健さんの
プラモコラム

その205
 ガンプラコレクションVol.1の巻



 1/350ヤマト、R3シリーズのスタート・・・昨年から今年にかけての話題と言えば、「懐かしい物を今の技術で復活」した物が多かった気がします。ガンプラコレクション、略してプラコレ(?)も、その一つですね。サイズは半分、イメージはそのままに、初期ガンプラブームの熱気を、箱ごと再現したシリーズ。第三弾(DX)まで出揃ったところで、一挙に紹介していきましょう。



FGザク(1/144)との比較。旧1/144と同じディテール密度でも、小さくなれば精密感が高く感じられる気がします。

 今回のコンセプトは、1/144キットの1/2縮尺模型。ただの1/288キットではありません。当時よりもカッコイイ解釈のデザインが出回っていようとも、あくまで当時のスタイルでキット化する、模型の模型であります。



 Vol.1のBOX。12個入りで、BOXで買えば全10種が揃う様になっている様です。そのまま店頭ディスプレイに使える様、工夫されています。



 パッケージは二重で、何が出てくるかはお楽しみ。欲しい商品を選べない、ダブる可能性が有る等、確かにもどかしい点も有りますが、当時のパッケージを再現するのに、この方法がひと役買っているのもまた事実。この四半世紀で、商品として必要な表示が色々と増えました。バーコード、対象年齢、素材の表示、安全上の注意等。これらを外箱が引き受けてくれなかったら、当時のパッケージが再現出来ないんですよね。(でもやっぱり、外箱に中身の表示か、のぞき窓が有ると嬉しいですね。)

 なるべく当時のままの物を提供したいという配慮から、バンダイのマークも懐かしいバンザイマークになっています。それでも「日本サンライズ」は現在の社名「サンライズ」に改められています。



 今回は300円サイズと400円サイズの商品が含まれていますが、パッケージの比率まで再現するため、300円サイズの物はダンボール紙で囲ってから外箱に収めてあります。この様な手間のかかる商品スタイルのためか、MADE IN CHINAとなっています。



 中身はこんな感じです。ランナー3枚程度のパーツと、書体やレイアウトまで1/144キットに似せた説明書。ランナー状態で塗装された部品図が良いですね。このランナー図、ゲートが写ってないんですけど、CADデータを活かしてCGで作成してあるんでしょうか?つまり実際にはサンプルを塗装してないのかも。

 付属のカードには各キットそれぞれに裏面の異なるA・B2種類のカードが存在し、どちらか1枚が入っています。たくさん集めたくなる要素として、こういうバージョン違いが必要なんでしょうけれど、キットそのものに違いを持たせなかったのは良心的かも。裏面はプラモの製作テクニックや、ガンプラのミニ知識が載っています。偶然なのかどうなのか、ボクは1BOXでカードBが全て揃いました。



 また、外箱の耳には1/2サイズの接着剤が印刷してあります。平行四辺形の懐かしいヤツです。切り取って添えれば、良い演出小道具になってくれますね。・・・あれ?1/2と書いてありますが、実際は1/5程度の大きさですよ?(写真中央は、当時のキットに付属していた本物の接着剤です。)

 

 では、各キットを見ていきましょう。まずはガンダムから。腕の分割はSEEDコレクションシリーズのノウハウを活かして、肩アーマーが別パーツに見える様に左右分割。ゲンコツは腕と一体で、穴はスライド金型を使って開けてあります。

 背中のビームサーベルは着脱可能。プラの肉厚に対してモデルのサイズが小さいため、取付ピンをオフセットして解決しています。



 武装は、ビームライフル、シールド、使用状態のビームサーベル1本が付属。サーベルのビーム刃は、最近の物に比べると短い印象ですね。シールドは左腕のピンに取り付けます。

 可動は、首が回転、肩が軸可動、股関節と足首はボールジョイントとなっています。他のキットも、ほとんどの場合これと同じ仕様となっています。一部の例外を除いて、関節は後ハメが可能。規格も統一されています。



 量産型ザク。1/144キット最大の特徴である「足首が動かない」事をキチンと再現してあります。股関節がボールジョイントに進化しようとも、ここはハズせないポイントです。このキットは「1/288ザク」である前に「1/2スケール300円ザク」ですからね。



