健さんの
プラモコラム


その217
 MG ターンエーガンダムの巻

(MG 1/100 ターンエーガンダム/
 WD−M01 ターンエーガンダム/バンダイ
 「∀ガンダム」に登場)



 MGもついに100体目。数点前からカウントが始まり、どのMSが100体目か予想するキャンペーンが行われたりして、ムードを盛り上げていましたね。ボクはメモリアルなキットという事で「初代ガンダム2.0」(ひょっとするとGファイター付)か、100という数字に引っ掛けて「百式2.0」ではないかと予想しました。希望としては全肯定の意味も込めてターンエーだったんですが、メーカーにはなかなか気持ちが届かないものだと思ってましたからね。(最近のバンダイさんは気持ちが届き過ぎてコワイくらいです:笑)

 ターンエーは放映時のキットが長いこと再販されず、冷遇されてるのかと思ってましたが、昨年頃、突然再販された経緯があります。今にして思えば、あれでMGを出しても大丈夫か、人気を測っていたのかも知れませんね。何しろボクも含めて、当初デザインに否定的な感想を持った人も少なくありませんでしたから。



 もっとも、ボクの知る限りでは作品を見た人は必ず面白いと言い、劇中で動く姿はカッコイイと言いますね。ボクも放送を見ないまま(ボクの地区は未放映でした)ある日突然設定画から後光がさした様に見え始め、伝え聞く世界観に魅了され、ビデオレンタルで見終わる頃には一番好きなガンダムに挙げるほどになっていた一人です。説明書に富野監督のコメントが掲載されるなどの別格の扱いを見ると、本当に胸が熱くなりますよ。では、本題に参りましょう。

 頭部は、目のクリアーパーツを兼ねた半球の頭頂部フレームに顔部フレームを組み合わせ、目の周囲や口のパーツを取り付けておいて、前後分割のヘルメットでハサミ込む構成。チョンマゲや後頭部飾りは別パーツ化されています。ヒゲは左右一体成型で、口の下から差し込みます。それにしても筒状の顔部フレームというのは初めて見ました。スコープドッグに続いて、丸顔祭りですね。



 後頭部飾りの下端は直線的に造形されていますが、これは背面全身設定画に準じた形状。頭部アップ図では後頭部段差と同じラインでカーブしていて、旧1/100キットはこちらに準じています。は下側がボール可動、上側も引き出せばボール可動する様になっています。普段はスキマが全く無いのが嬉しいですね。簡単に引き抜く事も可能です。

 ところで、ヒゲの付いたデザインには当時驚かされましたね。ウイングガンダム等と同じ、ほほガードなのだと気付いてからは抵抗が無くなりましたが。今改めて見ると、アンテナの代わりにヒゲを付ける事によって、オデコに何も付いてないデザインを通してしまったのも大きな功績ではないかと思います。必要な物が極力内蔵され、頑丈に保護されたデザインですからね。アンテナが無い事で、全身の説得力が高まってる様な気がします。



 ボディは、胸フレームを左・右・中央と3分割。マルチパーパスサイロの内側までディテールが入っていて、HGUCデンドロビウムのウェポンコンテナの組み立てを思い出します。ディテールはMGオリジナルだと思われますが、設定画のコンテナのディテールを参考にしてあるのでしょう、それらしく出来ていると思います。胸正面の十字は、シド・ミード氏のイラストに合わせて白いパーツも付属。選択して組み立てる事が出来ます。

 胸のサイロからはコンテナを丸ごと引き抜く事が出来ます。ミサイルハッチはコンテナ表面に接続してあり、1つずつ開閉する事が可能。背中のスイッチを押して少し押し出してから開く仕組みを採用してあり、ハッチ同士の間のスキマを無くしています。胸の表面ラインとも一体化して、旧1/100よりも格段に精密感が高まりました。



どっちが本物のディアナ様なんだ?!・・・じゃなかった、旧1/100(左)との比較。胸のハッチのスキマの少なさ、面の一体感の向上ぶりに注目です。

 3本のミサイルはワンパーツ成型してあり、コンテナ内部でスライド可動。発射口からミサイル先端を出し、発射の瞬間を表現出来ます。コンテナ自体が多弾頭ミサイルを連想させますが、発射後に胸が空洞になるので、そんな使われ方はしないんでしょうね。



 胸の一番下のハッチは、ビームキャノンになっています。やはり背中のスイッチを押す事でせり出し、開ける様になります。フタパーツを外してスイッチを露出するには、細いラジオペンチ等でツマんでやるのが簡単でしょう。それも面倒という場合は、胸正面の十字パーツを外すと、ハッチをツマんで開ける様になりますよ。

 ウエストは円柱形で、横回転しか出来ない様に見えますが、ボール可動となっています。内部はABSパーツを組み合わせた多軸関節。胸の青い部分と赤い部分の間でも、前後スイング出来る様になっています。胸の円柱は上に行くほど広がった形ですが、旧1/100以上にしっかりテーパーを付け、青いパーツとのスキマが少なくなる様に配慮されています。



劇中の印象的なポーズも再現可能!

