健さんの
プラモコラム


その247
 MG ザクF型Ver.2.0の巻

(MG 1/100 量産型ザク Ver.2.0/
MS−06F 量産型ザク/バンダイ
 「機動戦士ガンダム」に登場)



 R型が出たばかりだと思っていたのに、早くもMGザクVer.2.0F型が仲間入りです。しかもマインレイヤーと同時発売。このハイペースは、どうしたんでしょうね?これからも2.0仕様のザクバリエーションが続々出るからペースを上げてる、とか?夏にはガンダムもVer.2.0が出る様ですから、それまでに対決相手を充実させておこうという事なのかも知れませんね。



 キットは、すでに発売されているザクJ型のディテ−ルと装備の一部を変更したバリエーションキットです。共通部分については「その210 MGザクVer.2.0の巻」を参照下さい。



 武装は、ザクマシンガン、ヒートホーク、ザクバズーカが付属します。ザクバズーカは、前後のパーツを組み替えてジャイアントバズーカに換装可能。R型(高機動型ザク)Ver.2.0に付属したのと同等の装備です。



別売のアクションベースを使用しています。
このキットにアクションベースは付属していません。

 フンドシ下部にフィットするジョイントが付属し、別売のアクションベースでディスプレイする事が出来ます。宇宙で活躍した機体なので、「飛んでいる」のではなく「漂っている」様な感じで飾ってやると良いでしょう。



 足裏には、J型には無かったスラスターが付いています。これは脚フレームのパーツを集めたHランナーからJ型の足裏フレームパーツを除外、ランナーの延長部分に追加されたR型用の足裏フレームパーツを使用した物です。S型はなぜかこのパーツも使わず、S型関連のパーツを集めたIランナーに、同形と思われる新規パーツを用意して使ってあるんですが・・・ひょっとして、Iランナーに余裕があったから、ABSランナーから通常プラのランナーにパーツを移したという事だったりとか?理由はともあれ、Ver.2.0ザクシリーズの中では、今のところシャアザクだけがABSでない足裏フレームを使ってあるのでした。



 ヒートホークは、今のところVer.2.0ザクシリーズに毎回付属している装備ですね。数が揃ってきたので、そろそろ何個かは発熱状態に塗ってみても良いかも知れませんね。



 ザクが「やられ役」とか「弱い」といったイメージで語られる事が、放送から年を経るごとに多くなってきている様に思うんですが(気のせい?)、条約で禁止される以前核バズーカで武装し、最も甚大な被害を出したのは、このザクだったんじゃないかと思います。もし条約が締結されていなかったら?ガンダムの出る幕は無かったかも知れませんね。



 サイド7のハッチを開けるため、足元のツマミを回す有名なシーンが有りますが、これを再現出来るほどの可動範囲の広さは、J型として発売された当初からのセールスポイントでした。今回は、そのツマミがパーツとしてセットされていて、ポーズだけでなく情景として再現可能となっています。別売のアクションベースを利用すれば、支柱取付用の穴に、ツマミをそのままセット可能。アクションベースをたくさん連結して1マスだけ抜き取れば、そこを開いたハッチに見立てる事も可能でしょうね。



 それにしても、ベースのフリをして1/100スペースコロニーまで発売していたとはバンダイ恐るべし!たくさん買って直径60メートルになるまで敷き詰めれば、コロニーの端面をまるごと再現可能なのであります。



 「あ、取れた!」「どうすんだよオマエ!」てな感じで(笑)。ツマミパーツの取付部は、こんな感じになっています。指には両面テープで取り付けてあります。可動指は第二関節も動くので、こういう遊びも楽しめます。



 一般機の他に、羽根飾り(アンテナ)の付いた隊長機も再現可能。取付穴のある頭蓋ごと交換する方式で、アンテナは2種用意されています。



 J型(右)との比較ランドセルのバーニアの大きさ、スネのスラスターの有無によって運用目的の違いを表現しているのはVer.1.0と同様ですが、相違部分のデザインは新しくなっています。表面だけでなく内部パーツに違いを持たせているのも大きな進歩ですね。



