健さんの
プラモコラム


その219
 HGUC ゾックの巻

(HGUC 1/144 ゾック/
 MSM−10 ゾック/バンダイ
 「機動戦士ガンダム」に登場)



 ボールをモビルポッドと分類して区別するならば、これがHGUCファーストガンダム最後のMSとなる、ゾックが登場です。長い道のりだったなぁ、なんていう感慨はそっちのけ。関心はもう「ランナーは2枚ずつ入ってるのか」という、そっちの方に集中しているボクなのでありました。



 早速パッケージを開けてみますと、期待通りに全てのプラランナーが2枚ずつ!モノアイシールドも2枚!そしてポリキャップが・・・1枚(泣)。塗装がオススメ出来なくてもいい!神よ、なぜこんな時にABS関節ではないのですかー!・・・なんて変な所に期待してたのはボクだけでは・・・あれ?ボクだけですか。では気を取り直して本題に入りますか。

 頭部は、外装パーツが前後貼り合わせ。クチバシの上のラインまでで取り外せる様になっています。頭頂部のフォノンメーザー砲内部フレームに固定されており、外装と一緒に外れる様にはなっていません。



 モノアイにはクリアーパーツを使用。HGUCアッガイと同様、内部フレームのレールにハメ込んであり、頭部外装を一旦外して動かしてやります。

 同じランナーが2枚ずつ入っているキットなので、モノアイパーツは1個余る訳ですが、どんな表情になるか、試しに2個付けてみました。結構かわいいですよ。これ、キットをたくさん買ったり、友達から余ったパーツをもらったりして目をたくさん付けたりすると、コワイ事になりそうです。アッシマーの予備カメラ、たった3個でも「ギャー!」って感じでしたもんね。



余りパーツも使ってツインアイにしてみた状態。ロボクイとかゴンベスとかを思い出してしまいました。似てる?

 モノアイシールドは、PET素材のシートを頭部の内側にハメ込む様になっています。これ、クリアーのプラパーツで再現するのも厄介だろうなぁ、と、以前から心配してたんですよね。PETシートは薄くて良い感じですし、印刷を使っての演出も出来ますから、表現の幅も広がりますよね。このゾックでは、薄いスモークがかったシートに目盛りの表現が入れてあります。

 そう言えば中学の頃、ジュアッグの頭に内側から透明プラバンを貼ってモノアイシールドを再現しましたっけ。セル画の要領で裏からモノアイを描き込んだりして。



 ボディは、上半身いっぱいに内部フレームを再現。同じランナーが2枚入ったキットのため、ハメ込み部分の配置は左右対称。右がピンなら左は穴という、ちょっと変わった構成になっています。肩やウエストのポリキャップは特大サイズで、ゾック用に新規に設計された専用ランナーとなっています。

 ところで前後対象のユニークなデザインのゾックですが、コクピットはどうなってるんでしょうね?クチバシの上にあるのがハッチだと思うんですが、間違えて背中から乗ろうとして「ハズレ」だったりしてもイヤですよね。どちらからでも乗れる仕組みなのかな?MGが発売されたら、どんな解釈になるか楽しみです。(そもそもこの位置は、クチバシが邪魔でラダーが降ろしにくいと思うんですけれども。)



 クチバシは後ハメが可能な上、ポリキャップで若干の角度調節が可能です。裏面には多数のハイドロジェット(あるいはホバー?)のノズルらしき物が再現されていますが、実際はこのクチバシは頑丈に固定して、推力は噴射の強弱で調節する方が良いんじゃないかと思ったりもします。サンダーバード1号の主翼みたいに、高速巡航時に閉じるみたいな演出も好きなんですけども。説明書では可動式のフェアリングシェルと解説されていますね。実は機能的な解釈よりも、ギミックを増やしたかったのかな?と思ったりもします。手持ち武器も無く可動部も少ないですからね。



1/144カプルとの比較。ちょうどワキの下までですね。水陸両用MSは、恐竜的進化から小型高性能化の流れを、こんな早い時期に先取りしていたのであります。

 クチバシは直線的だった旧1/144キットに比べ、中心線にもフチにもカーブを持たせてあり、かなり印象が変わりました。正面設定画(どっちが正面かは置いといて)を見る限りは直線的で、旧キットのイメージはこれを参考にしてある様です。側面設定画を見るとカーブしている印象が強く、HGUCはこちらのイメージを優先してあるのでしょう。

 このクチバシ、ウチのヨメさんは「チョコボールキョロちゃんみたい。茶色く塗ったらいいかもよ」なんて言ってるんですが、クチバシを取り外すとシャークマウスみたいなコワイ顔になります。さらに頭部外装まで外せば、なんとなくガイキングの超兵器ヘッドを思い出してしまったりするんですが。このモードならガンダムにも勝てたんじゃないですかね。



