健さんの
プラモコラム


その266
 HG イナクト デモカラーの巻

 HG 1/144
 AEU−09 AEUイナクト(デモカラー)
 「機動戦士ガンダム00」に登場
2008年8月発売 初出税別価格1000円



 このキットを組んだのは、妹一家が広島に立ち寄った時でしたね。親戚宅に集まって食事をしたんですが、準備が出来るまでの間、姪っ子(妹)の前で、このイナクトを組んでみせてやりました。どこに行くにもプラモを持ち歩いて、空き時間が出来ると積みプラ消化をしてるんですが、長年パチ組みを見せてやっていると、最近では「作るのを見たい」と言う様になりました。英才教育は着々と進行中なのであります。

 姪っ子(姉)もパチ組みを見たがりますが、この日は親戚宅に置いてあった「ケロロ軍曹」を夢中で一気読み。ガンダムネタが通じる様になる日は来るかな?

 ではぼちぼち本題に参りましょう。サーシェス専用機のバリエーションキットという事で、変更箇所を中心に紹介します。共通部分については「その259 HGイナクトの巻」を参照下さい。



 頭部は、首や後頭部、センサー面のクリアーパーツをサーシェス機と共用。前半分が新規パーツになっています。サーシェス機の前半分パーツは除外され、今回は付属しません。



 頭部前半分パーツは、指揮官型量産型の2種が付属、完成後も組み替え可能となっています。頭頂部にアンテナが追加されているのが指揮官型です。つまりザクと同じですね。説明書によると通信機能を含めた統制機能が強化されているとの事で、パワー供給を受ける能力はそのままなのかも知れません。



 指揮官型の頭頂部アンテナは、頭からいきなり垂直に立ち上がった形で造形。パッケージイラストでは、オデコから連続したラインで滑らかに立ち上がった印象で、折れ曲がりを強調せずに描いてあります。設定はキットに近い様で、頭のデザインを不必要に変更せずアンテナだけ後付けした感じですね。パッケージイラストのイメージもカッコ良いと思うんですが、どうでしょうか。



 頭部2種の比較。写真では使用していませんが、センサー面の奥に貼り込む反射シールが付属します。余った頭部パーツは、ブーメランの様に手に持たせても良いですね。(良くない!)



 肩アーマーは、ハメ込み部と上部の突起を兼ねた黒いパーツが新規に付属。突起は太陽光発電システムのパワー受信アンテナで、サーシェス機よりも小さい物となっています。



 腰フロントアーマーも新規パーツ。サーシェス機よりも滑らかな形をしています。設定は良く分かりませんが、ここも頭部のツノと同様、パワー受信アンテナなのではないかと想像しています。



別売のアクションベースを使用しています。
このキットにアクションベースは付属していません。



 手首は、今回も左右のゲンコツと、開いた左手が付属します。開いた左手は、サーシェス機の説明書の見本写真ではハッタリの効いたポーズに利用してありますが、今回の説明書ではリニアライフルの添え手として使用。これなら強そうに見えませんね。ポージングの極意を見た気がします(笑)。



 スネ前面は、サーシェス機ではボディカラーと同じでしたが、今回は白に色分けされたカラーリング。このため、今回は同形の新規パーツに変更されています。



 飛行形態への変形は、サーシェス機と変わりありません。手持ち武器はノーマルのリニアライフルに変更されていますが、腰上部にグリップを差し込む取付は従来と同じです。



 武装は、リニアライフル、ディフェンスロッド、ソニックブレイド(プラズマソード)が付属します。リニアライフルは、サーシェス機のブレイドライフルに代わって付属する物で、新規パーツで構成されています。



 リニアライフルは、可動式のグリップをハサミ込んで銃身を左右貼り合わせ、上部ユニットを取り付ける構成。ブレイドライフルとグリップのデザインは同じに見えますが、サーシェス機の時は左右ハサミ込み式でなかったので、軸部分が新設計となっています。



