健さんの
プラモコラム

その181
 
HGUC パワードジムの巻

( HGUC 1/144 パワードジム/
 RGM−79 パワードジム
 「機動戦士ガンダム0083スターダストメモリー」に登場)



 我々は何年間待ったやら。ついに0083のジム群が続々発売?となるんでしょうか?!劇中でも真っ先に登場したパワードジムのランナーは、切り替えだらけで期待してしまいますね。

 ところでこの機体、説明書の解説を読むまでは何となく「新型バックパックのテストをする機体なんだなー」としか思ってなかったんですが、GP01用バックパックの先行開発品を背負ってたんですね。GP01用のデータ収集を行うと言っても、初めてバックパックを載せてテストしたらしい日に、もうGP01の完成品が届いて来るというのは「?」なんですが。



 案外、冒頭の模擬戦は何日も前の話で、キース君は何度もザクを行動不能にして腕立てを食らってるだけなんじゃないかな?とか、キース君だけ先に救出してザクの回収は何日も後の事だったんじゃないかな?とか思って第1話を見返してみたんですが、皆さんの口ぶりは初テストとしか思えませんね。バックパックのテストと言うよりむしろ、同等の大推力を持たせた場合のガンダムとジムの比較検証(バックパックに負けないMS本体の追求)がやりたかったのかな?まぁ、そんな話は置いといて、キットに目を通していきましょう。



 頭部は、前後貼り合わせのヘルメットに、耳とダクト、アンテナを取り付ける構成。目と頭頂部カメラにはクリアーパーツが使われていて、目の奥には内部メカパーツが仕込んであります。中身が適度に透けて見えて良い感じですね。HGUCジムではクリアーパーツの裏側に直接モールドしてあったものですが、今ではMGと変わらない外観を獲得。いい時代になったものです。

 ボディです。胸の4つのダクトは、内側から黄色いパーツをハメ込む事で色分けしてあります。ハッチの赤いパーツは正面から、白い腹巻の部分は下から取付け。はボール可動に加えて前後に可動します。肩関節は前に引き出す事が可能です。

 です。フロントスカートは左右一体で可動。HGストライクノワール等の様な「折ればボールジョイントになる」タイプではなく、「抜け止めの付いた一体シャフト」タイプです。HGUCにはボールタイプは導入しないのかなー?さてはHGUC ヘイズルとパーツをミックスしやすい様にしてあるのかな?と思ったら形がフィットしないので、これも違う様です。



 サイドスカートはポリキャップで腰に接続、2軸可動します。リアスカートは無可動となっています。センターアーマーは、前面にもう1枚パーツが重なっている様なデザインで、キットでもパーツを貼り付けて再現。フンドシ後部のスラスターは、2連バーニアを埋め込んであります。フンドシ下のフタパーツを取り外すと、HGUCガブスレイ等の飾り台にフィットする取り付け穴が露出します。

 です。モモは前後貼り合わせ。MGでよく見られる分割方向です。分割ラインもMGの様に折れ曲がり、パネルラインに見せかけてあります。股関節付近をエグって可動範囲を広げ、モールドでモモ上面の内部メカニックを表現してあるのはHGUCヘイズルに近い仕様ですね。ヒザはABS製の二重関節で、モモ・スネともハサミ込んでやる構成となっています。



 スネは前後貼り合せ。その上に、後部サブ制御ユニット(四角いパーツ)、左右分割のフクラハギ外装、ヒザアーマーを取付けます。ヒザの後ろやヒザアーマー裏には白いパーツがチラリと見えて、ここが単なる色分けではなく、囲う様に増設されたユニットである事が伝わってきます。設定では、推力が増せば着地の衝撃も増すハズという懸念から追加されたショックアブソーバーとの事。オレンジの外装を外せば、ヒザの前後に仕込まれた内部メカを見る事が出来ます。

 足首アーマーは左右2分割。足首メカ部をハサミ込む様に取り付けます。改めて見るとGP01の物に似せてあるんですね。クルブシの丸モールドがチラリと見えると設定画のイメージ通りだったんですが、開脚した時に左右スイングの邪魔にならない効果を狙ったのかな?