しばらく眺めていると、ツメまでガイキングのツノにしか見えなくなってきます。(笑)

 ウエストは、ボールジョイントで可動します。横は45度くらいヒネる事が出来、これなら多少の格闘戦もこなせそう・・・かな?手足の自由度が低いので、ウエストがヒネれるだけでポージングの自由度が大きく違ってきますね。

 は、ウエストからパンツのスソまで一体のパーツを前後貼り合わせ。説明書では先に脚を組んでハサミ込む手順になっていますが、その方が奥まったポリキャップの位置を決めやすいからでしょう。脚を後ハメする事に問題はありませんが、引き抜くのは難しいですね。短すぎて持つ所が無いんですよ。



 は、ヒザ関節が無いシンプルなデザイン。モモらしい部分のボールジョイントは、スネらしいカバーパーツを貫通して、直接足首に接続してあります。股関節・足首ともボールジョイント。巡航状態のディスプレイを意識してか、スネ裏面にもモールドを入れてあります。

 足首は、前後貼り合せ&足裏の3パーツ構成。ツマ先とカカトが同じ形なだけでなく、足裏パターンも前後対称となっています。他のMSの場合はツマ先をハの字に開いた方がポーズがカッコ良く決まるんですが、ゾックの場合は前後の対称性を保った方がカッコ良く思える時もありますね。足首を横に大きくヒネれる分、脚と足首の向きが不揃いになりやすいので、ベストの踏ん張り方になるよう調節してやると良いでしょう。



 は、三角の突起を別パーツ化。その前後には設定に無い角穴が開けてありますが、メガ粒子砲用の冷却ダクトか吸水口か何かでしょうか?頭頂部フォノンメーザー砲の周囲のグレー部分も、同じ機構になってるんでしょうね。

 肩のメガ粒子砲は、傾いた面に配置されているためリング部分を別パーツ化して真円に成形。も面直に配置されていますが、思ったよりも角度が付いていて、正面を狙いにくくなってる気もしますね。実機では可動して狙いを付けるんだと思いますが。宇宙で運用すればビグザムの様な全方位攻撃をこなしてくれそうです。



 の付け根は後ハメ可能。設定画では楕円形で、旧キットでは引き込み関節となっていましたが、今回は円形になり、軸回転する様になっています。外側のカバーは上下にスイング。旧キットよりも厚みが強調されていますが、付け根のカバーは薄く造形されているので、不揃いな印象になっています。内側のハメ込み部を丸見えにしないための措置でしょう。



水中戦のシーンに恵まれなかったため、こんなアングルでの出番は有りませんでしたが、ウォルターガンダムって、こんなイメージなんでしょうか?

 上腕は、あまりの短かさに驚かされますが、横に上がる動きとヒネリが可能。ヒジは、大きな関節パーツが追加されました。90度曲がると言えばいいのか、逆方向にも曲がるので180度動くと言うべきなのか。良く曲がる様に削ぎ落とされた関節部周辺には、フィンの様なモールドが施されています。

 手首は後ハメ可能。回転に加えて、ツメの全関節が可動します。ジャバラ風でなく、はっきりとの表現が追加されたツメは好みでない人もいるかも知れませんが、とにかく良く動くので楽しいですよ。根元以外の関節にはポリキャップが内蔵されています。オーラバトラーの足首にも使えそうな感じですね。



クローの大きさもスゴイですが、MS一体を持ち上げて安定して立てるのも頼もしいですね。

 ところで、ゾックの運動性能でクローの出番は有ったのか?という疑問については、説明書で「砲を使用する際のアンカーとしても考えられていたようだ」と解説されています。実は08小隊が製作されていた頃、「もしゾックの出番があるなら、腕を地面まで伸ばせる様にして、手をついて歩かせてはどうでしょうか?」なんて意見をサンライズに送った事があるんですよ。伸びれば格闘にも有利でしょうし、他の水中MSだって伸びる奴がいますからね。伸びないままでも、水中戦では役に立ちそうな気がします。



旧1/144ゾック(右)との比較。全高が若干大きくなっただけでなく、手足が逞しくなっています。

 飾り台は付属しませんが、股下とクチバシの下に、フタパーツに隠された取付け穴が有り、ジョイントパーツを介して別売りのアクションベースを接続可能です。ジョイントパーツが3個付属していれば、アクションベースを3個接続出来るのに・・・・あ、意味ありませんでしたね。

 組立時間は1時間10分でした。旧1/144キットよりも大きくなっていますが、今回の方が正しい全高の様です。鋭角的で股下が狭くかっこいいパンツとか、モノアイスリットと肩の間隔とか、旧キットで気になっていた細かな所まで設定画の特徴をとらえてあり、良く出来ていると思います。