 です。ウエストの接続部分は腰側にリングが付いた解釈になっていて、旧1/100よりも機密性が高い印象になりました。腰後部は装甲が山形に高くなっているんですが、これがウエストにほぼ密着する形になっています。ターンエーの魅力は人体っぽい所にあると思うので、ユニット間にスキマが無い解釈は、継ぎ目の無い人体により近く、妥当な判断ではないかと思います。

 サイドスカートは、腰ユニットにボールジョイントで接続。ポリキャップを介していない分、旧1/100よりも接続部が目立ちにくくなっています。軸受けのABSパーツは、一部が表面に露出する形で裏面に接続。最近はこんなパターンが多いですね。裏面のディテールは、UC暦のMSとは違った雰囲気のデザインになっています。



 フロントスカートは、コアファイターの主翼になる部分。旧1/100よりも上下幅を抑えた、小型の物になりました。翼の後退角度が緩くなった今回の形の方が、シド・ミード氏の画稿に近いと思います。フロントスカートの上辺はサイドスカートの高さにつながる角度になっているんですが、アニメ設定画ではサイドスカートの位置が高く、それに準じた旧1/100のフロントスカートは急角度で後退。シド・ミード氏の画稿ではサイドスカートの位置が低く、それを意識したMGではフロントスカートが緩い角度で後退している感じですね。

 コクピットは、球体の中にロラン君を一体成形。旧1/100よりも小型になった分、ロラン君も小さくなるのが黒歴史クオリティ(笑)。球体は回転可能、上からハメてあるキャノピーは両横のハメ込みキツさだけで保持されてるんですが、ここが軸になって、やはり回転可能となっています。一旦コクピットを円柱ごと外せば、ハッチが開いた状態も再現出来ますよ。



旧1/100のコクピット(右)との比較。シートと一体成形の搭乗フィギュアは、ずいぶん小さくなりました。ほとんどホモアビス?

 腰から分離し、フロントスカートをヒネればコアファイターに変形します。アニメでは空洞に描かれていた筒の部分は、底面がノズルにもフタにも見える様に処理されています。この辺は何か詰まってる方が自然だと思うんですが、例えば実機ではエンジンが腰ユニット内まで移動していて、分離時にのみ筒内部に戻ってくるという解釈はどうでしょうか?フロントスカート(主翼)はアームで接続されており、片側がボールジョイントになっているので、ある程度自由に動きます。

 です。股関節はABSパーツによる軸可動。スカートが少なく丸見えのデザインのためか、ガンダムF91ザク2.0の様に軸位置をオフセットした関節にはせず、スタンダードな物となっています。モモは、ディテールを損ねない様に、グレーのラインで外装を分割。ライン自体もパーツ化し、色分けしてあります。



 ヒザは二重関節。モモとスネのABSフレームをハサミ込み、前後分割のヒザアーマーで囲います。旧1/100ではヒザアーマーはスネと一体になっていましたが、今回は関節の途中に固定されたアーマーという解釈で、ヒザを曲げるとスネから分離する形になります。

 スネは、旧1/100に比べて前面が細く、シャープになりました。前面中央の三角の面は大差有りませんが、そこから側面に向かって、旧1/100では大きくふくらんだラインになっていたんですね。ここが平面的になる事で、平ら(に近い)な面を組み合わせた元デザインの魅力が、ようやく完全な形で再現された気がします。スネの途中には、パネルラインを活かして折れ曲がるギミックを追加。スネのカーブを強調し、必要に応じてより美しいポーズを楽しめる様になっています。



 スラスターベーンは、脚の動きに連動するギミックを内蔵。モモのスラスターベーンは、ヒザを曲げるとせり出してきます。いつものシリンダーギミックの代わりという所なんでしょうが、筋肉の緊張をイメージしている様で面白いですね。

