健さんの
プラモコラム

その187
 HG
UC ヘイズル2号機の巻

1/144 HGUC ガンダムTR−1ヘイズル2号機 /バンダイ/
RX−121−2 ガンダムTR−1ヘイズル2号機
「ADVANCE OF Z ティターンズの旗のもとに」に登場)



 パワードジムが発売されたと思ったら、AOZが再始動。年表の前と後ろからジワジワと連邦系MSを充実させていって、最後にはジムクゥエルが発売されておめでとう!という仕掛けになっているのかな?なんだか山の両側からトンネルを掘ってる様な気分の今日この頃ですね。



 我々は今、壮大な「ジムクゥエル・メジャー化計画」の真っ只中にいるのかな?どうかな?てな感じで、ヘイズル2号機に目を通して参りましょう。今回もバリエーションキットという事で、共通部分については「その157 HGUCヘイズル改の巻」を参照下さい。

 では頭部から。チョンマゲ部分は上面が全てカメラになったタイプ(センサーユニット)とは別に、前面だけがカメラになった通常のチョンマゲが新たにセットされました。通常のチョンマゲが2号機、センサーユニットが付いているのは、換装されてヘイズル2号機になる前の「ヘイズル予備機」だそうです。



 ボディは、ヘイズル改とは胸の張り出し部分が異なっています。ヘイズル改の胸は増加ユニットを取り付けるためのラッチを備えた強化パーツが有り、2号機にはそれが有りません。ハッチも厚みの異なる新規パーツ。張り出し部分との噛み合せが若干異なるので、腹巻きの部分も新規パーツとなっています。肩のフォールディンググリップは従来のパーツが使われていますが、その周囲のユニットは新規パーツ。これは、このパーツが含まれていたCランナーが今回のキットに含まれないために用意されただけで、形の変更ではありません。・・・ゲートは目立つ位置に変更になってますが(泣)。

 です。センターアーマーとエンブレムは新規パーツに変更。これも胸と同じで、2号機にはラッチを備えた強化パーツが無いためです。フロントスカートは、四角の張り出しを色分けするために新規パーツとなっています。サイドスカートは、除外されたCランナーに含まれていた従来パーツと同じ形の物を新たに用意。リアスカートチョバムアーマーの付いていないデザインのため、新規パーツとなっています。フンドシ下には、ヘイズル改のセンターアーマーに合わせた形状変化が突起として残っていますが、これは削ったりしない方が良いのかな?



 です。モモヒザ関節はヘイズル改と同じパーツを使用。スネは完全に新しくなっています。左右分割のフクラハギを貼り合わせておいてから、スネ前面を前から取り付けます。普段ヒザアーマーを貼り付ける様な感じで、スネ前面が丸ごと一体のパーツになっているんですね。MGジムクゥエルHGUCヘイズル改も似た様な構成になっていますが、足首前面のセンサーにパーティングラインが通らず、良い分割だと思います。スネの長さやスネの下半分の形状は、HGUCヘイズル改と統一してある様です。

片足だけヘイズル改の物と交換してみました。同じハズの部分については、形状を統一してある様です。

 足首アーマーは、クルブシから後ろを覆っていないタイプの物に変更。ヘイズル改の物は、2号機と同じ形のアーマーに側面パーツを追加したという設定なのかな?キットでは若干形が異なっている様です。足首関節足首には変更は有りません。



 肩アーマーと腕は、ヘイズル改の物をそのまま引き継いでいます。手首もヘイズル改と同じ内容で、ライフル用の右手、サーベル用の右手、左の平手が付属します。

 トライブースターユニットは、ヘイズル改と同じバックパックの後部に、可動式ブースターポッドの代わりにマウントしてある装備です。キットでは後部にハメ込み穴を追加した新規のバックパックパーツを使用。上部レールにハメ込む様にユニバーサルスラスターのアーム基部を取り付け、後部のハメ込み穴にシュツルムブースターを取り付けます。



 ユニバーサルスラスターは、バックパックの左右に配置された、一対の角型のユニット。アームはバックパック上に突き出た基部にポリキャップで接続、ここで左右一緒に上下スイングします。アームの途中からはABSパーツ同士で折れ曲がって前後スイング、スラスターユニット自体も角度を動かす事が出来ます。各部の動力パイプはアームと一体で再現。アームの下側には肉抜きが有るので、気になる人は埋めてやると良いでしょう。

 黄色いノズルは別パーツで再現。ユニット本体と一体で再現された複数の四角いノズルは、平行四辺形に造形されていますが、ここは長方形の方が説得力が有ったんじゃないでしょうか。実機の都合を考えると、左右で別のノズルを用意しなくてはいけませんし、ほんの数度歪める事で性能に(良い方に)差が出てくるとも思えませんし。熱膨張の影響が不均一に現れるかどうか、ちょっと分かりませんけれども。

