健さんの
プラモコラム

その286
 HG オーライザーの巻

 HG 1/144
 GNR−010 オーライザー/バンダイ
 「機動戦士ガンダム00」に登場
2009年1月発売 初出税別価格800円



 ダブルオーライザーを見てると、ふと、ジイさんが話してくれた戦時中の話を思い出す事があります。

 「敵に追いつかれんように、ろくな休憩も取らせてもらえんのじゃがの、重い装備を背負って山道を夜通し歩くと、キツくての。もうダメじゃ、一歩も歩けん、そねぇ思った時は、荷物の中から無くても良さそうな物、たとえばサジとかをの、捨てていくんよ。そしたら気のせいでも荷物が軽くなったみたいで、またしばらく頑張れるんよ。」

 これから終盤に向けて、ソレスタルビーイングにも苦しい戦いが待っている事と思いますが・・・今の話、刹那にはナイショですよ。(笑)



 さて、HGにもオーライザーが登場であります。合体して何か特殊な能力を発揮するのかな?質量のある残像あたりかな?と思っていたら、本人が残像になっちゃいましたね。この量子化現象、ボクの周囲でも「やりすぎじゃないの?」という声が多少有りましたが、自身が物質転送する様な物だと思えば、十分にSFの許容範囲ではないでしょうか。(マクロスなら日常的にやってるレベル?誰です無想転生とか言ってるのは:笑)これくらい遠慮の無い方が、ボクは好きですね。では、ぼちぼち本題に参りましょう。

 機首は、下面の青い部分を別パーツ化。キャノピーにはクリアーパーツを使用、1/100よりも明るい色の様に感じますが、センサーユニット内部がメカ色ではなく白で成形されている影響でしょうか。内部を塗装すると、また印象が違ってくるかも知れません。キャノピーの周囲は、1/100よりも平面部分が広くなりました。



 センサーユニット後ろ左右の青い部分は、本体下側から取り付け。フチの白い部分は無くなり、下面まで青い部分が連続する様になって、より設定に近付きました。機首付け根の下面は、1/100よりも装甲の薄さ・シャープさが良く出ている気がします。パーツの合いもスキが無く、1/100での経験がフィードバックされているのかも。



 機首下面のランディングスキッド(?)は、今回もシールで色分けに対応。後方の2箇所は、本体上下でハサミ込むフレームパーツを露出させて色分けしてあります。インテイク(?)やウイングのフレームも、内部フレームが露出した物。1/100も同様でしたが、強度確保の点からも好ましいパーツ構成ですね。ウイングの白い外装は、箱状に成形して横から被せる構造。サイドバインダー取付基部を囲って保持しています。前部はGNバルカンになっているため、別パーツ化。前から取り付けてやります。



 機体後部は二段階に折れ曲がり、逆噴射形態に変形可能。1/100では自在に上下可動していたスラスターユニットですが、今回は、少し引き出す事でロックが外れ、折れ曲がり可能になる機構を導入。飛行形態では普段は定位置に固定されています。スラスターユニット内部のフィンは、ポリキャップで二軸可動。2パーツ貼り合わせで厚みを再現、白い部分の色分けはシールで対応しています。



 サイドバインダーです。1/100では過重を考えて、ダブルオーの肩に差し込んだ後でスライドしてロックする仕組みのため、ジョイントパーツが左右別パーツになっていましたが、今回はシンプルな角ピンに変更。完全に左右共通の組み立てとなりました。本体は、クラビカルアンテナユニットにつながるポリキャップをハサミ込んでの2パーツ貼り合わせ。このポリキャップは完成後も露出しますが、関節部をグレーで塗装すると、さほど目立たなくなると思います。ヒンジ部表側の形状は、1/100よりもポリキャップスペースの存在を感じさせない造形になりました。



別売のHGダブルオーガンダムと合体させて、ダブルオーライザーを再現可能。
ダブルオーとオーライザーをセットにした「HGダブルオーライザー」(デザイナーズカラーVer)も発売されています。(GN−0000+GNR−010 HGダブルオーライザー 2009年2月発売 初出税別価格1800円)



 サイドバインダー表面の青いパーツはハメ込みピンを5本も使って頑丈に固定。裏面のグレーパーツは、抜け止めのツメを採用しています。どちらも着脱時に外れない様にという配慮ですね。グレーパーツは、1/100で切り欠いてあった部分が段差での表現に変更。ビームマシンガンの銃口は、グレーパーツと本体裏面の両方に突起で固定してあります。これだけ頑丈な固定なら、外れて紛失というトラブルが起きにくいかも。



別売のアクションベースを使用しています。
また、ビームサーベルの刃は他キットから流用しています。



 後部のスラスターは、本体側のピンを2パーツでハサミ込む、1/100と同等の構成。ノズルのスキマを省略し、ポリキャップは不使用となりました。クラビカルアンテナユニットは、アンテナを上下からハサミ込んで、ロックを兼ねた青いパーツを後部に取り付け。アンテナは、フチを斜めカットしてある部分と直角のままにしてある部分を使い分けてあり、シルエットは1/100と同じながら、また違った表情に見える造形が面白いと思います。



別売のアクションベース2(クリアーブルー)と、キット付属の飾り台(黒)は合体可能。

 ダブルオーとの合体です。機体後部を引き出し、二段階に折り曲げてやると、接続面にピンが露出。バックパック中央の穴に差し込みます。サイドバインダーは機体から取り外し、ジョイントパーツを90度回転させてから、GNドライブと六角プレートの穴にセット。今回は2箇所の穴での接続となっています。本体・サイドバインダーとも、1/100の様なロック機構は有りません。