 頭部は別ランナーになっていて、後にシャア専用ザクが発売される時には差し替えられる様になっています。武装はザクマシンガンが付属。スコープは別パーツですが、マガジンやフォアグリップは一体成形されています。



 グフ。「当時のスタイルを再現」と言いつつも、ツノの先端に安全突起が付いてる事が刻の流れを感じさせます。ザクとグフは、側頭部にスリットを開けて、動力パイプを差し込む様になっているんですが、グフはザクに比べて動力パイプが頭部から離れたデザインのため、差込用の突起が目立っています。



 足首はSEEDコレクションシリーズの様に、足裏を空洞にしてワンパーツ成形。スネとはボールジョイントで接続してありますが、足の甲とスネの間は、スキマが目立っています。

 武装は、ヒートロッドとシールドが付属。右手首はヒートロッドと一体成形で、腕から取り外せる様になっています。

 

 ガンキャノン。頭部は前後分割ですが、さらにアンテナを後頭部の突起ごと別パーツにしてあり、組立てやすく、外れにくくなっています。足首をワンパーツ成形するため、足裏は空洞。肩のキャノンは可動しないのは仕方ないとして、先端にスライド金型で穴を開けてあると嬉しかったですね。

 武装は、ビームライフルが付属します。



 量産型ズゴック。足裏に加えて、筒状に成形されたバックパックの内側が空洞になっています。気になる人は、埋めてやると良いでしょう。



 手首は回転式。ツメは手首と一体成形で、開いた状態の物だけ付属します。ヒザの突起とモモの間が埋まっているので、上級者は手を加えてると良いかも。当時から評価の高いキットで、パーツ分割の都合で埋まったヒザ以外は、非常に良く出来ていますからね。



 武器セット。たとえ武器の詰め合わせだろうと「ベストメカコレクション」にラインナップされたからには、ベストメカなのであります。上からハイパーハンマー、ガンダムハンマー、グフサーベル、ハイパーバズーカ、ザクバズーカ、右列上からヒートホーク、ビームジャベリン、ミサイルポッド。

 パッケージには描かれていますが、バズーカの弾、ミサイルポッドの弾、クラッカーは含まれていません。残念。

 説明書はランナー状態ではなく、組立て済み状態で塗装見本を掲載。こんな所も元のキットに準じています。



 ハイパーバズーカ、グフサーベルの使用例。グフサーベルは手首と一体成形されていて、手首ごと交換します。1/144キットではグフの手を削って持たせる様になっていました。

 ハイパーバズーカも、1/144キットではガンダムの手を削って持たせる様になっていました。今回はグリップが丸ピンに変更され、グリップ下のガードも省略。手軽に持たせて遊べる代わりに、バズーカ単体でディスプレイするには不向きな仕様となっています。



 ザクバズーカ、ミサイルポッド、ヒートホークの使用例。ザクバズーカは中央部のみ左右貼り合わせ。スコープは別パーツになっています。ハイパーバズーカと同様、グリップの下が切り欠いてあり、ザクに無改造で持たせられる様になっています。



 ハイパーハンマーの使用例。ハンマー2種は、チェーンの部分が直線的なのが難点。1/144キットではドライヤーで温めて曲げ、表情を付ける様に指示してありました。今は各種チェーンが簡単に手に入りますから、適当なサイズの物を見つけて交換してやっても良いでしょう。

 もっとも、ウチのサークルのメンバーはこの直線的なチェーンを活かして、「オリジナルの射出式ハンマーを打ち出した瞬間」として迫力ある作品に仕上げてましたけどね。様は工夫次第なのです。



 ビームジャベリンの使用例。お隣のドムは、DXに含まれています。



 ギャン。フンドシは別パーツ化されていて、ボディを組み立てる時にハサミ込んでやります。股関節がボールジョイントになっているキットが多い中、このキットは軸可動。足裏は空洞になっています。



 武装は、ビームサーベルとシールドが付属。シールドは1/144と同様グリップを握って装備しているので、前に突き出した構え方も可能です。可動の制約もあって立ち姿を楽しむのがメインのシリーズとなっていますが、このギャンは敵に向けてシールドを構えられる数少ないキットです。シールドはニードルミサイルを仕込んだ武器でもありますし、シチュエーションの自由さの点では、なかなかのスグレモノと言えそうです。