1/100レジェンドガンダムの初回限定飾り台をシュツルムブースターの根元のスキマに差し込み、飛行状態でディスプレイしてみました。(アホですが、何か?さん、情報ありがとうございました。)
本来の取り付け穴ではない事と、万一シュツルムブースターが外れた場合キットが落ちてしまう恐れがあるため、高い所や長時間の展示はオススメしません。

 シュツルムブースターは、ポリキャップで上下にスイング可動。真下に垂らした状態で地面に着くか着かないかという長いユニットですが、水平まで起こしても問題無く自立します。宇宙用の装備だとは思いますが、これをとして使えば、より精度の高い射撃が行えるかも?!後端と側面のスラスターは、黄色いパーツを内側にハサミ込む事で色分けしてあります。

 武装は、ジムクゥエルの主武装であるジムライフルが新規に付属。左右貼り合せと銃口の3パーツ構成で、マガジンの着脱は再現されていません。ゲンコツの保持力は高くなってきているとは言え、マガジンが腕に干渉しやすいデザインなので、ポーズを調整する時は指パーツが外れない様、注意してやりましょう。



 ビームライフル、ビームサーベル、シールドは、ヘイズル改と同じ物がそのまま付属。シールドブースターは、ティターンズブルーの物が1個付属します。これでHGUCアドバンスド・ヘイズルに同色の物を2個背負わせる事が出来る様になりますね。この他、肩の多目的ランチャーは付属せず、フォールディンググリップのみの再現となっています。

 

説明書に「ヘイズル2号機 高機動仕様」の作り方が紹介されてました。2号機をベースに、ヘイズル改のチョンマゲと腰後部のチョバムアーマー、アドバンスド・ヘイズルのブースターポッド付バックパック、シールドブースター2個を使います。
ヘイズル改のパーツはアドバンスド・ヘイズルにも含まれているので、成形色に頼らず塗装で再現するならヘイズル改を用意する必要は有りません。

 組立時間は1時間10分でした。電撃ホビーマガジン付録の1/200キットでは胸と前後スカートに増加装甲が付いていましたが、今回の装備ではジムクゥエルをベースにしている事がハッキリ分かりますね。あとはバックパック頭部の違い、それと肩の補助アクチュエーターユニットを外した所にダクトが無い事くらいでしょうか。(バックパックは、ハメ込みピンの配置とサーベルの本数が異なってはいますが、HGUCガンダムNT−1の物が使えると思います。肩幅も共通ですよ。)

 後にアドバンスド・ヘイズルになる機体。開発順発売順が一致してない所が、先が読めなくて良い気もしますね。さて次は?ちょっと大きいかも知れませんが、イカロスユニットなんかも出して欲しいですね。


 おまけ


 先日、模型サークルの仲間と一緒に、広島現代美術館で開催中の「海洋堂の軌跡展」に行ってきました。ロビーで等身大ケンシロウと一緒に記念撮影をした後(笑)、食玩、キャラクター物ガレージキット、ワンダーフェスティバルの紹介、DAICONオープニングアニメの上映、造形作家ごとの紹介と、順路を進むほどディープな内容になっていく様な構成(気のせい?)。ガレージキットの展示はシリーズごとにまとめながらもおおよそ年代順の様で、タイトル通り軌跡をたどって鑑賞出来るようになっていました。

 パネル展示では、海洋堂の企業としての歴史・・・というか、社長個人の半生も併せて、40年の歩みを紹介。オリジナル工具の開発・販売、模型文化のPRも積極的に展開してきた事は大きな功績ですね。ガレージキットや食玩を手がける以前の活動も、ぜひ知っておきたいものです。

 「木刀がどちらに倒れるかで、うどん屋を始めるか模型屋を始めるか決めた」なんてエピソードも紹介されてましたが、このこだわりと情熱が、うどん屋経営に注がれていたら、一体どんなに美味いうどんが出来上がっていたんでしょうね?ボクらは模型文化の発展と引き換えに、最高に美味いうどんを食する機会を失ってしまったのかも知れないのですね。・・・映画「UDON」を見たばかりなので、つい、こんな事も思ってしまうのであります。

 展示品で特に見ごたえが有ったのは・・・まぁ、これは好み次第でしょうけれども、ボクは恐竜や動物の作品が素晴らしいと思いました。動物園で実物を見るのも楽しいですが、一番躍動的な瞬間を見せる事が出来るのは模型の強みですね。模型の動物園が欲しいと、本気で思いました。

 他には、やはり普段見る機会の少ない大型の作品が有ったのが良かったですね。等身大の綾波レイとか鬼娘とか。アクションフィギュアでは、同じ製品をポーズを変えて何体も並べて展示してあり、ギミックへのこだわりが伝わりやすいよう工夫してありました。

 これだけ多くの作品が、解説の付いた状態で、テーマに沿って見れる機会は(特に地方に在住していると)滅多にありません。近くの方は、ぜひ行ってみられると良いと思いますよ。
(開催期間:2006年10月1日〜11月26日)

広島市現代美術館ホームページ

2006.10.20 健 竹史


  

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GUNDAM PROFILE HGUCガンダムTR1[ヘイズル改]

  

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