 機体下面のフタパーツを外すと飾り台取付穴が露出、ここにキット付属の飾り台を取り付ける事が可能です。面白いのは、飾り台も合体する事。支柱角度が調整出来ない替わりに、2パーツを組み合わせたV字形のベースが開閉し、角度を調節出来る様になっています。このベースを閉じた状態の角度が、別売のアクションベース2の外形にピッタリ密着、ジョイントパーツでの固定も出来る仕組みです。それぞれの支柱を使えば合体シーンの再現が可能。支柱先端のピンは他のHGシリーズにもフィットするので、アクションベースを持っていない人でも、合体後のダブルオーライザーを飾る事が出来ますよ。



付属の飾り台は、各種HGキットにもフィットします。

 おまけに、HGダブルオー用の追加武装が付属します。GNシールドは、裏面パーツのレール部にスライド式のをハメ込み、表面パーツを取り付ける構成。刃は1/100よりも外れにくく、扱いやすくなった様に思います。シングルシールド時に完全に刃を引き出すと根元にスキが出来るので、ちょっと加減してやると良いでしょう。オーライザー側面や、ダブルオーの肩の六角プレートにもマウント可能です。



 2枚のシールドは連結して、ダブルシールドにする事が可能。今回はジョイントを引き出す方式ではなく、2枚を別設計にして、突起とクボミが噛み合う仕組みにしてあります。さらに、片方のシールドは腕へのジョイント部が別パーツ化してあり、一旦外して2枚の中央に付け替える事で連結部をロック。同時に、マウント位置の偏りが解消されて、1/100に比べて腕との位置関係が、より自然になりました。表面パーツの移動は、今回も差し替え式で再現しています。



 ところで、HGダブルオーの前腕は2パーツ貼り合わせになっているため、ハードポイントの左右方向のキツさに頼ったマウント部は、若干保持力が弱く感じます。キツめに調節するなら、上下方向のキツさで保持させるのが良いかも知れません。



GNソードUの連結ギミック。写真左はストックを外した状態。下は外したストック、上は連結再現用の、つながった状態のストックです。着脱方向は説明書にも矢印で示してありますが、この写真の左右方向に有るミゾに沿って、慎重に着脱してやります。



 HGダブルオー付属のGNソードUは、今回付属する2本一体成形のストックパーツを使用する事で、連結状態が再現出来ます。通常のストックパーツは、コの字のハメ込み部分を広げながら引き抜く様に取り外します。パーツに必要以上の負担をかけないために、ミゾの向きに従って引き抜く様にしましょう。



 1/100では連結状態を再現するのに、2本のグリップをジョイントパーツで接続していましたが、連結後のグリップの中心を持てないという難点が有りました。今回は差し替えの手間が有るものの、中心を握らせる事が可能。中心位置でマウント出来る様になったシールドと併せて、より自然なポージングが楽しめる様になったと言えるんじゃないでしょうか。もっとも、より低年齢層に配慮する傾向が見られる1/100としては、デリケートなストック差し替えや、紛失の可能性を高めるシールドマウント部の差し替えを採用しなかった事は、単に欠点の一言で否定したくないと思います。



 では、ここからは設定を無視して遊んでみたいと思います。ソレスタルビーイングのヒコーキトリオによる3機合体。ドリル大砲に次ぐ男のロマン、垂直離着陸を狙ってみました。キュリオス単機でも垂直離着陸出来そうな気もしますけど。



 サポートメカをサポートするサポートメカ。ひょっとしたら増設バックパックを戦線まで配達中なのかも知れません。



 怪しいガウォーク。なぜか痛いデカールを貼りたい衝動が・・・。



 世界平和を企む怪人のハサミに変形。左手のビームサーベルは、HGジンクスファミリーの物がそのままフィットします。



 組立時間は25分でした。サイズも価格も手頃ながら、オマケ武器と飾り台も付いている、内容の充実したキットです。ランナー2枚とポリキャップだけなので、あっという間に完成しますよ。HGダブルオーが出た時には「エクシアより安いけど大丈夫なのかな?」と思いましたが、オーライザーとセットにした時に、この程度の価格に抑えようという狙いが有ったんでしょうね。

 ところで、1/100オーライザーの説明書に、開発中の追加装備が存在すると解説されてましたが、軌道エレベーター倒壊から一気に4ヶ月の時間が過ぎましたね。この間に完成した装備を今後登場させるための空白期間だったのかな?なんて想像してるんですが、どうなりますか。沙慈君が積極的に戦わないと、やっぱり使われずに終わるのかな・・・?!


 おまけ




 先日から缶コーヒーのワンダに、ミニミニチョロQが付くキャンペーンが行われていたので、買ってみました。今回のラインナップは歴代GT−R。もともとはプルバックゼンマイ欲しさから買ってみたんですけどね。ずいぶん昔に読んだ、スコープドッグの足にプルバックトイを仕込んで滑走シーンを再現!みたいな作例記事が忘れられず、プルバックトイを見かけると、ついついゼンマイ目当てで買ってしまうんですよね。「MADE IN 某国」(控えめ表現)の物ならば、4台100円とかで売ってる事もあるんですけど、精度が良くなくてイマイチ(控えめ表現)な事もあったりする(控えめ表現)んですよ。120円のコーヒーのオマケながら、さすがメーカー品はキチンと走ってくれて爽快です。クリアパッケージで、種類が選べるのも良いですね。

 で、ゼンマイ目当てのハズが気に入ってしまって、いつの間にやら10種のうち8種も集めてしまいました。あと2種も今なら近所のコンビニで手に入りそうなんですけど、コンプリートしてしまうと流用をためらってしまいそうな予感も。今日もまた、店頭で買うたやめた音頭を踊るのであります。

 2009.2.21 健 竹史


  

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