無限連鎖は男のロマンですよ。



 ちなみに、この金型パーツには「b」の文字がランナーに添えられ、以前から持っていたキットの物とは、彫刻されているランナーの形が変更されています。シールドで分かりましたがどうやらガンダムの様で、型の部分のコマが差し替えられたみたいですね。ここに、ごく少量のキャストを流し込めば、1/60のさらに1/144、つまり1/8640スケールのガンプラが作れるのですね。(無理!)

 上と横のクボミは、メイン成形色以外の3色のプラの注入口でしょうか?クボミからランナーに向かうミゾが有るのだと思いますが、省略してあるのでしょう。



 じゃあ実際に成形品である、このキットのランナーで確かめてみようかな?という事で見てみると、背中中央からグレー、から青と黄色、から白を注入してある様ですね。



 ナンバータグの下辺りが、溶かしたプラを注入するシリンダー。その先端がノズルです。シリンダーの胴体部分にはヒーターが付いていて、内部のプラを加熱します。



 2パーツ貼り合せの射出成形機本体に、金型をセットしたところ。グレーのバーはタイバーと呼ばれる物で、型の片側(写真右側)をスライドさせ、固定側の型と密着させるガイドです。密着した型は圧力をかけて固定されます。



 これが型の背中中央からプラを注入するシリンダー。単色成形の通常の金型は、他の3つのシリンダーが無く、この1本だけで生産をしています。



 固定側の型ホルダーと、メインシリンダー(と呼ばれてるかどうかは分かりませんが)の位置関係。これは待機位置で、プラ注入時には前進して型に密着するのでしょう。



 左右と上のシリンダー。4つのシリンダーは全て、メカ部分と箱型の外装の2パーツ構成です。写真右上のU字のクボミには、機械を制御する、コントロールパネルのアームが入ります。



 ベースは、機械本体と一体成形されています。右下にはネームプレートが付いていて、ちょっと細かいですが文字もハッキリ刻印。英字で「バンダイホビーセンター2006 エレクトロモーティブスタイル・インジェクションマシーン」と読めます。



 機械の後ろ側にはチューブ類がモールドされていますが、これは簡略化のために、ベースに密着した状態にアレンジされています。実際には、4つのシリンダーにプラスチック原料を送るチューブが直結してますし、冷却水も通っています。(プラが自然に冷えるのを待っていると時間がかかるので、金型には冷却水の通る穴が設けられています。)パッケージには1枚ですが、実際のチューブ配管が分かる実物写真が掲載されていますので、分かる範囲で再現してみるのも良いでしょう。



 後部カバー(?)、コントロールパネル、青い窓枠を取り付ければ完成。細部の色分けを再現するシールが付属しています。環境に優しいクリーンな工場という事なので、油汚れは少ないだろうと思います。過度の汚し塗装は控えた方が良いでしょう。



 上には、搬送アームが製品を取り出すための穴が有り、完成後の金型を見る事が出来ます。金型の下には傾斜面も有り、ここを製品シュートとして、下から取り出す事も出来るんでしょうね。



 同スケールのPGストライクガンダムと、マーシィドッグ。



 別売のアクションベースには対応してませんが、フォーク型のジョイントを裏面のクボミに差し込めば、強引に飛行シーンも再現可能です。え?飛ばないんですか?!・・・すみません、だからドラえもんが付いてなかったんですね(笑)。

 組立時間は15分でした。イベント会場で見た限りでは、限定ガンプラに負けず劣らずの人気・・・と言うより、一番の人気アイテムみたいでした。売れると思っていなかったとか、見学に来て欲しがる人がいたから商品化したとか、そんな話も聞きますが、本当は最初からある程度予想出来てたと思うんですよね。そうでなければホワイトベース色に塗ったり、遊び心で工場をデザインしたりしないんじゃないかと。優れた企業は、それ自体がキャラクターとしての魅力を持ちます。「鉄道むすめ」等の様に、バンダイの社内ユニフォームがフィギュア化される日も、そう遠くないと思うんですが・・・。

参考動画

プラモデルの射出成形機デモンストレーション

ガンプラ製造設備



 おまけ

 せっかくなので、同じイベント会場で買ってきた、HGUCガンダム クリアーカラーバージョンを、簡単に紹介しておきましょう。成形色以外は通常のキットと同じですので、「その19 HGUCガンダムの巻」を参照下さい。



 フロントビュー。目と頭頂部カメラには色分けシールが用意されていますが、せっかくですから、自信のある人はクリアーカラーで塗ってみてはどうでしょうか。色の濃さを試したい時は、ランナー部分で様子を見ると良いでしょう。



 リアビュー。関節やハメ込みピンの配置が丸見えで面白いですね。検討中のCG画像が、そのまま現実世界に抜け出してきた様です。



 アンテナの安全突起が、正面から透けて見えるもいとをかし。



 コアファイターが付属。



 ビームサーベルは、クリアーのビーム刃が付属します。でもMS本体の方が透明度が高くて、なんだか不思議な感じ。シールドはパーツが2枚重なった様子が特にハッキリ見えるので、表から見ても裏から見ても楽しい部分です。



 ハイパーバズーカも付属。バズーカ後部がビームサーベルに当たるので、うっかり外れて紛失しない様に注意しましょう。部品注文出来ませんからね。

 このキット2種を購入した「ガンプラEXPO in 広島」のレポートはこちら!


 2009.3.24 健 竹史


  

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