 J型(左)とのスネの比較。Ver.1.0では外装表面にスラスターパーツまたはフタパーツをハメ込む事で違いを表現していましたが、構成の都合上パーツが平面的でした。今回は内部パーツにノズルを取り付けてあるため、内部フレーム自体に違いがあって説得力が増しています。クラッシュモデルやメンテナンス中のディオラマの製作も簡単になりますし、ストレートに組んだだけでも装甲の穴とノズルにスキマが有り、中身がチラリと見えて良い感じです。



 J型(左)とのランドセルの比較。丸型だったバーニアが、釣鐘型に変更されています。また、ランドセル上部にも小さなスラスターを追加。J型では、ここはターミネーター(フタ)の表現になっています。



 スネ・ランドセルとも、内部メカの違いも演出すると謳いながら、必要以上に違いを持たせていない事も好感が持てますね。JもFも「量産型ザク」であって、なるべく共用する形で設計されています。だからこそR型に移行する寸前だったS型Ver.2.0の特殊性が際立つ訳ですし。



 組立時間は2時間20分程度でした。J型との違いは多くはありませんが、ランナーの切り替えによって毎回少しずつ、パーツ配列の全貌が明らかになっていくのは楽しいですね。続けてマインレイヤーも紹介の予定です。もうしばらくお待ち下さい。


 おまけ


 この機会に、1/144MSVシリーズのザクマインレイヤー・・・を通常のザクとして組んだものを紹介しておきましょう。



 頭部は、モノアイシールドを左右からハサミ込む構成で、モノアイはデカールを貼って再現。羽根飾り(アンテナ)は、取り付けたい場合のみオデコを削ってハメ込み穴を貫通させ、接着する様になっています。首は前後左右に可動します。

 肩関節は前後スイング機構を内蔵。ザク系MSVの共通ギミックとなっています。腕は後ハメ可能で、他キットとの交換も容易。1/60キットにしかポリキャップが使われていない時代に、シリーズで仕様・規格を統一してあったのは快挙ではないかと思います。



 フンドシはボディと別パーツ化されていて、股関節軸に脚を取り付けておいてからボディに接着します。フンドシとスカートの間にスキマが有るデザインの他、胸のスジ彫りの配置などもR型と統一してあります。

 脚です。最初に発売された1/144ザクは足首が可動せず、その点を改良したキットだと思っていましたが、改めて組んでみて可動範囲の狭さに驚きました。可動範囲は5度か10度程度、ほとんど固定式と同じですね。当時はこれくらい足の甲にボリュームが有るのが共通イメージだったと思いますし、造形を優先すれば止むを得ない事だったと思います。もちろん別パ−ツ化されている事で仕上がりは格段に向上しています。



 股関節は2軸可動で、可動範囲は狭いものの開脚が可能。動力パイプのハメ込みがキツめなので、穴を少し広げてやるか、あるいは力づくで組み立ててやりましょう(笑)

 右肩のシールドは回転が出来ない代わりに、ヒンジでスイングする様になっています。ヒンジパーツは肩ブロックにハサミ込み。シールドは、腕を完成させてから接着する事が可能です。左肩のスパイクアーマーは、肩ブロックを前後からハサミ込む、2パーツ貼り合わせとなっています。



 武装は、何も付属しません。機雷散布用ランドセル自体が武装ですからね。(このキットの説明書では爆撃用オプションバーニヤと表記してあります。)この機雷散布用ランドセルを使わず、代わりに通常型のランドセルと、それに対応した動力パイプを取り付ける事で、ノーマルザクが組み上がります。手首は穴なしゲンコツとなっていますが、他のMSVキットから手首と武装を流用可能です。R型(R−2型含む)のザクマシンガンとヒートホーク、R−2型のザクバズーカを拝借すれば、MGのF型Ver.2.0と同様の装備が揃いますね。最近再生産もされましたから、興味のある方はこの機会にどうでしょうか?

2008.5.12 健 竹史


  

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