健さんの
プラモコラム

その278
 1/100 ダブルオーガンダムの巻

 1/100
 GN−0000 ダブルオーガンダム/バンダイ
 「機動戦士ガンダム00」に登場
2008年11月発売 初出税別価格2800円



 00セカンドシーズンにも1/100アイテムが登場、しかもHGより先にオーライザーとの合体が実現する事になりました。オーライザー発売までに単品状態で紹介しておきたいなぁ・・・と思っていたんですが、もうオーライザー、発売されちゃいましたよ(汗)。私の予測より早い! クリスマスムードを初期加速に利用したか!(意味不明)

 まあ、クリスマス主力商品というのは、クリスマスの前の週には店頭に並んで、選んでもらわなくちゃいけませんからね。ちなみに今月の月末発売アイテムはMGシナンジュ。登場作品の対象年齢から考えると妥当な発売順ですね。シナンジュをねだる子供は少ないけれど、サンタさんが自分用にシナンジュを買う訳ですよ、カラーリングに親近感を感じたりしながら(笑)。

 では、キットに目を通していきましょう。



レンズ底面に色分けシールを貼り、別売電池使用の発光ユニットを点灯した状態で撮影しています。

 頭部です。顔は、箱形に成形したグレーの芯パーツにボール軸受けを取り付け、下からアゴ、前からマスクを取り付ける構成。この顔と、目と一体の内部クリアーパーツを、左右分割のヘルメットでハサミ込んでやります。側頭部レンズ後頭部センサーは、コの字に一体成形、頭の後ろから差し込んで左右一体の耳パーツでフタをします。

 内部クリアーパーツは、側頭部レンズと後頭部センサーの底面になる配置。つまり、クリアーパーツが2枚重なってる構成ですね。色分けシールは、内部パーツに貼り込んでやります。



 アンテナは、黄色いアンテナの上からV字アンテナを取り付け、オデコのセンサー部分にシールを貼ってからクリアーパーツを被せます。オーライザーと組み合わせてクリスマス商戦の目玉商品となっているためか、黄色いアンテナは厚めに造形、折れにくくしてある様です。



 は、エリパーツ中央の穴にピンを立て、首外装で覆う構成。ずいぶん珍しい構造ですが、これは今後発売される(かも知れない)豪華版キットで、目を光らせる予定があるためではないかと思われます。エリパーツの下に空洞が有り、ここに後述の発光ユニットを仕込めば、首のピン取り付け穴から光が出る配置なんですよね。



 このキットでは目を光らせる事は出来ませんが、首のピンと軸受けがクリアー成形パーツに置き換われば、エリ下から頭の内部に光を誘導出来そうです。クリアーランナーにそれらしい切り替えも有りますし、あとは君たちの応援しだいだぞ!なのかも。試しにエリの上に生首を置いてみたところ、目・レンズ・後頭部を一度に光らせるのに十分な光量ではないかと思いました。



 発光ユニットはGNドライブ用の2個のみ付属し、キットのままでは目を光らせる事は出来ませんので、ご注意下さい。
 また、エリ下の発光ユニット取付スペースについては、ガンプラ秘密工場(仮)さんが詳細に検証しておられます。ぜひ緊急特別企画:1/100 ダブルオーガンダム サンプル品レポート(番外編2)を参照下さい。

 ボディです。胸部ダクトのフィンは、そのままボディ内部まで続いていて、胸フレームとなっています。これと背中でニ軸可動の肩関節をハサミ込み、胸を前から取り付け。エリは上から取り付ける構成で、完成後も着脱可能。発光ユニットを取り出しての電池交換を想定してあるのでしょうね。



 エリ前の白い部分はコクピットハッチ。と言うよりハッチカバーでしょうか。アンテナと一体成形してあります。ファーストシーズンと異なり、折り畳み式でなくなったこのアンテナ、HGではあまり邪魔に感じなかったのですが、それは首が二重可動したからの様です。今回は首上のボール1箇所のみで可動するため、アンテナが視界の邪魔になっても頭の位置調整が効きません。まあ、ライフルに付いてるセンサーで問題なく狙えるのかな?とも思いますが。説明書の画稿を見ると、アンテナの高さは目より少し低い位置に抑えてあり、キットよりは邪魔にならない印象です。

