健さんの
プラモコラム


その198
 HGUC ギャプランTR−5
   フライルー
の巻


(HGUC 1/144 ギャプランTR−5 フライルー/
 ORX−005 ギャプランTR−5 フライルー/バンダイ
「ADVANCE OF Z ティターンズの旗のもとに」に登場)



 ギャプランのバリエーションキット、フライルーがHGUCに登場です。バリエーション展開はHGでも珍しくなくなりましたが、ランナーに謎の切り替えも用意されていないキットのバリエーションは、久しぶりじゃないでしょうか。追加部分を中心に紹介していきますので、共通部分については 「その94 HGUCギャプランの巻」を参照下さい。



 頭部は、ギャプランのアゴを新規パーツのガンダム風のヘルメットで囲む構成。後頭部はノーマルギャプランのデザインを引き継いでいます。従来のモノアイも仕込んでありますが、アゴとヒサシの間にスキマが無く、ほとんど見えなくなっています。



 アンテナの変形は差し替え式で再現。オデコのセンサーごと取り外し、アンテナだけ差し替えて、センサーは同じパーツを再度取り付けます。細かい作業ですし、デリケートなアンテナに触らなくてはならないので、センサーは2個用意して、2種のアンテナパーツに取り付けたままに出来ると嬉しかったですね。

 ボディです。上半身はバックパックも含めて変更無し。胸にダクトが有るためか、頭部デザインが変わっただけで胸までガンダムタイプに見えてきますね。バックパックものテールスタビライザーに似ています。(いや、良く見ると全身が似てるのかも。)ギャプランをベースにガンダム風のバリエーションを作ろうというアイデアは、いいトコ突いてる気がしますね。



 です。フロントスカートは、従来のスカートを裏と表から新規パーツでハサミ込み、増加スカートユニットを追加した状態を再現。ハサミ込んで固定する都合とは言え、ノーマルギャプランでは空洞だったスカート裏にフタが付き、より精密感が増しました。ノーマルギャプランの従来パーツは、新規パーツと噛みあわせるために、裏に突起を追加してあります。

HGUCギャプラン(右)との比較。

 サイドスカートは、腰パーツ横に仕込むポリキャップの代わりに新規のスカート裏パーツをセット。その上に従来のサイドスカートを取付け、さらに増加ユニットパーツで覆います。裏側のパーツがチラリと見えたり、フィンのスキマから奥が見えたりする見せ場にもなっています。

 リアスカートは、フロントスカートと同じ様に従来のスカートを裏と表のパーツでハサミ込む構成。従来のスカートパーツの裏には、やはりハメ込み穴が追加されています。スカート後部はすごい厚みで、フィン式のスラスターで一層迫力が増しました。リアスカート中央にはマルチアームユニットの取付基部が有り、ポリキャップ2個でしっかり保持されてますが、リアスカート自体は従来と同じヒンジでブラ下がってるだけです。(たぶん実機は関節並の保持力が有るって事で。)



 腰後部には、マルチアームユニットを装備しています。と言ってもこのユニットは肩の後部にも移設可能で、恒例の「3個買えばさらに楽しめます」という、ファン泣かせのユニットとなっています。可動部にはABSパーツを採用、折り畳み式の尻尾の様な形状で、先端はジョイントなのか、それともクローになってるんでしょうか?シールド裏に使われているジョイントを掴ませて、各種武装を持たせる事が出来ます。機能はアームですが、ハンブラビの尻尾に似てますね。



 手足に変更は有りませんが、肩の増加ユニットは、肩関節の変形を殺して装備しています。実機はノーマルギャプランと同じ様に変形するのだと思いますが、HGUCギャプラン自体、本当は引き込み式かも知れない肩関節の変形を、プラモに適したヒンジ折り畳み式で解決した物だと思います。結果的に差し替え変形(肩関節を取り外す)になりましたが、「ここのスキマが無くなったのは変だ」とか、深く気にする必要は無いでしょう。



 肩アーマーは、肩関節上のスキマに、肩増加ユニットを保持する基部パーツをハサミ込んで組立てます。基部パーツを保持するため、肩アーマー内側には角穴が追加されました。肩アーマー内側からアームが伸びて、肩増加ユニットを保持する格好になっています。

肩関節上のスキマは新規パーツで塞がれ、ここに肩増加ユニットを接続する穴が追加されました。この新規パーツは肩関節の可動範囲を制限する働きも有り、サイコガンダムの腕を付けても肩が下がらないのはこのパーツのおかげです。