 スネのスラスターベーンは、スネ途中の折れ曲がりに連動して動きます。ベーンの1枚1枚が、フクラハギ側と足首側に交互に固定されただけの物ですが、それぞれ固定されておらず自由度があるという解釈は筋繊維にも似ていて、人体を連想させますね。造形用粘土等を詰めれば物語初期のナノスキンを再現出来るでしょうが、スネの折れ曲がりに影響が出ますから、注意しましょう。



 足首関節は、ABSパーツを組み合わせた多軸関節。足首は、ツマ先もカカトも可動式となっています。旧1/100ではツマ先が末広がりになっていましたが、今回はほぼ均一の足幅。あれはパースだったと思って良いでしょう。足の甲にはスラスターらしき物がありますが、穴を開けて表現されています。旧1/100キットよりリアルになったとは思いますが、甲のクボミに沿って噴射する様に見えないのが難しいところですね。



 肩アーマーは、肩関節軸にリングパーツを通して固定してありますが、ここに保持力は無くグラグラで、肩後部アーマーのジョイントに、リングの一部を引っ掛けて抜けなくするという、かなり変わった接続方法になっています。腕を上げる時はアーマーの前半分だけが回転。横の端も可動する様になり、旧1/100よりも腕の動きになじんで見えると思います。



 肩後部アーマーは、後ろにめくれる様に可動する他、若干の上下スイングが可能となっています。旧1/100ではヒンジを仕込む都合からか厚くなっていましたが、今回はかなり厚みが抑えられています。



 です。肩関節軸は前後にスイング。軸の周囲に大穴を開けるのではなく、球状にまとめたスイング機構を半没式に配置して、スキマの無い形で造形してあります。IFBD(Iフィールドビームドライブ)という駆動方式の設定にも適っていると思いますし、スキマが無い方が人体に近く、良い処理だと思います。

 上腕は筒状にワンパーツ成形。この外装を通して、肩の球体とヒジ関節を接続します。ヒジは二重関節。球体関節は中身が迫り出す様にして大きく曲がります。デザイン段階でシド・ミード氏が想定していたギミックですね。さらに前腕側にも関節が設けてあり、人間と同程度まで曲げる事が可能です。



 前腕は、スライド金型を使って外装を筒状にワンパーツ成形。その上に、グレーのラインと腕の甲を貼り付けてあります。アニメ用設定でディテールを入れて無かった面にも、元の画稿からディテールを復活させて追加。巧みなパーツ分割のお陰で、外観を損ねる分割ラインは有りません。旧1/100よりも前腕が細くなっていますが、この方がヒジの球体や上腕が小さく見えず、より自然な印象になる様です。手首カバーは筒状に成形され、ボール可動します。

 手首は、可動指タイプの物と平手が左右とも付属。可動指は、あまり大きなサイズの手でないにも関わらず、5本の指全ての付け根が可動となっています。親指と人指し指はボールジョイントで可動。残りの3本は軸可動で、軸同士で隣の指と組み合わせ、3本セットで取り付ける様になっています。平手は無可動。手首関節はゲンコツ側にボール軸受けを設け前腕との繋ぎ目に接続軸が露出しない様、従来のガンプラよりも外観に配慮した設計となっています。首もそうですが、こういう配慮が人体らしさ(メカというよりキャラクターなのでしょう)を一層強調してくれています。



 武装です。ビームライフルは、旧1/100と同様にグリップの収納ギミック、後部カバーのスライドギミックを再現。今回はさらに、収納したグリップを覆うカバーが閉じたり、後部カバーを開くと現れる側面グリップの展開ギミックも再現。グリップを引き出して回転させると、使用時のポジション(縦の位置)で、グリップが引っ込まない様にロックされるという親切設計。簡単に引っ込む様では握らせにくいんですよね。分かってくれてます。



 ビームサーベルは、肩後部のサーベルラックに収納可能。サーベルはワンパーツ成形で、グリップのミゾを手の平の突起に接続して握らせます。彫刻の雰囲気は若干違いますが、実は旧1/100と全く同じサイズで、互いのサーベルラックに交換して収納可能だったりします。クリアーのビーム刃が2本付属。サーベルは途中で発掘・追加された装備ですが、サーベルラックを外してもあまり気にならない様、取付けには設定にあるモールドを利用しています。