 ウエストは腰と一体成形で、左右貼り合わせ式。赤い腹巻部分だけ左右から貼り付けてあります。このため腰の左右スイングは有りません。合体時にオーライザーの荷重が加わるため、強度を考えて固定式にしてあるんでしょうか?上端にはポリキャップが仕込んであり、胸とウエストの間で若干ながら回転するため、大胆なポーズは取れないものの、ポーズの固さは感じないと思います。180度回る訳ではありませんが、前後逆に差し直す事は可能です。ポージングの役には立たないでしょうけど(笑)。



 腰の可動を断念しておいて、なぜ胸スイングは大丈夫なのか?については、確証は持てませんが、胸の方が腰より広い面積で接している事、可動軸の位置に「乗せる」のではなく、少しでも「吊るす」のに近い重心位置になるのかな?と思える事、等が挙げられるかも知れません。胸中央の張り出しが、ウエストの段差に微妙に引っ掛けてある様にも見えますね。さすがにコレは気のせいかな?

 ウエストを取り外すと、胸の底面にスリットが有りますが、これはエリの下に発光ユニットを仕込んだ時に、スイッチを露出させるための物。電池交換はエリを外す必要が有りますが、オン/オフの切り替えはウエストを外して操作するので手軽です。ここを使う日が来るのが楽しみです。



刃先・センサー・エリのアンテナが一直線になる様に狙いを定めます(ウソ)。

 です。股関節軸は、左右分割の腰を貼り合わせる時にハサミ込み。スイング機構は無く、外形とスリットでガッチリと保持してあるのは、やはり合体時の荷重対策だと思います。フンドシ前面のアーマーは、ポリキャップで正面から接続。回転と、若干浮かせる事が可能です。フンドシ後部には、別売のアクションベースに対応したジョイントパーツを接続可能となっています。

 サイドスカートはワンパーツ成形。腰左右のピンに球体ポリキャップをハメ込み、これに被せて接続してあります。GNソードUをマウントする場合も、自由可動するので融通が効きますね。保持力も十分です。



別売のアクションベースを使用しています。
このキットにアクションベースは付属していません。

 リアスカートは、裏面パーツがフンドシと一体のため、表面パーツのみで構成。内部には軸可動式のジョイントが仕込んであり、ビームサーベルを着脱可能。HGでは差し替え式だったサーベル取り出し位置へのポジション移動も、今回は可動を再現してあります。

 です。股関節のドラムは、ポリキャップを閉じ込めての2パーツ貼り合わせ。前後分割だったHGと異なり、筒状パーツを二重に重ね、遊んでいる最中に外れにくい構造になっています。今回はボールジョイントを採用してあり、軸可動式でドラム上面を大きく切り欠いていたHGに開脚範囲では負けますが、切り欠きで外観を損ねていませんし、肩幅以上に開くので問題は無いでしょう。サイズが大きくなれば、転倒防止の意味でも可動はある程度抑えるべきですし、今回はオーライザーを背負わなくてはなりませんからね。



 モモにはフレームを内蔵。ワンパーツ成形で、ポリキャップは横から差し込んで取り付けます。ヒザ上に露出するメカパーツを前面に貼り付け、左右貼り合せのヒザ関節でハサミ込み。モモ外装は前後貼り合わせとなっています。

 ヒザは、モモ側とドラム部分で可動する二重関節。スネ完成後にドラムの後ろからハメ込み、最後にヒザ後部アーマーを取り付けます。ヒザアーマーは正面から取り付け。ドラム部でヒザを曲げると、スネから分離しします。

 スネは、左右貼り合わせたグレーの芯パーツに前後から外装を取り付ける構成。ヒザ横は、レンズの反対側にある白丸も単独パーツ化してあるため、左右対称、共通のパーツで構成されています。こんな時に気をつけなくてはいけないのが、レンズとフタの位置を間違えて「両足とも右足の男」にならない様にする事です。ボクの友人にインチキ臭い模型サイトをやってる人がいるんですが、彼は撮影した後で組み間違いに気付いて、写真を全部撮り直すハメになったらしいですよ。



