健さんの
プラモコラム

その284
 HG ガデッサの巻

 HG 1/144
 GNZ−003 ガデッサ/バンダイ
 「機動戦士ガンダム00」に登場
2009年1月発売 初出税別価格1500円



 戦争根絶という願いから始まった壮大な計画を歪め、世界を裏から操る悪の組織、イノベイター。しかしその真意が外宇宙へ人類を導くためだと語られた時、ボクの中で何かがハジけたのです。

 「宇宙ぅッ!!」
 ジャカジャーンデデデケデーンドォォン

 彼らが外宇宙に出て行って、そこで作ったターンエックスが戻って来たりして、ターンエーの世界につながるのではなかろうかとか、そんな期待をせずにはいられない、何とも魅惑的な計画じゃありませんか。この時期にROBOT魂ターンXが発売されるのも偶然なのかなどうかな?と、ちょっと気になってきますね。人類みんなが宇宙に出るラストなのか、それとも彼らだけ出て行くのか、とりあえず、頼むからトドメは刺すなよソレスタルなんとか!そうそう、ついでにラダムに襲われるなんて展開も超OKですよ。(笑)

 てな訳で、今じゃボクの中ではこっちが主役、イノベイター専用MS、ガデッサに目を通していきましょう。



別売のアクションベースを使用しています。
このキットにはアクションベースではなく、別の飾り台が付属しています。

 頭部です。ヘルメットは上下2パーツの貼り合せ。下側パーツの底面に直接クボミを付けて、首のボール軸受としてあります。マスクとバイザーは正面から取り付け。バイザーのラインも目になってる様で、ジンクスやアヘッドと同じ、四つ目のイメージを盛り込んであります。と同時にガンダムのオデコセンサーも連想させる所が上手いですね。アンテナはバイザーと一体成形。後ろに肉抜きが有るので、上級者はパテ等で埋めてやると良いでしょう。



 稼動時以外はマスクが上がり、ツインアイが隠れているという設定。再現したい人にとっては、手を加えやすいパーツ分割ではないでしょうか。それにしても、ドップシーランスみたいな頭ですね。ここがコクピットでも良かったかも?



 は、上下ともボール可動の二重関節。首の長いデザインだけに、ポリパーツがムキ出しなのが少々残念ですが、良く動きますよ。

 ボディは、前後貼り合せの本体に外装を取り付けていく構成。エリはC字形に一体成形され、上から取り付けます。背中パーツにはスラスターの穴が有り、ボディ本体の一部が露出する形でノズル内部を色分け。胸板(コクピットハッチ)とその周囲の外装にはスキが有り、ボディ本体のモールドがチラリとのぞいて、良いアクセントになっています。



 ウエストは、ボディにハサミ込んだポリキャップで360度回転。少し引き出せば、若干の前後スイングも可能です。

 です。フンドシは前後貼り合せ。股関節にスイングギミックは無く、球体ポリキャップを使ったボールジョイントとなっています。フンドシ下部には、飾り台取り付け穴が開いています。セカンドシーズンガンダムの手首スイング用ポリキャップを使ってあるんですが、ボール軸受けを使わず、四角い外形をフンドシに仕込むために利用。ピンや可動軸の直径を極力統一してあるので、今後も色んな使い方が登場してくるんでしょうね。



 フロントスカートは、2パーツ貼り合せで色分けを再現。ハサミ込んだポリキャップで上下可動します。



 サイドスカートも2パーツ貼り合せ。上半分の内側は空洞で、極小ボールジョイントで腰に接続してあります。下半分は裏面ディテールも再現。取り出す事は出来ませんが、収納状態のビームサーベルもモールドされています。モモ側面に密着するデザインが面白いですね。デザインを良く知らずに本編を見ると、アップになったビームサーベルの取り出しシーンで、スカートが割れてサーベルが出てくる様に見えるほど。キットを見ると、実際はモモとアーマーのスキマから出てくる事が分かります。



 リアスカートはワンパーツ成形。ハードポイント用のポリキャップを仕込んでフンドシに取り付ける、固定式となっています。ハードポイントは、薄型ポリキャップを使ってあるためフンドシを凹ませ、GNメガランチャー取付アームのピンが確実にポリキャップを貫通する様に配慮。凹みの底面を塗装してみたり、モールドを入れてみるのも面白いかも知れません。

 です。モモは左右貼り合せ。上部は股関節軸のポリキャップに接続する、ワンパーツ成形のボール軸受けになっていて、この下でヒネリ可動します。サイドスカートスネに密着した、ほとんどスキの無いデザインが面白いですね。



