健さんの
プラモコラム

その279
 1/100 オーライザーの巻

 1/100
 GNR−010 オーライザー/バンダイ
 「機動戦士ガンダム00」に登場
2008年12月発売 初出税別価格1600円



 オーライザーの実験中、マリーやアレルヤに異変が起きた時に「もしや」と思いましたが、やはり脳量子波とGN粒子には何らかの関係が有ったみたいですね。GN粒子の元ネタはミノフスキー粒子で、電波干渉・飛行・防御フィールドといった現象も同じ。脳量子波の元ネタはニュータイプ能力ですが、このガンダムの2大SF要素を関連づけたのは、非常に面白いと思います。



 もし世界を変える力というのが単に戦力的な意味でなく、脳量子波による意思疎通実現の事で、それと対になっているのが支配による意思統一だったりすると、アムロ役の声優さんが、強化人間あるいはコーディネイターの様な出自でティターンズの黒幕っぽい役を演じているのは、何とも面白い配役だと思います。

 では、今後ツインドライブの出力がさらに上がるとか何かの能力に目覚めるとかして、沙慈君(と視聴者)が知覚できるルイスのビジョンがより鮮明になることを期待しつつ(笑)、キットに目を通していきましょう。



 機首は、下面の青い部分を別パーツ化して色分けしてあります。キャノピーにはクリアーパーツを使用、ハメ込み用の突起は真ん中の最もふくらんだ部分の左右に配置してあります。ここが一番目立たない位置でしょうね。キャノピーの内側はコクピットではなく、センサーユニットという設定。内部もパーツ化され再現してあります。機体上面側しか情報収集出来ない配置に思えますが、機体各部にセンサーを分散配置してあって、問題なく航行出来るのでしょう。ひょっとしたら、ダブルオーとの合体時にフル稼働する、背面担当のセンサーなのかも知れませんね。



別売のアクションベースを使用しています。
このキットにアクションベースは付属していません。

 センサーユニット斜め後ろのインテイクの様な部分は、青いパーツを機体下面からハメ込み。前側のフチは白成形の本体パーツですが、カラー設定では、このフチも青。インテイク(?)から下面まで、青い部分が連続しているので、塗装する場合は忘れない様にしましょう。



 機首付け根の下面にはふくらみが有りますが、ここはグレーの指定で、色分け用のシールが付属しています。後方のグレー部分2箇所と併せて、ランディングスキッドになっているんでしょうか?サイドバインダーは分離式の装備なので、ランディングスキッドが有るなら、本体下面だろうと思います。



 機体後部は二段階に折れ曲がり、逆噴射をかける事が可能。同時に、ダブルオーとの合体形態でもあります。急行して減速、合体というのは理に適ったプロセスですね。キットでは引き出し式のアームで接続してあり、密着状態では機体本体とロックされています。引き出しギミックのスライド部は、普段は手首軸受けに使われる、角板の中央がクボんだポリキャップを使用。角板の厚み部分がレールにハメ込んであり前後スライド、一見すると軸可動の様なユニットの折れ曲がり可動をボール軸受けで行っています。まさに使い方はアイデア次第ですね。後端のスラスターユニットは、ヒンジ部分が後ハメ可能。内部のフィンも後ハメ式で、ボール可動します。

 ところで、逆噴射形態はエビみたいだし、スラスターユニットはエビの尻尾みたいですね。ちなみにメカデザイナーは、海老川兼武さんであります。



 サイドバインダーは、機体左右に1基ずつ装備。デザインは左右共通ですが、ダブルオーへの接続部分にロック機構が付いているため、ここだけ左右別のパーツになっています。本体は2パーツ貼り合わせ。その表面に青、裏面にグレーのパーツを取り付けてあります。ビームマシンガンの銃口は別パーツ化。グレーのパーツの内側には、ポリキャップで90度回転するジョイントパーツが有り、分離時と合体時でポジションを入れ替え、使い分ける仕組みです。



別売の1/100ダブルオーガンダムと合体させて、ダブルオーライザーを再現可能。
ダブルオー・オーライザー・クリアグリーン成形のアクションベースのセットも発売されています。(GN−0000+GNR−010 1/100ダブルオーライザー 2008年12月発売 初出税別価格5000円)



 サイドバインダーの上下にはクラビカルアンテナユニットが有り、着陸状態ではここを折り畳んで接地させます。関節部は後ハメ可能、アンテナはハサミ込みとなっています。サイドバインダー後部のスラスターは、本体に取り付けたポリキャップをハサミ込んでの2パーツ貼り合わせ。パーツの合わせ目はパネルラインとして処理してあり、180度可動。ガンダムのノズルの様に丸くはありませんが、スリットの前にバーを配置して奥が見えにくいデザインは、共通性を感じさせますね。



 機体本体部は、グレーのフレームをハサんで上下貼り合わせ。ウイング・下面インテイク(?)ランディングスキッド(?)といった本体のグレー部分は、内部フレームが露出した物です。サイドバインダーはフレームパーツに直接取り付ける構造のため、強度は十分。ウイングの白い部分はフレームに横から被せてあり、貼り合わせ部分を囲う様にロック。前部GNバルカン付近は別パーツ化してあり、前から取り付けます。