 シールドは、裏面にフラットスパイン(背骨)を思わせるレールを再現。旧1/100ではモールドでの再現でしたが、今回はパーツ化され、さらに取付部のスライドレールとして、実際に機能します。腕への接続は、前腕のハードポイントを使用。グリップを起こして握らせ、前腕を前後からロックして装備完了です。

 表面はグレーの部分を色分け。形状的にも旧1/100より煮詰めてあります。上側のスジ彫りはフチと平行になる様に。下端の2箇所のスジ彫りは平行ではなくシールドの中心を指す様に。赤と白の境い目は段差を設けず、連続した面にする等。フチの裏面も優しめのエッジになっていて、細かい所まで気を配ってありますね。



 ビームライフルとシールドは、アダプターを介して背負える様になっています。アダプターは、肩後部アーマーをめくると現れるジョイントパーツに接続するため、取り付けない時でも外観を損ねません。シールド用のアダプターには可動部が有り、シールドの向きを調節可能。旧1/100でも背負える様になっていましたが、シールドとビームライフルの配置がMGとは左右逆になっています。

 ガンダムハンマーは、2パーツ貼合わせのハンマーにスパイクを取り付ける構成。プラチェーンはクリップの様なチェーンつなぎでハンマーに接続してやります。この辺りの仕様はMGガンダムVer.1.5と同じですね。アンカーにはミゾが付き、手の突起を使ってしっかり握れる様になりました。



 ところで、ハンマーだけの専用ランナーが用意され、その名前が「HM−1」となっているんですが、これはMGガンダムVer.2.0等に、今後も使われる事を想定しているんでしょうね。(あるいはガンダムOOでは、MSが日常的にハンマーを振り回してるとか?!)

 オマケに、同スケールのロランと、が付属します。ロランはヘルメット付きのパイロットスーツ姿で、筋肉質で、しかも立ち方が凛々しくて、なんだか特撮ヒーローみたいです。いろんなコスチュームが登場しましたが、一番馴染みの薄いコスチュームじゃないですかね。普段着か、ミリシャのパイロットスーツ辺りが良かったかも。出来れば女装から全裸(金魚付き)まで、全部付属させて欲しかったですけど。



 は、良く出来ていますが、少し小さめだったかも。それでもミサイル発射口に収まるサイズでは無く、パッケージ写真ではミサイルコンテナからハッチとミサイルを取り外して収納してみせています。ツノは成形の都合でエリマキみたいになっています。一瞬「スライド金型」・・・という言葉が脳裏をかすめましたが、削って整えてやると良いでしょう。ロラン・牛とも、ベースと一体成形されています。



旧1/100(右)との比較。旧1/100の方が若干身長が高くなっています。三次曲面を廃したMGのスネの、スッキリとした美しさに注目。

 組立時間は2時間40分でした。メーカーの造形センスが向上し、プロポーションに難のあるキットに出会う事もほとんど無くなった事もあって、ついギミックの再現に注目しがちですが、今回は形状の追求が徹底的に行われていて、実に模型らしい模型になっていると思います。デザイン検証の様子は模型誌にも掲載されましたが、開発画稿の一部は初回特典の冊子「ガンプラターンエース」にも再録されています。未見の方には、ぜひ冊子の付いた初回版をオススメします。(この冊子に収録された小笠原智史さんのイラスト、ヒゲの形がすごくイイと思います。)

 それから、ランナーの記号が刻印では無く、透かし彫りで表示されているのは嬉しいポイントですね。MGはランナー枚数も多く、手に取らなくても記号が見分けられる工夫は、たいへん助かります。先月頃からABSの素材表示も透かし彫りになっていますが、こちらは「塗装はオススメしません」を強調するための物でしょう。(寒い時代だとは思わんか・・・)



 バリエーション機が有る訳でもなく、ランナーを見ても今後の展開は分かりませんが、ぜひ同作品から多くのMSをキット化して欲しいと思います。「ユーザーを煽る→ガンプラが売れる→いずれMGターンエックスが出る」を目標にしてきた当サイトとしては、当然ターンエックスは発売して欲しいですし、わずか7mのウァッドなんかも、出せば面白いキットになるんじゃないかと思います。

 実は、説明書に書かれた「WD−M01」というミリシャの機体ナンバーが気になってるんですが、いずれは月光蝶の翼付き豪華キット「SYSTEM−∀99」という本来の機体ナンバーで発売されるんじゃないかと予想(期待)しています。背中のフタを開けば翼の固定も可能じゃないかなと思いますし。



