健さんの
プラモコラム

その191
 
MG ストライクガンダム
       +IWSP
の巻

(MG 1/100 ストライクガンダム+I.W.S.P./
 GAT−X105 ストライクガンダム+I.W.S.P./バンダイ
 「機動戦士ガンダムSEED」モビルスーツバリエーション)



 ストライクルージュがMGで出る時に、「せっかくだからエール装備じゃなくIWSPを付けてくれればいいのに」と思ったもんですが、今になって、まさかの発売です。なぜ今?と思ったら、このIWSPのデータをもとにノワールストライカーが作られ、このストライクが改良と色変化によって、ノワールストライクに生まれ変わったんですね。

 まぁ、設定に合わせてプラモが発売されるのか、プラモに合わせて設定が作られるのか、最近ますますビミョーになってきてますけど、とにかく欲しかった物が発売された訳ですから、オメデトウアリガトウなのであります。では、キットに目を通していきましょう。



 ストライク本体は、MGエールストライクからエールユニットとビームサーベル、カタパルトを模した飾り台を除外し、成形色を変更したもの。詳細については、「プラモコラム その91」を参照下さい。ついでに大幅なアレンジが加わっていますから、「プラモコラム その109」のオマケ記事で、本来のデザインに準じたHGルージュ+IWSPと比較して頂けると幸いです。

 IWSPは、主翼が接続された上部ユニットと、副翼が接続された下部ユニットを重ねた構成。複合兵装ストライカーパックと言うだけあって武装満載です。主翼は、根元にABS製のヒンジが仕込んであり、上にハネ上げる事が可能です。白とグレーの色分けは、MGフリーダムのウイングの様な薄いパーツを噛み合わせるのではなく、主翼のふくらみの中にハメ込みピンを仕込んで接合する事で解決。実際の飛行機の様に中央が盛り上がった翼となっています。



 エンジンは、主翼の下に取り付けてあります。上下の偏向板はハサミ込んであって可動式。左右貼り合わせのエンジンの接着ラインは、下面にフィンを配置する事で隠してあります。インテイクの中のディテールは見どころの一つですが、奥まっているので塗り分けは大変そうですね。



 副翼も、主翼と同じ様に厚みを利用してハメ込みピンを仕込んであり、色分けを再現してあります。基部はポリキャップで接続してあり、真下から真横近くまで、広く可動します。

 ストライクの背中に接する面積は、MGエールユニットよりも大きくなっています。中央に接続用の突起が有るだけでなく、その周囲にディテールを配置。ディテールは、ちゃんと背中側のデザインに対応した意味の有る物になっています。



 115ミリレールガンは、ポリキャップで2軸可動。可動範囲はHGよりも狭くなっていますが、飛行中に動かす範囲はHGほど広くなくて構わないと思いますので、問題無いと思います。むしろ、必要十分な可動範囲を残してギリギリまで大型化し、ディテールを付け足したといった感じですね。

 デザイン的に特に大きく変わっているのは上部のセンサーです。レールガンの上にハッキリと別ユニットとして配置され、センサー後部に兵装システム統合ネットワークアンテナが追加されています。レールガン以外の武器使用や飛行のためにも大事なユニットみたいですね。正面内側の白い丸パーツをハメる時に、持つ所が無くて苦労します。セロテープ等に貼って持つと、少しは組立てやすくなると思います。



 レールガン後部にあるのはスラスターではなく、レールガン冷却システムだそうです。なぜか上下に可動するので、スラスターかも思ってましたが。塗装する人は、ここは噴射汚れの表現をすべき所では無さそうなので注意しましょう。



 105ミリ単装砲は、IWSP本体の組立時にハサミ込んでやります。元デザインよりも太く変更されていますが、説明書の図解を見ると、周囲を計測・制御機器で覆ってあるだけで、中身は同じ物が詰まっているのかも知れません。上部は、元デザインではIWSP本体と同一面のカバーに覆われていましたが、今回はIWSP本体とは別ユニットに見えるようにデザインされ、カバー形状も角ばった物に変更されています。



 試製9.1メートル対艦刀は2本付属。赤い部分を色分けするために、刃のパーツにスライド金型でハメ込み穴を開けてあります。ツバグリップも別パーツ化。ツバは収納時のロックを兼ねています。

 対艦刀のホルダーはIWSPの下面に配置されていますが、HGでは固定式だったのに対して、今回はボールジョイントで可動します。自由度はかなり高く、180度回して刃を前に向ければ、インフィニットジャスティスファトゥムーみたいに突撃させて使えるかも?!ホルダーのデザインは戦闘機のパイロンの様なイメージでアレンジされていて、後端には整流板らしき物も付いています。



 コンバインドシールドは、機関砲のバレルが1本1本独立して見える様、3パーツに分けて成形。実際は根元で2本一体(うち1パーツは中心の軸とも一体)で成形されていますが、精密感は十分。機関砲はHGに比べて、シールド裏面側にオフセットして配置されています。機関砲は根元でハサミ込んであり、手で回せば回転させる事が可能。先端の廃熱孔は、成形方向の都合で斜めに開いている箇所が有るので、上級者は手を加えてやると見映えが良くなります。機関砲上部のガードは若干外れやすいので、接着してやっても良いでしょう。



 シールド裏面は、HGでは直線的にスッキリ再現されていた給弾ベルトを、ジャバラ状にアレンジ。機関砲の本体左右にはダクトをビッシリと配置。マガジンも大型化するなど、ディテールが多く見せ場になっています。グリップはHG同様可動式。最近は固定式や差し替えが多いですが、今回は武器類が主役ですからね。シールドの上下には、元デザインには無いグリップハンドルを追加してあります。