クチバシのカーブの違いに注目。HGUCゾックの左側のクチバシは閉じた状態にしてあります。説明書にある巡航形態では、このポジションになります。

 気になるのは「MGでも出してもらえるのか?」という事ですが、HGUCの構成がすでにMGに近いので、そんなに高額にならずに発売できるんじゃないかな?と思うんですが、どうでしょう?MGゾックガンタンク、ぼちぼちお願いしたいと思います。



 おまけ


 旧1/144ゾックも簡単に紹介しておきましょう。ゾックの設定全高は23.9mで、1/144に換算すると166mmになるハズですが、このキットは約145mm、20.9m程度という事になります。これでも十分に大きいのでキチンと測った事もなく、意外な結果でしたけども。旧1/144シリ−ズはズゴックやアッガイの全高も小さめなので、水中MS同士を並べる分には、あまり気にならないかも知れません。HGUCの全高は正確な様です。



 腕は、手首を前腕でハサミ込み、さらに上腕、肩カバー、肩基部でハサミ込んでいきます。上腕と肩カバーの間にはジョイントパーツが有り、ここでヒネリ可動が出来ます。

 脚は、足首が二軸可動。股関節は開脚可能なタイプですが、この当時のキットの特徴として脚を開けば開くほど、モモがパンツの中に引き込まれていきます。ただでさえ短い脚がますます短くなる訳ですね。足裏にはバーニアが再現されています。

 ボディは前後分割で、手足をハサミ込んで接着。クチバシとフォノンメーザー砲は別パーツ化されています。肩のメガ粒子砲は真正面を向いていますが、こちらの方が水平射撃に適している様に思えるので、これはこれで悪くないと思います。砲は別パーツ化されているので塗装は楽ですし、角度を付けたければ底面にクサビ状のスペーサーをはさんでやっても良いでしょう。

 肩の付け根を押し込むと、ロックが外れる様な感じで下側に垂れ下がり、腕をより内側に寄せたポーズが取れる様になります。モノアイは別パーツ化されていて、両面テープで好きな所に貼る事が出来ます。予備のモノアイが付いているのはHGUCと共通ですね。



 HGUCとの相違点は色々有りますが、特に目立つのは顔つきの違いでしょうか。肩中心からコクピットを通るラインが下にカーブしていて、顔が面長な感じです。顔が下まで垂れているため、大の字のモノアイシールドが、より正面を向いている印象になります。旧キットは正面の敵を見据えた感じで攻撃的なツラ構え、HGUCはちょっと上を向いていて、かわいらしい感じもします。同時に無表情な威圧感も感じさせますが。

 解釈の違いは有りますが、設定画も絵によって印象が違う訳ですし、HGUCと両方組んでみるのも良いと思います。HGUCの中でも後回しにされたのは、旧キットの出来が良かったからでも有ると思います。最近の再販では、実にきれいなグリーンで成形されていて、色だけで欲しくなってしまいますよ。


2007.9.25 健 竹史



  

HGUC ゾック
HGUC アッガイ
MIA アッガイ&ゾック

  

HGUC ヤクト・ドーガ (クェス・エア専用機)
HGUC ヤクト・ドーガ (ギュネイ・ガス専用機)
HGUC ブルーディスティニー3号機

  

MG デスティニーガンダム
HG ブレイズザクファントム ディアッカ・エルスマン専用機
HG グフイグナイテッド イザーク・ジュール専用機

  

機動戦士ガンダム 劇場版ボックス
機動戦士ガンダム第08MS小隊U.C.0079+α 1
1/144 FSS エンゲージSR1 (初回限定版)

  

機動戦士ガンダム MS開発記録2 (BOX)
機動戦士ガンダム S.O.G. Extra5 (BOX)
ガンダムコレクション コンプレックス (BOX)

  

機動戦士SDガンダム コレクションボックス
SDガンダム Gジェネレーション クロスドライブ
藤田幸久式モデリングマニュアル―雑多えんたあていめんと。

  

HCM-Pro46-00 ガンダムEz8
新機動戦記ガンダムWパーフェクト・アーカイブ・シリーズ 10
シェパード・ペインのダイオラマの作り方

  

スーパーロボット大戦OG ビルトビルガー 高機動型
アクティックギアネクスト パープルベア
装甲騎兵ボトムズ AG-PF01 set01

  

ホビージャパン 2007年 11月号
電撃ホビーマガジン 2007年 11月号
モデルグラフィックス 2007年 11月号

  

機動戦士ガンダムUC 1
機動戦士ガンダムUC 2
ガンダム ウェポンズ MS IGLOO編


[HOME]

inserted by FC2 system