ミサイルコンテナを押し出すためのスイッチと、それを押し込む専用パーツは、そのまま別売の飾り台への接続ジョイントになります。ジョイントは、もう少し長い方が、取り外しが簡単で良かったかも。
このキットにバンダイ アクションベースは付いていません。念のため。

 飾り台の取付け穴がフンドシではなく背中に付いてるというのが、ディテールに埋もれて目立たないという理由も有るんでしょうけど、巨大な翼の荷重を支える都合も有るんじゃないかと思うんですよね。専用飾り台を付属させるなら、ぜひブリキ金魚をモチーフによろしく。地下施設にあった武器も一通り付属すると嬉しいですね。


 おまけ


 旧1/100ターンエーガンダムを簡単に紹介しておきましょう。頭部は首がボールジョイントで可動。胸はミサイルハッチがヒンジで開閉、ビームキャノンは差し替えで展開を再現しています。ガンダムらしくないデザインのためMGの胸も特殊なパーツ構成ですが、前後分割の旧1/100でも、やっぱり特殊なパーツ構成となっています。ウエストは360度回転可能です。



 腰は、コクピットの着脱が可能。コアファイターへの変形ギミックは有りませんが、飛行状態の物が別に付属します。脚は、ヒザの後ハメが可能。二重関節にはなっていません。モモとスネはスラスターベーンを引き出す事が出来ます。そのギミックと正面ディテール再現のため、モモは当時では珍しい前後分割となっています。足首は左右分割+ツマ先。土踏まずにはスラスターが有りますが、これはMGには無いディテールです。アニメ設定とミード氏画稿の違いの様ですね。(有る方がアニメ設定。)

 肩アーマーは、前部アーマーの回転と後部アーマーの前後スイングを再現。こんな所にもポリキャップを使ってあります。上腕は肩の球体とは別パーツ化してありヒネリ可動が可能。ヒジも差込式なので僅かにヒネれます。上腕がもう少し太ければ、もっとヒネれたかも。前腕とのボリューム差も縮まったでしょうし。前腕は、手首カバーを外装でハサミ込む構成。ヒジアーマーとのつながり方は、前後分割する都合がある中での苦肉の策か、ヒジ内側の三角の面取りが段差に変更されています。手首は可動指タイプの物が付属。親指が動かない、MG以前の仕様となっています。

 ビームライフルは、MGよりも簡易的ながら未使用状態・通常射撃モード・最大出力モードの変形を再現。銃口の赤い三角パーツは上下一体で成形してあり、MGより組みやすいと思います。

 ビームサーベルは、収納状態と使用状態の物が別々に付属。使用状態の物はビーム刃とグリップがクリアーで一体成形されています。

 シールドは裏面が平らになっていて、何かが詰まってる様な印象。MGの様に、ジェネレーター等のメカニックが詰まっていなさそうな方がターンエーらしいと思うんですが、平らな様に見える設定画も有りますね。スパインは直線にもカーブにも変化するという事なのかも。



 ビームライフルとシールドは、オリジナルのジョイントを介して背負わせる事が出来ます。ジョイント上部は肩後部アーマーのモールドを利用して接続、取付け穴を目立たせないための気配りですね。このモールドは、MGではサーベルラックの取付けに使われています。設定に近いのは旧1/100ですが、MGでサーベルラック無しの状態に配慮したアレンジを加えるにあたって、旧1/100のジョイントがヒントになったと思われます。

 スネ前面の三角を面の合わせ目ではなくディテール風に解釈して側面に丸みを持たせたり、モモの前面にふくらみを持たせたりと、従来のガンダム系MSに影響されたらしい点が所々に見られますね。(それはノウハウでも有るし、いきなりの冒険を避ける意味も有ったのかも知れません。)アニメも始まったばかりの段階では、少しでも従来のガンダムらしく造形しようとするのは分かる気がしますね。

 そのためか、ハイテク過ぎないMSらしさも感じさせる気がして、これはこれで面白いのではないかと思います。(説明書にある汚し塗装がカッコイイからそう思う?)MGを組んでももっとターンエーに浸りたいという熱烈なファンは、こっちも組んでみてはどうでしょうか?

2007.8.26 健 竹史


  

MG ターンエーガンダム
1/100ターンエーガンダム
1/100モビルスモー ゴールド

  

1/144モビルターンエックス
1/144モビルカプル
1/144モビルフラット

  

∀ガンダム MEMORIAL BOX 1
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モデルグラフィックス 2007年 10月号

  

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