 足首は、クツと足首メカ部がツマ先内部で接続され、クツの中でカカトが浮き上がるタイプの可動ギミックを内蔵。仕組みも外観もHGUCヘイズルに似ていますが、上下幅を抑えた、よりスリムな物になっています。足裏パターンはヘイズルの物とは異なりますが、より細かなモールドで精密感が高まってます。上下幅を抑えた影響なのか、バーニアの彫りが浅い点だけは負けていますが・・・そうか!これは着地時にどちらの方向にもズレない様にと考案された、丸いスベリ止めなのではないでしょうか?(いや、それは違うでしょ)

 バックパックは、GP01と同等サイズのバーニアを2基装備。全体の印象も似ていますね。ダクトは胸と同様、黄色いパーツを内側から仕込む様になっています。側面の丸モールドは別パーツ化してありクッキリ再現。左側はサーベルホルダーになっていて、ここは可動式と解説している資料も有るんですが、今回は無可動となっています。右手で取り出しにくい配置だなぁ、と思うんですが、サーベルが左に付いているのはジム系の伝統。融通の効かない連邦の体質を体現したデザインなのであります(ウソ)。



 肩アーマーは、肩ブロックをハサミ込んでの前後2分割。分割ラインはフックの継ぎ目、上面パネルライン、スラスターの角を通してあって、ほとんど目立ちません。ハメ込みピンもスラスターの影に隠れて見えない配置になっています。

 です。上腕は筒状に成型。ヒジはHGUCヘイズルに準じたABS製の二重関節で、可動パーツが前腕ハードポイントの差し込み穴を兼ねている点までそっくりな構成。前腕はシンプルな左右2分割となっています。

HGUCガブスレイ付属の飾り台を使ってディスプレイした状態。
「やはりパワードジムには空がお似合いですなぁ。」
「お世辞か?」(笑)

 手首は、サーベル持ち用(ゲンコツ)の右手、武器持ち用の右手、開いた左手が付属します。マシンガンはガタつき無く、バズーカは若干のガタ付きを持って握れるキツさになっています。ビームサーベルは少し斜めに握る感じになってくれます。左手はMG同様のスイングが可能で、右手で構えた武器に手を添えるポーズを想定して表情付けされています。

 武装です。プルバップマシンガン(90mmマシンガン)は、HGUC・GP01等にも付属していた武器ですね。左右貼り合わせれば完成という2パーツ構成。銃口を別パーツ化していないんですが、スライド金型で穴を開けてあります。パーツ点数が減った事で、金型パーティングラインが通る部分も減らす事が出来ました。GP01の物と比べると、サイズや形状は統一してあるものの、若干ディテールが追加されています。既存のディテールについても、よりシャープさを増している様ですね。



 ハイパーバズーカは、可動式のグリップをハサミ込んでの左右貼り合わせ。ガンダムMk−2の物と同等の装備ですが、グリップにスベリ止めが有り、マガジンの横にコネクターが付いていません。これは設定画でもそうなっています。時期によって、若干の仕様変更が有ったという事なんでしょうね。

 ビームサーベルは、バックパック左側に1本装備。クリアーのビーム刃は、ビーム刃だけのランナーがセットされている都合で、2本付属します。ちょっぴりおトクですね。



 シールドは、初代ガンダムと同形で十字のエンブレムが無いタイプの物が付属。ジム冷地仕様にも同じタイプの物が付属しましたが、今回はグリップが単独パーツ化されておらず、モールドでの再現となっています。HGUCヘイズルのシールドも、形の近いHGUCジムコマンドには付いていたグリップがモールド再現となっていますし、今後はこの表現で統一されるのかも。腕への接続は、取付け方向が選べるタイプのアダプターを介して行います。

 組立時間は1時間5分でした。今後の展開ですが、ボディ、バックパック、ヒザ、フクラハギ、スネ、足首カバー、腰、武器、メインバーニアのパーツに「パワードジム」と表記してあり、他の部分には「RGM−79ジム」と表記してあります。さらに「ジム」のパーツの中にも切り替えで仕切られたパーツが有り、同系列の機体は(君たちの応援次第で)発売が想定されている様子。これだけ出来が良いと、後続のキットも楽しみですね。