 上部ユニットは裏面が肉抜きされています。後端の半楕円部分(塗装指定でグレーになっている部分)は、カートリッジ式のバッテリーですが、サーシェス機付属のブレイドライフルの物と、サイズが不揃いとなっています。別規格のカートリッジというのは運用面で不利だと思いますし、実機では同一の物ではないかと思います。カートリッジ前のディテールも不揃いですね。1/100が発売される事があれば、統一して欲しいと思います。



 説明書の解説によると、MS本体が受信したパワーを銃へも供給する予定だったそうです。これが実現していれば、バッテリーの交換無しで(実弾のカートリッジは必要かと思いますが)連続使用が可能になっていたんでしょうね。



 ディフェンスロッドは、サーシェス機と同じ物が付属。飛行形態のみでのミッションでは装備しません。



 ソニックブレイド(プラズマソード)も、サーシェス機と同じ物が付属。サーシェス機の物は大型であると解説されていましたが、キットでは同等のサイズとなりました。未使用状態(グリップだけ)のパーツは、今回は付属せず。通常サイズの物は腕部に収納可能という設定のためです。



 組立時間は測っていませんが、作業量はサーシェス機とほぼ同じでした。番組終了後(厳密には第二期準備中)のキット化という事で、待たせずに頭部2種まとめて発売というサービスが嬉しいですね。ランナー配置は、指揮官型と量産型、どちらかだけでも除外可能な構成になっていたんですけども。今後、ブレイドライフルを使うエースパイロットが新登場するとか、そんな展開になれば必要な頭部、必要な武器だけチョイスしての発売も可能ですね。


 おまけ



 デモカラーと2ヶ月連続発売となったHGサーシェス専用イナクトカスタム(モラリア開発実験型)も、併せて紹介しておきましょう。こちらは先に発売されたアグリッサ型のカラーバリエーションで、キット内容は全く同一の物となっています。



 発売はアグリッサ型の後になりましたが、登場順序はこちらのカラーが先。民間軍事会社、PMCトラストで作られた物ですが、AEUの外人部隊で使用する際に赤く塗り直したのは、アグリッサのプラズマフィールドに対応するためだったと解説されています。



 説明書の解説は補足説明の発表の場にもなっているので、バリエーション機であっても一通り目を通しておくと、何らかの新情報が紹介されている場合が多いですね。今回はパイロットの解説で、サーシェスの再登場についても言及。ついに設定紹介だけでなく、今後のストーリー予告にも使われる様になってきました。



 武装は、ブレイドライフル、ミサイルランチャー、ソニックブレイド(プラズマソード、ディフェンスロッドが付属。ソニックブレイドは未使用状態のグリップも付属し、ヒジ内側に収納可能です。



 パイロンに取り付けるミサイル等は、今回も付属しませんでした。そういう意味でも、第二期に一部デザイン変更を加えたバリエーション機の登場を期待したいところです。着陸状態を再現出来る豪華版なんかでも嬉しいです。



 当初用意されたランナーの切り替えは今回までに全て使用され、ランナー3枚とも全て、四角い配置の全貌が明らかになりました。今後、新規パーツを含むバリエーションキットが発売される場合は、SEEDのMSVの様に新規ランナーが追加される事になりそうです。Cランナーは面積が小さめですが、スライド金型の都合で拡張されそうにありませんし。(厳密には、デモカラーのスネ前面を黒で成形する切り替えが未使用ですが・・・期待して良いのかな?)

 それにしても、改めてランナーを見ると、ずいぶん多くのバーツにスライド金型が使われていますね。ワンパーツ化の積極的採用によってスリム化が実現したなら、フラッグも含めてですが、スライド金型が可能にしたデザインと言えるかも知れませんね。

 2008年9月発売 初出税別価格1000円

 2008.9.16 健 竹史


  

HG イナクト(デモカラー)
HG サーシェス専用AEUイナクトカスタム
HG サーシェス専用AEUイナクトカスタム(モラリア開発実験型)

  

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