 肩増加ユニットは左右共通のデザインに見えますが、右肩は前面が開くクローユニットになっており、噛み付く様に武装を保持するハードポイント。左肩はジェネレーターを内蔵しているという設定。この発想はフルドドに似ていますね。左右で役割の異なるクロー部分とジェネレーター部分はメカパーツの上に乗せてあるだけで、左右を組み替える事も可能です。つまりキットを2個買えば、両肩に武装を追加する事も出来る訳で・・・。たくさん欲しくなる様に出来てますね。拡張機能恐るべし。



 武装です。ビームサーベルは2本付属。クリアーのビーム刃が標準になる以前のキットのため、グリップとビーム刃は通常のプラで一体成形。劇中イメージを再現するには塗装してやる必要が有ります。



 ロングブレードライフルは、ビームピストルの前後にロングブレードバレルスタビライザーユニット(出力増幅器?)を取り付けた、長距離狙撃用のビームライフル。バレル下面にはヒートブレードも装備しています。

ロングブレードライフルは1つのみ付属しますが、フルドドに付属していた物を利用して、複数装備させる事も出来ます。

 前後のユニットは新設計ですが、デザインとしては電撃ホビーマガジン2006年2月号付録のフルドドに付属していた物と同じ装備ですね。フルドド付属のジョイント(部品番号1)を使えば、ビームピストルを介さずに連結する事も出来ます。

ロングブレードライフルのパーツ構成。上段左から2番目のパーツは、フルドドに付属するジョイントパーツ(このキットには付属しません)です。これをビームピストルの代わりにして前後のユニットを連結する事が出来ます。

 また、ノーマルのギャプランは手持ちの火器を持っていなかったため、ロングブレードライフル用の持ち手が今回新たに付属します。手の甲パーツは従来のゲンコツと共用ですが、持ち手は左右とも付属するというサービスの良さ。右手しかライフルを持てないキットが多い中で、複数買って拡張性を楽しめるキットの場合はライフル2丁持ちにも配慮してもらえるって事なんでしょうか?



 しかし実際に持たせてみると、荷重に配慮したのか手首の自由度が低く、また肩アーマーが脇の下に垂れ下がったデザインのため、後部が長いライフルは持たせにくいですね。しかも後部ユニットを接続しているビームピストルの突起の根元が細く、ポーズを付けているうちに折れてしまいました。その事を話すと「健さんも折れたの?あそこが折れた人、多いみたいだねー。」と言われました。迂闊でした。ボクもネットで事前に情報を集めていれば・・・。どこか良いレビューサイトは無いかなぁ(ちょっと待て!)



 連結式のアイデアは面白いんですが、ビームピストルの突起の根元は、何らかの強度対策が欲しかったと思います。ギリギリ太く設計するのも良いですが、デザインがくびれているので限度が有るでしょう。例えば、ビームピストルの幅は十分有りますから、突起を別パーツにしてビームピストル本体にハサミ込む構成にしておけば折れにくいんじゃないかとか。あるいはビームピストルをアサフレックスの様な柔らかい材質で成形してみるとか。



 飾り台は、HGUCギャプランの物がそのまま付属。ブースターは付属しませんが、一部のパーツは余りパーツとして付属します。フィンや特大サイズのバーニアなど、おいしいジャンクパーツがいっぱいですよ。

ブースターは付属しませんが、ギャプラン付属の物を連結させるとこんな感じです。ロングブレードライフルは取り外してあります。

 MA形態への変形です。基本的にはノーマルのギャプランと同じですが、肩の伸縮は肩関節を取り外し、肩アーマーとボディを直接連結してやります。頭部のアンテナは折り畳んだ状態のパーツと交換。肩増加ユニットはアームごと肩アーマーから取り外し、リアスカートの増加ユニットの穴に差し込みます。これはキットだけの代替的な処置の様で、パッケージイラストでは肩アーマーがボディに密着せず、アームはMSと同じ位置に接続されています。

MA形態でのロングブレードライフル、マルチアームユニット、飾り台の配置は、こんな感じになっています。

 リアスカートはずいぶん大きな増加ユニットを取り付けてありますが、これで変形が成立してしまうのはHGUCキットが新解釈を採用して、ブースターパックよりも後ろにリアスカートが配置される様になったためですね。マルチアームユニットは機体後部から下へ回り込み、ロングブレードライフルを機体下に吊り下げる形になります。キットではフンドシ下の飾り台接続穴とライフルをつなぐジョイントパーツを併用。このジョイントパーツは飾り台の支柱先端パーツとも噛み合う様になっています。



