健さんの
プラモコラム


その245
 HG ガンダムスローネドライの巻

(HG 1/144 ガンダムスローネドライ/
 GNW−003 ガンダムスローネドライ/バンダイ
 「機動戦士ガンダム00」に登場)



 トリニティ兄弟のガンダムスローネも、ようやく勢ぞろいです。主人公チームの結束を促す役どころとして、色違いと言いながらも赤系で統一したカラーリングが、また良かったですね。GN粒子の赤色も意識しているんでしょうけども。という訳で、一番派手に粒子を撒く一番赤っぽい近い機体、ドライの紹介であります。

 スローネツヴァイの時と同様、新規パーツを中心に紹介していきますので、共通部分については「その237 HGガンダムスローネアインの巻」「その242 HGガンダムスローネツヴァイの巻」を参照下さい。



胸のクリアーパーツの奥には色分け用シールを貼り込んであります。

 頭部は、顔をハサミ込んでの左右貼り合わせ。マスク中央部は正面からハメ込んで色分けしてありますが、今回は眉間までカバーし、そのままヘルメット形状まで繋がる、面白い形をしていますね。



 頭頂部の白いパーツは、上からハメ込みます。従来のガンダムに無いデザインだと思っていましたが、アンテナとの位置関係からも、オデコセンサーが大型化した物と考えれば良いのかも知れませんね。アンテナは左右それぞれ上から差し込みます。ヘルメット側面はリング状のデザインで、後部はC字形に別パーツ化されています。



 ボディと手足は、他のスローネシリーズと共通。腰側面(モモ上部)のパーツは、サイドスカートの無いスローネアインと共通のパーツがセットされています。



 背中のユニットは、左右同時に上下可動、さらに左右独立して起こす事が出来ます。どちらの可動軸にもポリキャップを使用、荷重に負けない十分な保持力が有ります。スローネアイン同様、本体の背部ユニットの上にマウントしてあるという解釈で、基部は背部ユニットと一体成形されています。左右のユニットを下端で連結してあるのは、可動の際の安定を考えての事でしょうか。左右が独立してるとコネる事が有るんですが、その心配は無用となっています。

 攻撃用の装備ではありませんが、戦場を覆うほど広範囲にGN粒子を散布可能で、スローネ3機の中でも特に印象の強い装備だった様に思います。オーラバトラーのオーラコンバーターにも似ていますね。



 右肩にはGNシールドポッドを装備。作戦に応じてミサイルや予備のサーベル等、他の2機の分も含めた装備を収納・携行できるという設定です。キットではワンパーツ成形で、裏面は空洞になっています。補強リブは設定の仕切りに準じているのかな?ちょっと確認出来ませんが。また、今回は両肩に装備を持っているデザインのため、肩アーマー側面のジョイントパーツは、左右とも取付ピンの付いたタイプが用意されています。



 背中のユニットを起こす時には、ビームサーベルと干渉しない様に注意してやりましょう。サーベルの後端を下げたり、背中のユニットを少し横方向に起こしてやると、干渉しないと思います。



別売のアクションベースを使用しています。
このキットにアクションベースは付属していません。

 飾り台は付属しませんが、フンドシ下のフタパーツを外せば、別売の飾り台に対応する穴が露出します。最近、赤いGN粒子をイメージしたスパークルレッドのアクションベースが発売されたので、これを利用してやると、よりスローネっぽさを演出したディスプレイが可能です。ただ、写真に撮る場合は、スローネドライの機体色に近いため、脚のラインが見えにくくなるかも知れません。普段から何色か用意しておくと、実物を眺める時と写真で楽しむ時とで使い分けが出来て良いですよ。



 背中のユニットは、フタが開いて展開状態を再現可能。ヒンジ部にはポリキャップが使ってあり、フタは後ハメが可能です。フタの白いラインの色分けは、シールで対応しています。



 フタにはツマめる所が無く、最初はどうやって開こうか悩んだ部分です。「ユニットを弓なりに曲げたら浮いてきて開けやすくなるなぁ」とか、少々手荒な方法も試してみました(笑)。根元(軸位置よりも上)を押せば簡単に開く事に、後で気付きました。お試しあれ。



 武装です。GNビームサーベルは、今回もクリアーのビーム刃が付属せず。他の2機をサポートする機体である事から武装が少なく、ぜひ今回こそは付属させて欲しかったんですけどね。HGヴァーチェHGナドレのビーム刃を流用可能です。