 ダブルオーとの合体は、機体後部を折り曲げてフックを露出、バックパックの2箇所の穴に引っ掛けてやります。サイドバインダーは事前に取り外しておき、GNドライブ下の角穴にセット。前にスライドしてロックする仕組みのため、左右の違いに注意して取り付けます。



 劇中では、ダブルオーがGNドライブを後ろに向けた状態で合体、GNドライブとサイドバインダーが連結した後、GNドライブごと横に回して合体完了となります。キットでは、ジョイントの向きが噛み合う位置に来ない事と、背中が密着する前にGNドライブが当たってしまうために、再現出来ませんでした。アニメ本編を見返してみると、オーライザーのサイドバインダーが前にスライドし、GNドライブとの位置関係を調整してから合体している様ですね。



 サイドバインダー表面にはハードポイントが有り、GNシールドをマウント可能。説明書の解説によると、武器や大型GNコンデンサー等、追加出来る装備を開発中だそうです。いずれ劇中、あるいはMSV企画等で見れるかも知れませんね。



 サイドバインダーを、肩とオーライザー両方に取り付けてみました。キット2体分を使えば、4基装備出来るハズ。GNマイクロミサイルとGNビームマシンガン、それにスラスターを装備していますから、もしファングの様に飛ばして使えるなら、増設も無意味ではないかも。もっとも、これをGNドライブに直結し、クラビカルアンテナで粒子制御能力を高めるてあるので、切り離すとトランザムの発動に支障があるのかも知れませんが。GNシールドは、腕にも付ければ6枚、ダブルシールドにすれば12枚装備出来そうです。友達と協力して試してみるのも面白いかも知れません。



 劇中で使われるかどうか分かりませんが、サイドバインダーを取り付けたまま、GNドライブを前面展開する事も可能。イノベイターが強力なMSを送り込んできていますから、今後、大出力のビームを防ぐ必要も出てくるかも知れません。GNフィールドで防ぎきれなかった時は、サイドバインダー中央のGNマイクロミサイルが爆発、リアクティブアーマーとして(略)



 実機のダブルオーには分離機能は無いと思いますが、キットの胸から下を取り外し、飛行形態をデッチ上げてみました。トランザムを使って高速戦闘も可能かも?本体下面中央のフタパーツを外すと、飾り台取り付け穴が露出。ここに専用ジョイントパーツをセットし、アクションベースでのディスプレイが可能です。スラスターユニットのフィンは下に垂れてて配置がイマイチなんですが、アクションベースの支柱に引っ掛けて安定させるには丁度良いですね(笑)。



別売電池使用の発光ユニットを点灯した状態で撮影しています。



 追加装備を肩にマウントしたデザイン(アームは背中からですが)は、バインダーを色んな方向に振って大きな変化をつける事が出来、たいへん優れていると思います。ウイングゼロカスタムの様な前例は有りますが、基本的に翼は前に展開する事が難しいですからね。また、腰に実剣をぶら下げたダブルオーにとっては、翼よりも干渉しにくい増設ポジションでもあります。各部ともポリキャップの保持力は高く、サイドバインダーは思ったよりも大胆に動かして飾る事が出来ます。あれこれポーズをつけて遊ぶ時は、荷重での差し込みがユルくなっていないか、そこだけは時々チェックしてやりましょう。



 組立時間は35分でした。先日MGインフィニットジャスティスガンダムが発売されたばかりですが、ダブルオーもトランザム時に無限の記号を背中に背負い、「なるほど、こういうつながりだったのか」と変に納得。そしてサポートメカ強化月間につながっていくのでありますね。沙慈君には悪いんですが、背中のオーライザー本体を外せば、サイドバインダーの動きがさらに自由になり、楽しめると思います。お試しあれ。


 おまけ

 1/100オーライザーに合わせて発売された、アクションベース1 ソレスタルビーイングVerを、簡単に紹介しておきましょう。



 今やガンプラに欠かせないサポートアイテムになったアクションベースですが、今回はダブルオーシリーズに合わせて、ソレスタルビーイングのマークをそのままベースに採用したバージョンで新登場。穴がたくさん開いていて、複数連結可能な八角形ベースも拡張性が高くて重宝しますが、こういった単品指向のベースも良いですね。支柱部分は従来の物と共通、可能な限りマークの見映えを損なわない様、クリアー成形としてある点も気が利いています。小サイズモデル用のアクションベース2の支柱も、ピン径が同じなので取付可能。こちらは2箇所に差して、マークの上で対決させる事も出来ますね。



 ベース部分は飾り台としてだけでなく、色んな用途に使えそうですね。とりあえず仮面ライダーキバのイメージで、戦闘中に出現するシンボルマークに使ってみました。SICも飾り台を使って遊ぶと楽しいんでしょうね。試してませんが、フィギュアに対応した飾り台も色々出てる様ですから、フィットする物も有るでしょう。

 アクションベースは、これからもぜひバリエーションを増やしていって欲しいですね。ホビーショーに出ていたマクロスFのベースはSMSのマークが六角形の組み合わせという事もあって連結に適した外形ですし、ジオンマークが欲しいという人は多いでしょう。パーソナルマークをあしらった1/550ビグロの飾り台なんて、今見てもカッコイイですけど、あれが御先祖様・・・と言っていいのかな?

 2008.12.20 健 竹史


  

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