健さんの
プラモコラム

その207
 ガンプラコレクションDXの巻



 ついに完結!たくさん集めて、模型屋さんの棚を再現しよう!てな訳で、積み上げてみました。いやー壮観ですね。ボクの部屋もですね、決して作りもしないプラモを買い込んでる訳じゃありませんで、模型屋さんの棚を1/1スケールで再現してるんですよ(ウソ)。



 各キットのパッケージの比率を守ってあるからこそ目の当たりに出来る光景ですね。実は、厚みに関してはパーツを収める都合で、若干厚めになってる物も有るようです。例えば1/144ジオングなんかは、本当はもうちょっと薄いパッケージですね。



 完成状態で並べてみたのがコチラ。どうでもいい話ですが、この小さいプラモを見てると「北斗の拳」の1シーンを思い出します。ラオウみたいにザクをつまんで「お互い大きくなったものだ」なんてね。1/144キットって、子供の頃にはもっと大きく見えました。ましてや1/60なんて、とんでもないサイズに思えたものですが。

 ではそろそろ本題へ。ガンプラコレクションDXは、パッケージを大型化、値段もアップして、500〜600円クラスの大型キットを中心としたラインナップとなっています。各キットに目を通していきましょう。



 シャア専用ゲルググ。肩・股関節・足首がボールジョイントになっています。さらにウエストが回転可能。1/144キットは手足があまり動かない印象が有りましたが、ヒジ・ヒザ固定のこのシリーズの中では、逆にポーズの自由度が高い部類に入りそうです。相変わらず、肩アーマーは回転しませんが、そこを懐かしむキットなので問題ないでしょう。足裏は空洞になっています。



 武装は、ビームライフル、シールド、ビームナギナタが付属。ビームライフルはグリップが丸ピンのため腕に干渉せず、1/144キットよりも持たせやすいですね。スコープが別パーツになっているのは驚きました。ビームナギナタは背中に装着可能です。シールドは手に持たせる事も、背負わせる事も可能です。



 量産型ゲルググ。頭部パーツ以外はシャア専用ゲルググと共通です。



 シールドを背負った状態。



 ビームナギナタを装備した状態。ゲンコツの前後から、2分割されたナギナタを差し込んで持たせます。グリップとビーム刃は一体成形。ちなみにゲンコツは着脱式となっています。



 リックドム。2色成形されて、ちょっぴり豪華な仕様です。ボディの他に、足裏も黒で成形。1/144キットで再現されていた足裏のバーニアは、今回も再現してあります。「足裏は見えないからとにかく空洞にする」のではなく、「再現されていないキットについては空洞にしても良いだろう」という、臨機応変な判断がなされている様です。



 首はボディと一体成形。手首は着脱可能となっています。武装はジョイアントバズとヒートサーベルが付属。ジャイアントバズのグリップは丸ピンで、ストレスなく持たせる事が出来ます。

 ところで、Vol.1の作業用ザクみたいに、描き下ろしパッケージでドムもラインナップしてくれたら嬉しかったんですけどね・・・。



 ジュアッグ。モノアイシールドは空洞になっていて、左に寄ったモノアイがモールドされています。この辺りは1/144キットと同様ですね。巨大なクチバシも、裏側まで省略せずに再現。先端のダクトまでモールドされています。



 首と足首が良く回るので、ポーズの自由度は高いですね。上腕もヒネる事が可能。ヒジのリベットを再現するために、丸の部分を別パーツ化してあるのが芸コマ。オススメ度は高いです。(ま、オススメしても選んで買えないんですけど。)



 ゾック。手に持った時のボリューム感が心地よい、絶妙のサイズですね。あまりに巨大なため、1/144キットはすごいボリュームでしたから。ヒジをまっすぐ伸ばしたポーズが基本のシリーズですが、ゾックの場合はヒジを曲げて、下に垂らしたポーズで造形されています。動きがあって良いですね。



 背面。モノアイのモールドが無いだけで、正面と同じなんですけれども。ツメは1本ずつ単独で成形。そのため、1/144キットよりも薄く作られている様です。足裏のバーニアも再現されています。可動は、肩・股関節・足首がボールジョイント。手首も回転します。



 ガンタンク。ゾック同様、ヒジに角度を付けて造形してあります。腕は前後に振れるほか、上腕と手首が回転。主砲は後ハメ可能で、上下に可動します。



 ウエストは分離可能なので、「自分はここで砲台になります!」も再現出来ますね。ボールジョイントを全く使ってありませんが、肩に採用しても良かったかも知れません。主砲の先端にスライド金型で穴を開けてあると嬉しかったかも。



 ジオング。可動箇所は肩と首のみですが、頭部と両腕(前腕)の分離が可能です。さすがに金属線は付属していませんが、各自で用意して、分離状態でディスプレイするのも楽しいでしょう。2色成形で、飾り台も付属。スカート内のバーニアは、底板と一体で成形されています。



 1/144キットでは、飾り台の後ろに背景パネルを取り付ける事が出来ましたが、今回は付属せず。自作して取り付けようとしても、ジオングのスカートが干渉しそうです。安定感への配慮などから、取り付け位置を若干変更してあるのかも知れませんね。ベース自体は、ちゃんと1/144キットの半分になっている様です。



 ガンダムとの最後の決戦シーンを再現!決して討ち取られた訳ではありません(笑)。



 ドダイYS。当時は、オマケのグフ用股関節可動パーツ目当てに買い込んだ人も多かったんじゃないでしょうか?今回はグフの股関節がボールジョイントになっているので、可動パーツは付属しません。