 足首アーマーは、スネ前面アーマーで押さえて固定。HGではスネで左右からヒンジをハサミ込んでいましたが、改めて見ると、この分割のために中心にパネルラインを追加してあるんですね。今回は設定通り、スジの入らない外観に仕上がっています。

 足首関節は、上がボールジョイント、下がニ軸可動の二重関節。クルブシの横向きドラムは、クツ内部の補強板がストッパーになり、左右各30度程度以上動かない様になっています。これも荷重による転倒対策なんでしょうね。上の関節と合わせて45度くらい動くので、不便は無いと思います。



 足首は、クツと足の甲を重ねる構成。甲の上のグレーの部分は、別パーツ化して色分けを再現。足裏は、ツマ先付近を肉抜きしてあります。せっかく説明書に緻密な画稿を載せた解説ページが有るので、肉抜き修正のためにも足裏の設定を載せておいて欲しい様な、触れてはいけない様な(笑)。

 肩アーマーは、前後貼り合わせ。ボディから出た肩関節軸を受けるポリキャップと、を取り付けるポリキャップが別になっていて、細かい仕組みは違いますが発想はHGに近いですね。肩関節軸の基部は、スキマから黄色い胸内部パーツが見えています。目立つ成形色なので、事前にグレーで塗っておくと良いでしょう。



 です。肩のドラムは、HGと同様に上半分を省略した、ポリキャップ隠し状のパーツ。肩関節のポリキャップを避けるため、脇の下を切り欠いてあるので、腕を大きく横に上げたポーズではポリキャップが丸見えになります。一旦腕を抜き、肩ドラムを上下逆にして差し直してやると、関節の見映えが良くなります。

 上腕は、筒状にワンパーツ成形。ヒジ関節はHGと同様、ポリキャップをハサミ込んで虫メガネ状の関節パーツを貼り合わせる構成。関節外側にはレンズパーツを取り付けます。関節軸は、肩アーマー内と前腕のポリキャップに接続します。



 前腕は、左右2パーツを貼り合わせ。手首横に取り付けるレンズパーツは、HGでは円の外に突起を付けてハメ込み箇所としていましたが、今回はレンズをフチ取りして全周をハメ込む形に変更。このためレンズが厚めになっています。厚み部分もグリーンに見せるためには、シールを貼るだけでなく、ハメ込み部の段差部分にも色を塗った方が良いのかな?と少し迷いますね。

 ヒジ関節との接続は、HGでは角穴のポリキャップを使ってありましたが、今回は丸穴。このため前腕を若干ヒネる事が可能です。これは設定画にも概念図として図示されている物。意識的に利用して、HGより柔らかいポーズ付けをしてやると良いでしょう。手首基部はHG同様にワンパーツ成形。後ハメ式、スイング可能となっています。



 手首は左右とも、従来式の武器を持てるゲンコツと、完全に握ったゲンコツが付属します。握ったゲンコツは、指を関節の部分で分割し、親指の配置にも気を配ったリアルな造形。握り方に力がこもっていて迫力が違います。握り方が中途半端だと、パンチを繰り出しても八百長試合の様ですが(略)



 手首関節軸はボールでなく、ピンタイプを採用。手首基部がスイング可動するので、必ずしもボール可動は必要無いだろうという判断でしょう。ボールジョイントはポージングが自由である代わりに、保持力に限度が有りますからね。これで大型の武器も安心して持たせられます。機構的には15年以上前に戻った感じですが、手首基部パーツの穴とポリキャップの二段構えで保持してあり、以前より長くしっかりしたピンになっています。

 バックパックは、バーニアを除いてワンパーツ成形。裏面は背中パーツと一体成形されていて、スキマは有りません。GNドライブにつながるアームは、両端に球体ポリキャップを使ってありボール可動。今回もアームの下側から肉抜きしてあります。奥行きが深いので、埋める場合は詰め物を利用すると、パテの節約になり軽量に仕上がるかも知れません。