 ヒザは二重関節で、関節パーツは縦方向から筒状に成形。この様な構成は珍しく有りませんが、ヒザ上を曲げた時に上面が丸見えになっても良い様に、ポリキャップ隠しのフタパーツが付いているのがミソです。ポリキャップを仕込んでモモにハサミ込む指示ですが、ポリキャップだけをハサミ込んでおいて、後ハメする事も出来ますよ。



 スネは左右貼り合せ。モールド部分は中心を避けて分割ラインを通してあります。クルブシの色分けはシールによる対応ですが、パーツを重ねない方が可動スペースが広く取れるので、ベターな判断と言えるんじゃないでしょうか。実機のクルブシは可動式で、着地時には左右に開くという設定。キットは無可動ですが、問題なく立たせる事が可能です。



 足首関節は、セカンドシーズンガンダムの肩引き出し用ポリキャップを、スネ側に内蔵。関節パーツはL字形で、上はボールジョイント、下はニ軸可動のポリキャップで足首後部に接続してあります。前後左右にズラシが効くので、開脚時に利用してやると良いでしょう。立たせた時、後ろに反りやすいと思ったら、ここを前後調節する事をオススメします。



 足首は左右貼り合せ。甲のスラスターらしきクボミは、フチに沿って分割ラインを通してあり、外観を損なっていません。カカトのツメは、C字形のハメ込みで可動式。ツマ先のツメは、イビツな形の取り付け穴に向きを変えて差し込む事で、開・閉2通りのポジションを再現。面白い差し替えですね。前後ともツメの裏は肉抜きされていますが、閉じた状態で飛んでるか着地してるかなので、あまり気にならないかも知れません。



ツメの差し込み穴は、2通りに差し込める様になっていて、これでツメのポジションを使い分けます。

 肩アーマーは、左右貼り合せておいてから上面パーツを被せる構成。上面パーツが分割ラインを上手く隠してくれます。クラビカルアンテナと思われる突起は、前後面パーツと一体で成形。横が大きく開いたデザインですが、パーツ分割を利用して、それらしく見えるデザインの縦壁を設け、中が丸見えにならない様になっています。取り付けは、肩の球体をハサミ込む方式。大型のGNコンデンサーを内蔵しているという設定で、そのために大きくなっているのでしょうね。



 です。肩関節は、ボール可動する脇の球体に、ニ軸可動する肩の球体を接続。肩の球体は連結可能なので、たくさん買えばマンダラガンダムみたいになるかも。同系機であるガラッゾの発売が楽しみです。 脇の球体はエリの半円の切り欠きにピッタリ収まっていて、スキの無さが良い感じです。



 上腕は、筒状にワンパーツ成形。肩の球体から出たピンを通し、ヒジ関節に接続します。ヒジは、前腕にハサんだポリキャップで可動する一軸関節。関節メカパーツがポリキャップ隠しになっています。



下半身をヒネって足のクローを前方に展開してみました。Zの頃なら、こんな変形をしたかも・・・
飾り台は、キット付属の物を使用しています。

 前腕は、ヒジのプレートをハサミ込んでの2パーツ貼り合せ。このプレートはGNカッターという設定で、薄く造形してあり良い感じです。前腕へはピンと板状のハメ込みでしっかり固定。外装との間にスキマが有るので、塗装する人は塗り残しに注意しましょう。



 手首基部にはポリ製のボール軸受けが仕込んであり、セカンドシーズンガンダムの様なスイング可動は無し。デザイン的には、内側に動かせる様にも見えますね。袖内側のGNバルカンも再現して有りますが、分割ラインがド真ん中を通っています。市販の丸パーツを埋め込む等すると、処理が楽かも知れません。

 手首は、左右の穴開きゲンコツと、左の平手が付属。設定画では両手とも手を開いているんですが、確かに浮遊ポーズにはゲンコツよりも似合っている気がしますね。プレイバリューと言うより、キービジュアルの再現として、右の平手も付けて欲しかったと思います。人間と比べて関節が少なく見えますが、精密作業時には指先からもう一関節展開するという設定。これ、平手にはしっかりモールドされています。



 バックパックは、上下2パーツを貼り合せ、尾翼・ウイング・支持アームを取り付ける構成。アームは背中に固定され、バックパック側はポリキャップで上下に可動。ウイングの開閉にもポリキャップを使っています。