 おまけ

 スターゲイザーシリーズの新作、HGジン タイプ インサージェントを軽く紹介しておきましょう。キットはHGジンに投光器を追加していますが、色替え+他キットの装備をセットという、HG105スローターダガーに似たバリエーション展開方法も併せて採用されています。



 ジン本体は、本来の右側頭部、フロントスカート、左肩ダクト(スラスター?)のパーツを余らせ、取り付け穴を追加した同形のパーツを新たにセットしています。投光器はそれぞれ2パーツずつで、レンズ部分のシールが付属。肩と両腰の投光器は、レンズ部分を本体の裏側から差し込む様な構成になっているので、シールも貼りやすく、塗装したい人にも作業が容易になっています。肩の投光器はスラスターに差し込んであるんですが、これはボディを新規パーツにするより安価なために採用されただけで、実際はボディに取り付けてあるんでしょうね。



 大がかりなデザイン変更ではなく、本当に新規パーツを貼り付けるためだけの変更というのが面白いですね。昔だったら本体には全く手を加えず、「ここに接着して下さい」と説明するだけだった様な内容です。パーツ位置が確実に決まり、取付け面積が小さくてもしっかり固定出来ますから、ハメ込み式は大歓迎ですね。



 従来の付属装備である重突撃機銃、3連装短距離誘導弾発射管、重斬刀はそのまま付属。重斬刀は持たせず、余りパーツの扱いとなっていますが、前大戦の停戦後に流出したジンを武装組織が使ってる物ですから、劇中で使われていなくても、他地域の組織が使っていた可能性は有りますね。

 M68キャットゥス500ミリ無反動砲は、HGガンダムアストレイブルーフレームに付属していた装備です。左右貼り合せた砲身に、2パーツ構成の砲口とスコープを取り付けて完成です。ランナーには今でも「ブルーフレーム」と表記されていますよ(笑)。



 おまけ その2

 HGガンダムアストレイブルーフレーム、色替え&装備替えキットなので特に紹介していなかったんですが、せっかくなので取り上げておきましょう。キットはレッドフレームの成型色を変更、ガーベラストレート(刀)を付属させない代わりにM68キャットゥス500ミリ無反動砲を付属させています。



 カラーリングは基本的に赤い部分が青に変わっていますが、目の下とアゴだけは赤のままなので、当初からフレームパーツのランナーではなく、多色成型ランナーに配置してブルーフレームの発売に備えてありました。



 それにしても、HGアストレイのバリエーションは、このキット以来止まったままですね。アンダーゲート方式を採用してある事ですし、ゴールドフレームもぜひ発売して欲しいものです。ブルーフレームセカンドLなどの改造強化したバージョンも、重量の点から1/100よりもHGに向いていると思いますからね。

2006.10.7 健 竹史


  

HGUC パワード・ジム
HGUC ジム
MG ジム

  

MG ジムカスタム
MG ジム・クゥエル
MG ジム改

  

MG ジム改スタンダードカラー
MG F2型ザク(連邦軍仕様)
MG F2型ザク

  

HGUC ジム寒冷地仕様
HGUC ジムコマンド
HGUC ジムコマンド 宇宙仕様

  

MG 陸戦ジム
HGUC ゲルググマリーネ
HGUC ゲルググマリーネ シーマ機

  

HGUC ドムトローペン
HGUC ドムトローペン サンドブラウン
HGUC リックドムII

 

機動戦士ガンダム0083 5.1ch DVD-BOX (初回限定生産)
機動戦士ガンダム 0083 ジオンの残光

 

Gundam 0083 Technical Manual
機動戦士ガンダム0083 ドクメンタ

ガンコレ 1/400 デンドロVSノイエジール
MG ジム・スナイパー
HGUC ザクI・スナイパータイプ
U.C.ハードグラフ ランバ・ラル特攻遊撃セット

  

HG ジン タイプ インサージェント
HGモビルジン
HGジン ハイマニューバ

  

HG ジンハイマニューバ2型
HGモビルジン  ミゲル専用機
ジン 雷音

  

HG ガンダムアストレイレッドフレーム
HG ガンダムアストレイブルーフレーム
1/100 ガンダムアストレイゴールドフレーム アマツ

 
 

KERORO FIX KA-006S ケロロ
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