 シールドを腕へ取り付けるアダプターは、従来パーツを使用します。HGでは新規のアダプターも含めて2個付属したので、両腕にシールドとコンバインドシールドを装備出来ましたが、今回はどちらか選んで装備させる事になります。もっとも、良い子のみんなはMGエールストライクMGストライクルージュを持っている事と思いますから、アダプターを拝借してくる事も出来ますね(泣)。

 ビームブーメランは、白い刃をグレーのパーツでハサミ込む構成。組立て自体はHGと同じですが、グレーの部分の厚みを抑えめに造形してあり、HGよりも薄くなっています。手に持たせる時はクリアーのビーム刃を取り付けます。

このキットに付属する支柱先端パーツを、初回版1/100レジェンドガンダム付属の飾り台と組み合わせて使用した例。

 ビームブーメランは、普段はコンバインドシールドの表面にマウントしてありますが、シールド面積からハミ出さない配置になるようアレンジしてあります。取り付け部は2枚貼り合わせのためか保持力がイマイチなので、しっかり差し込んでやりましょう。シールド表面には、ブーメランの背中を支える突起が追加されていますが、シールドの表面を下にして地面に置いた時、機関砲上部のガードと丁度釣り合う張り出し具合に設定されています。

 グランドスラムは、PGストライクにも付属したオリジナルデザインの武器。PGを持ってない人(ボクもです)は初めて手に取る事になりますね。ツバのリング状の部分で刃が回転、展開します。内部にはラチェットが仕込んであって保持力も十分。また、グリップもスライドする様になっています。




 しかし劇中に登場しない武器だからでしょうか、説明書に解説が載っていません。以前、MGクロスボーンガンダムX-1Ver.Kaブランドとして発売された時、うちの掲示板で「Ver.Ka扱いにすれば解説を省くのが通例になっているが、公式ストーリーでない物は解説しない方針なんじゃないだろうか?」といった話題が出た事があります。グランドスラムも同様の扱いなのかも?しかしユーザーにとっては、どう使うのかくらいは説明して欲しいですよね。




 その他武装は、ビームライフル、シールド、アーマーシュナイダーが付属します。

 飾り台は、MGウィングガンダムゼロEW版と同形の物が付属します。支柱先端のジョイント部は本来MGストライク用に設計された物ではないので、アダプターを介して腰後部に接続。でもこの腰後部の穴は、もともと電源ケーブル用の穴なんですよね。



 ポリキャップは頑丈ですが、それを仕込んであるフンドシ後部ハメ込みピン3本で取り付けてあるだけ。つまり飾り台を使った場合、この重装備のキットの全荷重を、ハメ込みピン3本で支える事になります。(MGエールストライクでは、フンドシ下の穴を使っていて、腰フレーム自体を頑丈に支えています。)ウエストを大きくヒネろうとしてフンドシ後部が外れてしまわない様、ポーズを付ける時は注意してやりましょう。念のためフンドシ後部は接着しておいた方が安心かも知れません。



 組立時間は2時間半でした。全幅30センチ弱というボリュームのあるキットですが、重さに負けず安定して自立出来ます。IWSPを背負わせなくても、豊富な手持ち武器を単独で持たせて大胆なポーズを付けてみるのも楽しいですよ。



 ところで、MGエールストライクから微妙に変わった成形色ですが、やはり大型でエネルギー消費の激しいストライカーパックを背負った影響が、わずかながら出ているという事なんでしょうかね?今から思えば、HGミーティア付属のフリーダムの成形色が違っていたのも、ミーティアの影響だったりして・・・?!


 おまけ

 こちらもMGストライクのバリエーションという事で、MGストライクルージュを簡単に紹介しておきましょう。キットはMGストライクの成形色を変更した物で、カタパルト型の飾り台やエールストライカーもストライクと同様に付属しています。SEEDデスティニーのオープニングではIWSPを背負っていましたね。



 設定では実機の色の違いは塗装による物ではなく、パワーエクステンダーが起こしたPS装甲起動色の変化という事になっています。これが謎というか気まぐれで、ストライクの赤い部分が必ずピンクになっているかというと、額のセンサーやアゴの様な例外が有ったりします。そのためにメーカーは従来パーツを除外して、同形の新規パーツを用意しなくちゃいけない訳ですが。逆に理由をこじつけるなら、センサーやアゴは重要な部分なので、もともとPS装甲の最高強度で守られていたと考える事も出来るでしょう。



 エールストライカーは、本体ほど正確にカラーリングを再現しなくてもイメージに支障は無いという判断なのか、バッテリーパックとビームサーベルが薄いピンクで成形されています。設定通りに仕上げたい人は、ここを白で塗装してやりましょう。さらに簡単な解決法としては、MGストライク付属のエールストライカーを、そのまま背負わせるのも良いでしょう。



 IWSPを背負わせると、こんな感じです。ストライクルージュとストライク+IWSP、両方に付属するシールド取り付けアダプターを使えば、両腕にシールドを装備する事も可能です。



 オマケに、パイロットスーツ姿の1/20カガリが付属。ちゃんと中身が空洞になったヘルメットが良いですね。しかし、以前1/100ジャスティスに付属したカガリと比べるとバストの発育が凄まじいですよ?いや、あるいは詰めてあるのか、寄せて上げてあるのか?と言うよりも、番組の終盤では、より女性らしさを強調して描かれたという事なのかも知れませんね。


2006.11.26 健 竹史

  

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