 他キットとの組み合わせとしては、ライフルに取り付けるジョイントパーツが付属していて、ヘイズル改のシールド2枚を取り付けた「ダブルシールド状態」を再現出来ます。

サイコガンダムの腕を装備した状態。腕はあくまでビーム砲として運用する目的の様ですね。確かに、この状態で格闘してもギャプランの肩関節が荷重に負けて、敵機よりも先に破損してしまいそうですからね。

 また、肩増加ユニットには大きな穴が開いていて、ここにサイコガンダムの腕を接続可能です。関節がキツ過ぎるとポーズを付ける時にギャプラン本体に負担がかかるという判断なのか、穴はユルめに調整されています。サイコガンダム側の肩関節軸にセロテープを3周巻いた状態で丁度良いと感じましたが、製品ごとのバラつきも有るかも知れませんので、少しずつ試しながら調整しましょう。軸に瞬間接着剤を盛り付ける等の方法は、腕がサイコガンダムにフィットしなくなる恐れがあるのでオススメしません。



 組立時間は2時間半でした。手足はそのままで、腰と肩の追加パーツも従来キットを極力活かした形でのバリエーションとなっています。部分的な追加なのに腰の細い元キットの印象を大きく変えていて、なかなか面白いと思いますね。変形ギミックが集中している腰周辺が増加パーツで見えにくくなっているので、事前にHGUCギャプランを組んで変形やロック機構を理解しておけば、よりスムーズに変形させられると思います。

MA形態にもサイコガンダムの腕を取り付けてみましたが、両腕の荷重をリアスカートの小さなヒンジで支えているため、安定感はイマイチです。

 今後の展開ですが、フロント・リアスカートの裏に謎の穴が用意されているので、さらに増加パーツを追加して大気圏離脱・突入を可能とした「TR−5ファイバー」の発売も予定されているのだろうと思います。期待して待ちたいですね。


 おまけ

 AOZの愉快な仲間たちという事で、HGUCジムクウェルを簡単に紹介しておきましょう。キットはHGUCヘイズル改から続く一連のバリエーションキットの一つで、ヘイズル2号機をベースに頭部と胸、バックパックを新規パーツに変更した物です。



 頭部は前後分割。クリアーオレンジのゴーグルの奥にメカパーツが仕込んであり、目なのか目でないのか微妙な位置に配置されたディテールが、無表情っぽくて面白いと思います。ボディは、設定的にはヘイズル2号機等と同じ物なのだと思いますが、補助アクチュエーターユニットが無く、肩のダクトが露出したデザインのため新規パーツ。肩のダクトは色分け用のシールが付属します。



 バックパックは、側面を別パーツ化してディテールを再現。左肩にサーベルを1本装備します。バーニアはヘイズル改と共通のパーツを使用。近いデザインであるHGUCガンダムNT−1のバックパックより、かなり立派なバーニアとなっています。



 ウエストは、色分けの都合で同形別色の新規パーツを使用。シールド表面とクツは、ヘイズル改から使われているAランナーがこのキットに含まれないため、同形の新規パーツとなりました。

パーツを流用して再現したヘイズル予備機。

 武装は、ジムライフル、シールド、ビームサーベル1本が付属。さらに今回の目玉要素として、左の武器持ち手が新たに付属します。従来から有るDランナーの延長部分に含まれているので、今後生産されるバリエーション機には、奮発して付けて欲しいもんですが・・・ダメだろうなぁ。

パーツを流用して再現した次世代量産型試作機。武器もガンダムMk−2の物を装備させます。

 組立時間は50分でした。AOZ関連キットでは恒例になってる気もしますが、説明書には他キットとのパーツ組み合わせの例が紹介されています。頭部をヘイズル2号機の物に交換すれば「ヘイズル予備機」が再現可能。さらにバックパックをガンダムMk−2の物に交換すれば、「次世代量産型試作機」が再現可能となっています。MGではガンダムMk−2とジムクウェルのバックパックに互換性は有りませんが、まさか、こんなマイナーMS(発表当時)のパーツ互換性が話題に挙がる日が来ようとは・・・。

2007.1.31 健 竹史


  

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