 バックパック本体はGNドライブ。ウイングは形状から見て、ジンクスのバインダ−を小型化した物でしょうか?緊急時には胸内部のコクピットをアームごと引き抜き、機首下部に固定して離脱する、コアファイターになっています。バックパックは着脱可能なので、差し替え式のコクピットパーツが付属していたら、より楽しめたんじゃないかと思います。



後ハメ可能なのに上面からポリキャップが見えない、ヒザ関節パーツに注目。

 武装は、GNメガランチャーが付属。3本の砲身それぞれがビームライフルになっていて、展開すればメガランチャーのビームを誘導するレールになるという設定。3本共通の砲身は2パーツ貼り合せで、ポリキャップとC字形ヒンジを使ったジョイントパーツをハサミ込む構成。ピッタリと閉じるのが難しいので、内側に位置固定用のジョイントでも仕込んであると良かったかも。



GNメガランチャーの変形。後部コーンが伸び、3本の砲身が展開します。

 本体は筒状の成形を多用してあり、一直線に接続していく組み立て。上部のフックは、前後分割した本体にハサミ込んであり、頑丈に固定されています。グリップは側面に取り付け。後部コーンは2パーツ貼り合わせで、伸縮ギミックを再現。前後スライドのガタつきを抑えるのに、セカンドシーズンガンダムの手首スイングに使われているポリキャップを使っています。四角い外形がレール内壁に接して、スベリ止めとして機能しています。



 エネルギーパックは、本体と裏面の2パーツ貼り合せ。ポリキャップで接続アームに取り付けてあり、前後スイングします。接続アームはワンパーツ成形で、腰後部のハードポイントに取り付け。凸字形スリットでGNメガランチャーをマウント可能です。エネルギーパックは常に携行する装備では無い様なので、好みで使い分けると良いでしょう。



エネルギーパックを装備していると、休憩にも便利です。

 飾り台は、SEEDデスティニーシリーズ等と同じ物が付属。ツマ先を伸ばした飛行形態が通常ポジションというデザインのため、欠かせない付属品ですね。と言うより、飾り台がスタンダードになった時代だからこそ登場可能になったデザイン。常に飛んでいる事で人間を見下し、ソレスタルビーイング(天上人の意)へ当て付けている様にも思えて、イノベイターの立ち位置を良く表していると思います。



ツマ先がピンと伸びるので、バレエ対決させてみました。GNアーチャーに平手が付属しないのが惜しいですね。

 組立時間は1時間でした。陣営ごとに特徴を変えるデザイン手法は健在で、またMSのイメージの幅が広がった感じですね。ちょっと未来的で、ターンエー終盤のMSに通じるというか、なんだか分離攻撃も出来てしまいそうな感じもします。

 頭部、肩アーマー、フロントスカート、手首、ヒジ関節、フンドシ下のフタパーツが除外可能なランナー構成で、GNメガランチャー関連パーツは1つのランナーに集中配置。バリエーションキットでガラッゾを発売する準備も完璧ですね。今後の大暴れに期待して、最後まで応援してますよ。あ、軌道エレベーターが壊れたら、今度はザックトレーガーの建設をよろしくー。(笑)



 おまけ

 始まりましたね、仮面ライダーディケイド。冒頭から過去の平成ライダー総登場、そのビジュアルとシチュエーションの楽しさに、一気に引き込まれました。歴史の長いヒーローシリーズはいくつも有りますが、途切れず10年というのは大した物です。途切れていたら「10」を意味するディケイドというタイトルにならなかったかも知れませんし、こんなお祭り企画にならなかったかも知れませんし。

 ところで、士(つかさ)という主人公の名前、ちょっと気になりますね。漢字で11と書いた様にも見えるこの名前、イヌイ君がオオカミで、キバ君が騎馬だったみたいな、何か後の展開のヒントが隠して有るんじゃないかと、そんな気もする意味深な名前です。何らかの形で11人目が出てくるんじゃないかとか、実は背中にもう一人いましたとか。

 予想される悲惨な展開としては、渡君が再び現れて「ゴメン、人違いだった。次回作でまた声かけるから、とりあえずベルト返してくれる?」などと言い出すとか、ベルトを返さないからヒロインが夢で見た戦いになるとか(笑)。

 そういえば、今晩放送するらしい「仮面ライダーG」ですが、吾郎(56)も、5+6=11につながる名前なんですね・・・たぶん偶然でしょうけど。

 2009.1.31 健 竹史

  

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