 アッグガイ。Vol.1の中で最大のボリュームを誇るキットです。足首は左右貼り合わせのクツにスネを上から取り付け。足首ではなく、ヒザがボールジョイントで動く様になっています。股関節は軸可動で十分に思えますが、他キットと同様、ボ−ルジョイントになっています。



 首が傾いて付いているため、顔を動かした時のポーズが硬くならず、思いのほか表情豊かです。ヒートロッドが常に同じ方向に向いているので、上級者は腕をヒネれる様な可動を追加してやると、さらにポーズに幅が出るかも知れません。



 作業用ザク。MSVシリーズとして1/144キットの商品化が検討されながら、未発売に終わった幻のアイテムです。模型情報に掲載された図面を見て惜しんだ日の事が、昨日の様に思い出されます。今回、もし当時発売されていたら・・・という想定の上で、描き下ろしのパッケージイラストまで用意して、遊び心いっぱいに製品化。



 手首は穴開きゲンコツではなく、独特の作業用マニュピレーターを再現。右手にスコップ、左手にウインチ、背中に荷物デッキを装備しています。足首は固定式となっています。



 せっかくなので、パッケージも紹介しておきましょう。MSVではなく、ベストメカコレクション風のパッケージ。「ベストメカコレクションNo.59」という架空のナンバーまで付いてます。ただし、当時取っていないSTマークを描く訳にはいかず、箱側面のデザインは他のキットとは若干異なった物となっています。



 ランナー状態。これを元に、幻の1/144キットのパーツ配置を妄想してみるのも一興。小田さんは、どんな解説を付けてくれたことでしょうね?



 マゼラアタック。マゼラトップとマゼラベースに分離可能。主砲は上下に可動しますが、ハメ込み部分の強度が若干弱い気がしますので、無理に力を込めないで、注意して組み立てましょう。ボリューム的には、これでようやくワールドタンクミュージアムの1/144戦車と並べて違和感無いサイズ。超大型の戦車なのです。



 キャタピラの内側は空洞になっていますが、かなり低い位置からのぞき込まない限り、気になる事は無いでしょう。



 分離した状態。ピンをマゼラトップ側に配置し、マゼラベースの合体部分のイメージを損ねない様に配慮してあります。



 マゼラトップ砲は、ザクに持たせる事が・・・あれ?今回はマゼラトップ砲を再現するパーツが付いてないんですね。まぁいいや。マゼラトッブごと持たせちゃえ。どうせZZだって(以下自粛)



 1/144キットよりもパーツ精度が良いため、接着しても大きな段差やスキマが無く、可動部もほとんどの場合、後ハメになっています。だから、とても組みやすいですね。試しにアッグガイを作ってみたんですが、ほとんどのライン消しが、デザインナイフを立てて削るだけで済んでしまいました。面積も小さいので、細めの筆ばかりで塗装出来ます。なかなか完成させられない人、忙しい人にはピッタリですね。まだの人は、ぜひ手に取って、実際に組んでみて欲しいシリーズです。



 おまけ

 発売当初から「ひょっとしたら・・・」と思っていたんですが、DXまで含めて、全アイテムのランナーの記号がA〜Zと、ダブらない様になっているんですね。

A  ガンダム
B  ガンキャノン
C  量産型ザク・シャア専用ザク
D  グフ
E  量産型ズゴック・シャア専用ズゴック
F  ギャン
G  作業用ザク
H  アッグガイ
I  マゼラアタック
J  武器セット
K  アッガイ
L  旧型ザク
M  コアブースター
N  ゴッグ
O  ジム
P  ボール
Q  アッグ
R  ゾゴック
S  量産型ゲルググ・シャア専用ゲルググ
T  リックドム
U  ドダイYS
V  ジュアッグ
W  ガンタンク
X  ジオング
Y  ゾック
Z  ザクマインレイヤー・シャア専用ザク

 狙った様に26ランナー。と言うより、アルファベット全26文字を埋めるために、作業用ザクとマインレイヤーを加えてあるのでしょうね。

 という訳で、記号の飛びも無く、ダブリも無く、セット販売が出来るように最初から考えてある様にも見えるんですが、期待していいのかな?!その時は個別パッケージ等は省略されてしまうのかも知れませんが・・・。ぜひ、末永く手に入るアイテムにして欲しいものです。

2007.4.13 健 竹史


  

ガンプラコレクション1 (BOX)
ガンプラコレクション2 (BOX)
ガンプラコレクションDX (BOX)

  

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