 GNハンドガンは、スローネツヴァイと同等の装備。ツヴァイ関連のパーツを除外した、同じランナーがセットされています。ツヴァイが左手に装備していたのに対して、ドライは右手に装備。これは3機を連結してGNハイメガランチャーを発射する際、左右対称のポジションで連結するためだと思われます。



 GNシールドは、2パーツ貼り合わせた本体の上に、表面装甲パーツを取り付けます。これは開・閉2種類のパーツが付属し、差し替えで展開を再現出来る様になっています。開いた状態のパーツでも、2枚の装甲を一体成形してあり、扱いが簡単です。閉じた面にある白いラインを塗装するのは、ちょっと面倒そうですが。



 GNハンドガンから取り出すマンタンガン・・・いや接続ジョイントは、今回も差し替えで再現。ゴーオンジャーは録り貯めするだけで見てないんですが、原油高騰、洞爺湖サミット、ガソリン税のゴタゴタと、非常にタイムリーな年に重なりましたね。



 他の2機と連結すれば、GNハイメガランチャーの発射シーンを再現出来ます。アインの背中にツヴァイ、ドライのエネルギーケーブルを接続、展開したGNランチャーのグリップを握らせれば完成です。



 説明書ではツヴァイが右、ドライが左という、GNハンドガンが内側に来る配置となっていますが、実際の運用を考えると、ハンドガンの付いてない側の手でジョイントを掴んで接続するのでしょうから、左右逆の配置が自然ではないかと思います。グリップを握るにしても、ハンドガンの無い手の方が干渉しにくくて握りやすいと思いますし。ただ、GNバスターソードとGNシールドは外側でないと邪魔なので、説明書通りの配置でないと密集しにくいんですよね。



 アクションベース2互いが密着する様な形に設計されていますが、3機のポジションを調整しつつ実際に密着させるのは、それなりに手間がかかりました。説明書ではベースを連結せず、バラバラの状態で飾ってありますね。連結を保って長期間飾りたい場合には、ベースを1枚の板の上に置く(出来れば位置決めまで作って固定する)のが良いでしょう。持ち上げてもベースがバラバラにならず、運ぶ時にも便利です。



 組立時間は1時間5分でした。同型装備違いのライバルチームと言うと、ドラグナーに登場したゲルフなんかを思い出しますが、色もシルエットも大きく違いを持たせたのが良かったですね。同じボディを3回組んでも苦にならず、合体モードまで用意してあるという、揃えて楽しい3機でした。

 兄貴2人は残念でしたが、ネーナは第二部でも活躍してくれるんでしょうか?また、スローネシリーズはジンクスのベース機という設定がある様で、今後も何らかの形で絡めてくれると面白いんじゃないかと思います。番組の再開を楽しみに待つとしましょう。


 おまけ



 こちらも赤い機体ということで、ガンダムSEEDフレームアストレイズから、HGシグー(キットではモビルシグーと表記)・ジスト・エルウェス機を紹介しておきましょう。基本的にHGシグーの色替えなので、詳細は「その106 HGシグーの巻」を参照下さい。



 パイロットであるジストは連合の兵ですが、ザフトから鹵獲したシグーに乗っているという設定。本人もナチュラルとコーディネイターのハーフだそうで、機体設定と本人設定がリンクさせてある様ですね。赤という目立つカラーは、敵とのハーフであるため行動監視の意味もあっての塗装との事。とか言いながら実は、SEED本編で敢えて避けたカラーで発売してみようという、そこがスタッフの遊びなんじゃないでしょうか。なにしろ仮面の男の乗機でしたからね。赤で塗ったらシャアになってしまいますよ。ジストより、シャアこそ監視すべき危険人物でしたけどね。



 シリーズ恒例、コミック調のパッケージやフォトストーリー付の説明書も健在。フォトストーリーではルドルフの乗る金グフとの派手派手対決が読めます。シャアVSクワトロですか?(さすがにそこまでは狙ってないのかな?いや・・・どうかな・・・)



 武装は、重突撃機銃、重斬刀、バルカンシステム内装防盾が付属します。



 写真では貼っていませんが、左肩にはコウモリをイメージしたパーソナルマークがシールで付属。また、あまりに強力なため許可がないと使わせてもらえないアサルトシュラウド(デュエルガンダムにも有った増加装備ですね)の設定が、説明書に紹介されています。このシリーズ、カラーバリエーションだけでなく、一部新規パーツを含んだ物も発売されてますし、そろそろこういった大掛かりなバリエーション展開にも突入して欲しいものです。

2008.4.28 健 竹史


  

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