 今回のラインナップの中でも大型で、なかなか見ごたえがあります。可動箇所も無いため1/144キットに比べて劣る要素が少なく、むしろキャノピーが透明でない事も気にならないサイズになり、得をしてる部分さえ有るかも。インテイクや、コクピット後部のフィンは別パーツ化。ノズルは底板と一体成形されています。主翼の左右を間違えない様に、ハメ込み部に突起を設けた親切設計には好感が持てますね。主翼と水平尾翼のつながり部分は、1/144キットより精度が向上していて、ピタリとフィットします。



 グフを乗せると、こんな感じ。機体が少し傾いているので、磁石を仕込んだり両面テープを使ってやると、より安定感が高まるでしょう。



 ザク・マインレイヤー。元となった1/144はMSVシリーズの傑作キット。ノーマルの量産型ザクと並べる事で、数年のブームの間に格段に進化したガンプラのセンスと技術を実感出来るアイテムです。1/144キットはノーマルのザクにも組めるよう、動力パイプとランドセルのパーツが付属していました。むしろ、ノーマルザクのVer.2.0という意味あいが強かった気がします。



 バックパックは、側面のユニットを別パーツ化してあり、なかなか良い感じです。アンテナを金属線に替えたり、横向きのバーニアを市販のパーツに置き換えると、よりリアルになるでしょう。頭部右側の動力パイプは一点だけで接続され保持力が不安なので、接着しておくと良いでしょう。足裏は空洞。武器は付属していません。

 あくまでパッケージの比率を再現するため、Vol.1&2よりはるかに大きくなった外箱に、ダンボールのものすごい詰め物をはさんで梱包されています。内バッケージに収まらなくていいから、ノーマルザク用のパーツを入れて欲しかったですね。



 シャア専用ザク。ザク・マインレイヤーのランナー1枚を入れ替え、成形色を変更したシークレットアイテムです。作業用ザクが未発売に終わった幻のキットなら、こちらはキャンペーンでしか手に入らなかった幻のキット。当時のキットも今回と同様、ザク・マインレイヤーに追加パーツをセットしたものでした。



 武装は、ザクマシンガンが付属。ノーマルのザクに付属するザクマシンガンと比べて、スコープ後部に段差が有る、フォアグリップの造形がリアルで前に向いている等の違いがあります。アンテナ先端には安全突起が付いていますが、ここを切り取らない方が1/144キットに近い形状となります。切取り線をパテで埋め、削ってシャープにしてやると良いでしょう、



 スペシャルなアイテムなので、パッケージや説明書も紹介しておきましょう。カードは、マインレイヤーが29−A、このキットが29−Bとなっていて、2つで対になる扱い。説明書は偶然2枚入っていたので、表裏あわせて紹介です。・・・もっとも撮影を済ませた後で、もう1つ手に入れてしまいましたが。

 1/144キットには頭部アンテナも付属していますから、実は今でも、MS06−Rのザクマシンガンを持たせ、塗装を施すだけで、完成状態としては同じ物を手に入れる事が可能です。それでもこのキットが人気なのは、希少性、当時の熱気に加えて、パッケージのカッコ良さも理由に挙げることが出来るでしょう。全面にイラストを載せず、余白にメカデザイナー・大河原さんのサインが入ってます。ちょっぴりSF3Dのパッケージに似てます?時期も同じ頃ですね。





全ランナーの配置(上)と、マインレイヤー&シャアザク専用のランナーの比較(下)。

 という訳で3回に渡ってガンプラコレクションを見てきましたが、ガンプラには「ガンダムの魅力」だけじゃなく、「ガンプラ自体の魅力」が詰まってますね。改めてそう感じました。四半世紀も付き合っていると、すでにプラモそのものがキャラクターとして確立してる感覚さえ有ります。

 こういった商品に出会えた事はホントに幸せな事でして・・・ボクらガンプラ直撃世代が初期ガンプラに愛着を感じる様に、今の世代、これからの世代のファンに「ガンプラコレクション」が定着すると嬉しいですね。

 そして2030年頃には、「あの懐かしいガンプラコレクションが、半分の大きさになって帰ってきた!」とか言って「プラコレコレクション」なんていうシリーズが、1/576スケールで発売されてたりして・・・(笑)。

2007.4.15 健 竹史


  

ガンプラコレクション1 (BOX)
ガンプラコレクション2 (BOX)
ガンプラコレクションDX (BOX)

  

アカツキガンダム (オオワシパック/シラヌイパック フルセット)
MG ストライクノワールガンダム
MG Ζガンダム3号機 ホワイトユニコーンカラーVer

  

ソフビネットシリーズ ガンダム
ソフビネットシリーズ グフ
ソフビネットシリーズ シャア専用ザク

  

ジッポーライター シャア専用Ver
ジッポーライター 赤い彗星Ver
ジッポーライター 量産型ザクVer

フラッシュクリスタル ガンダム
フラッシュクリスタル シャア専用ザク
フラッシュクリスタル グフ
フラッシュクリスタル シャア専用ゲルググ

  

リボルテックヤマグチ No.27 劇場版/エヴァンゲリオン弐号機
リボルテックヤマグチNo.26 エヴァンゲリオン量産機 武器付き
リボルテックヤマグチ No.28 エヴァンゲリオン初号機 F型装備

  

北斗の拳 ケンシロウ
北斗の拳 トキ
北斗の拳 ウイグル

  

パームアクション オーガス
パームアクション ナイキック
パームアクション レイズナー+フライトユニット

  

ジェネシックガオガイガー FINAL Ver
1/72 ZOIDS コマンドウルフ
ARMORED CORE4 レイレナード 03-AALIYAH


[HOME]

inserted by FC2 system