 肩上のプレートと、GNドライブが付いた六角プレートは、ポリキャップを使ったニ軸可動。前方に展開した状態では、HGの時より肩周辺にスペース的な余裕が有り、腕の可動を妨げない様に配慮してある様です。肩上のプレートがボール可動する事を利用してGNドライブの位置を下げれば、顔付近の窮屈な印象も軽減するでしょう。

 今回の目玉、GNドライブです。コーンは発光部分で二段に分割してあり、ワンパーツ成形のクリアーパーツをハサんで貼り合わせ。クリアーパーツ中央にはシールを貼り、LED(発光ダイオード)の光が直進するのを防ぎます。このシールを貼らないと、クリアーパーツだけでなく、コーン自体がボンヤリと光る事になり、面白いんですがリアルに見えません。より完璧に光漏れを防ぐには、コーン裏面に銀かグレーでも塗っておくと良いでしょう。



 組立済みの発光ユニットは2個付属。六角プレートの底に取り付け、上からコーンを被せます。別売のCR1220電池は、事前にセット。交換時にはコーンを外してユニットごと取り出します。スライド式のスイッチは、六角プレート裏面のスリットから露出。分解せずにオン/オフの切り替えが可能です。

 武装です。GNソードUは、左右貼り合せの本体に、可動式のグリップとクリアーパーツをハサミ込み、ストック、グリップカバー、刃を取り付ける構成。はHGと同様、今回も向きを90度差し替えてモードチェンジ。着脱部にはポリキャップを使ってあります。グリップとストックは同軸上で可動しますが、グリップの可動をキツめに、ストックの可動をユルめにしてあり、ライフルモードで持たせる時のストレスが有りません。グリップカバーは開閉式。こちらも適度な保持力を持たせてあります。刃は2パーツ貼り合わせ。それなりに長いので、メクレ防止に接着してやるのも良いかも知れません。



 腰にマウントする場合は、ストック基部の丸モールドにフィットするアダプターを使用します。また、今回はジョイントパーツが付属し、2本を連結したモードも再現可能。ゲンコツの穴よりもジョイントの方が大きいため、真ん中を握れないのが少し残念ですが。ストックの可動軸がユルめのため、ライフルモードで連結するとブラブラするのでオススメ出来ません。ソードモードで連結したままコの字に曲げると、フィンファンネルみたいですよ。

 GNシールドは、2枚貼り合せのメカ部で刃をハサミ込み、表面装甲を取り付ける構成。刃はハサミ込みの指示は有るものの、実際は後ハメ・着脱可能です。刃は内部のレールでスライドし、 表面装甲は位置を変えて付け替える事で展開状態を再現します。



 前腕やGNドライブ下のハードポイントにマウント出来る他、2枚を連結したダブルシールドも再現可能。この場合は、接続面からポリパーツのピンを引き出し、互いのジョイント穴に差し込んで連結します。

 GNビームサーベルは、ツバ(?)の部分を別パーツ化した2パーツ構成。クリアーのビーム刃が付属しますが、差し込みピンが若干キツい様に感じました。何度か着脱してるうちに穴が広がったのか、腰から抜け落ちやすくなった気がします。丸穴からスリットが伸びた様なハメ込み形状になっているので、サーベル側のピンと接しないスリット部分でキツさ調整をしてやると良いと思います。ピンがあまりキツい場合は、事前に擦り合わせしておくのも良いでしょう。



 組立時間は1時間35分でした。GNドライブが光るというのは予想以上にカッコ良く、楽しいものでした。MGシリーズ用に目が光る頭部パーツセットが有りますが、あれと同じ感覚で、すでに発売されているガンダムについても光るGNドライブセットが発売されたら楽しいでしょうね。昔はムギ球を使った発光ギミック対応キットがたくさん出ていて、楽しかったですなあ・・・(遠い目)

 今回は1/100第1段キットながら、合体と発光という特殊な要素が大きかったですから、フォーマットがどの程度1/100ケルディムに引き継がれているかは、予想がつかない部分も有りますね。こちらも楽しみに待ちたいと思います。

 2008.12.14 健 竹史


  

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